banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR西日本 三次(みよし)駅2014年11月2日訪問Googleマップ
JR-West Miyoshi Station

駅名標 駅舎 駅構内

広島駅から芸備線で約2時間。三次市は広島県の北部で中国山地に位置する人口約5万人の城下町や宿場町で、盆地に四方から高速道路と鉄道が集まり、鵜飼いや自動車産業で知られる。駅弁は国鉄時代から2000年過ぎまで幕の内などが売られていたが、人知れず消えた。1930(昭和5)年1月1日開業、広島県三次市十日市南一丁目。

【掛紙】御辨當(150円)調製年月日不詳
Obento

掛紙

1960年代の調製と思われる、昔の三次(みよし)駅弁の掛紙。現在も三次の観光資源の一つである、馬洗川の鵜飼いが描かれる。三次の駅弁はJR発足以後も存在していたようだが、紹介例に乏しいまま末期は惣菜弁当のようになり、現在は販売されていない模様。

販売駅
芸備線 三次(みよし)駅 1930(昭和5)年1月1日開業 広島県三次市十日市南一丁目
調製元
環翠樓支店 所在地の記載なし 2043番

JR西日本 宮島口(みやじまぐち)駅2004年8月12日訪問Googleマップ
JR-West Miyajimaguchi Station

駅名標 駅舎 駅構内

広島から山陽本線で約30分、または広島電鉄で約1時間。国重要文化財で世界文化遺産の厳島神社を抱える、古来から参拝客や観光客を集め日本三景に数えられる宮島への玄関口として、駅が設けられ鉄道連絡船やフェリーが発着する。駅弁は明治時代からの駅弁屋「うえの」が「あなごめし」1種類のみを百年以上売り続ける。1897(明治30)年9月25日開業、広島県佐伯郡大野町赤崎。

2004年度JR西日本「駅弁の達人」

あなごめし(1,944円)2010年7月31日に宮島口の駅弁屋食堂併設売店で購入
Anago Meshi

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

1901(明治34)年に15銭で登場したアナゴ蒲焼き丼。その当時の姿のまま21世紀の現在まで生き残る、駅弁のシーラカンス。多くの駅弁ファンや専門家に、そして多くの雑誌やテレビなどでの駅弁特集で、日本一の駅弁と評価されている。

ふたから底まですべて木製の経木折を、過去に使用された12種類以上の絵柄をランダムに使う掛紙で包む。中身は餅米を1割混ぜてアナゴの出汁で炊いた御飯の上に、素焼きした後にタレに漬けて焼くことを3回繰り返した白焼き穴子を敷き詰め、タクアン、奈良漬、ガリを添えるもの。出来立ての暖かい弾力のある味よりも、数時間から半日程度常温で放置してなじませた締まりのある味のほうが良いとされる。

一日約五百個が売れ、繁忙期には予約を断り駅で奪い合われ調製元の食堂には行列ができるほど。駅弁屋さんは「あなごめし」以外の弁当を取り扱わない。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。価格は長らく1,470円であったが、2014年に1,728円へ一気に値上げ。2016年3月から1,944円。

※2016年7月補訂:値上げを追記
※2015年10月補訂:値上げを追記
※2014年2月補訂:解説文の見直し
※2011年7月補訂:写真の更新と掛紙に関する解説文の手直し
※2008年7月補訂:写真の更新
※2005年1月補訂:調製個数の追加と文面の全面変更
※2004年11月補訂:写真の追加
販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
有限会社 うえの 広島県廿日市市宮島口1丁目5−11 0829(56)0006 http://www.anagomeshi.com/

【掛紙】あなごめし(1,944円)2017年1月20日に京王百貨店駅弁大会で購入
Anago Meshi

掛紙

2017(平成29)年1月19〜20日の調製と思われる、宮島口駅弁の掛紙。東京都新宿の京王百貨店での駅弁大会で、輸送で販売されていたものを購入した。今回初めて、掛紙が過去に買った物、前年の阪神百貨店駅弁大会のものと被った。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
株式会社 阪急阪神百貨店 大阪府大阪市北区梅田1−13−13 阪神百貨店梅田本店 連絡先の記載なし

【掛紙】あなごめし(1,944円)2017年1月20日に京王百貨店駅弁大会で購入
Anago Meshi

掛紙

2017(平成29)年1月19〜20日の調製と思われる、宮島口駅弁の掛紙。東京都新宿の京王百貨店での駅弁大会で、輸送で販売されていたものを購入した。依然として人気の駅弁。ただし、平日は開店1時間後でも整理券をもらえる日があり、以前ほど極端な入手難でもない感じ。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
株式会社 阪急阪神百貨店 大阪府大阪市北区梅田1−13−13 阪神百貨店梅田本店 連絡先の記載なし

【掛紙】あなごめし(1,728円)2016年1月24日に阪神百貨店駅弁大会で購入
Anago Meshi

掛紙

2016(平成28)年1月23〜4日の調製と思われる、宮島口駅弁の掛紙。大阪市梅田の阪神百貨店での駅弁大会で、輸送及び実演で販売されていたものを購入した。整理券を取るのに長い行列、品物を受け取るのに長い行列で、大変な人気であった。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
株式会社 阪急阪神百貨店 大阪府大阪市北区梅田1−13−13 阪神百貨店梅田本店 連絡先の記載なし

【掛紙】あなごめし(1,728円)2016年1月24日に阪神百貨店駅弁大会で購入
Anago Meshi

掛紙

2016(平成28)年1月23〜4日の調製と思われる、宮島口駅弁の掛紙。大阪市梅田の阪神百貨店での駅弁大会で、輸送及び実演で販売されていたものを購入した。そのため、調製元が百貨店の名前になっている。今回は醤油とおこげの香りを感じた。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
株式会社 阪急阪神百貨店 大阪府大阪市北区梅田1−13−13 阪神百貨店梅田本店 連絡先の記載なし

【掛紙】あなごめし(?円)2016年3月6日調製
Anago Meshi

掛紙

2016(平成28)年3月6日の調製である、宮島口駅弁の掛紙。創業時より大正11年にかけて使用されたものを復刻したという。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
有限会社 うえの 広島県佐伯郡大野町宮島口1丁目5−11 0829(56)0006

【掛紙】あなごめし(?円)2015年5月2日調製
Anago Meshi

掛紙

2015(平成27)年5月2日の調製である、宮島口駅弁の掛紙。昭和11年7月30日に使用されたものを復刻したという。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
有限会社 うえの 広島県佐伯郡大野町宮島口1丁目5−11 0829(56)0006

【掛紙】あなごめし(?円)2012年9月16日調製
Anago Meshi

掛紙

2012(平成24)年9月16日の調製である、宮島口駅弁の掛紙。大正12年6月分として使用されたものを復刻したという。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
有限会社 うえの 広島県佐伯郡大野町宮島口1丁目5−11 0829(56)0006

【掛紙】あなごめし(?円)調製年月日不明
Anago Meshi

掛紙

2010年代のものと思われる、宮島口駅弁の掛紙。大正中期まで使用されたものを復刻したという。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
有限会社 うえの 広島県佐伯郡大野町宮島口1丁目5−11 0829(56)0006

【掛紙】あなごめし(?円)調製年月日不明
Anago Meshi

掛紙

2010年代のものと思われる、宮島口駅弁の掛紙。昭和初期に使用されたものを復刻したという。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
有限会社 うえの 広島県佐伯郡大野町宮島口1丁目5−11 0829(56)0006

【掛紙】あなごめし(1,470円)2008年6月21日調製
Anago Meshi

掛紙

2008年6月21日の調製である、宮島口駅弁の掛紙。昭和初期の掛紙を緑色の枠に合わせたバージョン。昭和十一年七月三十日版と見た目は変わらないが、よく比べると鉄道局の広告や駅弁屋の名前が異なっている。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
有限会社 うえの 広島県佐伯郡大野町宮島口1丁目5−11 0829(56)0006

【掛紙】あなごめし(1,470円)2004年10月2日調製
Anago Meshi

掛紙

2004年10月2日の調製である、宮島口駅弁の掛紙。創業期より大正初期にかけての掛紙を肌色の枠に合わせたバージョン。この海側からの風景は、平家の時代から変わらないのだろう。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
有限会社 うえの 広島県佐伯郡大野町宮島口1丁目5−11 0829(56)0006

【掛紙】あなごめし(1,470円)2001年12月31日調製
Anago Meshi

掛紙

2001年12月31日の調製である、宮島口駅弁の掛紙。大正十一年十月版の掛紙を紫色の枠に合わせたバージョン。あの鳥居は当時も今も変わらぬ姿で起立していることが分かる。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
有限会社 うえの 広島県佐伯郡大野町宮島口1丁目5−11 0829(56)0006

【掛紙】あなごめし(?円)1998年5月27日調製
Anago Meshi

掛紙

1998年5月27日12時の調製と思われる、昔の宮島口駅弁の掛紙。昭和十一年七月三十日版の掛紙を紫色の枠に合わせたバージョン。ここから連絡船で渡る宮島の船着き場も、JRの制度上は鉄道駅の扱いである。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
有限会社 うえの 広島県佐伯郡大野町宮島口1丁目5−11 0829(56)0006

【掛紙】あなごめし(?円)1998年4月4日調製
Anago Meshi

掛紙

1998年4月4日11時の調製と思われる、昔の宮島口駅弁の掛紙。大正十一年十二月版の掛紙を黄色い枠に合わせたバージョン。そういえばあなごめしの掛紙には、現在の価格が書かれていない。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
有限会社 うえの 広島県佐伯郡大野町宮島口1丁目5−11 0829(56)0006

【掛紙】あなごめし(?円)1996年8月26日調製
Anago Meshi

掛紙

1996年8月26日11時の調製と思われる、昔の宮島口駅弁の掛紙。大正十一年九月版の掛紙を青い枠に合わせたバージョン。駅弁も掛紙もだいぶ前から変わらないし、今後もおそらく変わらないだろう。昔はこれらの復刻掛紙のとおり、コロコロ変えていたらしい。

販売駅
山陽本線 宮島口(みやじまぐち)駅 1897(明治30)年9月25日開業 広島県廿日市市宮島口一丁目
調製元
有限会社 うえの 広島県佐伯郡大野町宮島口1丁目5−11 0829(56)0006

宮島名物地物あなごめし(小)(1,300円)2008年6月21日に宮島の食堂で購入
Miyajima Meibutsu Jimono Anago Meshi

掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

宮島で見つけた、街弁版あなごめし。訪問時には宮島の島内で3軒、宮島口の港と駅の間で駅弁屋を含め2軒、あなごめしの弁当での販売があった。細長い経木折をラップで丸ごと包み、ボール紙でふたをして包装紙で包み、商品名を書いた掛紙をかけて輪ゴムで留める。中身は宮島名物あなごめし。蒲鉾のような食感で穴子の臭みが個性的。なお、同じ包装紙と掛紙を使い分量が多い「(大)」も併売されており、そちらは1,700円。

宮島で1島1町を構成した広島県佐伯郡宮島町は、自治省〜総務省が法律と地方交付税で圧力をかけて強力に推し進め、広島県も日本一強力に同調した(県内の市町村数が1/4に減少)、いわゆる平成の大合併によって、2005年に対岸の廿日市(はつかいち)市へ編入されている。宮島が廿日市だと言われてもまだピンと来ないが、現地では歴史的や経済的なつながりが強く、町民の有権者1,804名による住民投票で最も支持を集めた相手先である。

調製元
稲忠 広島県廿日市市宮島町507−2 0829(44)0125

御弁当(1,600円)2008年6月21日に宮島の食堂併設売店で購入
Obento

掛紙 外観 外観 中身 中身

宮島で見つけた、街弁版あなごめし。訪問時には宮島の島内で3軒、宮島口の港と駅の間で駅弁屋を含め2軒、あなごめしの弁当での販売があった。駅弁のような経木折に木目柄のボール紙でふたをして、容器に比して大きめの掛紙で包む。中身は宮島名物あなごめし。干物のような感覚で身を噛むと風味が出る印象。弁当販売の呼び込みは5軒中最もさかんだったと思う。

1996(平成8)年に、宮島の1/7を占める厳島神社のエリアが、ユネスコの世界文化遺産に登録された。1992(平成4)年に日本が世界遺産条約を批准してからの、全国各地での指定獲得競争は、まるでかつての国鉄周遊指定地のそれを思わせる。実際に主目的は観光振興にあるのだろうが、宮島や京都のようなもともと著名で多くの観光客を集めていた観光地では、外国人観光客が以前よりなんとなく多くなったかな、という程度の変化しかないらしい。

調製元
株式会社 サントロペ 広島県廿日市市宮島町856 0829(44)2170

宮島口桟橋あなごめし(1,370円)2008年6月21日に宮島口の食堂前台売りで購入
Miyajimaguchi Sanbashi Anago Meshi

掛紙 外観 外観 中身 中身

宮島口で見つけた、街弁版あなごめし。訪問時には宮島の島内で3軒、宮島口の港と駅の間で駅弁屋を含め2軒、あなごめしの弁当での販売があった。駅弁のような経木折に木目柄のボール紙でふたをして、容器に比して大きめの掛紙で包む。中身は宮島名物あなごめし。佃煮のような風味でおこげもある強めの味。

宮島口のある広島県佐伯郡大野町も、平成の大合併により2005年に隣の廿日市(はつかいち)市に編入された。つまり鉄道連絡船として1世紀の歴史を刻む宮島航路は、今では市内航路ということになる。JR西日本と広島電鉄の系列である宮島松大汽船でそれぞれ15分間隔、片道170円、所要時間10分という綱の太さからか、ここに橋を架けたりトンネルを掘ろうという話が全然聞こえてこない。

調製元
あなご処しろやま 広島県廿日市市宮島口桟橋1−10−7 0829(56)4901

香茸弁当(800円)

2002年3月21日に登場した要予約駅弁で、香茸と山菜を使ったお弁当。廃線問題に揺れるJR可部線の活性化策の一環として、三段峡駅前の旅館兼食堂が駅弁として販売を開始したもの。購入には2〜5日前までの予約が必要。

なお、可部線可部・三段峡間は2003年11月までの廃止が確実になった。だからかどうか、2002年中にこの駅弁は販売されなくなったそうだ。

販売駅
可部線 三段峡(さんだんきょう)駅 1969(昭和44)年7月27日開業 2003(平成15)年11月30日限り廃止 広島県山県郡戸河内町大字竜川
調製元
セントラル三段峡 広島県山県郡戸河内町1729 08262(8)2719

JR西日本 呉(くれ)駅2010年7月31日訪問Googleマップ
JR-West Kure Station

駅名標 駅舎 駅構内

広島駅から電車で約40分。呉市は広島県の南西部で瀬戸内海に面した人口約24万人の港町で、第二次大戦までは海軍が、戦後は海上自衛隊が拠点を構える軍港であり、造船や鉄鋼など軍需産業で発展した臨海工業都市である。駅弁は国鉄時代から21世紀まで存在したが自然消滅。1903(明治36)年12月27日開業、広島県呉市宝町。

瑳峨の小倉庵(231円)2010年7月31日に呉中央桟橋ターミナル売店で購入
Saga no Ogura An

掛紙 外観 中身 中身

これは駅弁ではなく、そもそも駅で買った商品でもないが、地元で親しまれているパンということで、ここに収蔵。大きさは並で重さは特上のあんパンがひとつ、不透明の白い袋に収まる。通常のあんパンは内部に空洞があるが、このあんパンは生地とつぶあんとの間に一切の隙間がない。表面が蜜でべたつくほど甘く、生地はふっくらしっとりし、その分だけ値段は張るが、忘れられない味。1936(昭和11)年創業という製造者の会社名のユニークさがネット上で話題になっている。

販売駅
呉線 呉(くれ)駅 1903(明治36)年12月27日開業 広島県呉市宝町
調製元
有限会社 メロンパン 広島県呉市本通7丁目14−1 0823(21)1373