東京と日本の中央駅。東海道・山陽・東北・上越・山形・秋田・北陸の各新幹線、東海道・中央・総武・東北の各線、山手線や京浜東北線などの電車が、一日あたり3000本以上行き交い、100万人以上の利用者で終日賑わう。駅弁はJRの子会社が調製するもので100種類以上とも、エキナカの商品を含めて400種類以上とも、デパ地下の弁当を含めて1000種類以上ともいわれる、世界一の駅弁販売駅。1914(大正3)年12月20日開業、東京都千代田区丸の内1丁目。
2011(平成23)年5月までに東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」に登場か。円形で上げ底の容器に透明な上げぶたをして、ブランドネームだけを書いた青い掛紙を巻く。中身は白御飯の上を塩が程良く利いた身厚なサーモンにイクラとガリだけで覆った鮭いくら丼。
食べてみればありがちな内容と味。しかし新潟加島屋は1855年(安政2年)に新潟市街で創業した海産物商で、その商品は贈答品にも使われるほか、各地の百貨店のデパ地下でも鮭の加工品や惣菜で親しまれるビッグネーム。そのため、鮭いくら丼の駅弁に名前が付いたのではなく、新潟加島屋が駅弁になるなんて、駅弁で食べられるなんて、という反応で注目されているそうな。
これは常時の販売でなく、店内の実演販売コーナーで調製している期間のみの販売だった。ニッポンの駅弁は2016(平成28)年2月に閉店し、翌3月にできた新宿駅のニッポンの駅弁に実演販売コーナーはできなかったが、新宿駅の駅弁売店「駅弁屋 頂」や東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」にはそれがあるので、今もまれに同駅で売られることがある。
※2020年12月補訂:現況を追記デパ地下でおなじみの幕の内弁当屋「日本ばし大増」の、懐石料理折詰メニューのひとつで、なぜか東京駅の駅弁売店で販売されていたもの。朱色の正方形の容器を二段に重ねて、商品名と宣伝文句を書いたボール紙で留める。中身は下段が白御飯にニンジンやタケノコなどの煮物、上段が鶏つくね、サーモン味噌焼、鶏肉味噌焼、きんぴらごぼう、ナス田楽、昆布煮など。
値段も見栄えもデパ地下のもので、味はいつものNRE。価格は2011年の購入時で1,155円、2014年4月の消費税率改定により1,188円、2019年時点で1,210円。今も日本ばし大増の店舗や仕出しで買え、まれに駅弁売店にも出現するようだ。
※2020年12月補訂:値上げと現況を追記東北新幹線新青森開業に合わせた、2010(平成22)年12月4日の東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」の開業に伴い、同日にオープニングスタッフとして発売か。米沢駅の駅弁屋が運営する焼肉屋のブランドを名乗り、調製元もその駅弁屋であるが、パッケージに駅弁マークは付いておらず、販売箇所は東京駅となる。
角のしっかりした直方体の加熱機能付き容器を、中身の写真や弁当の名前を印刷したボール紙の枠にぴったりはめる。中身は白御飯の上に牛バラ肉を貼り、半熟玉子とダイコン味噌漬を添えるもの。御飯の少量はともかく、肝心の肉が油だらけのうえ身が固い。宣伝が賑やかな分だけ、味は米沢の輸送駅弁より劣化した印象。
駅で販売したのは東京駅の2011年までのようだが、ごくごくまれに秋冬のスーパーでの駅弁大会に出てくる模様。2009(平成21)年11月や2017(平成29)年1月の収穫報告を、ネット上で見つけている。
※2020年12月補訂:現況を追記東北新幹線新青森開業に合わせた、2010(平成22)年12月4日の東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」の開業に伴い、同日にオープニングスタッフとして発売か。東京都恵比寿の日本料理屋のブランドを名乗り、調製元はいつものNRE大増で、これでパッケージに駅弁マークが付く。
「東京弁当」と同じような、ボール紙で木製折箱の質感と強度を持たせた長方形の容器を使用、ブランドネームとロゴマークを印刷したシンプルなデザインの掛紙を巻く。中身はちりめん載せ白御飯、鶏肉と焼大根煮の茶飯、サーモントラウト味噌焼と野菜入り玉子焼ときのこの梅きんぴら、ごぼうおかき揚げとうなぎ蒲焼フライとタイ磯辺揚げ、豚肉柚庵焼とホタテ南蛮漬と合鴨スモークなど。
内容は当然に、予約が取れない人気店と書いてある「賛否両論」の笠原将弘氏が監修したものだろうが、味はいつものNREであり、東京駅弁であり、良くも悪くも有名店や高級という感じがしない。そのためか、個人ブログではうまかったという感想とこんなものかという苦言の賛否両論がある感じ。
2016(平成28)年2月の東京駅「ニッポンの駅弁」閉店と、同3月の新宿駅「ニッポンの駅弁」開店で、東京駅から新宿駅へ移籍した。以後は新宿駅の駅弁売店「駅弁屋 頂」や、東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」でも売られた。2020年の春までの販売か。
※2020年12月補訂:終売を追記2010(平成22)年12月17日に購入した、東京駅弁の掛紙。7年後のものと、まったく同じ。調製元の電話番号はいつからか、末尾「7551」から「7334」へ変わった。価格は購入時で1,500円、2014年4月の消費税率改定で1,540円、2017年から1,600円。
下記「なすび亭弁当」が、2011年10月頃にリニューアル。売り場と名称はそのままに、「鶏つくね入り親子丼」の副称を付け、容器が専用品から市販のタマゴ型に変わり、中身が鶏つくね入り親子丼に変わり、価格が350円も下がった。御飯の上をそぼろ、軟骨入り鶏つくね、焼き鳥、タマネギ炒めなどで覆い、ナス、ニンジン、アスパラ、カブ、梅干し、たくあん、ごまだれを添える。うまい鶏飯に、上質なおかずと、東京駅弁や東京駅の弁当としてはお手頃な価格で、人気が上昇した模様。
価格はリニューアル時点で950円、2014年4月の消費税率改定により980円。2016(平成28)年2月の東京駅「ニッポンの駅弁」閉店と、同3月の新宿駅「ニッポンの駅弁」開店で、事実上東京駅から新宿駅へ移籍した感じ。2018年までの販売か。
※2020年4月補訂:終売を追記東北新幹線新青森開業に合わせた、2010(平成22)年12月4日の東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」の開業に伴い、同日にオープニングスタッフとして発売か。東京都恵比寿の日本料理店のブランドを名乗り、調製元はNRE大増で、これでパッケージに駅弁マークが付く。
色と形状でナスを模した容器を、この駅弁売店の多くの商品でデザインを共有する白いボール紙の枠にはめる。中身はカニ御飯とブリ御飯、アナゴの南蛮漬とブロッコリーの明太子和え、小松菜と岩海苔の和え物、ナスの揚げ浸し、たくあん。
外観でナスづくしの弁当の中身にナスは炒め物の小片だけだが、カニが載るカニ飯にカニがしっかり混じり、ブリが載るブリ飯にブリがしっかり混じり、これらの御飯だけでも味わい深く、食べて良かった感じがある。価格は高めだが、東京駅弁としては標準的。2011年10月に上記へリニューアル。
2013(平成25)年から東京駅の駅弁売店「ニッポンの駅弁」と新宿駅南口コンコースのNRE駅弁売店で売られていると思う、テレビや雑誌で有名な料理人の名前を前面に出した弁当群「美味礼讃」シリーズのひとつと考えられる。ネット上の情報を総合すると、2015年9月7日の発売か。添付のしおりに「Vol.17」とあるため、シリーズの17番目の商品なのだろうか。
「陳建一監修」とのことで、パッケージにはその名前と写真が載り、中身の写真と商品名が描かれる。添付のしおりでもイラスト付きで描かれる中身は、十六穀米と白御飯の俵飯3個ずつに、焼売2種、鶏唐揚、ナス味噌炒め、イカチリ、春雨、高野豆腐など。四川料理を名乗るものの、ミニカップ入りの超激辛な「怪味ソース」を使わなければ、辛いものはないという親切な設計だった。2017年までの販売か。
※2020年12月補訂:終売を追記2013(平成25)年から東京駅の駅弁売店「ニッポンの駅弁」と新宿駅南口コンコースのNRE駅弁売店で売られていると思う、テレビや雑誌で有名な料理人の名前を前面に出した弁当群「美味礼讃」シリーズのひとつと考えられる。この商品は2012(平成24)年11月6日にその「ニッポンの駅弁」で、「気仙沼ふか肉使用」をうたいデビューし、その後に「若姫牛使用」に変えた模様。紙帯に「Vol.13」とあるため、シリーズの13番目の商品なのだろうか。このシリーズの公式サイトと思われるページでは、別の商品が割り当てられている。
これもまた「陳建一監修」ということと、商品名のとおり、中身は中華弁当。正八角形の容器の中央に白飯を詰め、その周囲をエビチリ、タケノコと高菜の豚挽肉炒め、焼売2個、春雨サラダ、牛肉のオイスター炒め、カレイのフリッター、ザーサイで固める。まったく辛くない、駅弁では意外に少ない中華弁当。2017年までの販売か。
※2020年12月補訂:終売を追記2013(平成25)年から東京駅の駅弁売店「ニッポンの駅弁」と新宿駅南口コンコースのNRE駅弁売店で売られていると思う、テレビや雑誌で有名な料理人の名前を前面に出した弁当群「美味礼讃」シリーズのひとつと考えられる。この商品は、3種のアラスカ天然シーフードの使用をうたい、2013(平成25)年3月6日から半年間販売され、9月6日からいばらき地養豚の使用をうたい再発売された模様。紙帯に「Vol.10」とあるため、シリーズの10番目の商品なのだろうか。
「中村孝明監修」ということで、あでやかな紙箱を留める紙帯にはその名前と写真が載る。中身は白飯と豚そぼろ飯で2種6個の俵飯と、12区画のおかず。ステーキ、塩生姜煮、竜田揚げ、レンコンのきんぴらと玉子焼、ナス、こんにゃくとがんも、サトイモなどの煮物、シイタケなどの煮物、ひじき煮など。その雰囲気は、同じ監修者の今年1月の京王百貨店の駅弁大会の鳥取駅弁「鳥取の味懐石御膳」と同じ。そもそも、俵飯や多くのおかずが同じだった。2017年までの販売か。
※2020年12月補訂:終売を追記2013(平成25)年頃の発売か。東京都・南青山のイタリアンレストラン「FRICK」を名乗るお弁当で、調製元はなぜか山形県は米沢駅の駅弁屋。楕円形の木製エコ容器に、白御飯を詰め、牛焼肉で覆い、煮玉子とピーマンやズッキーニなどのトマト煮込みを添える。とってもおしゃれなランチボックスになっていた。2015年頃までの販売か。
上の駅弁「焼肉弁当 Roast meat lunch box」と同じもの。煮玉子が玉子焼になったのは、リニューアルか改修か、あるいは時節柄によるものか。いずれにせよ現存しない。
2012(平成24)年4月までに発売か。調製元は下記のリストランテホンダ弁当ともども、八戸駅弁の吉田屋。グランスタにもたくさんあるデパ地下タイプの高級惣菜弁当で使われているような容器を、ブランド名や商品名を書いた赤い紙箱に収める。
中身はよみがなで52文字、表記で50文字もある長い長い名前のとおり、きのこの炊き込みごはんの上に、見た目はパサパサなのに中身はしっとりの白い鶏肉を上品に貼る。クリームシチューのようなボトルソースと、マスタードとトマトという割に味のしないふりかけのカップを添付。お値段に身構えるが、気にしなければ上品なデパ地下の味。3か月間ほどの販売か。
米2020年12月補訂:終売を追記駅の中では2012(平成24)年に発売か。細長いボール紙の箱トレーを収めた、商品名と宣伝文と中身のイメージ写真を印刷した赤い紙箱に、スパイシーな味噌だれをたっぷり塗った牛肉で酢飯を巻く小さな俵飯が7個と、コマツナやダイコンなどのゴマ油和えが収まる。
こういう牛肉の目張り飯は、最近では各地で駅弁やジャンクフードになっており、これをまずいという人はいない。しかしもはや創作という感じはしないし、冷たい酸味が合わないし、なんといってもベタベタして道中の食事にとても向かない。デパ地下で買って自宅で食べるべき商品。2016(平成28)年2月のニッポンの駅弁の閉店後も、2018年頃まで東京駅で販売された模様。
※2020年12月補訂:終売を追記岩手県盛岡の繋(つなぎ)温泉の温泉旅館「四季亭」調理長の監修により、2010(平成22)年12月4日に東京駅グランスタ「ニッポンの駅弁」で下記「三陸海の幸弁当」とともに販売を開始。調製元はNREでも盛岡の支店で、後に盛岡駅構内の「駅弁屋旨囲門」にも置かれるようになった模様。
下記「三陸海の幸弁当」と同じ容器を、こちらはニワトリと中身写真とおしながきなどを描いたボール紙の枠にはめる。中身は鶏照焼ごはん、鶏そぼろごはん、大粒の玉子そぼろごはん、ホウレンソウのおひたし、玉子焼、ミニトマト、ブロッコリーやカリフラワーなどの煮物など。やはり中身のうち4分の3を御飯が占める。味は常温でしっかりいつものNREだが、高齢者が買ってしまうと意外な分量の多さが厳しいかも。2013年までの販売か。
※2017年11月補訂:終売を追記岩手県盛岡の繋(つなぎ)温泉の温泉旅館「四季亭」調理長の監修により、2010(平成22)年12月4日に東京駅グランスタ「ニッポンの駅弁」で「南部地鶏三色弁当」とともに販売を開始。調製元はNREでも盛岡の支店で、後に盛岡駅構内の「駅弁屋旨囲門」にも置かれるようになった模様。
長方形の容器に、温泉旅館と中身の写真やお品書きなどを印刷した黒い掛紙をかける。中身は焼鮭ほぐし身ごはん、イクラ醤油漬ごはん、ホタテとホヤのごはん、有頭海老やサトイモなどの煮物など。ということで中身のうち4分の3を御飯が占める。大粒でジューシーな具の味が印象的。半年間ほどの販売か。
繋温泉は盛岡駅から毎時1本の岩手県交通バスで約30分。平安時代末期に源義家が戦の本陣をここに置き、愛馬を石に繋いで温泉に入ったという言い伝えから、この名が付いたという。1981(昭和56)年に完成した御所ダムのほとりに大規模ホテルがいくつも建つ。
※2017年11月補訂:終売を追記東北新幹線新青森開業に合わせて、2010(平成22)年12月4日に開業した東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内の駅弁売店「ニッポンの駅弁」で駅構内デビュー。プラ製のサンドイッチ向け惣菜容器に、ブランドネームや商品名を印刷したソース色の紙を巻く。中身は牛肉のヒレカツサンドが4切れ。この分量で1,000円も取るのだから駅売りサンドとしては超高級品。牛肉サンドにありがちな肉の少なさや固さや香りの少なさとは無縁な、味にも歯応えにも弾力感と柔らかさを備える傑作。
「新世界」や「ヘレカツ」の単語から感じられるように、調製元は大阪ミナミの歓楽街で1937(昭和12)年に創業した洋食屋。2008年に東京銀座にも進出し、両店でこのサンドイッチも販売や配送を実施しているそうな。これは「ハーフ」のようで、「一人前」だと2,000円にもなる。レストランで注文すると1,890円。
商品そのものは「グリル梵」の店舗などで健在。2016(平成28)年2月のニッポンの駅弁の閉店や、その頃のグランスタからのグリル梵の店舗の撤退により、以後の東京駅では買えなくなっている。
※2019年9月補訂:終売を追記2012(平成24)年3月16日の調製である東京駅弁の掛紙。1年前に比べて調製元店舗の表記位置が食品表示ラベルから掛紙本体へ移動している。
東北新幹線新青森開業に合わせた、2010(平成22)年12月4日の東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」の開業に伴い、同日にオープニングスタッフとして発売か。東京都西麻布の懐石料理屋のブランドを名乗り、調製元は八戸駅弁の吉田屋で、これでパッケージに駅弁マークが付き、しかし販売箇所は東京駅となる。
黒塗りの容器に、この駅弁売店の多くの商品でデザインを共有する白いボール紙の枠にはめる。中身は半分が茶飯の上を鮭ハラス、ミツバ、イクラ醤油漬、スクランブルエッグで覆う御飯で、半分がウニとカニの玉子焼、イワシ蒲焼、鶏つみれ、ホッキ貝、ナガイモやごぼうなど。サケがまるで塩辛で、御飯が3センチ厚もある、手にも口にも胃にも重たい感じ。2015年までの販売か。
※2020年12月補訂:終売を追記東北新幹線新青森開業に合わせた、2010(平成22)年12月4日の東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」の開業に伴い、同日にオープニングスタッフとして発売か。東京渋谷の日本料理店のブランドを名乗り、調製元は大船駅弁の大船軒で、これでパッケージに駅弁マークが付き、しかし販売箇所は東京駅となる。
木に紙を貼り付けた円形の容器に透明なふたをして、この駅弁売店の多くの商品でデザインを共有する白いボール紙の枠にはめる。中身は白御飯の上にチャーシューの天ぷら、半身の半熟玉子、ししとうを各2個載せ、高菜の胡麻油炒めと紅生姜を添えるもの。
チャーシューを天ぷらにするとはなんとも大胆だが、見た目と違いおとなしい味付けで、上質なB級丼として価格も分量も具材も食感も良い感じ。調製元が大船駅弁の大船軒とは謎だが、JR東日本の新幹線車内販売のサンドイッチも大船軒ブランドになっており、今ではNREが抱えるブランドのひとつになっているのだろう。2013年までの販売か。
※2020年12月補訂:終売を追記東北新幹線新青森開業に合わせた、2010(平成22)年12月4日の東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」の開業に伴い、同日にオープニングスタッフとして発売か。石川県和倉温泉で業界人アンケート31年連続第1位の温泉旅館が東名阪の三大都市圏で展開するレストランのブランドを名乗り、調製元はNRE大増。
枠は木を使う木製風の長方形の容器に、ブランド名、弁当名、監修者名を記した和紙風の掛紙を巻く。薄手のプラ製トレー4つに収まる中身はそれぞれ、べにズワイガニのちらし寿司、カモの治部煮、アナゴ御飯、牛肉しぐれ煮やカマボコなど。
御飯の軟らかさが印象的。治部煮の採用も加賀を印象付ける。しかし食材毎のトレーを容器にはめこむスタイルは、それぞれの風味を生かす最上の方法なのだろうが、見た目には効率優先の機内食のようで、ここだけはちょっと減点。年内に終売か。
※2020年12月補訂:終売を追記東北新幹線新青森開業に合わせた、2010(平成22)年12月4日の東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」の開業に伴い、同日にオープニングスタッフとして発売か。横浜中華街の広東料理店のブランドを名乗り、調製元は大船駅弁の大船軒で、これでパッケージに駅弁マークが付き、しかし販売箇所は東京駅となる。
黒い長方形の容器に透明なふたをかけ、弁当の名前とお店の写真を印刷したボール紙の枠にはめる。中身は白御飯の上に豚バラ肉煮をきれいに6切れ並べ、高菜炒め、煮玉子、ホウレンソウ炒めを添えるもの。味も内容もとてもシンプルな感じ。2016年までの販売か。
※2017年11月補訂:終売を追記東北新幹線新青森開業に合わせた、2010(平成22)年12月4日の東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」の開業に伴い、同日にオープニングスタッフとして発売か。東京都日比谷の中華料理屋のブランドを名乗り、調製元は小淵沢駅の駅弁屋で、これでパッケージに駅弁マークが付き、しかし販売箇所は東京駅となる。
木製の長方形の容器に、商品名と何らかのマークを印刷する紫色の掛紙を巻く。中身は俵飯風に至らぬ日の丸御飯に、肉団子が3個、エビ焼売が2個、カレイ味噌焼、玉子焼、かまぼこ、タケノコ煮、赤かぶ漬。横浜駅弁「シウマイ弁当」と名前や内容はかなり違うが、同じような機能と雰囲気を感じるもの。肉団子のみの単品販売(10個で280円)もあった。2012年までの販売か。
※2017年11月補訂:終売を追記東北新幹線新青森開業に合わせた、2010(平成22)年12月4日の東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」の開業に伴い、同日にオープニングスタッフとして発売か。東京都外苑前のフランス料理屋のブランドを名乗り、しかしなぜか調製元は八戸駅弁の吉田屋であり、販売箇所は東京駅となる。
真っ黒な長方形の容器を、商品名とロゴマークと簡単な宣伝文をシンプルに印刷した白いボール紙の枠にはめる。中身はリンゴと生姜の混ぜ御飯の上を、焼豚とブロッコリーとリンゴのスライスで覆うもの。豚肉は奥入瀬豚を使うとあり、リンゴも含め青森と中身が結び付いている。酸味がさわやかで、駅弁らしからぬお洒落な雰囲気。八戸駅弁そのままの箸袋が、ちょっと浮いている。2013年までの販売か。
※2020年12月補訂:終売を追記東北新幹線新青森開業に合わせた、2010(平成22)年12月4日の東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」の開業に伴い、同日にオープニングスタッフとして発売か。調製元は金沢駅弁の大友楼であるが、ここでは駅弁屋ではなく加賀料理屋として紹介されている。
正方形の容器に、駅弁の名前と各種の野菜を描いた、容器に比して小さな正方形の掛紙をかける。8区画に分けて詰められた中身は、白御飯、金時饅頭、ふろふき大根、治部煮、豚肉すき焼風、ウナギ蓮蒸し、玉子焼と梅型のかまぼこと笹麩、フナ甘露煮とクルミ。
これも弁当そのものには何も書かれていないが、加賀野菜と金沢の郷土料理を盛り込んだという。すりつぶされたような柔らかさを持つ高級日本料理が、弁当箱に狭々と収められてしまっている印象。皿にひとつひとつ盛り付けたり、金沢旅行の旅先で食べれば、この値段の価値が分かりそうな気がする。年内に終売か。2018年までに金沢駅の調製元店舗で、同じ掛紙と似た中身を持つ弁当が売られるようになった模様。
※2020年12月補訂:終売と現況を追記東北新幹線新青森開業に合わせた、2010(平成22)年12月4日の東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」の開業に伴い、同日にオープニングスタッフとして発売か。調製元は金沢駅弁の大友楼であるが、ここでは駅弁屋ではなく加賀料理屋として紹介されている。
細長い長方形の容器を、昭和チックな掛紙で巻く。なかみはゆかり付き日の丸御飯に、掛紙のイラストのようなドジョウ蒲焼の串が3本、玉子寒天、五目玉子焼、紅白なます、梅型のかまぼこ、レンコン、フナ甘露煮、ごり佃煮、クルミなど。関東では、そして駅弁ではまずお目にかかれない、内容も風味も渋めの食材を詰めた個性作。旅先で食べたら忘れられないだろう。
ところでこの掛紙、かつて昭和の国鉄時代に金沢駅弁の個性作であった、同じ名前の駅弁の掛紙がそのまま使われている模様。その証拠に右下の調製元情報には「金沢駅国鉄構内営業中央会」の文字がある。40代以上のごく一部のオールドファンには大変懐かしいものであろう。これも売り場で何の宣伝や解説もされていない。年内に終売か。
※2020年12月補訂:終売を追記東北新幹線新青森開業に合わせた、2010(平成22)年12月4日の東京駅構内食品街「グランスタダイニング」内「ニッポンの駅弁」の開業に伴い、同日にオープニングスタッフとして発売か。東京都日比谷の中華料理屋のブランドを名乗り、パッケージ底面の記述によるとこの店舗が山梨県の小淵沢にもオープンしたそうで、そして調製元は小淵沢駅の駅弁屋で、これでパッケージに駅弁マークが付き、しかし販売箇所は東京駅となる。
やや小柄な長方形の発泡材製容器に透明なふたをして、中身のイメージ写真や商品名や宣伝文を書いた黒いボール紙の枠にはめる。中身はチャーハンの上に牛すき焼き肉を詰めて、玉子焼、ニンジンとサトイモの煮物、赤かぶ漬を添えるもので、内容も風味も駅弁の名前どおり。ねりわさびが2袋も入り、これを使用することが推奨され、その個性的な仕掛けと味が特徴であるようだが、個人的にワサビは無理なので使わなかった。2014年までの販売か。
※2017年11月補訂:終売を追記