banner 汽車客車客車客車客車客車客車客車客車客車客車
 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR九州 行橋(ゆくはし)駅 JR-Kyushu Yukuhashi Station
2020(令和2)年9月訪問 GoogleMap「行橋駅」

駅名標 駅舎 駅構内

博多駅から特急列車「ソニック」で約1時間。行橋市は福岡県の東部で瀬戸内海に面した、人口約7万人のベッドタウン。駅弁は1901(明治34)年から売られたが、2006(平成18)年に撤退し、現在は無い。1905(明治28)年4月1日開業 福岡県行橋市西宮町二丁目。

【終売】かしわめし(550円)Kashiwameshi (end of sales)
2002年6月17日に行橋駅の高架下の駅弁等売店で購入 Jun. 17, 2002

掛紙 中身
掛紙 外観 中身

昭和時代から長らく売られた、行橋駅のかしわめし。中身は鶏飯を鶏肉と錦糸卵と刻み海苔で覆い、うぐいす豆と大根漬を添えるもので、つまりかしわめし。御飯の色が濃いことと、かしわ(鶏肉)がフレーク状というには大きめであることが特徴。比較的廉価で提供されるかしわめし駅弁の中でもこの価格は安く、経木折と古風な掛紙、そしてシールではなくスタンプを使った消費期限日時表示が懐かしい。予約制の1,050円バージョンもあるらしい。価格は2002年の購入時で530円、2006年4月1日から550円。

2006年9月限りで調製元が駅弁から撤退、さらに2009年8月限りで廃業したため、この駅弁は消えてしまった。

※2009年10月補訂:終売を追記
※2006年12月補訂:駅弁消滅を追記
販売駅
日豊本線 行橋(ゆくはし)駅 1905(明治28)年4月1日開業 福岡県行橋市西宮町二丁目
調製元
株式会社 小松商店 福岡県行橋市中央3−2−22 0930(23)0044

【終売】上幕の内おべんとう(840円)Jo Makunouchi Obento (end of sales)
2002年6月17日に行橋駅の高架下の駅弁等売店で購入 Jun. 17, 2002

掛紙 中身
掛紙 外観 中身

行橋駅の幕の内弁当。長方形の経木折を大きな掛紙で包む。中身は細長い俵飯の日の丸御飯に、白いトレーに詰めた白身魚フライや焼鮭や厚焼卵や芋天ぷらや鶏唐揚などのおかず。行橋はおよそ観光要素のない、工業とベッドタウンの都市。それなのに駅弁の美味さには定評があり、駅弁ファンがわざわざ寄り道して駅弁を買いに来るのだとか。駅の高架化後は、改札を出てすぐの売店で購入できた。

2006年9月限りで調製元が駅弁から撤退、さらに2009年8月限りで廃業したため、この駅弁は消えてしまった。

※2009年10月補訂:終売を追記
※2006年12月補訂:駅弁消滅を追記
販売駅
日豊本線 行橋(ゆくはし)駅 1905(明治28)年4月1日開業 福岡県行橋市西宮町二丁目
調製元
株式会社 小松商店 福岡県行橋市中央3−2−22 0930(23)0044

【終売】しゃこ寿司(950円)Shakozushi (end of sales)
2006年1月28日に行橋駅の高架下改札外売店で予約購入 Jan. 28, 2006

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

1990(平成2)年の福岡国体に合わせて発売。赤い発泡材を黒塗りした、一見高級感のある容器を使う。中身は正方形の御飯の上に錦糸卵その他とともに菱形に配置したしゃこを載せ、残る部分に付合せと、季節毎に変えるというデザートを詰めたもの。味は見た目の範囲で品質の良さが出ており、メインのしゃこの見栄えや風味は良好。

兵庫県の相生駅「瀬戸のしゃこめし」に次ぐ、全国で2番目のしゃこ駅弁だそうで、しゃこの配置方法がその1,050円のほうとまったく同じだが、高価で見た目の悪い食材を見栄え良く少量と感じさせないためには、プロの目でこの配置となるのだろう。

私の知る行橋駅は空の広い地上駅で、駅のホームからの景観は田畑だったような気がするが、1999年8月完成の連続立体交差化事業と、駅西口の土地区画整理事業で一変、立派な高架駅と市街地に生まれ変わっていた。

2006年9月限りで調製元が駅弁から撤退、さらに2009年8月限りで廃業したため、この駅弁は消えてしまった。

※2009年10月補訂:終売を追記
※2006年12月補訂:駅弁消滅を追記
※2006年5月補訂:写真の掲載と解説文の一部改訂
販売駅
日豊本線 行橋(ゆくはし)駅 1905(明治28)年4月1日開業 福岡県行橋市西宮町二丁目
調製元
株式会社 小松商店 福岡県行橋市中央3−2−22 0930(23)0044

【掛紙】御弁当(150円)Obento
調製年月日不詳

掛紙

昭和40年代のものと思われる、昔の行橋駅弁の掛紙。現在の行橋はベッドタウンであり工業都市であるが、当時は掛紙に平尾台、簑島海岸、国分寺といった名勝旧跡を描くような土地であったのだろう。

販売駅
日豊本線 行橋(ゆくはし)駅 1905(明治28)年4月1日開業 福岡県行橋市西宮町二丁目
調製元
株式会社 小松商店 福岡県行橋市大橋474 44番