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 館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR北海道 深川(ふかがわ)駅2015年3月8日訪問Googleマップ
JR-Hokkaido Fukagawa Station

駅名標 駅舎 駅構内

札幌駅から特急電車で約1時間、函館本線が留萌本線を分ける駅。深川市は北海道の中央部に位置する人口約2万人の農業の町で、石狩川の中流域に広がる平地や盆地を生かした、北海道有数の米どころである。駅弁は改札外駅舎内の観光売店で、銘菓「ウロコダンゴ」とともに販売されていたが、2016年8月限りで終売。1898(明治31)年7月16日開業、北海道深川市一条。

ウロコダンゴ(585円)2015年3月8日に旭川駅改札脇コンビニで購入
Uroko Dango

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1913(大正2)年に登場した、名所や名産に乏しい深川における一番の名産品。名古屋のういろうのような蒸かし団子が、プレーンと小豆と抹茶の三種9個、ひだのある直角二等辺三角形に成型されて整然と並べられる。そのままでも、冷やしても、焼いても美味いとパッケージやしおりでうたわれる。製造元は深川駅の駅弁屋であるが、袋や駅弁や箸袋に「ウロコダンゴ本舗」と記すとおり、ウロコダンゴが本業で駅弁は副業と思われる。

製品誕生の由来がしおりに紹介される。それによると、1910(明治43)年の留萠線深川・留萠間開業の記念団子「椿団子」として登場したが、当時の深川駅長が椿さんといい、自分の名前を冠した団子が大声で売られるのは変だとクレームを付けたそうで、それならばと三角形のウロコ型という団子の形状と、留萠方面からの貨車でのニシン輸送で当時の駅構内がニシンのウロコだらけであったということから、名称を変更したそうだ。

もはや留萌がニシンで賑わうことも、鮮魚が鉄道貨物で運ばれることも、団子の形状からウロコが連想されることもないと思うが、深川だけの特産品としてその歴史の生き証人となっていくのだろう。2016年8月限りで深川駅の駅弁はなくなったが、ウロコダンゴは引き続き販売される。

※2016年11月補訂:販売現況を追記
※2015年7月補訂:写真の更新
販売駅
函館本線 深川(ふかがわ)駅 1898(明治31)年7月16日開業 北海道深川市一条
調製元
株式会社 高橋商事 北海道深川市5条8−5 0164(23)2660

【掛紙】ウロコダンゴ(600円)2004年4月18日に深川駅の駅弁売店で購入
Uroko Dango

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2004(平成16)年4月18日に購入した、深川の鉄道銘菓の包装紙。上の11年後とまったく同じに見えて、包装紙に「ウロコダンゴ・寿し・幕の内・折詰弁当の」の接頭辞があったり、「100年の伝統」ではなく「90余年の伝統」だったりの差異がある。

販売駅
函館本線 深川(ふかがわ)駅 1898(明治31)年7月16日開業 北海道深川市一条
調製元
株式会社 高橋商事 北海道深川市5条8−5 0164(23)2660

【終売】特撰御壽司(430円)2004年4月18日に深川駅の駅弁売店で購入
Tokusei Osushi (end of sales)

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深川駅の寿司駅弁。透き通るビニール製惣菜容器に「特撰」や「塵籠」の文字に歴史と伝統を感じる明紫色の掛紙をかけて紙ひもで割箸と共にしばる。中身は細巻・太巻・稲荷寿司とごく普通の助六寿司駅弁も、太巻が三種で合計五種十個の巻寿司が入るため、ひとりで食べても飽きが来ない。味も良好で価格は廉価。価格は購入当時で420円、2015年時点で430円。2016年8月限りで深川駅の駅弁はなくなった。

深川は函館本線から、留萠でさらに羽幌線を分ける留萠本線と深名線を分ける鉄道の要衝であったが、1987年に羽幌線が廃線され留萠本線が寂れ、1995年には深名線が廃線。しかし函館本線は特急電車が30分間隔で爆走する大動脈となり、旅客駅としての拠点性はむしろ向上しているのかもしれない。

※2016年11月補訂:終売を追記
※2015年7月補訂:値上げを追記
販売駅
函館本線 深川(ふかがわ)駅 1898(明治31)年7月16日開業 北海道深川市一条
調製元
株式会社 高橋商事 北海道深川市5条8−5 0164(23)2660

【終売】おたのしみ幕の内弁当(755円)2004年4月18日に深川駅の駅弁売店で購入
Otanoshimi Makunouchi Bento (end of sales)

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深川駅の幕の内弁当。留萌本線「SLすずらん号」の写真が載るボール紙の容器は、記念駅弁「すずらん号弁当」の余り物のようで、駅弁名の部分にシールを貼って使用する。中身は日の丸御飯に焼鮭、蒲鉾、玉子焼、揚げ、骨付鶏唐揚、煮物など。普通の幕の内駅弁風でありながら、鮭が巨大で昆布巻が二本も入ることに特色を感じ、それを廉価で提供することで調製元の実力を感じさせる。

1999年4月5日から10月2日まで放送されたNHKの連続テレビ小説「すずらん」のロケ地は深川市のお隣の沼田町だが、観光波及効果は留萌本線全線に及び、その始発駅である深川もその恩恵にあずかった。ブームがもうすっかり去ったことは、この駅弁の容器に現れている。価格は購入当時で735円、2015年時点で755円。2016年8月限りで深川駅の駅弁はなくなった。

※2016年11月補訂:終売を追記
※2015年7月補訂:値上げを追記
販売駅
函館本線 深川(ふかがわ)駅 1898(明治31)年7月16日開業 北海道深川市一条
調製元
株式会社 高橋商事 北海道深川市5条8−5 0164(23)2660

【終売】番屋めし(755円)2004年4月18日に深川駅の駅弁売店で購入
Ban-ya Meshi (end of sales)

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2001(平成13)年に留萌本線「SLすずらん号」運行記念駅弁として登場し、後にレギュラー化。風情ある桶型の大きな円形発泡材容器に、SLの墨絵を印刷する油紙風の掛紙をかけて紙ひもでしばる。容器の枠には二本のゴムを巻いて演出。中身は山菜のおこわっぽい炊込飯に、留萌産の巨大な柔らかニシンとカズノコを二切れずつ惜しげなく詰め、蒲鉾や玉子焼やアスパラや煮物なども入る。

容器の高さの三分の一くらいは上げ底なので、容器の巨大さほど中身は多くないが分量は十分で味は良く、それよりもニシンとカズノコをこれだけ積んで容器にもこだわるのになぜ735円という激安価格で提供できるのか、駅弁や食品を知れば知るほどその恐ろしさが分かるであろう逸品。2011年現在で一日20個が土日曜日のみの販売。価格は購入当時で735円、2015年時点で755円。2016年8月限りで深川駅の駅弁はなくなった。

番屋とは、ニシン漁の親方と漁夫が寝泊まりするベースキャンプ。肥料にするほど獲れた明治中期までのニシン漁の隆盛により、北海道日本海側にはニシン御殿と呼ばれる巨大で豪壮な番屋が建ち並んだそうで、しかし以後の漁獲高は右肩下がり、1955年頃を境に激減し、海岸線には昔を偲ぶ建物だけが遺された。現在はその一部が観光施設として利用されている。

※2016年11月補訂:終売を追記
※2015年7月補訂:値上げを追記
※2012年5月補訂:販売現況を更新
販売駅
函館本線 深川(ふかがわ)駅 1898(明治31)年7月16日開業 北海道深川市一条
調製元
株式会社 高橋商事 北海道深川市5条8−5 0164(23)2660