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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東日本 熱海(あたみ)駅 JR-East Atami Station
2022(令和4)年10月訪問 GoogleMap「熱海駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から新幹線で4駅約50分または在来線で2時間弱。熱海市は静岡県の東端で相模湾に面する、人口約4万人の温泉町。鉄道の開通により昭和時代に、全国有数の温泉街として大いに栄えた。駅弁は以前から小田原駅の駅弁屋が販売、現在はJRの子会社が大船駅や小田原駅などの駅弁を販売。1925(大正14)年3月25日開業、静岡県熱海市田原本町。

【掛紙】おたのしみ弁当(600円)1988年8月5日調製
Otanoshimi Bento

掛紙

1988(昭和63)年8月5日の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。幕の内弁当の掛紙。「江戸時代の熱海(名勝八景・熱海夕照)」として、歌川豊国二世が天保年間の1830年頃に現在の東海道本線の川崎付近から清水付近までの8箇所を描いた「名勝八景」のひとつ「熱海夕照(熱海ヶ濱より大嶋の真景)」を転記した。熱海は鉄道が開通するまでは、街道筋から外れた入江の秘湯だったはずで、絵から感じるような賑わいがあったかどうか。国鉄分割民営化で熱海駅がJR東日本とJR東海の境界となった頃の掛紙なのに、国鉄の旅行キャンペーン「エキゾチックジャパン」のロゴマークが残るなど、国鉄時代の雰囲気を残す。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8−2 0557(81)9117

【掛紙】小鯵押寿司(600円)1986年7月25日調製
Koaji Oshizushi

掛紙

1986(昭和61)年7月25日12時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。1974年1月のものと比べて、価格は倍以上だが掛紙のデザインは変わらず、しかし国鉄解体を先取りしたのか「国鉄構内営業中央会会員」の表記がなくなっている。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8−2 0557(81)9117

【掛紙】稲荷すし(350円)1986年3月3日調製
Inarizushi

掛紙

1986(昭和61)年3月3日8時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。そのデザインは現行品と同じ。小田原駅弁と熱海駅弁の掛紙上の区別は、こうやって当時には存在したが、現在はない。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8−2 0557(81)9117

【掛紙】鯛めし(400円)1982年2月1日調製
Taimeshi

掛紙

1982(昭和57)年2月1日11時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。価格が上がったり、「いい日旅立ち」のロゴマークが付いたりと、小さな変化はあるが、デザインは変わらない。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8番2号 0557(81)9117

【掛紙】ちらし弁当(450円)1982年2月1日調製
Chirashi Bento

掛紙

1982(昭和57)年2月1日11時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。「小鯵押寿司」「鯛めし」の昔の掛紙はたくさん出てくるが、それ以外の駅弁の昔の掛紙はあまり出てこないと思う。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8の2 0557(81)9117

【掛紙】小鯵押寿司(500円)1982年2月1日調製
Koaji Oshizushi

掛紙

1982(昭和57)年2月1日11時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。価格が上がったり、「いい日旅立ち」のロゴマークが付いたりと、小さな変化はあるが、デザインは変わらない。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8−2 0557(81)9117

【掛紙】稲荷ずし(180円)1974年2月28日調製
Inarizushi

掛紙

1974(昭和49)年2月28日8時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。白いキツネのお面をかぶり、温泉マークのうちわをあおぎ、あたみと書かれた半被を着る人は、何を描いたのだろうか。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8番2号 0557(81)9117

【掛紙】小鯵押寿司(250円)1974年1月3日調製
Koaji Oshizushi

掛紙

1974(昭和49)年1月3日8時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。1973年1月のものと比較して、さらにまた価格が50円値上げされた。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8−2 0557(81)9117

【掛紙】特製おたのしみ弁当(300円)1973年5月25日調製
Tokusei Otanoshimi Bento

掛紙

1973(昭和48)年5月25日18時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。下記の掛紙「特製おたのしみ弁当」から12日しか経っておらず、絵柄はまったく同じ。熱海港を出港する客船は、1967(昭和42)年から熱海と大島を結んだ東海汽船の客船「はまゆう丸」か。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8−2 0557(81)9117

【掛紙】特製おたのしみ弁当(300円)1973年5月13日調製
Tokusei Otanoshimi Bento

掛紙

1973(昭和48)年5月13日7時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。団体客で発展が続いている頃の熱海市街の全景写真は、時が経過するにつれ史料としての重みが増すはず。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8−2 0557(81)9117

【掛紙】鯛めし(200円)1973年4月3日調製
Taimeshi

掛紙

1973(昭和48)年4月3日7時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。これも小田原駅弁と同じ掛紙に見えて、「熱海駅構内」の文字や調製元の所在地で区別されている。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8番2号 0557(81)9117

【掛紙】小鯵押寿司(200円)1973年1月2日調製
Koaji Oshizushi

掛紙

1973(昭和48)年1月2日14時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。1972年1月のものと比較して、さらに価格が50円値上げされた。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8−2 0557(81)9117

【掛紙】特製おたのしみ弁当(300円)1972年4月14日調製
Tokusei Otanoshimi Bento

掛紙

1972(昭和47)年4月14日の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。これも上記の1973年5月のものとまったく同じ。小田原駅や熱海駅の東華軒の駅弁掛紙は、なぜか異様にたくさん残されていると思う。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8−2 0557(81)9117

【掛紙】特製おたのしみ弁当(300円)1972年3月21日調製
Tokusei Otanoshimi Bento

掛紙

1972(昭和47)年3月21日の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。上記の1973年5月のものと、まったく同じ。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8−2 0557(81)9117

【掛紙】小鯵押寿司(150円)1972年1月28日調製
Koaji Oshizushi

掛紙

1972(昭和47)年1月28日15時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。下記の1968年1月のものと比べて、50円高く、イメージをそのままに掛紙のデザインがだいぶ変化している。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8−2 0557(81)9117

【掛紙】ぼーぼ焼き椎茸弁当(200円)1970年6月30日調製
Booboyaki Siitake Bento

掛紙

1970(昭和45)年6月30日の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。調製元の社史によると、熱海市泉地区伝来の料理「ぼーぼ焼き」にヒントを得て、1967(昭和42)年10月6日に熱海駅と湯河原駅で150円にて発売したという、シイタケの炭火焼きの駅弁。栽培技術の確立で外国産を含め全国各地で安く買える椎茸は一応、現在でも伊豆名産の末席に座る。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8番2号 0557(81)9117

【掛紙】特製おたのしみ弁当(200円)1968年8月19日調製
Tokusei Otanoshimi Bento

掛紙

1968(昭和43)年8月19日の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。新幹線に駅前展示の軽便鉄道用蒸気機関車、お宮の松に海と初島という具合に、熱海にちなむイラストがしっかり描かれている。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8の2 0557(81)9117

【掛紙】小鯵押寿司(100円)1968年1月30日調製
Koaji Oshizushi

掛紙

1968(昭和43)年1月30日の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。小田原駅弁と同じ掛紙に見えて、「熱海駅構内」の文字や調製元の所在地で区別されている。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市田原本町8番2号 0557(81)9117

【掛紙】おたのしみ弁当(100円)1963年6月17日調製
Otanoshimi Bento

掛紙

1963(昭和38)年6月17日17時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。熱海駅や小田原駅でおたのしみ弁当といえば、つまり幕の内駅弁。「宮に似た うしろ姿や 春の月」は、明治30年代に小説「金色夜叉」を新聞連載した尾崎紅葉の門下であり、紅葉の死により未完となった同作品の続きを「終編金色夜叉」として記した小栗風葉(おぐりふうよう)の句であり、熱海湾で貫一お宮之像の隣に句碑が建つ。その像も掛紙に描かれたように見える。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 静岡県熱海市熱海145−2 (8)2557、(8)6011

【掛紙】鯛めし(30銭)1941年5月21日調製
Taimeshi

掛紙

1941(昭和16)年5月21日5時の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。下記の掛紙「鯛めし」から1か月しか経過していないが、絵柄は異なり、構図が小田原駅や国府津駅の鯛めしに似てきた。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 熱海駅構内 連絡先の記載なし

【掛紙】鯛めし(30銭)1941年4月19日調製
Taimeshi

掛紙

1941(昭和16)年4月19日の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。海と赤いタイを描き、向こうの火山島は伊豆大島か。東華軒は当時も国府津駅と小田原駅と熱海駅の駅弁屋であり、鯛めしも各駅で売られていたが、このように掛紙の絵柄は熱海駅と熱海駅以外では、まるで異なった。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 熱海駅構内 2557番、2777番

【掛紙】御壽司(20銭)1941年4月19日調製
Osushi

掛紙

1941(昭和16)年4月19日の調製と思われる、昔の熱海駅弁の掛紙。カモメ、縞模様の魚、タコ、イワシか何かの魚を描き、熱海が海とあることを示す。

販売駅
東海道本線 熱海(あたみ)駅 1925(大正14)年3月25日開業 静岡県熱海市田原本町
調製元
株式会社 東華軒 熱海駅構内 2557番、2777番