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 旅の友「駅弁」。実際に食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR北海道 厚岸(あっけし)駅 JR-Hokkaido Akkeshi Station
2020年8月7日訪問 Googleマップ「厚岸駅」

駅名標 駅舎 駅構内

釧路駅から花咲線(根室本線)の普通列車で1時間弱。厚岸町は北海道の東部で太平洋に面する、人口約9千人の港町。江戸時代から漁港として栄え、厚岸湖のカキは特産である。駅弁は厚岸駅の開業とともに創業した調製元が、今は駅前で販売。「かきめし」は駅弁と地域の名物である。1917(大正6)年12月1日開業、北海道厚岸郡厚岸町宮園町。

かきめし(1,080円)Kakimeshi
2004年4月19日に厚岸駅のキヨスクで購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身

1960(昭和35)年または1963(昭和38)年の発売という、厚岸駅の名物駅弁で、北海道や日本を代表する駅弁のひとつであり、厚岸や道東の名物。現地では鉄道の旅客に加えて、バイクでのツーリング客にも親しまれる。掛紙の絵柄は昭和時代や国鉄時代から変わらない、カキ貝殻のシルエットの商品名と、カキが林立するかつての厚岸湖の風景と、厚岸の略地図。

プラ製ながら形状は昔ながらの駅弁らしい、平たい長方形の容器に、カキの煮汁で炊いた茶色の濃い御飯を敷き、同じく茶色に染まるカキ、アサリ、つぶ貝、ふき、しいたけを並べたり散らし、福神漬けとタクアンを添える。磯の香りを通り越して潮臭い濃厚なエキスが具にも飯にもぎっしり詰まり、そして食感についてコクを持つ、これぞ厚岸の味覚だと観光客へ強烈にアピールする内容。価格は2004年の購入時で900円、2005年時点で950円、2017年から1,080円。

厚岸駅の駅弁はかつて、ホーム上での立ち売りや、駅の売店「キヨスク」で買えた。のちに立ち売りは夏季限定となり2000年頃に終了、キヨスクでの取り扱いも2011年6月に取り止めたのち、2015年秋にキヨスクそのものがなくなった。厚岸駅の駅弁は駅前弁当となり、駅前の小屋で不定休にて予約または注文により販売される。

※2019年1月補訂:値上げを追記
※2012年8月補訂:発売開始年の併記と販売現況の追記
販売駅
根室本線 厚岸(あっけし)駅 1917(大正6)年12月1日開業 北海道厚岸郡厚岸町宮園町
調製元
有限会社 氏家待合所 北海道厚岸郡厚岸町字宮園町12番地 0153(52)3270 http://www.kakimeshi.com/

かきめし(1,080円)Kakimeshi
2010年1月14日に京王百貨店駅弁大会で購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

上記の駅弁「かきめし」を、デパートの駅弁大会で購入したもの。2005(平成17)年までは現地のものと実演販売で、掛紙に記載する調製元の電話番号が異なり、風味にも差があったが、この頃までに現地でも催事でも、同じような姿と中身と風味のものが買えるようになった。製造委託による実演販売でないスーパーやデパートで売られたり、首都圏のJR東日本の駅では一年中販売する駅弁売店もあり、これらでも現地の味がよく再現されていると思う。商品名は「氏家かきめし」や「厚岸氏家かきめし」となることがある。価格も現地と同じで、2010年の購入時で980円、おそらく2017年から1,080円。

※2020年5月補訂:解説文の全面改訂
販売駅
根室本線 厚岸(あっけし)駅 1917(大正6)年12月1日開業 北海道厚岸郡厚岸町宮園町
調製元
有限会社 氏家待合所 北海道厚岸郡厚岸町字宮園町12番地 0153(52)3270 http://www.kakimeshi.com/

たらば蟹かきめし(1,480円)Tarabagani Kakimeshi
2015年1月11日に京王百貨店駅弁大会で購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2014(平成26)年の秋に発売。翌2015(平成27)年1月の京王百貨店駅弁大会で実演販売された。これは主に、製造委託で駅弁催事や東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」などの、日本レストランエンタプライズ(NRE)の駅弁売店で売られる商品であるが、現地でも事前の予約により販売し、調製元も公式サイトでそう案内する。

中身は、厚岸駅の名物駅弁「かきめし」に、カニとワカメと玉子焼を追加したもの。かきめしの部分の味は評判どおりだが、見た目でも味でもカニが浮いてしまっており、弁当全体での評判はどんなものか。価格は2015年の購入時で1,200円、2017年時点で1,280円、2020年時点で1,480円。

※2020年5月補訂:値上げを追記
※2017年4月補訂:値上げを追記
販売駅
根室本線 厚岸(あっけし)駅 1917(大正6)年12月1日開業 北海道厚岸郡厚岸町宮園町
調製元
有限会社 氏家待合所 北海道厚岸郡厚岸町字宮園町12番地 0153(52)3270 http://www.kakimeshi.com/

ほたて弁当(900円)Hotate Bento
2004年4月19日に厚岸駅のキヨスクで購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身

楕円形あるいは小判形の容器に、帆立の煮汁で炊かれたと思われる焦茶色の御飯を詰め、錦糸卵できれいに覆い、その上に濃く味付けられた大きなホタテを3個載せて、アスパラなどを添える。厚岸駅の名物駅弁「かきめし」と同じく、磯の香りを通り越して潮臭い濃厚な風味。

2004年の厚岸駅への訪問時、駅のキヨスクでは「かきめし」とこの「ほたて弁当」を販売していた。一日平均500名程度しか利用しない駅で、そうたくさん駅弁が売れるとは思えないのに、「かきめし」と御飯を炊き分けた点に凄みを感じた。2004年末頃の情報では、良いホタテの入手難により予約販売に切り替わったとか。また、厚岸駅弁の駅での販売は2011年6月から取り止められているという。価格は2004年の購入時で800円、2010年時点で900円。

※2020年5月補訂:値上げを追記
※2012年8月補訂:販売現況を追記
※2005年1月補訂:最近の販売状況を追記
販売駅
根室本線 厚岸(あっけし)駅 1917(大正6)年12月1日開業 北海道厚岸郡厚岸町宮園町
調製元
有限会社 氏家待合所 北海道厚岸郡厚岸町字宮園町12番地 0153(52)3270 http://www.kakimeshi.com/

【終売】かきめし(950円)Kakimeshi (end of sales)
2005年11月12日にサティの駅弁大会で購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

上記の駅弁「かきめし」を、2005〜2006年の駅弁大会シーズンにスーパーで買ったもの。どうもこのシーズンから製造委託のやり方を変えたようで、現地と催事で掛紙に記載される調製元の電話番号が同じになったほか、実演でない販売が広く行われるようになった。厚岸駅で買える駅弁を他所で再現して、自社や地域のPRに励むことは、悪くないと思う。

※2020年5月補訂:解説文の全面改訂
販売駅
根室本線 厚岸(あっけし)駅 1917(大正6)年12月1日開業 北海道厚岸郡厚岸町宮園町
調製元
有限会社 氏家待合所 北海道厚岸郡厚岸町字宮園町12番地 0153(52)3270

【終売】かきめし(900円)Kakimeshi (end of sales)
2005年1月15日に京王百貨店駅弁大会で購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

上記の駅弁「かきめし」を、2004〜2005年の駅弁大会シーズンに百貨店の駅弁催事で買ったもの。厚岸駅弁「かきめし」が、京王百貨店駅弁大会に9年ぶりに帰ってきた。しかし中身や価格は現地と同じでも、写真を見比べれば一目瞭然である具の少なさや小ささ、そして写真では分からない風味の薄さで、現地版とは別物だった。しかし、道東の小さな駅にはこのような駅弁があるという事実を、都会の買い物客や業者さんに宣伝する役割は、果たしていたと思う。

なお、2007年1月の京王百貨店駅弁大会では、御飯を炊飯業者からの調達ではなく店主が会場で直接炊くなど、現地版に近い調製方法になり、風味もそれに近付いたらしい。

※2020年5月補訂:説明の前段を整理
※2007年1月補訂:2007年の駅弁大会実演販売状況を追記
販売駅
根室本線 厚岸(あっけし)駅 1917(大正6)年12月1日開業 北海道厚岸郡厚岸町宮園町
調製元
有限会社 氏家待合所 北海道厚岸郡厚岸町字宮園町12番地 0153(52)3270

【掛紙】特製幕の内厚岸の香り(500円)Tokusei Makunouchi Akkeshi no Kaori
1981年5月2日調製

掛紙

1981(昭和56)年5月2日7時の調製と思われる、昔の厚岸駅弁の掛紙。厚岸湖に厚岸大橋や国泰寺にカキやヒオウギアヤメやエゾヤマサクラなどの厚岸の線画と、北方領土や厚岸の地図が描かれる。

販売駅
根室本線 厚岸(あっけし)駅 1917(大正6)年12月1日開業 北海道厚岸郡厚岸町宮園町
調製元
厚岸駅前綜合食堂 氏家待合所 北海道厚岸郡厚岸町字宮園町12番地 (2)3270

【掛紙】お辨当(80円)Obento
調製年月日不詳

掛紙

1950年代、昭和30年前後のものと思われる、昔の厚岸駅弁の掛紙。下記の「お辨当」と同じもので、価格を60円から80円に訂正した。

販売駅
根室本線 厚岸(あっけし)駅 1917(大正6)年12月1日開業 北海道厚岸郡厚岸町宮園町
調製元
氏家待合所 厚岸駅前 連絡先の記載なし

【掛紙】お辨当(60円)Obento
調製年月日不詳

掛紙

1950年代、昭和30年前後のものと思われる、昔の厚岸駅弁の掛紙。収集者は1954(昭和29)年3月13日の調製とみなし、掛紙に数字を書き入れた。当時の名所として、北大臨海実験所、国泰寺、かき島、捕鯨場を、文字とイラストとシルエットで掛紙に記す。イラストが1点多く、これは大黒島と灯台を描いたものか。

販売駅
根室本線 厚岸(あっけし)駅 1917(大正6)年12月1日開業 北海道厚岸郡厚岸町宮園町
調製元
氏家待合所 厚岸駅前 連絡先の記載なし