









旅の友「駅弁」。実際に食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
駅弁の総数は、1980年代の国鉄分割民営化の前後では1200〜1400種類とされていました。当館の開設当時(2001年頃)で2,000種以上、近年は3,000種以上とも、あるいは4,000種以上と書かれることもある一方で、その根拠を示した資料を見たことがありません。
日本全国に駅弁がいったい何種類あるのか、当館への問い合わせが多い事項ですので、資料調査により2010年4月時点での駅弁一覧をまとめました。以後、毎年春頃の更新を続けています。今回は2022(令和4)年4月時点での駅弁一覧を掲載します。
全国駅弁一覧(2022年版)
PDF形式、MS-Excel形式、CSV形式で作りましたので、都合のよいものをダウンロード願います。いずれも内容は同じです。
第1版(2021年4月5日)初公開(2,212種類)
第2版(2021年4月20日)改訂(2,242種類)中央会おにぎり弁当を追加、販売元の略称訂正と一部表記見直し、千葉駅弁の出典修正、新高岡駅弁調製元推定、名古屋駅弁の値上げ、その他誤記の訂正
第3版(2021年5月5日)改訂(2,247種類)西明石駅弁の追加、博多、鳥栖、熊本、新玉名、新八代などの現況を反映
PDF形式(約618KB)
MS-Excel形式(約309KB)
CSV形式(約280KB)
出典・備考・略称・摘要(2022年版)
当一覧を著作権法その他法令で著作権者等に許諾を得ることなく利用できる範囲を超えて利用される場合は、当館へご連絡ください。
過去に広告収入の確保と個人情報の抜き取り?を目的としたと思われるサイトの制作にデータが使われたため、提供には消極的です。
1.はじめに
当館では、2010年から毎年4月に「駅弁一覧」を制作しています。
これは、2000種とも3000種とも4000種とも言われる全国の駅弁の総数がはっきりしないことと、駅弁の総数について当館への問合せが多いためです。
当一覧で全国すべての駅弁を網羅することは無理ですが、そこそこ正確な概数をつかむことはできていると考えています。
2.駅弁の出典
- (出典1)JTBパブリッシング「JTB時刻表 2022年4月号」 ※3桁数字は掲載ページ
- (出典2)東日本旅客鉄道「駅弁味の陣2021」 ※2021年10月〜11月に開催された駅弁キャンペーン。JR東日本エリアの駅弁が対象。
- (出典2)日本鉄道構内営業中央会西日本支部「駅弁図鑑 西日本編」ウェブサイト(2022年4月閲覧) ※JR西日本エリアの駅弁のみが対象。
- (出典3)京王百貨店「第57回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」チラシデータ及びウェブサイト(東京都、2022年1月)
- (出典3)阪神百貨店「阪神の有名駅弁とうまいもんまつり」ウェブサイト(大阪府、2022年1月)
- (出典3)鶴屋「第59回全国有名駅弁当とうまいもの大会」チラシデータ及びウェブサイト(熊本県、2021年1〜2月)
- (出典4)鉄道事業者各社の公式ウェブサイト(2022年4月閲覧)
- (出典4)調製元各社の公式ウェブサイト(2022年4月閲覧) ※年1回以上更新されていると思われるサイトのみを参照。
- (出典4)販売元各社の公式ウェブサイト(2022年4月閲覧) ※年1回以上更新されていると思われるサイトのみを参照。
- (出典4)駅弁資料館 ※経験上その他、この駅ではこの駅弁が売られているはず、というものを掲載。
3.調製元や販売元の略称
- 「JREC」JR東日本クロスステーション(2021年4月にJR東日本リテールネットなどを合併、2021年3月まで「JREF」JR東日本フーズ、2020年3月まで「NRE」日本レストランエンタプライズ)
- 「JRCP」ジェイアール東海パッセンジャーズ
- 「JRSN」ジェイアール西日本デイリーサービスネット、ジェイアール西日本フードサービスネット、ジェイアールサービスネット(金沢、岡山、広島、福岡)
4.掲載基準等
- 当一覧の制作にあたり、調製元、販売元、鉄道事業者等への取材や問い合わせは一切していません。
- 駅弁の調製元や販売元は、出典(「駅弁資料館」を除く)に明記がなければ、実体験や想像によります。
- 同じ名称で、価格が異なる駅弁は、異なる駅弁として取り扱いました。
- 同じ名称と価格で、販売駅が異なる駅弁は、同じ駅弁として取り扱いました。
- 駅弁の名称は、出典によりゆらぎがありますので、当館で最大公約数的に決めました。
- 駅弁と紹介されることの多い駅前弁当を含めました。
- 鉄道銘菓(主に鉄道駅で売られる、弁当以外の食べ物)を含めました。どこまで含めるかは、当館で決めました。
- 車内販売限定弁当は含みません。ただし、出典(「駅弁資料館」を除く)に駅名付きで掲載があれば、含めました。
- 博物館など(埼玉県の鉄道博物館や愛知県のリニア・鉄道館など)で売られる「駅弁」は、含みません。
- 通信販売の冷凍駅弁(駅で買えるものを含む)を含みません。
- 当館が「疑義駅弁」と定義する、駅で売られていない(可能性の高い)駅弁も、上記の出典1〜4(「駅弁資料館」を除く)に掲載があれば、含めました。
- 都道府県名の頭に加えた2桁の数字は、都道府県コード(総務省の全国地方公共団体コード及びISO3166)です。
- 異字を区別していません。ただし、「弁当」「辨當」「弁當」(べんとう)は、異字を区別しています。どの字を用いるかは、現物での表記を参考に、当館で決めました。
- 「寿司」「寿し」「鮨」のよみがなは、接頭辞の場合は「すし」、接尾辞の場合は「ずし」に統一しました。
- 「VS」のよみがなは「ばーさす」、「&」のよみがなは「あんど」、「×」のよみがなは「たい」、「・」にはよみがなを振らないこととしました。
- 駅弁の販売(開始)年は原則として、駅で売られ始めた年としました。
- 駅弁の販売(開始)年は、資料によりかなりゆらぎがありますので、確証は持てません。
5.主な駅弁や調製元の現況について
- 北海道の稚内駅弁の稚内駅立売商会の駅弁は、旭川駅弁の旭川駅立売が調製するようです。駅弁催事などで旭川駅立売の名で売られることがあります。
- 北海道の摩周駅の駅弁が、駅で買えるかどうか、よくわかりません。駅前の食堂では買えるようです。
- 北海道の厚岸駅の駅弁が、駅前で買えるかどうか、よくわかりません。木曜定休とし、実際は閉店日がもっと多いようです。
- 北海道の釧路駅弁の釧祥館は、2020年4月頃に釧路の店舗を閉店。駅弁は旭川駅立売が調製し、釧路駅まで運んでくるようです。
- 北海道の旭川駅の駅弁屋が「旭川駅立売」か「旭川駅立売商会」か、定かでありません。当一覧では「旭川駅立売」に統一しました。
- 北海道の静内駅は2021年3月限りで廃止されました。
- 北海道の大沼公園駅の売店へ「牛めし」を卸した源五郎は、2019年末頃に休業または閉店したようです。
- 北海道の南千歳駅で駅弁を販売したキヨスクは、2022年3月限りで閉店しました。当一覧ではこれを反映していません。
- 北海道の函館駅弁の北海道キヨスクは、2021年10月の合併でJR北海道フレッシュキヨスクとなりました。「みかど」ブランドの函館駅弁は変わりません。
- 青森県の青森駅弁のウェルネス伯養軒青森支店は2019年9月限りで休止。主要な駅弁は同社の仙台支店へ移行しました。
- 岩手県の一ノ関駅弁のあべちうは、2020年4月に休業しました。
- 山形県の山形駅弁のもりべんは、2017年から米沢駅弁の松川弁当店が経営するそうです。2019年までに駅弁の調製も松川弁当店になったかもしれません。
- 福島県の郡山、福島、会津若松駅弁のウェルネス伯養軒郡山支店は、2020年夏頃に休業または閉店したようです。
- 埼玉県の秩父鉄道広瀬川原駅の、駅としての営業はなくなったようです。2019年5月の車両基地公開時に確認しました。
- 千葉県の千葉駅弁のリエイ(マンヨーケン)の駅弁は、2021年までに新橋食品の調製になったようです。2020年8月の旧万葉軒の調製所の閉店からか。
- 東武鉄道の東京都内と栃木県内で駅弁を販売する東武商事は、2022年1月に浅草駅と北千住駅の売店を閉店しました。
- 東京都の京王電鉄の新宿駅での、京王百貨店の駅弁大会の期間中の駅弁の販売は、2021年も2022年も行われなかったようです。
- 新潟県の糸魚川駅へ笹寿司を卸した九郎右ェ門は、2020年3月限りで廃業しました。
- 長野県の塩尻駅弁のカワカミは、2020年4月に王滝へ駅弁事業を譲渡し、2021年9月に破産しました。
- 岐阜県の美濃太田駅弁の向龍館は、2019年5月限りで駅弁から撤退しました。立売も消えました。
- 京都府の出町柳駅と三条駅での萩の家の幕の内弁当の販売は、2019年12月限りで終了したようです。
- 奈良県の吉野口駅弁の柳屋は、2021年4月までに駅弁屋であることを止めたようです。
- 山口県の錦川鉄道の「錦川清流駅弁」の予約販売は終了したようです。2019年までに鉄道会社が公式サイトから予約ページを削除しています。
- 香川県の高松駅弁と愛媛県の松山駅弁のステーションクリエイト東四国の駅弁は、岡山駅の岡山駅弁の三好野本店が調製しています。駅弁催事などで三好野本店の名で売られることがあります。
- 福岡県の博多駅への玄風館の弁当の入荷は、2019年頃になくなったようです。
- 長崎県の長崎駅の駅弁は、2020年4月から駅では売られていないようです。2022年3月から2種のみ駅のコンビニで売るようです。
- 長崎県の佐世保駅弁の匠庵は、2022年1月限りで閉店しました。
- 熊本県の立野駅弁「南鉄トロッコ弁当」は、2019年7月に「ひまわりトロッコ」で「復刻」、つまり終売のようです。
- 熊本県の南阿蘇白川水源駅弁「たっぷり赤牛牛めし弁当」は、2019年か2020年までの販売か。
- 熊本県の人吉駅では、2020年7月の水害で全線全列車が運休中。人吉駅弁やまぐちの駅弁は駅前の調製元で販売されています。
- 熊本県の大畑駅弁のCLASSIC RAILWAY HOTELは、2020年以降営業していないものと考えられます。
- 鹿児島県の鹿児島中央駅へのぶるぺんの弁当の入荷は、2020年頃になくなったようです。
6.その他、本資料に関する注記
- 前回調査(2021年4月時点)から駅弁の名前や価格が変わった場合、MS-Excel形式及びPDF形式のファイルについて、その文字や数値を赤文字としました。
- 駅弁の価格は、消費税の軽減税率が適用されない場合、上がることがあります。
- 新千歳空港駅で売られる新千歳空港の空弁は、出典から調製元と駅弁資料館を除きました。
- 青森県の八戸駅などと北海道の新函館北斗駅で駅弁を売る吉田屋の商品のうち、パッケージに「41°GARDEN」表記のあるものは新函館北斗駅弁、「銀座久兵衛」とあるものは東京駅弁、いずれもないものは八戸駅弁とみなしました。
- 青森県の弘前駅の駅弁(津軽弁)は、もうすこしあると思います。
- 群馬県の横川駅弁「峠の釜めし」は、陶器と紙容器を個別に掲載しました。
- 東京駅で売られる弁当は多種ありますが、当一覧への掲載は以下のものに絞りました。
日本ばし大増など日本鉄道構内営業中央会の会員が調製しJR東日本クロスステーションが販売する弁当
ジェイアール東海パッセンジャーズが調製し販売する弁当
「駅弁資料館」以外の出典に記載される弁当
駅弁のような外観を備え東京駅限定で販売される弁当
- ジェイアール東海パッセンジャーズの駅弁は、以下のようにみなしました。
東京、品川、新横浜の各駅で売られる駅弁(名古屋、京都、新大阪のいずれかの駅でも売られる駅弁を含む)は東京駅弁
京都、新大阪の各駅で売られる駅弁(名古屋駅でも売られる駅弁を含む)は新大阪駅弁
名古屋駅のみで売られる駅弁は名古屋駅弁
- 神奈川県の横浜駅弁の崎陽軒の商品について、駅で買ったり受け取れる弁当類を駅弁とみなしました。
- 神奈川県の箱根湯本駅の駅弁は、もっとあると思います。
- 京都府の京都駅では、他にも様々な弁当が売られているようです。
- 福岡県の博多駅の駅弁は、もっとあると思います。
- 福岡県の博多駅弁の博多松栄軒と鹿児島県の鹿児島中央駅弁の松栄軒で共通する駅弁は、松栄軒の鹿児島中央駅弁とみなしました。
7.改定履歴
- 1版 2022/4/5 2,212種類を掲載
- 2版 2022/4/20 2,242種類を掲載 中央会おにぎり弁当を追加、販売元の略称訂正と一部表記見直し、千葉駅弁の出典修正、新高岡駅弁調製元推定、名古屋駅弁の値上げ、その他誤記の訂正
- 3版 2022/5/5 2,247種類を掲載 西明石駅弁の追加、博多、鳥栖、熊本、新玉名、新八代などの現況を反映
8.過去の全国駅弁一覧
PDF形式、MS-Excel形式、CSV形式で作りましたので、都合のよいものをダウンロード願います。いずれも内容は同じです。
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