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 旅の友「駅弁」。実際に食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR九州 出水(いずみ)駅 JR-Kyushu Izumi Station
2013(平成25)年12月訪問 GoogleMap「出水駅」

駅名標 駅舎 駅構内

鹿児島中央駅から新幹線で2駅25分。出水市は鹿児島県の北西端で八代海に面した、人口約5万人の城下町。一万羽を超えるツルの飛来や武家屋敷で知られる工業都市。駅弁は1930(昭和5年)から細々と売られたが、九州新幹線開業以降に飛躍、今では鹿児島県内に加え、東京や大阪や九州各地に駅弁が出荷される。1923(大正12)年10月15日開業、鹿児島県出水市上鯖淵。

鹿児島県黒牛リブロースステーキと黒豚赤ワインステーキ弁当(1,800円)Kagoshimaken Kuroushi Rib Loin Steak to Kurobuta Aka-Wine Steak Bento
2023年1月8日に京王百貨店の駅弁大会で予約購入 Jan. 8, 2023

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2023(令和5)年1月の京王百貨店の駅弁大会で、出水駅の駅弁として実演販売。同月の阪神百貨店の駅弁大会でも販売。長方形のプラ容器に茶飯を詰め、おそらく鹿児島県黒牛リブロースステーキと黒豚赤ワインステーキで覆い、ニンジンとインゲンで彩り、玉子焼と柴漬けを添える。さすがに味も見た目も、掛紙写真のイメージとは違うが、牛も豚も肉の赤身がしっかりしていて、ちょっと高そうな肉弁当には感じた。両駅弁大会以外で買えるかは不明。

鹿児島県黒牛でなく「鹿児島黒牛」は、公益社団法人全国和牛登録協会が5年に一度開催し、2022年10月には鹿児島県で開催された「第12回全国和牛能力共進会」にて、41道府県438頭中24頭の出品で、全9部門のうち6部門で1位の農林水産大臣賞となったという。

販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617 http://shoeiken.com/

鹿児島黒豚炙り角煮と炭火わっぱめし(1,500円)Kagoshima Kurobuta Aburi Kakuni to Sumibi Wappameshi
2022年1月14日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 14, 2022

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2022(令和4)年1月の京王百貨店の駅弁大会で、出水駅の駅弁として実演販売。同月の阪神百貨店の駅弁大会でも販売。経木のわっぱ容器と表現する長円形の容器に収めた黒いプラ容器に、茶飯を詰め、豚バラ肉と焼き鳥のような豚焼肉で覆い、煮玉子、ささがきごぼう、さつまいも、紅生姜を添える。これが出水駅や鹿児島中央駅で買えるかは分からないが、付合せを含めてこのような中身の駅弁は出水駅や鹿児島中央駅で十数年に渡り新作が次々に出るものなので、初めて食べた感じがしない、想定内の濃ゆい味付け。

販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617 http://shoeiken.com/

鹿児島黒豚極黒豚めし(1,080円)Kagoshima Kurobuta Kiwami Kurobuta Meshi
2018年10月7日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Oct. 7, 2018

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2006(平成18)年10月発売の駅弁「かごしま黒豚極黒豚めし」の、2018(平成30)年時点での姿。「新極黒豚めし」の名で、なんと同年10〜11月のJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2018」にエントリーした。

中身は味付飯を黒豚たれ焼きで覆い、糸唐辛子で彩り、たたきごぼうと高菜漬を添えるもの。たしかにスリーブの絵柄を含め、12年前との差異はあるが、見た目の印象は変わらない。肉が厚めで弾力があり鶏肉のような臭みがあるものになっていて、角煮や薄切りがうまい他の鹿児島の黒豚駅弁とは異なるクセを持っていた。

販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617 http://shoeiken.com/

【終売】黒豚角煮弁当(1,150円)Kurobuta Kakuni Bento (end of sales)
2018年2月4日に鶴屋百貨店の駅弁大会で購入 Feb. 4, 2018

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2017(平成29)年1月か、それ以前の発売か。真っ黒でシンプルなデザインの掛紙には、2018(平成30)年のNHK大河ドラマ「西郷どん」に関する絵柄や承認済シールがあった。中身は白御飯を黒豚角煮4枚と錦糸卵と高菜で覆い、ゴボウとサツマイモと紅生姜を添えるもの。見た目どおりの強い味。東京駅でも輸送販売される。2018年までの販売か。

※2022年4月補訂:終売を追記
販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

黒豚横丁(1,150円)Kurobuta Yokocho
2016年10月23日に鹿児島中央駅の駅弁売り場で購入 Oct. 23, 2016

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2016(平成28)年10月のJR九州の駅弁キャンペーン「第12回九州駅弁グランプリ」にエントリー。新作ともリニューアルともうたわれず、2015年に買った下記の駅弁とは名前も調製元も同じだが、中身がまったく違う。

真っ黒な正八角形の容器を4区画に仕切り、日の丸御飯、茶飯を豚そぼろと錦糸卵で覆うもの、黒豚のとんこつと炭火焼とトンカツ、煮物や酢の物やサツマイモなどを詰める。豚の料理や駅弁は各地に出ても、とんこつは鹿児島特有なので、もっとご当地駅弁に入れてほしいもの。値段は2016年の購入時で1,080円、2019年10月から1,150円。

※2020年1月補訂:値上げを追記
販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617 http://shoeiken.com/

春の黒豚筍めし(1,050円)Haru no Kurobuta Takenoko Meshi
2014年1月13日にさいか屋藤沢店の駅弁大会で購入 Jan. 13, 2014

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2014(平成26)年1月の発売か。抹茶色の容器に味付飯を詰め、半分を黒豚たれ焼き、半分を錦糸卵、タケノコ、煮玉子、サツマイモのレモン煮、高菜漬、紅生姜で覆う。豚肉の分量がおかずに不足するも、鹿児島をしていると思う商品。主に駅弁催事かもしれないが、1月から5月頃か、駅弁大会シーズンが終わるまでの販売。2016年に「春収穫 黒豚筍めし」へリニューアルし、容器の色を変え、ミニ大福を加えた模様。

販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617 http://shoeiken.com/

【終売】鹿児島黒豚赤ワインステーキ弁当(1,100円)Kagoshima Kurobuta Aka-wine Steak Bento (end of sales)
2020年1月18日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 18, 2020

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2009(平成21)年1月に発売、2014(平成26)年と2020(令和2)年にリニューアル。今回は中身を前回のリニューアル前に戻した感じで、サフランライスを鹿児島黒豚赤ワインステーキという豚焼肉で覆い、いんげん、さつまいも、マスタードを添える。今回の実演販売では、ステーキでも焼肉でもないような、やや厚めでふんわりした、見た目でも脂が多そうで、しかしにおいやくどさがない、変わった豚丼だと思った。2020年までの販売か。

※2022年4月補訂:終売を追記
販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】鹿児島黒豚焼肉西郷どん丼(1,100円)Kagoshima Kurobuta Yakiniku Segodon Don (end of sales)
2018年1月14日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 14, 2018

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2017(平成29)年秋の新作は、2018年のNHKの大河ドラマ「西郷どん」の放映前に合わせたものか。主にスーパーやデパートの駅弁催事へ出荷されているように見え、京王百貨店駅弁大会や阪神百貨店の駅弁大会でも売られた。白御飯を鹿児島黒豚で覆い、玉子焼とサツマイモのレモン煮を添える姿は、このページに掲載する過去の黒豚駅弁に酷似する。このざらついた豚味噌焼丼もまた、何かの出水駅弁で食べたような味。2019年までの販売か。

※2021年3月補訂:終売を追記
販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】北さつま牛×鹿児島黒豚贅沢すき焼き重(1,280円)Kitasatsumagyu VS Kagoshima Kurobuta Zeitaku Sukiyakiju (end of sales)
2016年1月12日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 12, 2016

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2016(平成28)年1月の京王百貨店の駅弁大会で、催事の目玉の駅弁対決の三番手として、実演販売で発売。白御飯を北さつま牛の牛肉と鹿児島黒豚の豚肉の、すき焼きというよりはむしろ焼肉で覆い、玉子焼と紅生姜を添える。他の出水駅や鹿児島中央駅の同じような駅弁と、雰囲気は特に変わらない。この駅や駅弁屋の、同じような中身と味で毎年のように新作を出してくる賑わいや意欲と、「えびめし」と違い肉の定番商品が生まれないもどかしさがある。事実上の京王百貨店駅弁大会限定販売。一応は翌月までの販売か。

販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】黒豚横丁(1,130円)Kurobuta Yokocho (end of sales)
2015年7月18日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Jul. 18, 2015

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JR九州の観光キャンペーン「鹿児島スイッチ」とのタイアップ商品として、2007(平成19)年10月に発売。ただし、購入したものの中身は、2種の御飯に多種のおかずを詰めた当時の内容とはまるで異なる。白御飯の上にささがきごぼうを敷き、掛紙に書かれるとおり黒豚のステーキ、そぼろ、焼肉で覆い、さつまいもレモン煮とごぼうを添える。

この内容へのリニューアルは、2015年の出来事か、今回の東京駅に限ったことか。こんな豚肉駅弁は東京駅にないので、選ばれやすいと思う。ただし、掛紙の強い絵柄も含め、上品ではない見た目ときつい味は、南九州の旅でこそ味わえるのではないかとは思った。その翌年に同じ名前で中身が異なる駅弁が出現したことから、これは売られなくなったと思われる。

※2020年1月補訂:終売を追記
販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】鹿児島黒豚黒牛贅沢肉めし重(1,150円)Kagoshima Kurobuta Kuroushi Zeitaku Nikumeshi Ju (end of sales)
2015年1月16日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 16, 2015

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2015(平成27)年1月の京王百貨店の駅弁大会でデビュー。目玉の駅弁対決の二番手「サブ企画の肉好きのための新作肉駅弁対決」で、新神戸駅「神戸牛めし」(1,400円)と、実演販売で対決した。長方形の容器に御飯を詰め、見た目も舌でもざらざらとした豚肉と牛肉で覆い、紅生姜を載せるだけの、とてもシンプルな内容。

確かに肉たっぷり。でも肉しかなく、食べ飽きそうな感じ。狭い催事場での実演販売に向いていたと思う。今回の駅弁大会を放送したテレビ番組で、この駅弁の開発の過程が放送された。百貨店バイヤーがダメ出しした試作品には錦糸卵が入っており、そのほうが彩りを出して食感を和らげて、良かったかもしれない。後に肉へごぼう煮を混ぜたり、錦糸卵で仕切って付合せも加えた「春の」バージョンを出したりしている。2019年までの販売か。

※2020年6月補訂:終売を追記
販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】特製黒豚赤ワインステーキ弁当(1,150円)Tokusei Kurobuta Aka-Wine Steak Bento (end of sales)
2014年3月9日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Mar. 9, 2014

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2009(平成21)年1月発売の下記の駅弁「鹿児島黒豚赤ワインステーキ弁当」を、2014(平成26)年1月に改称のうえリニューアルか。サフランライスの上に豚焼肉を貼るという主旨は変わりなく、掛紙を廃しボール紙の枠に変え、添え物がニンジン、インゲン、さつまいも、福神漬、マスタードに変わった。東京都内や各地の駅弁催事ではこの姿で、鹿児島中央駅ではどうもステーキというよりシワシワな豚焼肉の姿で、いずれも盛大に売られた。どうも半年ほどで名前を「鹿児島黒豚赤ワインステーキ弁当」へ戻したらしい。2020年までに上記へリニューアル。

※2020年6月補訂:終売などを追記
販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】鹿児島角煮わっぱめし(1,000円)Tokusei Kurobuta Aka-wine Steak Bento
2014年1月9日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 9, 2014

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駅弁屋とJA鹿児島県経済連養豚課との共同開発により、2013(平成25)年9月21日に鹿児島中央駅と出水駅で発売。「かごしま黒豚」でなく、JAが1998(平成10)年に開発した「茶美豚(チャーミートン)」のアピールのために生まれた。真っ黒で丸いプラ容器に味付飯を詰め、パッケージの写真のように豚角煮、刻み海苔、錦糸卵、きんぴらごぼう、高菜漬、紅生姜、レンコン揚げで覆い、煮玉子を据える。普段の鹿児島中央駅や出水駅の豚丼弁当とは違う肉を使っているはずが、味はいつもの鹿児島黒豚の出水駅弁と同じに思えた。半年ほどで終売か。

販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】鹿児島産黒豚焼肉弁当直火焼(980円)Kagoshima-san Kurobuta Yakiniku Bento Jikabiyaki (end of sales)
2012年3月29日にそごう横浜店の全国人気有名駅弁とうまいものまつりで購入 Mar. 29, 2012

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2011〜2012年の駅弁大会シーズンに向けた、2011(平成23)年秋の投入か。中身のイメージ写真を熱く描いたボール紙製のパッケージに収まる黒塗りの容器の中身は、和風だし味飯を醤油ダレの豚焼肉で覆い、サツマイモと紅生姜を添えるもの。下記「さつま黒豚焼肉重」との違いは、パッケージの絵柄と御飯の味付けの有無だけだと思うし、肉の味や弁当の雰囲気は他の出水駅弁とそっくりだし、サツマイモと紅生姜の不気味な臭いもそのまんま。駅弁催事のために頭数や新商品を揃える役割を持っているように感じた。この内容とパッケージでは、このシーズン限りの販売か。

※2015年9月補訂:終売を追記
販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】鹿児島産黒豚炭火焼釜めし(950円)Kagoshima-san Kurobuta Sumibiyaki Kamameshi (end of sales)
2012年1月15日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 15, 2012

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2011〜2012年の駅弁大会シーズンに向けた、2011(平成23)年秋の投入か。総プラスティック製の釜型容器を、中身を美しすぎる写真で表現したボール紙で留める。中身は茶飯の上をまるで焼き鳥のように刻んだ豚肉焼で覆い、紅生姜を添えるもの。しっかり焼かれてガサガサに丸くなった黒い豚肉が締まる。このシーズン限りで終売か。

※2015年9月補訂:終売を追記
販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】さつま黒豚焼肉重(980円)Satsuma Kurobuta Yakiniku Ju (end of sales)
2010年11月28日に銀座めざマルシェ駅弁大会で購入 Nov. 28, 2010

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これも駅弁大会専用商品か。丈夫で真っ黒な長方形の容器を、中身のイメージ写真をとても美しく印刷したボール紙の枠にはめる。中身は白御飯の上に豚焼肉を貼り、サツマイモと紅生姜を添えるだけのシンプルな内容。

しかしこの輸送駅弁はどうしたことか、常温で脂がほのかに白く浮いた駅弁らしくない豚焼肉は、コクもキレも香りもなく少々の臭みしかない感じ。サツマイモからは酸味がして、紅生姜からは塩素系消毒液の臭いがする。この調製元の商品にここまで不味いものは記憶になく、製造委託先のチョンボかと思えば、そんな記号は付いていない。1000kmを超える遠距離輸送のため、安全に気を遣いすぎたのだろうか。この名前と内容とパッケージでは、2010〜2011年の駅弁大会シーズン限りの販売か。

※2015年9月補訂:終売を追記
販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】鹿児島黒豚赤ワインステーキ弁当(1,050円)Kagoshima Kurobuta Aka-wine Steak Bento
2009年1月10日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 10, 2009

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2009(平成21)年1月の京王百貨店の駅弁大会に向けた投入か。枠に黒いトレーを接着した長方形の容器に透明なふたをして、商品名を書いた掛紙を巻き、ゴムでしばる。中身はサフランライスの上に豚焼肉を貼って、なぜか福神漬を添え、ミックスベジタブルとリンゴのコンポートを添えるもの。

見た目はBSE騒動前のC級グルメな豚丼で、実演大量製造販売の弊害か、豚肉の見栄えは最悪である。しかし赤ワインソースに漬け込んで焼き上げたという鹿児島県産黒豚は、赤身も脂肪もこってり柔らか。少々くどい感じもあるので、少量の空弁かミニ駅弁が似合いそうな気がした。しかし出水駅弁はいろんなものを実演してくるものだ。2013年までの販売か。

※2017年4月補訂:終売を追記
販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
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株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】かごしま黒豚極黒豚めし(1,000円)Kagoshima Kurobuta Kiwami Kurobuta Meshi (end of sales)
2007年3月21日に京王百貨店九州物産展で購入 Mar. 21, 2007

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九州の駅弁ランキング第3弾の開催に合わせて、2006(平成18)年10月1日に発売。プラ製トレーを接着した長方形の容器を、中身のイメージをプロの写真で撮ったボール紙箱にはめる。中身は白御飯の上を錦糸卵と醤油味の豚肉で半分ずつ覆い、高菜とごぼうと紅生姜を添える。

つまり、下記の駅弁「かごんま黒ぶた弁当」が、たとえるとステーキの味噌味で、こちらはバラ肉の醤油味。どちらも豚肉が濃厚にうまいのは間違いない。催事に出せば出水と駅弁をPRできる。価格は発売時や購入時で1,000円、今はJR九州の駅弁キャンペーン「第11回九州駅弁グランプリ」の開催へ向けて、2014年10月までにリニューアルした1,080円のものが売られている。

出水の駅弁も新幹線の開業で、良く言えばずいぶんと近代化、悪く言えば催事屋の臭いがするようになってきた。例えばこの駅弁を山形空港の空弁だと言われても、違和感があまりない。果たしてここで6種類もの駅弁を維持できるのかどうか。

※2015年9月補訂:リニューアルを追記
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九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
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株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】かごんま黒ぶた弁当(1,080円)Kagonma Kurobuta Bento (end of sales)
2005年12月30日に調製元で予約購入 Dec. 30, 2005

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下記の駅弁「かごんま黒ぶた弁当」を、2005(平成17)年にリニューアル。樽断面型容器に真っ黒なフタをして、駅弁の名前を書いた掛紙で割りばしごと巻いてゴムでしばる。中身は粟入り御飯の上にかごしま黒豚の味噌焼を貼り付けて、薩摩揚や煮物などを添えるもの。

京王百貨店での完敗を受けて、幕の内から脱却し豚丼として再出発。以前も今回もメディア受けは良いのだが、これで確実に催事客受けする内容になったはず。出水駅でもおそらく「えびめし」を抜いて看板商品の地位を得たのではと思う。価格は購入時で1,050円、2014年4月の消費税率改訂により1,080円。2015年中に終売か。

2004(平成16)年3月の九州新幹線の新八代駅〜鹿児島中央駅での部分開業に伴い、出水駅の駅弁は、駅の裏側にできた新幹線駅の高架下観光物産館での取扱商品となった。不要になった在来線の駅舎には、なんとこの駅弁屋が進出。外観に鉄道駅の面影を残しながら、内部は弁当工場になった。

※2017年3月補訂:終売を追記
※2015年9月補訂:値上げを追記
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九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617

【終売】かごんま黒ぶた弁当(1,000円)Kagonma Kurobuta Bento (end of sales)
2005年1月16日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 16, 2005

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身

2004(平成16)年の秋に発売。翌2005年1月の京王百貨店の駅弁大会で、豚対決として主役を演じた。真っ黒な正方形の容器に朱黒の大きな掛紙をかけてゴムで十字にしばる。中身は豚入り幕の内駅弁という感じで、麦や粟も混じる薩摩芋御飯に、メインの黒豚味噌焼、これに薩摩揚や大学芋にタケノコなどの煮物や菜の花おひたしなどを添える。

今までの出水駅弁を凌ぐ手間と技術をかけたような本格派も、都会の買い物客にはシンプルな豚丼のほうが受けたようで、弁当も業者も駅弁の実態がなかった対決相手の「摩周の豚丼」に、ダブルスコアで完敗してしまった模様。九州新幹線の部分開業でおそらく駅弁需要が縮小していると思われる出水駅で、第三の駅弁として定着できるかどうか。

※2006年1月補訂:公式サイトURLの追記
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九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
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株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617