banner 旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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東北の駅弁岩手県 > 一ノ関駅 > その他の駅弁 (9種類・1枚収蔵)

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JR東日本 東北新幹線・東北本線・大船渡線 一ノ関(いちのせき)駅 2014年9月21日訪問  Googleマップ

駅弁売店 駅舎 駅構内

 東京駅から新幹線やまびこ号で約2時間半、東北新幹線と東北本線や大船渡線との接続駅。一関市(駅名は一ノ関で市名は一関)は岩手県の南端に位置し、北上川沿いの北上盆地を中心街とする人口約12万人の城下町。駅弁は国鉄時代から2社が販売位置を交換しながら競争しており、首都圏へも年間を通して駅弁を輸送している。1890(明治23)年4月16日開業、岩手県一関市深町。

【掛紙】御寿し(50円) 調製年月日不詳

昔の駅弁掛紙

 1950年代の調製と思われる、昔の一ノ関駅弁の掛紙。掛紙に描かれる厳美渓(げんびけい)は一ノ関駅西方約8キロの磐井川にある名称天然記念物の渓谷で、道の駅やレストハウスなどがある地元限定の名所。近年の一ノ関駅弁の掛紙は隣町の平泉を取り上げることが多いが、これこそ正しい駅弁掛紙の姿かもしれない。
鶏舞弁当(800円) 2010年10月9日に東京駅東日本縦断駅弁大会で購入

掛紙 外観 外観
中身 中身 中身

 2010年10月9〜11日に東京駅で開催された「第12回東日本縦断駅弁大会」で販売された、1990年代頃まで販売されていたと思うかつての一ノ関駅駅弁の復刻商品。長方形の発泡材容器に透明なふたをして、絵柄が古めかしい整合系の掛紙をかける。中身は岩手県産ひとめぼれの茶飯の上に鶏照焼スライスを貼り、タケノコとシイタケも置き、笹かまぼこ、山菜、サクランボなどを添えるもの。現存してもおかしくなく、復活を切望するほどでもなく。

 駅弁名に付いている「鶏舞(とりまい)」とは、掛紙に書かれているとおり一関地方の郷土芸能。南部神楽の演目のひとつであり、岩戸開きで夜明けを待っていた鶏たちが喜び舞い踊るということで、掛紙のように派手に着飾った少年少女が舞台や祭りで飛び跳ねる。北上川の中流域には、いろいろな名前でこのような郷土芸能が各地に存在していると思う。

【東北本線一ノ関(いちのせき)駅】1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
【株式会社斎藤松月堂】岩手県一関市上大槻街2−37 TEL:0191(26)3000
 http://www.ekiben.or.jp/saitho/
幕の内弁当岩手県産ひとめぼれ(900円) 2007年11月10日に上野駅駅弁屋旨囲門で購入

掛紙 外観
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 一ノ関のあべちう版の幕の内弁当で、この姿になったのは2007年だろうか。ちょっと細長い長方形の赤い発泡材容器を、駅弁名と青空と稲穂を合わせた掛紙で包む。中身は岩手県産ひとめぼれの日の丸御飯に焼鮭、鶏照焼、帆立、玉子焼、里芋と人参の煮物に豆入り薩摩揚など。

 おかずは内容も風味も分量も、必要なものはすべて揃っている。しかし肝心の日の丸御飯の味が、この駅弁名にしてはいまいち。常温までならともかく、このような輸送冷蔵販売の駅弁では、コシヒカリ系よりササニシキのほうが風味で優位な気がする。過去にはひとめぼれイコール仙台駅弁だったが、いまや東北の水稲作付面積の1/3がこれだから、東北地方のどの駅でも駅弁名に使える状況にある。

【東北本線一ノ関(いちのせき)駅】1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
【有限会社あべちう】岩手県一関市上大槻街3−3 TEL:0191(23)2490

かにといくら弁当(1,000円) 2015年10月25日に東京駅駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入

掛紙 外観 外観 外観
中身 中身 中身

 駅弁誕生130周年を記念して、2015(平成27)年に発売された新作と思われる。中身はカニ脚とカニほぐし身が載るカニ丼と、茶飯と錦糸卵を合わせたイクラ丼。買った時点で最新の駅弁なのに、駅弁の名前も、中身の写真を置くだけの掛紙のデザインも、業務用錦糸卵やイクラも、カニの細かいフレークと細い脚も、着色料が流れ出る付合せも、苦味の後味も、前世紀の古いタイプの駅弁だと感じた。ここには他にもっと良い駅弁がある。

【東北本線一ノ関(いちのせき)駅】1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
【有限会社あべちう】岩手県一関市上大槻街3−3 TEL:0191(23)2490

特製幕の内弁当やまびこ(1,000円) 2012年3月24日に第15回東北応援東日本縦断東京駅駅弁大会で購入

掛紙 外観 外観
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 2012年3月17日から31日まで東京駅「駅弁屋旨囲門」で開催された「第15回東北応援東日本縦断東京駅駅弁大会」で販売されたお弁当のひとつ。1982(昭和57)年6月の東北新幹線盛岡開業の時に一ノ関駅で販売した駅弁を、東北新幹線開業30周年を記念して復刻したものだという。

 一関周辺の観光地のイラストと新幹線の車両を印刷した掛紙にすっかり巻かれる、かなり細長い長方形の容器の中身は、日の丸御飯、鶏唐揚とウインナーと春巻と玉子焼、鮭塩焼とエビフライと焼売、ハンバーグとマカロニサラダ。確かにこれは昭和の昔の商品という感じで、しっかりカロリーが取れそうというか、地域の個性のかけらもない食事というか。

 東北新幹線はオイルショックとイデオロギー的反対運動に巻き込まれ、国鉄の労使関係悪化や上越新幹線中山トンネル出水事故の影響もあり、1982年6月23日に大宮〜盛岡間で一日わずか10往復での暫定開業という形で生まれた。うち一ノ関駅を経て盛岡駅まで顔を出す「やまびこ号」は、4時間毎に一日わずか4往復。それでも在来線特急の半分の時間で行けるようになったため、連日満席の盛況だったという。7月23日に4往復を増発、夏休み期間中に3往復の臨時列車が走り、11月15日の上越新幹線開業と共に本来の毎時1〜2本のダイヤが施行された。

【東北本線一ノ関(いちのせき)駅】1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
【株式会社斎藤松月堂】岩手県一関市上大槻街2−37 TEL:0191(26)3000
 http://www.ekiben.or.jp/saitho/
まつたけめし(1,020円) 2001年9月30日に横浜駅駅弁大会で購入

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 秋口の駅弁大会でよく見かける、一ノ関で一番有名な駅弁。松茸を描いた掛紙がかかる長方形の容器を使用、松茸で炊いた御飯の上に、小振りなスライス松茸が多数、無造作に散りばめられる。

【東北本線一ノ関(いちのせき)駅】1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
【有限会社あべちう】岩手県一関市上大槻街3−3 TEL:0191(23)2490

源義経東下り絵巻(1,100円) 2005年4月10日に東京駅駅弁の日記念駅弁大会で購入

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 2005年のNHK大河ドラマ「義経」放送に合わせての登場か。長方形の発泡材容器に木目調の紙蓋をかけ、お品書きと割り箸をのせて、平泉の春の藤原祭りの写真を印刷した掛紙で包んで赤い紙ひもでしばる。中身は古代米の俵飯に白御飯、霜降り具合が見える前沢牛ローストビーフ、他にサンマ昆布巻やホタテ甘辛煮や海老天や鶏照焼に煮物各種などと、デザートのミニおはぎ。

 源義経が兄の頼朝に追われて1187年に平泉に落ち延びた東下りのときに味わったであろう食材を用いたそうだが、内容的にちょっと信じがたい。でもその風味の良さは千百円の価値があると思うし、ドラマ効果の義経ブームが続く間は安泰だろう。

【東北本線一ノ関(いちのせき)駅】1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
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源義経東下り絵巻(1,100円) 2009年9月21日に一ノ関駅新幹線改札内駅弁売店で購入

掛紙 外観 外観
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 上記駅弁の2009年時点での現地での姿。4年を経ても価格も内容も掛紙も変わらずに健在。しかしその間の物価上昇を反映してか、飯も具も分量が減らされているような気がする。

【東北本線一ノ関(いちのせき)駅】1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
【株式会社斎藤松月堂】岩手県一関市上大槻街2−37 TEL:0191(26)3000
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銀河鉄道の夜(1,100円) 2007年11月10日に上野駅駅弁屋旨囲門で購入

掛紙 外観
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 JR東日本会社発足20周年記念駅弁の一ノ関駅あべちう版として、2007年秋までに登場。とはいえ、その構造や中身は花巻駅弁「ロマン銀河鉄道SL弁当」と非常に似ている。

 長方形の発泡材容器に、SL牽引列車のイラストを描いた青い掛紙をかけ、中身は白御飯の上で帆立を中央に配し、小海老、錦糸卵、イクラ、鮭フレーク、銀杏、栗、椎茸、なす漬、花蓮根でおそらく銀河を描くもの。味はうまいが濃いめの東北風味。

 詩人で童話作家で農業指導者でもあった宮沢賢治の、童話の代表作のひとつである「銀河鉄道の夜」は、生前に発表されず没後に草稿の形で残されたもの。こうやって駅弁になったり、この作品できっと参考にされたはずと岩手軽便鉄道の後進であるJR釜石線に「銀河ドリームライン」の愛称が付いたり、東北新幹線平行在来線の第3セクター鉄道に「IGRいわて銀河鉄道」の社名が付いたり、現在に実在する鉄道とも縁の深い作品である。

【東北本線一ノ関(いちのせき)駅】1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
【有限会社あべちう】岩手県一関市上大槻街3−3 TEL:0191(23)2490

大人の休日遊々(1,100円) 2003年10月5日に東京駅駅弁大会で購入

掛紙
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 2002年春頃に登場した、一ノ関駅の大人の休日駅弁。大きな藍色の和風紙を掛紙と、発泡材容器の蓋に載るお品書きは手書き墨字のコピーで、食べる前から味わい深い。9つの区画に分割された中身は、岩手産ひとめぼれのうにめし・カニカマ俵飯・しそ載り御飯で3区画、岩手県産の焼鮭・鶏照焼・煮カボチャ・タラすり身包み揚げ・帆立で4区画、デザートのミカンと一関名物あんこもちで2区画。容器が経木ならという贅沢な要求くらいしか出てこない秀作。

【東北本線一ノ関(いちのせき)駅】1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
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2001年6月17日開設 2015年11月7日更新
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