banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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波の伊八弁当(1,800円)2016年1月16日にさいか屋横須賀店駅弁大会で購入
Nami no Ihachi Bento

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2014(平成26)年8月の発売。駅弁の女王こと小林しのぶ氏の監修のもと、近年に千葉県の鴨川市やいすみ市で観光資源としての活用を模索中の、江戸時代中期に活躍した安房の彫刻師である武志伊八郎信由(たけしいはちろうのぶよし)の通称「波の伊八(なみのいはち)」を、「伊」勢海老と蛸の「八」ちゃんと解釈した、イセエビとタコのお弁当。

波の伊八の代表作とされる行元寺(ぎょうがんじ)の欄間(らんま)彫刻「波に宝珠(ほうじゅ)」の写真に、タコとイセエビの文字やシルエットを描いた掛紙を使用。中身は右側にタコ飯、左側に小柄ながらイセエビの半身ふたつでまるごと一匹を使うイセエビ飯、真ん中にさんが焼、ひじき煮、サトイモやシイタケなどの煮物を置く。価格や掛紙の「伊勢海老まるまる一匹」の売り文句に違い、豪華な感じは良い意味で薄く、コンパクトでシンプルな感じを受けた。

購入には4日前まで(2016年時点で前日まで)、5個以上での予約が必要。価格や駅の立地も含めた入手の難しさによるものか、市販の時刻表などの駅弁紹介に出ないためか、時々テレビで紹介されていたにもかかわらず知名度は皆無。2016(平成28)年3月に日本食糧新聞社が「惣菜・べんとうグランプリ2016」の「駅弁・空弁部門」で金賞のひとつに選んだことがネット上に出回り、名を広めることができたかどうか。

販売駅
外房線 安房鴨川(あわかもがわ)駅 1925(大正14)年7月11日開業 千葉県鴨川市横渚
調製元
合資会社 南総軒 千葉県鴨川市横渚29 04(7092)4651 http://www.nansoken.jp/

【掛紙】波の伊八弁当(1,800円)2016年7月15日に安房鴨川駅で予約購入
Nami no Ihachi Bento

掛紙

現地で買った、波の伊八弁当。中身や価格は当然に、上記のものと同じである。この年の3月の受賞をアピールするシールが、掛紙の左下に貼られていた。

販売駅
外房線 安房鴨川(あわかもがわ)駅 1925(大正14)年7月11日開業 千葉県鴨川市横渚
調製元
合資会社 南総軒 千葉県鴨川市横渚29 04(7092)4651

さんが焼(790円)2009年10月30日に安房鴨川駅ホーム上で予約購入
Sangayaki

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

下記駅弁の、2009(平成21)年10月時点での姿。容器が長方形のボール紙製に変わり、中身では酢の物がセロリ煮に差し替えられている。そのため、ふたを開けると得体の知れぬ刺激臭が広がるようになり、第一印象が悪くなってしまった。それ以外の風味や価格は、以前と変わらない。価格は購入当時で790円、2015年時点で820円。

※2015年8月補訂:値上げを追記
販売駅
外房線 安房鴨川(あわかもがわ)駅 1925(大正14)年7月11日開業 千葉県鴨川市横渚
調製元
合資会社 南総軒 千葉県鴨川市横渚29 04(7092)4651 http://www.nansoken.jp/

【終売】さんが焼(790円)2007年4月7日に安房鴨川駅ホーム上駅弁売店で購入
Sangayaki (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身

2006(平成18)年前半の登場か。鴨川市商工会が2005年度に始めた食によるまちおこし事業「おらが丼」により、市内約30社がそれぞれ開発した丼のうち、駅弁屋が出したもの。小柄で背高な赤い発泡材容器に、安房鴨川駅弁らしくない派手なデザインの掛紙をかけて、割りばしを置いてひもで十字にしばる。

中身は白御飯の上にアジやネギやショウガなどを刻んで混ぜて焼いたハンバーグ「さんが焼」を置き、おそらく同素材のペーストを敷き、油揚げや花ニンジン、錦糸卵や酢の物などを添える。ちょっとスパイシーな魚肉丼は鉄道客に好評のようで、安房鴨川駅弁らしくなく駅弁催事にも出されているという。

販売駅
外房線 安房鴨川(あわかもがわ)駅 1925(大正14)年7月11日開業 千葉県鴨川市横渚
調製元
合資会社 南総軒 千葉県鴨川市横渚29 04(7092)4651 http://www.nansoken.jp/

【終売】各駅停車外房巡り(1,100円)2009年10月30日に安房鴨川駅ホーム上で団体予約購入
Kakueki Teisha Sotobo Meguri (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

テレビ番組の企画から1996(平成8)年2月に登場した駅弁。過去には八角形の容器の中にはサザエの炊き込み飯と、焼きハマグリ・菜の花・鯨竜田揚げ・鯵・ひじき等が入っていた。購入時点では正方形の発泡材容器を使用、中身はサザエが3切れ載った炊込飯を中央に置き、クジラの竜田揚とさんが焼、コンニャクやサトイモやニンジンなどの煮物と玉子焼、煮魚とひじき、菜の花炒めと柿が四隅にそれぞれ詰められていた。作り置きや冷蔵をしていないためか、ふんわり心地良い風味。普通の柿は駅弁では初めて見た気がする。

安房鴨川駅のホーム上に駅弁屋の直営売店が存在した頃、ネット上などでの情報では普通に行けば買える駅弁のはずが、私が現地訪問を試みても無予約ではもちろん予約でさえも買えない、個人的に相性の悪い駅弁だった。駅弁の販売が改札外駅舎内のJR系コンビニに限られた訪問時点で、この駅弁はある程度の数がまとまれば作る予約限定駅弁になっていた。現存しないと考えられる。

掛紙には蒸気機関車が牽引する青い客車の列車が描かれるが、国鉄の動力近代化つまり蒸気機関車のディーゼル車や電気車への転換が早かった、そして長距離列車が乗り入れなかった房総半島で、こういう列車が走ったことがあるかは怪しい。1970(昭和45)年に千葉県内からSLが消えた後、1972(昭和47)年の鉄道百年でC57が走り、1989年8月に京葉線の新木場〜蘇我間の「SLコニカ号」でD51が走り、2007年2〜4月のJRグループ「ちばデスティネーションキャンペーン」に伴い同年2月に木更津〜館山間で運行された「SL南房総号」でD51が走り、2008年1月には再びD51が、2009年2月にはC57が房総を走った。

※2015年8月補訂:終売可能性を追記
※2010年12月補訂:写真の掲載と解説文の全面改訂
※2005年3月補訂:発売駅から勝浦を削除
販売駅
外房線 安房鴨川(あわかもがわ)駅 1925(大正14)年7月11日開業 千葉県鴨川市横渚
調製元
合資会社 南総軒 千葉県鴨川市横渚29 04(7092)4651 http://www.nansoken.jp/

【終売】幕の内かもがわ(1,020円)2002年12月23日に安房鴨川駅ホーム上駅弁売店で予約購入
Makunouchi Kamogawa (end of sales)

掛紙 外観 中身

安房鴨川駅の幕の内弁当は特殊弁当より高価である。紙箱に白いトレーを入れるやや味気ない体裁で、中身は日の丸御飯に海老フライ・玉子焼・鶏唐揚・カンパチ照焼に帆立等の煮物類などが入っていたが、こちらも千円以上の駅弁としてはやや味気ない。630円の「わかしお弁当」より390円分高いはずの価値は感じられなかった。鴨川市街を見下ろすパッケージのイラストは良い。現存しない模様。

※2015年8月補訂:終売を追記
※2005年3月補訂:発売駅から勝浦を削除
販売駅
外房線 安房鴨川(あわかもがわ)駅 1925(大正14)年7月11日開業 千葉県鴨川市横渚
調製元
合資会社 南総軒 千葉県鴨川市横渚29 04(7092)4651 http://www.nansoken.jp/

【終売】わかしお弁当(650円)2001年8月18日に安房鴨川駅ホーム上駅弁売店で購入
Wakashio Bento (end of sales)

掛紙 外観 中身

長方形のボール紙製容器を使用。梅干しが載った白御飯に、エビフライ・鶏唐揚・焼鮭・卵焼き等が添えられた、つまり普通の幕の内弁当。ひじき煮とタラコ昆布の海藻2種を添えて南総の海の幸を演じているのかもしれない。

安房鴨川駅の駅弁のなかでは最も容器が大きく量が多く、最も安いので腹ごしらえに向いているが、厳しく言うと旅情も地域性も感じられない。フタには鴨川や勝浦の観光名所のイラストが入るが、フラミンゴショーで有名な行川アイランドが2001年8月で閉鎖されるとデザインを変更しなければならないだろう。

価格は購入当時で630円、2015年時点で650円。ただし近年は駅で売られているところを見たことがない。予約限定と思われる。2016年時点で終売の模様。

※2016年9月補訂:終売を追記
※2015年8月補訂:値上げと販売現況を追記。

※2005年3月補訂:発売駅から勝浦を削除
販売駅
外房線 安房鴨川(あわかもがわ)駅 1925(大正14)年7月11日開業 千葉県鴨川市横渚
調製元
合資会社 南総軒 千葉県鴨川市横渚29 04(7092)4651 http://www.nansoken.jp/