banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR西日本 徳山(とくやま)駅2010年3月21日訪問Googleマップ
JR-West Tokuyama Station

駅名標 駅舎 駅構内

博多から新幹線で約50分。山陽新幹線と山陽本線が接続し岩徳線列車を分ける。周南市は瀬戸内海に面した人口約16万人の港湾都市で、戦後に石油化学コンビナートを抱える工業都市として発展した。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋が2010年3月限りで廃業、7月から新幹線改札内キヨスクに地元業者の弁当が置かれる。1897(明治30)年9月25日開業、山口県周南市御幸通2丁目。

幸ふく弁当(950円)2010年8月27日に徳山駅新幹線改札内コンビニで購入
Kofuku Bento

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2010年7月からの販売。プラ製トレーを接着した長方形の発泡材枠容器に透明なふたをして、フグのイラストと商品名を印刷した掛紙を巻く。中身はフグとシジミの炊込飯を錦糸卵と絹さやの刻みで覆い、骨付きのフグ南蛮2個やナス焼やししとうなどを添えるもの。骨付きフグは少々食べにくく、白身の淡泊な味さえもしない感じだが、ふぐイコールお造りにする高級な食材という固定観念がなければ、風味豊かでやわらかい、おいしい駅弁と言える。訪問時点における徳山駅弁の主力格。

発売当初は一日5個、半年を経て20個くらい売れているそうな。駅弁としてはまだほとんど知られていない存在だが、2011年に入ると駅弁紹介ブログでは徐々に発見されている。商品の内容と個性と見栄えでは駅弁に違いなく、これからもっと話題になるであろう。

販売駅
山陽本線 徳山(とくやま)駅 1897(明治30)年9月25日開業 山口県周南市御幸通2丁目
調製元
徳山ふくセンター 株式会社 山口県周南市築港町7番13号 0834(22)3000 http://fukufuku.ocnk.net/

穴子ちらし(1,000円)2010年8月27日に徳山駅新幹線改札内コンビニで購入
Anago Chirashi

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2010年7月からの販売。黒塗りで正方形の発泡材容器に透明なふたをして、中身の写真に商品名を印刷した掛紙を巻く。中身は白御飯の上に錦糸卵を敷き、タレに漬かった刻みアナゴをまぶし、エビのボイルを四方向に並べ、パセリとガリを添えるもの。飯とアナゴとエビの味は合っていない気がしたものの、それぞれの淡さと柔らかさは、なかなかのもの。この駅弁は季節販売である模様。

徳山駅では下記のとおり、2010年3月25日限りで駅弁が失われた。報道上では徳山と下関の新山口への合併とされたが、実態は土休日の駅弁販売が続く下関と違い、徳山は駅構内の食堂を他社に譲り駅前の売店を閉める、駅弁としては完全な撤退となった。しかし誰も宣伝しないまま、新幹線改札内限定ではあるが、このように地元の弁当が進出している。

販売駅
山陽本線 徳山(とくやま)駅 1897(明治30)年9月25日開業 山口県周南市御幸通2丁目
調製元
徳山ふくセンター 株式会社 山口県周南市築港町7番13号 0834(22)3000 http://fukufuku.ocnk.net/

うなぎめし(1,200円)2010年8月27日に徳山駅新幹線改札内コンビニで購入
Unagi Meshi

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2010年7月からの販売。プラ製トレーを接着した長方形の発泡材枠容器に透明なふたをして、ウナギ蒲焼の写真と商品名を印刷した掛紙を巻く。中身は白御飯にタレをかけ、ウナギの蒲焼きをスライスして詰め、玉子焼と漬物と山椒とタレを添えるもの。これも非常にやわらかい感じ。ウナギを蒲焼きそのものやその刻みでなく、アナゴの駅弁のようにスライスで詰める駅弁は、初めて見たと思う。この駅弁は季節販売である模様。

販売駅
山陽本線 徳山(とくやま)駅 1897(明治30)年9月25日開業 山口県周南市御幸通2丁目
調製元
徳山ふくセンター 株式会社 山口県周南市築港町7番13号 0834(22)3000 http://fukufuku.ocnk.net/

【終売】Little Mermaid(野菜ミックスサンド)(400円)2009年2月14日に寝台特急はやぶさ号車内販売で購入
Little Mermaid (Yasai Mix Sandwich) (end of sales)

掛紙 外観 中身 中身

東京と九州を結ぶ寝台特急「富士」「はやぶさ」の下り列車での朝の車内販売で買えたサンドイッチ。ハムタマゴサンドが2切れ、キュウリとキャベツとトマトの野菜サンドが2切れ、小さなプラ製惣菜容器に収まる。1切れ100円と考えれば高価だが、具の見栄えと新鮮さは良かった。調製元が徳山駅弁当なのでここに収蔵したが、これはもしかすると車内販売専用商品で、駅売りをしていないかもしれない。列車の廃止と調製元の廃業で、現在は買えないものと思われる。

上記の寝台特急はいずれも2009年3月13日限りで廃止されている。乗車日時点で私も含めて最後に乗っておこうと考える人が多く、寝台券の入手は困難になり乗客も増えていた。下りの朝の車販は徳山から1号車から始まるという情報をネットなどで仕入れたのか、駅到着の数十分前から通路には数十人の行列ができており、販売開始と共に柳井駅弁が売り切れ、次に徳山駅弁の「あなご飯」が売り切れ、残る弁当類は「徳山幕の内」とこのサンドイッチだけになっていた。食堂車はすでに1993年3月に廃止されているため、これも買えなかった乗客は下関駅のホームで弁当屋に行列を作ることになる。

※2011年7月補訂:終売を追記
販売駅
山陽本線 徳山(とくやま)駅 1897(明治30)年9月25日開業 山口県周南市御幸通2丁目
調製元
徳山駅弁当 株式会社 山口県周南市みなみ銀座1−13 0834(21)0330
2004年度JR西日本「駅弁の達人」

【終売】あなご飯(920円)2004年2月22日に寝台特急はやぶさ号車内販売で購入
Anago Meshi (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身

瀬戸内に広く分布する穴子駅弁の徳山駅版。金地朱印で魅せる長方形ボール紙容器を事務用輪ゴムでしばる。中身は御飯の上に腹開きの穴子蒲焼にその刻みを載せるもの。見栄えは良く穴子の品質も良いのに、その味付けがただ塩辛く醤油辛いだけになっているのはもったいない。なお、2004年8月13日に食べたものは辛さが薄く、添付のタレを使わずにおいしくいただけた。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。この駅弁は徳山・小郡・下関の駅弁屋の合併、実態は徳山と下関の廃業により、2010年3月25日限りで失われてしまった。

山口県周南(しゅうなん)市は、2003年4月21日に徳山・新南陽・鹿野・熊毛の2市2町が合併してできた、山口県最大の面積を誇る人口約16万人の市。市名は旧国名「周防(すおう)」南部から来たと思われる地域名を取ったものだが、旧国名も新市名も地元以外の人で読める人は少ないだろう。石油化学コンビナートやそれに代わる産業の振興と共に、知名度の回復も市の重要な課題だと思われる。

※2011年7月補訂:終売を追記
※2004年10月補訂:8月の収穫に伴う解説文の一部追記
販売駅
山陽本線 徳山(とくやま)駅 1897(明治30)年9月25日開業 山口県周南市御幸通2丁目
調製元
徳山駅弁当 株式会社 山口県周南市みなみ銀座1−13 0834(21)0330

【掛紙】とくちゃんふくちゃん弁当(950円)2001年12月31日に徳山駅新幹線高架内駅弁売店で購入
Tokuchan Fukuchan Bento

掛紙

2001年12月31日の調製である徳山駅弁のパッケージ。中身は約8年後の下記「とくちゃんふくちゃん弁当」と同じで、価格は100円安く、パッケージには700系新幹線電車の写真も載っていた。

販売駅
山陽本線 徳山(とくやま)駅 1897(明治30)年9月25日開業 山口県周南市御幸通2丁目
調製元
徳山駅弁当 株式会社 山口県周南市みなみ銀座1−13 0834(21)0330

【終売】とくちゃんふくちゃん弁当(1,050円)2010年3月21日に徳山駅新幹線高架内駅弁売店で購入
Tokuchan Fukuchan Bento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2000年3月の山陽新幹線「ひかりレールスター」運転開始を記念して登場した駅弁。フグと様々な動物のアイコンをちりばめた専用のボール紙製容器を使用、割りばしを置いて輪ゴムで十字にしばる。9区画の黒いプラ製トレーに入る中身は、花形日の丸御飯、扇形赤飯、いなりずし、トラフグ唐揚2本、玉子焼とかまぼこ、アナゴ2切れ、イイダコとエビとサトイモの煮物、シイタケとレンコンの煮物としのだ巻、すき焼風味大豆。徳山に関連する海と山の食材を詰め込んだという。

駅弁名は徳山の「とく」とフグの古名で山口県内の呼び名「ふく」を組み合わせたと見える。レールスターの他に「とらふく」延縄魚発祥の地であることと1960(昭和35)年開業の徳山動物園も記念したというが、ここまで来るとテーマが拡散し過ぎている感があり、中身も同様で雑多な印象を受けてしまった。駅弁屋さんの意欲の空回りが残念。この駅弁は徳山・小郡・下関の駅弁屋の合併、実態は徳山と下関の廃業により、2010年3月25日限りで失われてしまった。

※2011年3月補訂:旧版の写真削除に伴う解説文の移動、増強、終売の追記
販売駅
山陽本線 徳山(とくやま)駅 1897(明治30)年9月25日開業 山口県周南市御幸通2丁目
調製元
徳山駅弁当 株式会社 山口県周南市みなみ銀座1−13 0834(21)0330