「MYLINE東京時刻表」「北海道時刻表」など、地域別に列車時刻などを掲載する時刻表です。
1960年創刊。交通新聞社北海道支社が発行する時刻表です。北海道内のJR線の全線全駅全列車と本州連絡の時刻と、主要なバス路線の時刻表が掲載されています。2017年2月号までは「道内時刻表」の名前で発行。かつて全国版のJR時刻表やJTB時刻表よりも多数詳細のバス路線が掲載されていることから、北海道内の旅行者に古くから親しまれていました。
1998年9月創刊。「JR時刻表」の交通新聞社が発行する時刻表です。首都圏の新幹線やJR線や私鉄路線に加え地下鉄までも、全線全駅全列車の時刻表を平日・土休日別に収録し、各社の運賃表も掲載します。
同種の時刻表としては1987年創刊の「MATT首都圏鉄道時刻表」が先行していましたが、こちらは後発にもかかわらずJR時刻表のノウハウと知名度を生かし、ついにはMATTを休刊に追い込んでしまいました。鉄道ファンは同種時刻表の関西版の発行を待ち望んでいます。
創刊時期不詳。交通新聞社が編集しJR東日本が配布する時刻表です。書名はずばり「時刻表」。新幹線各線とJR東日本の首都圏の路線について、全列車全駅または主要駅の時刻を掲載します。少なくとも1980年代末期には製作されていたようです。
確実な入手方法はありません。JR東日本の営業用アイテムとして得意先や顧客に渡したり、鉄道のイベントやキャンペーンの際に来場者に配布したりするようです。
1980年代後半に創刊か。交通新聞社が発行し、JR東日本長野支社が発売する時刻表です。長野県内の長野新幹線を含むJR全線としなの鉄道の全駅全列車と他私鉄の主要駅全列車、新幹線と首都圏発着特急の主要駅全列車の時刻を収録しています。
JR東日本は主にダイヤ改正時に、支社単位で小判時刻表を販売したり配布することがありますが、ダイヤ改正時に限らず定期的に製作し販売するのは、今のところ長野支社だけだと思われます。
1967年10月創刊。交通新聞社東海支社(旧・弘済出版社中部支社)が発行する時刻表です。中部・北陸地域のJR線と第3セクターの旧国鉄線と、九州を除く全国の新幹線の、時刻や運賃や営業案内を収録しますが、名古屋鉄道などの私鉄は無視されています。
1960年6月創刊。交通新聞社西日本支社(旧・弘済出版社関西支社)が発行する時刻表です。関西地区の鉄道・地下鉄・軌道線の全線全駅と主要駅全列車の時刻表と、全国の新幹線や特急列車など主要路線の主要駅主要列車の時刻表が掲載されています。
2000年7月号で大幅なリニューアルが実施され、JR西日本のアーバンネットワーク各路線は平日・土休日別に全線全駅全列車が掲載されるなど「MYLINE 東京時刻表」の関西版という度合いが増しました。書名に「全国」とありますが、実態は関西圏の時刻表です。
1981年創刊。交通新聞社中国支店が発行する時刻表です。東海道・山陽・九州新幹線や、山陽・山陰地方のJR線や旧国鉄線の全線全駅全列車と営業案内、同エリア内の一部のバス路線やフェリーの時刻を収録しています。
1949年9月創刊。交通新聞社九州支社が発行する時刻表です。九州内のJR線全線と中国地方を含めた主要なJR線・会社線・バス・航空・航路と東海道・山陽新幹線の時刻を収録しています。かつて九州で競合した「綜合時間表」と比較して、表紙も中身もスマートな感じを受けます。2013年2月号まで「九州版小型時刻表」の名前で、2016年9月号まで月刊で発行されていました。
交通タイムズ社が発行する時刻表です。内容の大部分は熊本県内の路線バスの主要停留所時刻表で、県内の鉄道や県内発着の高速バスに東海道・山陽新幹線の主要駅の時刻も載っています。熊本県外で見たことがなく、県内でもなかなか見られないため、詳しいことは分かりません。
1946年創刊。九州旅行案内社が発行する時刻表です。昔ながらに総合ではなく「綜合」、時刻表ではなく「時間表」と名乗ります。九州地方のJR線全線と中国地方を含めた主要なJR線・会社線・バス・航空・航路と東海道・山陽新幹線の時刻を収録しています。
九州の会社の編集発行なので、西鉄大牟田線の主要駅全列車の時刻を掲載したり、九州の定期観光バスや旅館・ホテルの案内が充実しています。2007年6月号までは、掲載旅館3箇所に宿泊しスタンプをもらえば、送料のみで最新の「綜合時間表」を入手できるサービスがありました。2016年10月号を最後に発行されていません。
1944年創刊。かつての日本交通公社が発行する時刻表です。「道内時刻表」と同様に、北海道内のJR線の全線全駅全列車の時刻と、東北新幹線に本州連絡時刻表、道内のバス路線や北海道発着の航空・航路のの時刻を掲載します。しかし北海道以外ではもちろん、道内でも書店や売店などで見かけることはほとんどありませんでした。2008年4月号を最後に発行されていません。
1985年6月創刊。一季出版が発行する時刻表です。かつては年2〜4回発行されていました。首都圏の主要な乗換駅について、各路線の運賃と駅時刻表を掲載していました。
1987年4月創刊。八峰出版が発行していた首都圏の時刻表です。首都圏発着の新幹線や特急は全線全駅全列車、首都圏の鉄道・地下鉄・軌道線は全線全駅と主要駅全列車の時刻を掲載し、各社の運賃表を収録していました。
創刊当時は他にないタイプの時刻表で、市販のワープロで編集したような手作り感が紙面の特徴でした。1998年7月の「MYLINE東京時刻表」登場後は、ライバルに対しコンパクトさと安さで勝負していました。
1988年4月創刊。八峰出版が発行していた関西圏の時刻表です。京阪神地区発着の新幹線や特急は全線全駅全列車、鉄道・地下鉄・軌道線は全線全駅と主要駅全列車の時刻を掲載し、各社の運賃表を収録していました。
1号だけ1,260円に値上げされた月刊最終号で予告された不定期発行は数年を経ても実現せず、事実上の廃刊でしょう。関西地区ではJR線と一部私鉄路線を除き時刻表が発行されていないため、KATTの復刊や同じコンセプトの時刻表の創刊が待たれています。
1988年9月創刊。八峰出版が発行していた名古屋圏の時刻表です。中京地区発着の新幹線や特急は全線全駅全列車、鉄道や地下鉄は全線全駅と主要駅全列車の時刻を掲載し、各社の運賃表を収録していました。休廃刊の予告はありませんでしたが、同じ発行元の他の時刻表が消えてから新刊が出ておらず、事実上の廃刊でしょう。
中京地区は関西地区と異なり各事業者が時刻表を発行し、「JR時刻表」「名鉄時刻表」「市バス・地下鉄時刻表」「近鉄時刻表」でほとんどの路線がカバーできるため、この時刻表の復刊を望む声はあまり聞かれません。
1951年創刊。JTBが発行していた九州中国エリアの時刻表です。九州地方のJR線全線と中国地方を含めた主要なJR線・会社線・バス・航空・航路と東海道・山陽新幹線の時刻を収録していました。
2002年1月号限りで廃刊。九州旅行案内社「綜合時間表」や交通新聞社「九州版小型時刻表」と、価格も大きさも内容も似たタイプの時刻表で、現役当時はこれら三種が並んで販売されていました。
木本書店が発行した首都圏の時刻表です。東京近郊の国鉄・私鉄・地下鉄の路線について、平日の始発以降と終電前の数本から十数本を掲載しています。私鉄特急の時刻も収録されています。MATTやMYLINEのような全線全駅全列車掲載の時刻表が登場したり、ネットで終電情報が引き出せる現在では、その役割を終えたと言えるでしょう。
特殊な時刻表