banner  旅の友「駅弁」。
 館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
汽車客車客車客車客車客車客車客車客車客車客車

JR東日本 弘前(ひろさき)駅2010年3月26日訪問Googleマップ
JR-East Hirosaki Station

駅名標 駅舎 駅構内

青森駅や新青森駅から、特急電車で約30分、奥羽本線に五能線列車が乗り入れ、弘南鉄道が接続する駅。弘前市は青森県の西部で津軽平野の奥部に位置する人口約17万人の城下町で、生産量日本一のリンゴや桜祭りで有名な弘前城で知られるほか、青森県津軽地方の政治や経済の中心地である。駅弁は、近年は国鉄時代からの駅弁屋や地元業者が出しては止めての繰り返し。1894(明治27)年12月1日開業、青森県弘前市表町。

あふれる海の幸五能線弁当(980円)2015年12月19日に弘前駅改札外コンコース台売りで購入
Afureru Uminosachi Gonosen Bento

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

駅弁・空弁・津軽弁プロジェクト実行委員会による「津軽弁」に、2013(平成25)年に追加された弁当。赤い掛紙を巻く赤い容器の中身は、ホタテとサザエを載せたタコ飯に、赤飯もち、焼ホタテ、ブリ甘煮、フキ、柴漬けなど。中身や価格は一定していないのか、ネット上には同じ名前と掛紙と容器と調製元で、中身が異なるものが各種出てくる。

販売駅
奥羽本線 弘前(ひろさき)駅 1894(明治27)年12月1日開業 青森県弘前市表町
調製元
合同会社 めいく 青森県青森市浪岡女鹿沢東種本14−3 0172(55)8135

FARMER'S KITCHEN(津軽イカメンチ)(500円)2015年12月19日に弘前駅改札外コンコース台売りで購入
Farmer's Kitchen (Tsugaru Ikamenchi)

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

東北新幹線新青森開業を見据えて、2010(平成22)年8月までに勢揃いした「津軽弁」のひとつ。真っ黒でスリムな箱の中に、ハンバーグか薩摩揚のようなものだけが6枚収まる。これが津軽地方の郷土料理である、イカゲソとタマネギを小麦粉に混ぜた油揚げ「いかめんち」。お子様かおじさま向けのおやつ、あるいはお惣菜といった印象。

販売駅
奥羽本線 弘前(ひろさき)駅 1894(明治27)年12月1日開業 青森県弘前市表町
調製元
ファーマーズキッチン 青森県弘前市大字外崎1−2−2 連絡先の記載なし

ばっちゃ御膳(1,080円)2010年3月26日に弘前駅2階自由通路台売りで購入
Baccha Gozen

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

2009(平成21)年2月に地元の「津軽料理遺産プロジェクト」で開発され、ゴールデンウィーク期間中の試験販売を経て内容を見直しのうえ、弘前駅の新駅舎開業5周年記念行事に合わせて同年12月12日から弘前駅2階自由通路での販売が開始された駅弁。

竹皮編みの容器に、駅弁名や青森県津軽地方の地図シルエットを描いた掛紙を巻く。半透明のトレーに収まる中身は、貝焼き味噌ごはん、棒だら煮付、身欠きニシン醤油漬、ニンジンの子和え、赤かぶ千枚漬など。湿り気のあり柔らかく、味覚でも茶色が勝る視覚でも落ち着いた雰囲気。青森県中南地域県民局地域連携部地域支援室が2008年度から実施する「津軽料理遺産」に認定・登録された食材をふんだんに取り入れたという。価格は2010年の購入当時で1,050円、2014年4月の消費税率改定により1,080円。

弘前は城下町として発展した津軽平野の中心都市であり、弘前駅には特急列車や長距離列車の発着もあるが、伯養軒が何度も参入と撤退を繰り返したり、大和家が駅弁のような弁当を出したり引っ込めたりと、なぜか駅弁が根付かない駅であった。2010年度の東北新幹線新青森延伸を見据えて、津軽料理遺産認定・協議会やNREを通して十数種類の駅弁やその候補が登場したようだが、はたして今回は定着できるかどうか。

※2017年8月補訂:値上げを追記
販売駅
奥羽本線 弘前(ひろさき)駅 1894(明治27)年12月1日開業 青森県弘前市表町
調製元
有限会社 秋田屋仕出し店 青森県弘前市茂森町131−2 0172(35)8888 http://www.akitaya.net/

ばっちゃ御膳(1,050円)2010年10月9日に東京駅東日本縦断駅弁大会で購入
Baccha Gozen

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

上記の駅弁「ばっちゃ御膳」の、東京駅の駅弁大会での姿。2010(平成22)年12月の東北新幹線新青森開業を目前にして、青森県内の駅弁が東京駅へ大挙して押し寄せた。中身の趣旨を変えないまま付合せを少し変えたほか、見栄えの向上が図られている。具体的には竹皮編み容器が頑丈になり、プラ製トレーが紙敷きになり、御飯の上に「いかめんち」がドスンと載り、ニンジンの子和えも床下から御飯上へ移動、箇条書きだったお品書きが写真付き解説付きに昇華している。「貝焼き味噌ごはん」なる炒り卵飯のうまさは、相変わらず。

販売駅
奥羽本線 弘前(ひろさき)駅 1894(明治27)年12月1日開業 青森県弘前市表町
調製元
有限会社 秋田屋仕出し店 青森県弘前市茂森町131−2 0172(35)8888 http://www.akitaya.net/

【終売】奥津軽和牛弁当(1,100円)2010年10月9日に東京駅東日本縦断駅弁大会で購入
Okutsugaru Wagyu Bento

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

東北新幹線新青森開業を見据えて、2010(平成22)年8月までに勢揃いした「津軽弁」のひとつで、これは4月の発売か。そこそこ深い長方形の発泡材容器に、津軽と海峡の風景や中身のイメージを写真で掲載した掛紙を巻く。半透明のプラ製トレーに収まる中身は、「まっしぐら」白御飯の上を、奥津軽和牛のそぼろとすき焼き肉に糸こんにゃくで覆い、ゴボウ、フキ、ししとう、生姜、大根を添えるもの。牛肉の適度な柔らかさと脂身と優れた風味はかなりのもので、今回の駅弁大会会場の普段の姿「駅弁屋旨囲門」で買える牛肉駅弁を凌ぐと思う。肉の分量も惜しみない。1年間ほどの販売か。

※2017年8月補訂:終売を追記
販売駅
奥羽本線 弘前(ひろさき)駅 1894(明治27)年12月1日開業 青森県弘前市表町
調製元
有限会社 秋田屋仕出し店 青森県弘前市茂森町131−2 0172(35)8888 http://www.akitaya.net/

【終売】津軽弁当 文豪(1,200円)2011年3月5日に東京駅東日本縦断駅弁大会で購入
Tsugaru Bento Bungo

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2010(平成22)年12月4日の東北新幹線新青森延伸と、同日からの東京駅「新青森開業記念駅弁大会」に向けてデビューか。正方形の発泡材枠容器に透明なふたをして、中身の写真や原稿用紙を印刷したボール紙でさらにふたをする。松花堂タイプに4区画を持つ中身はそれぞれ、きのこめし、玉子焼にイガメンチにキノコ和えなど、鯛めし、コンニャクや高野豆腐やニンジンなどの煮物に身欠きニシンと万能ネギの酢みそ和えや赤カブ漬など。

太宰治で鯛を、葛西善蔵で昆布、石坂洋次郎でニシンを入れたという。1,200円も取る割にはおかずがイマイチな感じに見えて、鯛めしときのこめしのうまさが素晴らしく、おかずなど要らない感じ。出来立てではなく輸送駅弁でこれだけの鯛飯を提供できるところは、なかなかないと思う。1年間ほどの販売か。

今や津軽の観光資源でもある太宰治の解説は不要だろう。知名度が一桁違いそうな石坂洋次郎(いしざかようじろう)は弘前生まれで昭和時代の小説家で、1947(昭和22)年に発表されて翌々年に映画化され大ヒットした「青い山脈」が代表作、知名度がもう一桁違いそうな葛西善蔵(かさいぜんぞう)は弘前生まれで大正時代の小説家で、代表作は1912(大正元)年の「哀しき父」や1918(大正7)年の「子をつれて」など。

※2017年8月補訂:終売を追記
販売駅
奥羽本線 弘前(ひろさき)駅 1894(明治27)年12月1日開業 青森県弘前市表町
調製元
有限会社 大和家 青森県弘前市百石町47−1 0172(36)6633

【終売】たらこおにぎり(130円)2011年4月9日に弘前駅改札脇キオスクで購入
Tarako Onigiri (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身

弘前駅の待合室を兼ねた小売店のレジで売られていたおにぎり。青森県産米つがるロマンを使い、海苔を外周に巻いた、直巻きタイプの三角おにぎりがひとつ、透明なフィルムと包装紙に包まれる。調製元は弘前駅の駅弁屋としての顔も持つ地元の大衆割烹であり、コンビニおにぎりとは一風違うため、ここに収蔵。ほんのり温かいおにぎりは、御飯の香りと塩味が絶妙だった。2015年時点で現存していない模様。

訪問時は東日本大震災から約1か月。前々日の4月7日に大きな余震が発生したことで、鉄道は再び東北地方の広い範囲で不通となり、指定券を取っていた寝台特急あけぼの号も運休してしまったため、老舗の夜行バス「ノクターン」で弘前へ入った。現地ではバスも宿も通常営業。鉄道が災害に強かったのはもはや昭和の昔の思い出だが、もはやここまで弱くなってしまったのかと。

※2017年8月補訂:終売を追記
販売駅
奥羽本線 弘前(ひろさき)駅 1894(明治27)年12月1日開業 青森県弘前市表町
調製元
有限会社 大和家 青森県弘前市百石町47−1 0172(36)6633

【終売】しじみおにぎり(250円)2004年9月23日に横浜高島屋岩手催事で購入
Shijimi Onigiri

掛紙 外観 外観 中身

百貨店の青森物産展で見付けた、弘前の駅弁屋と見なす業者さんのおにぎり。青森県産米つがるロマンと十三湖産しじみを使用したという、しじみの小さなおにぎりが一個、ビニールと包装紙に包まれている。この内容の握り飯一個で250円とは、なかなかの高価。2015年時点で現存していない模様。

津軽半島の西側で太平洋に接する汽水湖である十三湖は、ヤマトシジミの名産地であると同時に、民話や伝説の名産地でもあると思う。全国的な知名度はなくても湖畔の集落や自治体を巡ればくらでも出てくる気がする。

※2017年8月補訂:終売を追記
販売駅
奥羽本線 弘前(ひろさき)駅 1894(明治27)年12月1日開業 青森県弘前市表町
調製元
有限会社 大和家 青森県弘前市百石町47−1 0172(36)6633

【終売】ちよちゃんのりんご弁当(850円) 
Chiyochan no Ringo Bento

東北新幹線の八戸延伸に伴う、八戸・弘前間特急「つがる」誕生に合わせて、2002(平成14)年12月1日に登場。津軽名産のりんご「ジョナゴールド」と陸奥湾産のホタテと舞茸などを混ぜた、青森米つがるロマンの炊込御飯に、おかずを添える新しい駅弁。公式な駅弁ではないが新聞や雑誌では駅弁扱いで、容器や内容や販売形態もまさに駅弁である。駅コンコース内キヨスクでの販売。弁当の形で現存するかは不詳。

調製元の郷土料理屋が開発した、冷凍販売のりんご炊込御飯「ちよちゃんのりんごごはん」を、新幹線延伸を機に駅弁化した。冷凍品も健在で同キヨスクの他に県内各地の土産物屋で販売されている。2003年2月には農林水産省の外郭団体から新製品開発部門で食品産業センター会長賞を授賞した。「ちよちゃん」とは開発者のおかみの孫娘の愛称で、その孫娘がパッケージのイラストを書いたそうだ。2015年時点で現存していない模様。

※2017年8月補訂:終売を追記
販売駅
奥羽本線 弘前(ひろさき)駅 1894(明治27)年12月1日開業 青森県弘前市表町
調製元
有限会社 大和家 青森県弘前市百石町47−1 0172(36)6633

弘南鉄道 中央弘前(ちゅうおうひろさき)駅2010年3月26日訪問Googleマップ
Konan Railway Chuo-Hirosaki Station

駅名標 駅舎 駅構内

JR弘前駅から徒歩約15分、弘南鉄道大鰐線の終着駅。JR弘前駅より弘前市の中心市街地に近く、30〜60分間隔で大鰐温泉方面との各駅停車の電車が発着する。駅弁はない。1952(昭和27)年1月26日開業、青森県弘前市吉野町。

鯛焼(500円)2010年3月26日に中央弘前駅舎内タイ焼き屋で購入
Taiyaki

掛紙 外観 中身 中身

中央弘前駅の駅舎内待合室で焼いていた、写真のとおりの箱入りタイ焼き。1枚100円で販売している小豆あんとカスタードあんのタイ焼きが、合計で5枚入って500円。どこまでも普通のたい焼き。購入時は調製から少々時間が経過していたようで、湿ってしっとりしていた。

弘南鉄道大鰐線は1952(昭和27)年1月26日に、弘前電気鉄道が大鰐から中央弘前までの全線13.9kmを一括で開業した。第二次大戦直後は全国各地の地方都市で電気鉄道の建設機運が高まっており、この鉄道には三菱電機が地方電気鉄道システムのデモンストレーションを目的に出資したと言われる。

しかし各地の電鉄計画はほとんど日の目を見ず、弘前電気鉄道も五能線板柳駅までの延伸や田代までの支線を建設できないまま経営不振に陥り、1970(昭和45)年には現在の弘南線をすでに営業していた弘南鉄道へ吸収合併された。

昭和の頃までは年間約300万人の利用があり30分間隔で動いていた電車は、現在は年間約100万人まで利用が落ち込み、今では昼間は1時間間隔でしか電車が来ない。訪問時には施設が見るからに老朽化し、電車は薄汚く、しかも掲示物は不正乗車を戒める警告ばかりで、雰囲気の悪さだけが印象に残った。

販売駅
弘南鉄道 中央弘前(ちゅうおうひろさき)駅 1952(昭和27)年1月26日開業 青森県弘前市吉野町