banner  旅の友「駅弁」。
 館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
汽車客車客車客車客車客車客車客車客車客車客車

JR東日本 米沢(よねざわ)駅2008年2月3日訪問Googleマップ
JR-East Yonezawa Station

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から新幹線「つばさ」号で2時間強。米沢市は山形県の南端で内陸の盆地に広がる人口約9万人の城下町で、和牛の生産と江戸時代の名君である上杉鷹山が知られる。駅弁は2社がホーム上に駅弁売店を構え、それぞれ何種類もの牛肉弁当を揃えて競争する。1899(明治32)年5月15日開業、山形県米沢市駅前1丁目。

牛肉どまん中(1,250円)2016年9月16日に上野駅の駅弁売店「駅弁屋 匠」で予約購入
Gyuniku Domannaka

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

1993(平成5)年に登場。米沢と日本を代表する、有名で名物の駅弁。1992年に公募で名前が付けられた山形生まれのお米「どまんなか」の白御飯を、米沢の名物である牛肉にちなみ、甘辛な牛肉煮と牛そぼろで覆い、サトイモ、ニンジン、ニシン昆布巻、かまぼこ、玉子焼、大根桜漬を添える。米沢の名物と山形の米を、デザインでも内容でもシンプルに組み合わせた。

米沢駅では、昭和の頃から2社の駅弁屋がいくつかの牛肉駅弁を出していたが、この駅弁だけが不思議と大当たりした。今では全国各地に似たような駅弁が広がるが、この駅弁の人気は健在。下記のバリエーションが生まれたり、東京駅の駅弁売店で山と積まれたり、毎年1月の京王百貨店駅弁大会での実演販売では販売個数でだいたい2〜3位に付ける。

価格は2000年代で長らく1,000円であったが、2008年9月に1,100円、2014年4月の消費税率改定で1,150円、2016年6月に1,250円と、徐々に上がっている。2012年時点で年間約60万個が売れているという。

※2016年10月補訂:写真の更新、値上げの追記、解説文の全面改訂
※2014年7月補訂:値上げを追記
※2012年5月補訂:販売数量を追記
※2011年6月補訂:値上げを追記
※2007年3月補訂:写真の更新と解説文の全面改訂
販売駅
奥羽本線 米沢(よねざわ)駅 1899(明治32)年5月15日開業 山形県米沢市駅前1丁目
調製元
有限会社 新杵屋 山形県米沢市東3−1−1 0238(22)1311 http://www.shinkineya.com/

【掛紙】牛肉どまん中(1,100円)2011年1月10日に京急百貨店駅弁大会で購入
Gyuniku Domannaka

掛紙 掛紙

2011(平成23)年1月10日に購入した、米沢駅弁のパッケージ。米沢ゆかりの戦国武将である前田慶次の400年忌にちなむ記念事業の一環として、2011年1月から6月頃までこのパッケージを採用した。パッケージ表面下部にも「慶次400thメモリアルパッケージ」と書かれている。中身や価格は普段と変わらない。これに描かれたキャラクターそのものは、1990年代に集英社の漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」で連載された「花の慶次」の主人公。1980年代に社会現象となった「北斗の拳」と同じく、原哲夫氏の作画による。

販売駅
奥羽本線 米沢(よねざわ)駅 1899(明治32)年5月15日開業 山形県米沢市駅前1丁目
調製元
有限会社 新杵屋 山形県米沢市東3−1−1 0238(22)1311

【掛紙】牛肉どまん中(1,000円)2006年11月19日に時刻表検定試験東京会場で購入
Gyuniku Domannaka

掛紙 掛紙

2006(平成18)年11月18日の調製である、米沢駅弁のパッケージ。細かな記述の差異はあるが、このデザインは発売時も12年後も変わらない。窓の上部のイラストについて、当時のパッケージでは側面に解説があり、山形大学工学部とC・H・ダラスであることがわかる。

販売駅
奥羽本線 米沢(よねざわ)駅 1899(明治32)年5月15日開業 山形県米沢市駅前1丁目
調製元
有限会社 新杵屋 山形県米沢市東3−1−1 0238(22)1311

【掛紙】牛肉どまん中(1,000円)2002年1月27日にFujiスーパー保土ヶ谷店駅弁大会で購入
Gyuniku Domannaka

掛紙

2002(平成14)年1月26日の調製である、米沢駅弁のパッケージ。4年後との差異は、タイトルが「米沢牛丼弁当」か「米沢名物 牛丼弁当」かの違いのみか。

販売駅
奥羽本線 米沢(よねざわ)駅 1899(明治32)年5月15日開業 山形県米沢市駅前1丁目
調製元
有限会社 新杵屋 山形県米沢市東3−1−1 0238(22)1311

牛肉どまん中しお(1,250円)2010年6月5日に高島屋横浜店催事場で購入
Gyuniku Domannaka Shio

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2010(平成22)年4月までに登場した、米沢駅の有名駅弁「牛肉どまん中」の別バージョン。以後は一部の駅弁大会や多くの百貨店催事場での実演販売で、その姿を見掛けている。通常版に比べてパッケージの色が青くなったほか、牛肉の味付けが塩味に変更されている。価格は購入時点で1,100円、2014年4月の消費税率改定により1,150円、2016年6月から1,250円。

牛肉の駅弁はこれまで何百個も、米沢の牛肉駅弁も何十個も食べてきたが、塩味は記憶にない。しかしこうやって出てみれば、例えば焼肉や焼き鳥の味付けもタレか塩かを選べるのだから、奇抜な感じは全くしない。甘辛なタレの通常版よりこちらのほうが、ビーフの味が引き出ていると感じた。

なお、駅弁催事での実演販売では通常版と併売されているため、現地でも当然に併売されているものかと思えば、2011年7月の訪問では駅の中の駅弁売店、駅前の調製元ともども影も形もなかった。残念ながらこれは現地に実態のない疑義駅弁であった。後に現地での取り扱いも始まった模様。

※2017年7月補訂:値上げを追記
※2014年7月補訂:値上げと現地取り扱いを追記
※2012年8月補訂:現地販売状況を追記
※2011年9月補訂:現地販売状況を追記
販売駅
奥羽本線 米沢(よねざわ)駅 1899(明治32)年5月15日開業 山形県米沢市駅前1丁目
調製元
有限会社 新杵屋 山形県米沢市東3−1−1 0238(22)1311 http://www.shinkineya.com/

牛肉どまん中みそ(1,250円)2014年9月20日に米沢駅の売店で購入
Gyuniku Domannaka Miso

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

調製元公式サイトでは「2014年新発売」と紹介。実際には2013(平成25)年の初頭から、デパートの駅弁催事や物産展での「牛肉どまん中」の実演販売で疑義駅弁として併売されていた。通常版に比べてパッケージの色が赤味噌色になったほか、牛肉の味付けがみそ味に変更されている。通常版とそんなに変わらない、無難で定番の味。価格は購入時点で1,150円、2016年6月から1,250円。

※2017年7月補訂:写真を更新し値上げを追記
販売駅
奥羽本線 米沢(よねざわ)駅 1899(明治32)年5月15日開業 山形県米沢市駅前1丁目
調製元
有限会社 新杵屋 山形県米沢市東3−1−1 0238(22)1311 http://www.shinkineya.com/

【掛紙】牛肉どまん中みそ(1,100円)2013年2月10日に鶴屋駅弁大会で購入
Gyuniku Domannaka Miso

掛紙 掛紙

2013(平成25)年2月10日に購入した、米沢駅弁のパッケージ。1年半後とまったく同じものだと思ったら、上面右下の楕円形イラストの大きさが異なっている。

販売駅
奥羽本線 米沢(よねざわ)駅 1899(明治32)年5月15日開業 山形県米沢市駅前1丁目
調製元
有限会社 新杵屋 山形県米沢市東3−1−1 0238(22)1311

牛肉どまん中カレー(1,150円)2015年9月23日に東京駅駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入
Gyuniku Domannaka Curry

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2015(平成27)年9月の発売。その前の8月8日に、東京駅駅弁売店「駅弁屋 祭」でデビュー。醤油味(通常版)、しお味、みそ味に続く、4種類目の「牛肉どまん中」。通常版の牛肉煮と牛そぼろとカレー粉で味付け、玉子焼、しば漬、カレー風味のきんぴらごぼうを添える。

駅弁に関する過去の文献から、駅弁のカレー味は臭み消しという先入観があるため、味に定評のあるこの駅弁でのこの味はもったいないと思うところだが、カレー粉のダマが浮く見栄えと違い、肉の味が残る程度に淡い風味付けで、味は守られている。発売1〜2か月ですでにテレビや新聞でも紹介されており、今後が楽しみ。ただし2017年度時点で現存不詳。

※2017年7月補訂:現況を追記
販売駅
奥羽本線 米沢(よねざわ)駅 1899(明治32)年5月15日開業 山形県米沢市駅前1丁目
調製元
有限会社 新杵屋 山形県米沢市東3−1−1 0238(22)1311 http://www.shinkineya.com/

三味牛肉どまん中(1,300円)2016年1月15日に京王百貨店駅弁大会で購入
Sanmi Gyuniku Domannaka

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2016(平成28)年1月の京王百貨店駅弁大会での実演販売で生まれた駅弁。その後も要予約や輸送販売の商品として売られた模様。同年10月のJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣」で、米沢駅弁としてデビューした。内容は上記「牛肉どまん中」「牛肉どまん中しお」「牛肉どまん中みそ」と、これらとおなじ付合せの組合せ。3種の駅弁を食べくらべるなど、テレビ番組や駅弁マニアでしかやらない、やれないだろうから、普通の方々向けにこんなセット販売があってもよい。

販売駅
奥羽本線 米沢(よねざわ)駅 1899(明治32)年5月15日開業 山形県米沢市駅前1丁目
調製元
有限会社 新杵屋 山形県米沢市東3−1−1 0238(22)1311 http://www.shinkineya.com/

【終売】こだわり牛肉どまん中(1,300円)2011年7月18日に山形新幹線つばさ号車内で購入
Kodawari Gyuniku Domannaka (end of sales)

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2011(平成23)年の春頃におそらく山形新幹線「つばさ号」車内販売向けに登場か。通常版と同じ形で色が黒い発泡材容器に透明なふたをして、窓付きの黄色いボール紙枠にはめる。中身は山形米どまんなかの白御飯の上を牛肉煮と牛そぼろで覆い、煮玉子、シイタケ、ニンジン、とうふ、糸こんにゃく、インゲンを載せ、漬物と白玉を添えるもの。

200円安い通常版と見比べれば間違いなく、牛肉煮が多く大きく、すき焼きの具が増えている。しかしこれ単体で食べてしまえば、通常版との大きな差は感じにくい。それでも、ふたが閉まらないほど中身が詰まるのは常陸大子駅弁以来の体験であるし、山形新幹線車内での注文販売は大人気であった。駅売りがあるかは分からない。2011年内に終売か

※2016年10月補訂:終売を追記
販売駅
奥羽本線 米沢(よねざわ)駅 1899(明治32)年5月15日開業 山形県米沢市駅前1丁目
調製元
有限会社 新杵屋 山形県米沢市東3−1−1 0238(22)1311 http://www.shinkineya.com/

【終売】ふるさと弁当 牛めし(570円)2007年9月20日に横浜市内のスリーエフで購入
Furusato Bento Gyumeshi (end of sales)

掛紙 外観 中身 中身

コンビニ中堅のスリーエフが2007年9月12日から25日まで販売したコンビニ弁当。全国の人気駅弁をモチーフにした2週替わり弁当6種の第一弾で、米沢のものを参考にしたという。参考品の具体名は出ていないが、おそらく「牛肉どまん中」だろう。

本物の駅弁でも使われる、トレーを接着した発泡材枠の容器に透明なふたをして、商品名を書いた掛紙を巻く。中身は白御飯の上に牛そぼろと牛しぐれ煮を敷き詰めて、これに玉子焼とカマボコと昆布巻と人参煮を付けるもの。内容も見栄えも駅弁を再現できていると思うが、味はやっぱりコンビニ弁当。以後、北海道の「豚めし」(600円)、東京の「深川めし」(530円)、仙台の「牛タン弁当」(590円)、横川の「鶏と牛蒡のわっぱめし」(530円)、高崎の「山の恵みわっぱめし」(520円)と続いたそうな。

販売元
株式会社 スリーエフ http://www.three-f.co.jp/

【終売】大人のまかないどまん中(950円)2009年2月14日に鶴屋百貨店駅弁大会で購入
Otona no Makanai Domannaka (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2008(平成20)年7月に、なんと埼玉県の大宮駅限定の駅弁として登場した。後に一応、米沢駅でも取り扱えることになったらしいが。細身な長方形の発泡材容器に木目柄のボール紙でふたをして、商品名と白黒写真2点などをデザインした掛紙を巻く。中身は牛肉の混ぜ御飯と上を半分ずつ、牛すき焼き肉と牛焼肉で埋め、玉子焼、かまぼこ、赤カブ酢漬などを添えるもの。名前のとおり「牛肉どまん中」の姉妹品だろうが、容器と肉と飯に差異があるので、雰囲気はそこそこ異なる。分量を抑えて千円を切った価格にも好印象。

この駅弁を「駅弁屋旨囲門」などの輸送駅弁売店や、今回の鶴屋百貨店駅弁大会のような駅弁催事で買うのは、通常は米沢駅弁を売るべきではない場所であることが明確であり、客が勝手に米沢の駅弁屋の商品を米沢以外で買っているのだから、まだよい。しかし駅弁は、郷土の味覚、地元の駅と生きる弁当として、他の弁当との差異を付けて文化や注目が作られてきたものではないだろうか。

米沢の駅弁屋に作らせた大宮駅弁など、駅弁と米沢と大宮の三方に対して大変に失礼な商品だと、個人的に憤慨している。この商品を先導したNREの大宮駅「駅弁屋旨囲門」の店長は、その経歴と販売実績でカリスマ的な扱いをメディアから受けているし、今回の企画も商業的に成功を収めたようであるが、このような人材や企画がJR系駅弁業者にあふれるようになれば、日本の駅弁文化は壊滅するのではないかと思う。私見による抗議の意味も込めて、この商品は大宮駅弁ではなく米沢駅弁として収蔵する。2010年頃までの販売か。

※2016年10月補訂:終売を追記
販売駅
奥羽本線 米沢(よねざわ)駅 1899(明治32)年5月15日開業 山形県米沢市駅前1丁目
調製元
有限会社 新杵屋 山形県米沢市東3−1−1 0238(22)1311 http://www.shinkineya.com/