空弁資料館ロゴマーク 旅の友「空弁」。館長が実際に食べた空弁を中心に、日本全国と海外の空弁を紹介します。
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八丈島空港の空弁(2種類を収蔵)

 八丈島空港 2012年7月15日訪問
空港写真 空港写真 空港写真 空港写真
 1927年に陸軍の飛行場として開設、1962年5月1日に東京都管理の第三種空港として供用。1972年と1982年と2004年の滑走路延伸を経て、現在は羽田に一日3往復のジェット便が飛ぶほか、青ヶ島などへヘリコプターが飛ぶ。ターミナルビル2階(道路側から見れば1階)に売店と食堂があり、食堂の入口で「島ずし」がお土産用の空弁として販売されている。

島ずし(930円) 2012年7月15日に八丈島空港ターミナルビル食堂で購入
掛紙 外観
外観 中身 中身 中身

 空港ビル会社と地元のスーパーマーケットとの共同開発で1998年に生まれたというから、空弁という言葉が普及していない時代からある、八丈島空港の名物弁当。白身魚のヅケ、ここではメダイの醤油漬にカラシを合わせた握り鮨が8個と海苔の握りが2個、長方形の容器に収まる。

 八丈島空港に島ずしの空弁があることは耳にしていたが、空弁ブームが収束したと感じられる昨今、ネットやメディアで「人気」と紹介される空弁が現地にあることはもはや珍しく、しかも離島なのにちゃんと販売されていることに驚いた。洋辛子を使うヅケの握りは個人的には厳しい味だったが、本土の空港にはない個性。

 この島寿司は八丈島に加えて沖縄県の南大東島と北大東島でも郷土料理とされ、那覇空港や南大東空港で空弁として買うことができる。これは玉置半右衛門が1900年に南方の孤島である大東諸島へ八丈島から入植者を送って以来、大東には八丈の文化が流れているためである。

【八丈島空港】1927(昭和2)年開港 東京都八丈町大賀郷 http://www7.ocn.ne.jp/~hat/
【八丈万有株式会社】所在地の記載なし 04996(2)0410 http://blog.livedoor.jp/hban_yu/
金目鯛押し寿司(880円) 2012年7月15日に八丈島空港ターミナルビル食堂で購入
掛紙 外観
外観 中身 中身 中身

 2011年夏の新作で、上記の島寿司と違い個人ブログでも紹介例をほとんど見ない無名の空弁。それでも桃色の事務用紙にコピーした掛紙には「八丈特産」「島の空弁」のうたい文句が踊る。中身は酢飯にキンメダイを合わせて板昆布を貼り付けたバッテラが1本分8切れ。にゅるりと柔らかなのに臭みのないその味で、訪問時には島寿司ともども午前中に売り切れていた。

 キンメダイの弁当として、伊豆半島の東伊豆の伊豆急行線沿線で駅弁になっている。この海域で水揚げされたキンメダイが島にも半島にも行くのだろう。そもそも八丈島を含むこのあたりの島は伊豆諸島であり、江戸時代には伊豆国であった。廃藩置県でいったん静岡県となったものの、1878(明治11)年に当時の東京府へ移管されている。

【八丈島空港】1927(昭和2)年開港 東京都八丈町大賀郷 http://www7.ocn.ne.jp/~hat/
【仕出し「おきな」】所在地の記載なし 04996(2)4485 http://blog.livedoor.jp/hban_yu/
2006年2月19日開館 2013年11月2日更新 URL:https://kfm.sakura.ne.jp/soraben/
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