banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR北海道 木古内(きこない)駅2016年11月26日訪問Googleマップ
JR-Hokkaido Kikonai Station

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から新幹線で約4時間。木古内町は北海道の南端で津軽海峡に面する、人口約4千人の町。かつては函館と江差と松前に行く鉄道が集まり、1988(昭和63)年の青函トンネルの開通で本州へ行く鉄道が通り、2016(平成28)年には北海道新幹線の駅ができた。駅弁はおろか、駅に売店さえ無いが、駅前に道の駅があり、駅弁のような弁当を売る。1930(昭和5)年10月25日開業、北海道上磯郡木古内町字木古内。

はこだて和牛弁当(1,296円)2016年11月26日に道の駅みそぎの郷きこないで購入
Hakodate Wagyu Bento

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

木古内駅前で2016(平成28)年1月にオープンした道の駅「道の駅みそぎの郷きこない」で売られていたお弁当。同年3月に開業した新幹線木古内駅に売店はなく、同日にJR北海道から道南いさりび鉄道へ転換された在来線木古内駅からは売店も駅員も撤収してしまい、この道の駅が鉄道駅の売店の機能を担う。

道の駅の弁当であるが、掛紙には新幹線電車の側面図と「北海道新幹線始発駅のまち木古内」の文字がある。中身は白御飯を二色の「はこだて和牛」の牛肉煮で覆い、ソーセージ、コーン、きんぴらごぼう、紅生姜を添えるもの。味付けの甘さで、肉の味が飛んでしまった感があるが、見た目と機能は駅弁そのもの。

はこだて和牛とは、函館市内ではなく木古内町内で1990年代から使われる、同町内で生産するあか牛(褐毛和牛)のブランド名。脂肪でなく赤身の柔らかさとうまさが特徴。特段の宣伝も拡販もなく、地元で作られて食べられる。木古内駅近くのそば屋「蕎麦処 瑠瞳(るとう)」では、和牛御膳、和牛バーガー、和牛弁当のメニューを取りそろえ、そのひとつがこの弁当である。

販売駅
道の駅みそぎの郷きこない 2016(平成28)年1月13日開業 北海道上磯郡木古内町字本町
調製元
蕎麦処 瑠瞳 北海道上磯郡木古内町字本町156−3 01392(2)5658

JR北海道 大沼公園(おおぬまこうえん)駅2010年8月9日訪問Googleマップ
JR-Hokkaido Onumakoen Station

駅名標 駅舎 駅構内

函館駅から特急列車で約20分。国定公園に指定されている大沼への玄関口で、駅前にはレストランやホテルや駐車場が立地、観光シーズンには鉄道と自動車の観光客で賑わう。かつて「大沼だんご」の駅売りが名物であり、現在は駅構内で買うことはできないが駅前に店舗があり、特急列車や観光列車の車内販売でもこれを買うことができる。1908(明治41)年6月1日開業、北海道亀田郡七飯町大沼町。

元祖大沼だんご(小370円・大620円)2007年6月17日に特急スーパー北斗2号車内販売で購入
Ganso Onuma Dango

掛紙 外観 外観 中身 中身

1905(明治38)年5月に登場したという鉄道銘菓で、大沼公園駅で長い間立ち売りが実施されていたもの。軽食駅弁サイズで、しかし厚さ約2センチの薄いプラ容器に、団塊ジュニア世代では文字を読めない掛紙をかけて、輪ゴムでしばる。中身は小指の先ほどの団子の上に、容器の2/5は醤油だれを、3/5はこしあんをかけるもの。

こしあんの代わりにゴマだれをかけたバージョンもあり、それぞれに写真のサイズの「小」と、おそらく分量が倍になる「大」がある。今は駅売りをしていないようだが、大沼公園駅の駅前売店で買える。購入時点での調査では「小」315円「大」525円、写真のバージョンだけが特急列車の車内販売で予約購入が可能で、その際の価格は350円。2010年現在で「小」370円「大」620円だそうな。

※2007年11月補訂:写真の掲載と解説文の全面改訂
販売駅
函館本線 大沼公園(おおぬまこうえん)駅 1908(明治41)年6月1日開業 北海道亀田郡七飯町大沼町
調製元
株式会社 沼の家 北海道亀田郡七飯町字大沼145 0138(67)2104

【掛紙】御寿し(100円)調製年月日不詳
Osushi

掛紙

1960年代頃の調製と思われる、昔の栗山駅弁の掛紙。栗山駅は国鉄室蘭本線と夕張鉄道がクロスする、石炭輸送が華やかりし頃は鉄道の要衝のひとつであり、駅弁も存在した。幕の内と寿司以外の駅弁はなかった模様。

販売駅
室蘭本線 栗山(くりやま)駅 1893(明治26)年7月1日開業 北海道夕張郡栗山町錦4丁目
調製元
株式会社 美津和 北海道夕張郡栗山町 237番

JR北海道 登別(のぼりべつ)駅2004年9月12日訪問Googleマップ
JR-Hokkaido Noboribetsu Station

駅名標 駅舎 駅構内

札幌駅から特急列車で1時間強。登別市は北海道の南西部で太平洋に面する人口約5万人の温泉町で、湧出量と多種の泉質で全国的に有名な登別温泉を抱える。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋が2004年9月限りで駅弁から撤退したため、現在は売られていない。1892(明治25)年8月1日開業、北海道登別市登別東町2丁目。

【終売】洋寿司(650円) 
Yozushi (end of sales)

1959(昭和34)年の登場。千歳駅のサーモン寿司に似た体裁の押し寿司ではあるが、そのネタはトンカツ・焼豚・チーズ・ハム・きゅうりと、ユニークというかゲテモノというか迷うところ。醤油ではなくソースを添付。客を選ぶ駅弁のため、中身を確かめてから購入すると良い。駅弁屋の社長がすしめしを食べながら間違えてチーズを口に入れたことから誕生したというエピソードが伝わる。調製元の駅弁撤退により、2004年9月限りで失われたらしい。

※2005年1月補訂:駅弁消滅の可能性を追記
販売駅
室蘭本線 登別(のぼりべつ)駅 1892(明治25)年8月1日開業 北海道登別市登別東町2丁目
調製元
有限会社 登別駅構内立売商会 北海道登別市登別東町1−1−1 0143(83)1027

【終売】のぼりべつ温泉まんじゅう(735円)2004年9月12日に駅弁屋で購入
Noboribetsu Onsen Manju (end of sales)

掛紙 掛紙 外観 外観 外観 外観 中身

登別駅の駅弁屋の温泉饅頭。白いボール紙の箱を、商品名を記した包装紙と取扱商品名を散らした橙色の包装紙で二重に包む。中身は脱酸素剤入り密封パックの栗まんじゅうが10個。こういう飾り気の薄い温泉饅頭に出会う機会は減少したし、駅弁屋の名で販売されるというだけで買いたくなる。

製造者は、かつて栗山駅の公式な駅弁屋であった、室蘭本線栗山駅前の菓子製造業兼仕出し業者。三十年以上前に駅弁から撤退した一方で、1931(昭和6)年に発売した「栗まんじゅう」が地元の銘菓へ成長し、現在も販売が続けられている。この商品は、その栗まんじゅう。

2014年に登別駅へ再訪したら、この商品は売られていなかった。駅前の駅弁屋も、建物は健在ながら営業を止め、広告看板となっていた。

※2016年12月補訂:終売を追記
※2007年1月補訂:製造者の情報を追加
販売駅
室蘭本線 登別(のぼりべつ)駅 1892(明治25)年8月1日開業 北海道登別市登別東町2丁目
調製元
株式会社 美津和商会 北海道夕張郡栗山町中央2丁目182番地 01237(2)0237

【終売】マリン弁当(850円)2004年9月12日に駅弁屋で購入
Marine Bento (end of sales)

掛紙
外観 外観 中身

登別駅の近くの観光施設「登別マリンパークニクス」の開業を記念して1990年に登場。ラッコやアシカなどと水面に映る観光施設の建物を描いたボール紙容器を使用、中身は俵型になり切れていないホカホカ御飯に、冷蔵おかずとして筋子や海老や焼鮭や玉子焼や帆立など、一見して幕の内駅弁の三級品に見えて、中身をよく見ると肉類のない海の幸のヘルシー駅弁に仕上がっており、しかし味はそれなり。調製元の駅弁撤退により、2004年9月限りで失われたらしい。

北欧ロマンと海洋ファンタジーを主題にしたテーマパークである登別マリンパークニクスの開館は、1990(平成2)年。バブル経済と水族館の人気で、翌年には年間65万人の入館者を集めたものの、以後は他のバブル期開業のテーマパークと同様に来客の激減で経営が行き詰まった。2001年に登別市が約40億円の債務を整理し運営を観光会社に任せて営業を継続、その経営手腕に加えて特急停車駅から徒歩5分の一大温泉地の入口という立地からか、入館者は増加に転じ再建策が回り始めている。

※2004年11月補訂:写真の掲載と解説文の全面改訂
販売駅
室蘭本線 登別(のぼりべつ)駅 1892(明治25)年8月1日開業 北海道登別市登別東町2丁目
調製元
有限会社 登別駅構内立売商会 北海道登別市登別東町1−1−1 0143(83)1027

JR北海道 母恋(ぼこい)駅2004年9月12日訪問Googleマップ
JR-Hokkaido Bokoi Station

駅名標 駅舎 駅構内

札幌駅から特急「すずらん」で約1時間半。母恋駅は室蘭の市街地に位置する小さな駅であるが、アイヌ語由来とされる当て字の地名を採った駅名で知られ、2002年には駅弁「母恋めし」が登場しヒット、駅弁ファンや街おこし関係者にも知られるようになった。駅弁は駅舎内改札外の小売店での販売。1935(昭和10)年12月29日開業、北海道室蘭市母恋北町1丁目。

母恋めし(980円)2013年1月12日に京王百貨店駅弁大会で購入
Bokoi Meshi

掛紙 掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2002(平成14)年4月5日に登場した、室蘭市内約15年ぶりの駅弁。1987年の「第2回むろらん郷土料理コンクール」のアマ弁当部門で最優秀賞を獲得した創作弁当を、JR北海道と交渉し母恋駅舎内での販売を開始したもの。2004年の現地への訪問時には、駅舎内に観光小物と駅弁の売店ができていた。販売個数は2003年4月現在で一日20個、2008年7月現在で一日40個限定とされる。鉄道の駅に加えて道の駅でも販売される。

防水紙の成形容器を掛紙やチラシと共に和紙風の風呂敷で包む。中身は貝殻の中に入ったホッキ貝のおにぎりがふたつに薫製卵とスモークチーズなど。表彰品かつ評判品だけあって風味も良好。写真のとおり中身のすべてがビニールで個別包装されているのは、食べ残しをポケットに詰めて持ち歩くためとも、個々のメニューの香りを他に移さないためとも紹介される。

室蘭は道央太平洋側屈指の天然の良港で、石炭の積出港から港湾工業都市として発展したが、炭坑の衰退に加え札幌に近い苫小牧で湿原が掘割港と工業団地に開発されたので、その地位が脅かされがち。しかしその地形は昔も今も変わらず、母恋駅舎を背に半時間強まっすぐ登る眺望名所の地球岬からは、アイヌ語由来の当て字に負けない雄大な太平洋の眺めと強風を存分に浴びることができる。

※2014年5月補訂:写真の更新
※2005年9月補訂:販売個数の更新
※2004年11月補訂:写真の掲載・解説文の全面改訂・調製元の情報を追記
販売駅
室蘭本線 母恋(ぼこい)駅 1935(昭和10)年12月29日開業 北海道室蘭市母恋北町1丁目
調製元
創作工房せきね(喫茶店ブロートン) 北海道室蘭市絵鞆町4−2−14 エンルムマリーナ内 0143(27)2777

【掛紙】母恋めし(840円)2004年9月12日に母恋駅観光売店で購入
Bokoi Meshi

掛紙

2004(平成16)年9月12日の調製である、母恋駅弁の掛紙。当時の掛紙では、喫茶店が調製元の名前であった。

販売駅
室蘭本線 母恋(ぼこい)駅 1935(昭和10)年12月29日開業 北海道室蘭市母恋北町1丁目
調製元
ブロートン99 所在地の記載なし 0143(27)2777

JR北海道 小沢(こざわ)駅2010年9月23日訪問Googleマップ
JR-Hokkaido Kozawa Station

駅名標 駅舎 駅構内

札幌駅から普通列車を乗り継いで約1時間半。現在は駅員のいないローカル駅であるが、かつては函館本線が岩内線を分け、急行も止まる主要駅であった。駅弁はないが、かつての公式な駅弁屋が今も駅前で商店を構え、かつての駅売り銘菓「トンネル餅」の販売を続けている。1904(明治37)年7月18日開業、北海道岩内郡共和町小沢。

トンネル餅(400円)2010年9月23日に小沢駅の駅前商店で購入
Tonneru Mochi

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1904(明治37)年の小沢駅の開業と共に生まれた、かつての駅売り銘菓。手のひらサイズの経木折に、煉瓦積みのトンネルと蒸気機関車を描いた古めかしい掛紙をかける。中身は上新粉を練って蒸して砂糖を加えるという、マシュマロと名古屋名物のういろうを足して2で割ったような、米と砂糖と着色料でできた和菓子が10個入る。駅前の国道に面した「伯洋軒末次商店」での販売。訪問時はこの商店はトンネル餅の販売のみで営業していた。

現在の小沢駅は急行列車や長距離列車が止まるどころか経由さえもしない、駅員もいない閑散とした駅。しかし過去には文字通りの函館本線として、函館と札幌方面とを結ぶ列車が多く発着したほか、岩内へ至る岩内線の分岐駅でもあり、鉄道の要衝とは言わないが主要駅のひとつであった。トンネル餅もそんな駅構内で立ち売りにて販売されていたそうな。調製元はかつて小沢駅の公式な駅弁屋でもあった。

販売駅
函館本線 小沢(こざわ)駅 1904(明治37)年7月18日開業 北海道岩内郡共和町小沢
調製元
末次敏正 北海道岩内郡共和町小沢95 0135(72)1005

噴火湾名物ほたてめし(400円)2010年9月23日に道央自動車道有珠山サービスエリアで購入
Funkawan Meibutsu Hotate Meshi

掛紙 外観 外観 中身 中身

高速道路のサービスエリアの売店で売られていた惣菜。透明なプラ製容器に、厚揚げやコンニャクなどで具を増量した、ホタテも入る五目飯を詰めている。小腹に良い味だが、分量に対する価格は不満が出る感じ。夕暮れの訪問時、有珠山サービスエリアの「どら弁当」は犬用の「ポチ」のみで、人間用の弁当はなかった。掲示によると「洞爺湖モシリ弁当」(1,000円)があるそうな。

販売駅
道央自動車道 有珠山(うすざん)サービスエリア 1994(平成6)年3月30日開業 北海道伊達市幌美内町
調製元
有限会社 小玉観光商事 レストランこだま 北海道伊達市萩原町107−4 0142(23)4661

赤飯(小豆)(350円)2011年9月24日に道の駅とうや湖で購入
Sekihan

掛紙 外観 中身 中身

北海道虻田郡洞爺湖町の国道230号沿いにある「道の駅とうや湖」で買えた惣菜。透明なプラ製の惣菜容器に赤飯と生姜漬が入る。しかしアズキはおしるこやぜんざいに使うような甘いタイプで、御飯の蛍光ピンクは着色料。すごいものに出会ってしまった気がした。調製元は洞爺湖畔の菓子店。

販売駅
道の駅 とうや湖 2008(平成20)年4月26日開業 北海道虻田郡洞爺湖町香川
調製元
大広昭洞軒 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺町89 0142(82)5448