banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
汽車客車客車客車客車客車客車客車客車客車客車

JR西日本 松江(まつえ)駅2004年12月30日訪問Googleマップ
JR-West Matsue Station

駅名標 駅舎 駅構内

岡山駅から特急列車で約2時間半。松江市は島根県の県庁所在地で日本海と2つの湖に面する人口約21万人の城下町で、中心市街地にも水路が残る水の都に年間約900万人の観光客が訪れる。駅弁は明治時代からの駅弁屋が島根県の料理や食材にこだわった駅弁を駅弁売店に取り揃える。1908(明治41)年11月8日開業、島根県松江市朝日町。

日本海産あなご Anago弁当(1,350円)2014年1月14日に京王百貨店駅弁大会で購入
Nihonkaisan Anago Anago Bento

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身 中身

2014(平成26)年1月に、松江駅と京王百貨店駅弁大会でデビュー。おおよそ駅弁のものとは思えない絵柄の掛紙は、小学館の月刊女性ファッション雑誌「AneCan」の表紙と同じようにできている。中身は白御飯の上にアナゴの味噌煮と醤油煮、というより身の詰まった感じな固めの焼きアナゴを並べ、漬物とフルーツ餅を添える、シンプルで普通の駅弁。

よって、この駅弁の特徴は、掛紙である。女性誌っぽい衝撃的なデザインの表紙に加え、左右の観光案内も雑誌っぽいつくりで、発売時にネット上でも、京王百貨店駅弁大会を報じるテレビの情報番組でも話題になった。価格は2014年の購入当時で1,300円、2017年時点で1,350円。雑誌は2016年末に廃刊されたが、駅弁の掛紙は変わっていない模様。

販売駅
山陰本線 松江(まつえ)駅 1908(明治41)年11月8日開業 島根県松江市朝日町
調製元
合資会社 一文字家 島根県松江市平成町182番地19 0852(22)3755 http://www.ichimonjiya.jp/

出雲招福ちらし(1,150円)2012年1月22日に京王百貨店駅弁大会で購入
Izumo Syofuku Chirashi

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

出雲大社大遷宮と古事記編纂1300年を記念して2010年10月13日に発売。あるいは下記「出雲大社参拝記念招福ちらし」のリニューアルか。長方形の発泡材容器を、中身の写真を背景にアイコンや食材名や商品名や宣伝文など様々な情報を盛り込んだボール紙の枠にはめる。

中身は島根産コシヒカリを使う五穀米の上を、カニほぐし身、鶏肉旨煮、アナゴ蒲焼、トビウオでんぶ、ユリの花などで覆うもの。パッケージに記されるとおり、調味料も古代出雲にちなんだという。食材に脈絡がない感じも、個々に落ち着いた風味があり、混ぜて食べても不自然な感じがしない、雰囲気の良い味だった。価格は購入当時で950円、2015年時点で1,050円、2016年時点で1,150円。

古事記(こじき)は小学校の社会科の教科書にもその存在が載る、和銅5年(712年)に編纂されたという日本最古の歴史書。衆議院の解散につながった2000年の総理大臣の失言に表現を借りると、天皇を中心とした神の国のことについて書かれている。島根県商工労働部観光振興課では2012年の「古事記編纂千三百年」と2013年の「出雲大社平成の大遷宮」を記念する観光キャンペーン「神々の国しまね」を展開、2012年7〜11月に「神話博しまね」を開催するなど、神話の由来地をアピールしている。

※2016年7月補訂:値上げを追記
※2015年10月補訂:値上げを追記
販売駅
山陰本線 松江(まつえ)駅 1908(明治41)年11月8日開業 島根県松江市朝日町
調製元
合資会社 一文字家 島根県松江市平成町182番地19 0852(22)3755 http://www.ichimonjiya.jp/

【終売】出雲大社参拝記念招福ちらし(1,050円)2002年11月10日に小田急百貨店藤沢店駅弁大会で購入
Izumotaisha Sanpaikinen Syofuku Chirashi (end of sales)

掛紙 外観 中身

長方形の発泡材容器を金ぴかのパッケージに入れる。中身は縁起の良い食材ということで鯛・エビ・鴨肉・宍道湖産ウナギ・シラウオなどをていねいに載せるちらしずし。味や量というより見た目にとても縁起の良い駅弁だ。

出雲大社へは国鉄大社線が出雲市から分岐していたが、国鉄廃止対象線転換の最後となる1990年3月で廃止、現在は出雲市からバスまたは松江から一畑電車を乗り継ぐ。なお、1993年3月に神西駅を「出雲大社口」に改称したが、出雲大社までの交通手段がなく利用者が戸惑い、1999年3月に出雲神西への再改称を余儀なくされた。

販売駅
山陰本線 松江(まつえ)駅 1908(明治41)年11月8日開業 島根県松江市朝日町
調製元
合資会社 一文字家 島根県松江市平成町182番地19 0852(22)3755 http://www.ichimonjiya.jp/

ごきげんべんとう(1,550円)2009年1月12日に京王百貨店駅弁大会で購入
Gokigen Bento

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

1988(昭和63)年頃に登場した、駅弁史上で初めて日本酒を2本も入れた駅弁。日本酒の瓶を2本描いた長方形の容器の中身は、表紙の絵そのままの一合瓶「國蝉(こつき)」「湖上の鶴」が各1本入り、もちろん駅弁なので御飯物とおかずが入っているが、牛肉すき焼き、わかさぎ甘露煮、白魚天、赤貝煮付け、ズワイガニなど、俵飯4つの他はどこからが付け合わせなのかが迷うほど多種少量のおかずが収められている。ただし予約制。

今回に駅弁大会で購入したものは、俵飯がラップされていたり、すき間とカップばかり目立ったりで、どうも見栄えが悪いと感じた。しかし松江の他の駅弁にも入っている宍道湖由来の珍味がいろいろ詰まり、この歳になってようやく酒の甘辛を感じられるようになったため、この駅弁の魅力を少しだけ味わえた気がした。価格は購入当時で1,500円、2014年4月の消費税率改訂により1,550円。

※2015年10月補訂:値上げを追記
※2009年9月補訂:写真と解説文の追加
販売駅
山陰本線 松江(まつえ)駅 1908(明治41)年11月8日開業 島根県松江市朝日町
調製元
合資会社 一文字家 島根県松江市平成町182番地19 0852(22)3755 http://www.ichimonjiya.jp/

赤貝めし弁当(980円)2006年11月1日に小田急百貨店藤沢店駅弁大会で購入
Akagai Meshi Bento

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

10〜3月限定の駅弁。松江駅弁の他の商品と同じ構造のパッケージ。中身は赤貝も混じる炊込飯の上にシラウオや赤貝などを載せて、有頭海老や竹輪などを添えるもの。この赤貝飯も松江の郷土料理だそうだが、ここは他の駅弁にもそういう枕詞が付くので、とにかく目立たない駅弁。弁当の風味や実力に関係なく、売り場で最後まで残っていそうなタイプ。価格は購入当時で950円、2014年4月の消費税率改訂により980円。

赤貝に関する記述がパッケージにある。宍道湖に隣接する中海はかつて、全国有数の赤貝こと二枚貝サルボウの産地であったが、1949(昭和24)年から漁獲高が減り始め、ヘドロの堆積や沿岸の干拓その他の環境変化により、10年でほぼなくなり今に至る。中海の水質改善は事実上始まったばかりで、仮に資源が回復したとしてもそれまでには沿岸の赤貝文化は消えてしまうだろうが、駅弁ではどこまで残ってくれるだろうか。

※2015年10月補訂:値上げを追記
販売駅
山陰本線 松江(まつえ)駅 1908(明治41)年11月8日開業 島根県松江市朝日町
調製元
合資会社 一文字家 島根県松江市平成町182番地19 0852(22)3755 http://www.ichimonjiya.jp/

松江堀川遊覧おべんとう(1,440円)2002年11月10日に小田急百貨店藤沢店駅弁大会で購入
Matsue Horikawa Yuran Obento

掛紙 外観 中身

小泉八雲の生誕150年を記念して、2000(平成12)年に登場。優雅な松江堀川遊覧をイメージし宍道湖七珍味と松江銘菓を織り込んだという中身は、ほぼ正方形の容器を内部で9分割、トビウオのでんぶ寿し・かに寿し・大和しじみもぐり寿しの3種の御飯、ウナギ・海老・酢の物などが5区画、真ん中の1区画には松江名菓。内容に過不足はなく、多品種少量の具を詰めた高級駅弁はこうあってほしいと思える完成度の高い駅弁だと思う。購入当時は1,300円、2008年7月25日から1,400円、2014年4月の消費税率改訂により1,440円。

宍道湖七珍味とはスズキ・モロゲエビ・ウナギ・あまさぎ(ワカサギ)・シラウオ・コイ・シジミのことだそうで、頭文字を取って「相撲足腰(すもうあしこし)」と覚えるそうな。

※2015年10月補訂:値上げを追記
※2008年8月補訂:値上げを追記
販売駅
山陰本線 松江(まつえ)駅 1908(明治41)年11月8日開業 島根県松江市朝日町
調製元
合資会社 一文字家 島根県松江市平成町182番地19 0852(22)3755 http://www.ichimonjiya.jp/

【終売】出雲大吉かに牛弁当(980円)2012年1月21日に川崎さいか屋駅弁大会で購入
Izumo Daikichi Kani Gyu Bento (end of sales)

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2010〜2011年の駅弁大会シーズンに向けた投入か。正方形の発泡材容器を、中身のアップ写真と商品名を賑やかに印刷するボール紙の枠にはめる。中身は白御飯の上で牛肉煮、錦糸卵、カニほぐし身のストライプを描くもの。いずれも他の松江駅弁で実績があり、うまくないはずがない。あとはこの組合せが好まれるかどうか。そして、この商品が現地で売られているのかどうか。現地収穫報告が見られないまま、2012年で終売の模様。

※2015年10月補訂:終売を追記
販売駅
山陰本線 松江(まつえ)駅 1908(明治41)年11月8日開業 島根県松江市朝日町
調製元
合資会社 一文字家 島根県松江市平成町182番地19 0852(22)3755 http://www.ichimonjiya.jp/

【終売】地サバすきやき銀の鯖丼(950円)2006年11月1日に小田急百貨店藤沢店駅弁大会で購入
Jisaba Sukiyaki Gin no Saba Don (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

石見銀山の世界遺産への登録を題材にして、2006年11月に登場。赤い木目調の細長い発泡材容器に、サバや銀貨や古地図を描いた掛紙を巻き、ゴムでしばる。中身は白御飯の上に糸こんにゃくやタマネギやささがきごぼうなどを敷いたうえで焼き鯖を載せた、駅弁名どおりのすき焼き風の鯖丼。だしのボトルと大和芋おろしのパックが添えられており、これをかけてもよい旨の案内が緑色の紙に書いてある。分量は少なめだが個性ある内容。2008年頃までの販売か。

400年前に日本一かつ世界有数の銀山として栄え、しかし江戸時代までに資源枯渇により衰退、その当時の町並みが地味に少々の観光客を集めていた石見銀山。2007年5月に世界遺産への登録延期勧告が報道されるまで、石見を「いわみ」と正しく読める人も多くなかったと思うが、翌月に巻き返して登録を獲得するとやはり、観光客が大挙して押し寄せることになる。

地元ではマイカーや観光バスの乗り入れ禁止に加えて路線バスを廃止に追いやろうとするまで来客を迷惑がっている模様で、それならばなぜ世界遺産への登録を頑張っていたのかと思う。なお、松江と石見銀山は今でこそ同じ島根県であるが、銀山が栄えた頃は出雲と石見で別の国であり、特急とバスを乗り継いで2時間弱かかる間柄。

※2015年10月補訂:終売を追記
販売駅
山陰本線 松江(まつえ)駅 1908(明治41)年11月8日開業 島根県松江市朝日町
調製元
合資会社 一文字家 島根県松江市平成町182番地19 0852(22)3755 http://www.ichimonjiya.jp/