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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東日本 盛岡(もりおか)駅 JR-East Morioka Station
2022(令和4)年10月訪問 GoogleMap「盛岡駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から東北新幹線はやぶさ号で2時間強。盛岡市は岩手県の中部に位置する、人口約29万人の城下町で県庁所在地。古くから人が住み、地域の拠点があり、江戸時代に南部氏盛岡班の城下町が確立。河川も道路も鉄道も高速道路も新幹線も分岐する交通の要衝で、行政や商工業の集積がある。駅弁は明治時代からあるものの、21世紀に入ると国鉄時代からの駅弁屋2社が消え、東京資本の駅弁屋2社の支店も消え、今は仙台駅や青森県あるいは東京の駅弁を販売。1890(明治23)年11月1日開業、岩手県盛岡市盛岡駅前通。

【掛紙】上等御辨當(30銭)Joto Obento
調製年月日不詳 1930's

掛紙

おそらく1930年代のものと思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。「白樺の林」という見出しを付け、石川啄木の短歌を3首引用し、岩手山と白樺林に見える風景を描く、印象的なデザイン。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
松月堂 盛岡駅 連絡先の記載なし

【掛紙】上等御辨當(30銭)Joto Obento
調製年月日不詳 1930's

掛紙

1930年代のものと思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。価格が30銭で、花輪線湯瀬駅が存在し、戦争を思わせる記述がないため、1918(大正7)年のものでなければ、1931(昭和6)年10月以降、1940(昭和15)年前後までのものだろう。雪山の写真をどっしり使い、今もある温泉地(花巻、湯瀬、繋)と、今は聞かないスキー場(田山、中山、区界、松草)とその最寄り駅を記す。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
村井松月堂 盛岡駅前 連絡先の記載なし

【掛紙】御辨當(30銭)Obento
1933年6月19日調製 Jun. 19, 1933

掛紙

1933(昭和8)年6月19日6時の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。今も盛岡の風景である岩手山や桜に加えて、横川省三銅像を描く。横川省三は盛岡の偉人で自由民権運動家。盛岡市の高松公園に1932(昭和7)年または1930(昭和5)年に銅像が建てられたが、1943(昭和18)年または1944(昭和19)年に金属供出で接収され、今は台座のみが残る。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
陸奥館 盛岡駅前 836番

【掛紙】御寿し(20銭)Osushi
調製年月日不詳 1940's

掛紙

1940年代前半、昭和10年代後半の、12月11日9時の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。盛岡市内で、今も桜の名所である高松公園の高松の池の夜桜と、今は台座のみ残る岩手公園の南部利祥中尉銅像を描く。「國民精神總動員」「皇軍の將士を慰問しませう銃後の守りを固めませう」という戦時の文字を持ち、色調もくすんでいると思う。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
松月堂 盛岡駅 連絡先の記載なし

【掛紙】御弁当(100円)Obento
調製年月日不詳 1950's

掛紙

1950年代、昭和30年前後のものと思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。上等でも特製でもない100円の普通弁当は1954(昭和29)年以降で、調製元の電話番号が3桁なのは盛岡市では1955(昭和30)年頃までらしく、きっとその頃のものだろう。掛紙の左右にマナー啓発を記すのは、当時の駅弁掛紙として標準的だが、そのフレーズが「押さず仲良く順序よく」「きれいにしませう車内も我が家」「一人の新説明い旅路」と、他では見られないものだと思う。調製元かこの地域独自の標語なのだろうか。このように、昔は良かった調で振り返られることも多い旅客のマナーは、実は昔も今も大差ないと思われる。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
陸奥館辨当部 盛岡駅前 836番

【掛紙】鳥めし(価格不明)Torimeshi
調製年月日不詳 1960's

掛紙

1960年代のものと思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。むつ弁のとりめしは、1990年代の撤退まで存在した。「鳥めし」の文字が、新宿駅の駅弁にそっくりだと思う。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
むつ弁 盛岡駅前 (2)2836

【掛紙】御弁当(100円)Obento
調製年月日不詳 1960's

掛紙 掛紙

1960年代、昭和40年前後の、9月5日18時の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。盛岡の市内局番が1桁だった、1960(昭和35)年頃から1968(昭和43)年頃のものか。おかずの掛紙に、盛岡近郊の小岩井農場、平泉金色堂、盛岡名所天然記念物石割桜を描いた。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
村井松月堂 岩手県盛岡市平戸3の8 (2)8113、(2)8114

【掛紙】みちのく弁当(200円)Michinoku Bento
調製年月日不詳 1960's

掛紙

1960年代、昭和40年前後の、9月5日18時の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。盛岡の市内局番が1桁だった、1960(昭和35)年頃から1968(昭和43)年頃のものか。盛岡で山を描けば岩手山だと思うが、それを意識した絵柄に見えない気もする。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 伯養軒 盛岡支店 岩手県盛岡市駅前通り3−8 (3)6321

【掛紙】特製弁当(150円)Tokusei Bento
1963年4月1日調製 Apr. 1, 1963

掛紙

1963(昭和38)年4月1日19時の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。価格は押印で入れている。調製元は盛岡駅でのみ駅弁を販売したが、この絵柄ならばどこでも使えそう。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
むつ弁 岩手県盛岡市平戸10の1 (2)2836

【掛紙】みちのく伯養軒の幕の内辨當(100円)Michinoku Hakuyoken no Makunouchi Bento
1963年4月2日調製 Apr. 2, 1963

掛紙

1963(昭和38)年4月2日15時の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。掛紙の左下に書いてあるとおり、調製元は東北各地の駅弁屋。ここでは「盛岡」と明記してくれたため、絵柄が具体的でなくても、盛岡駅の駅弁であることがわかった。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
盛岡伯養軒 所在地の記載なし 連絡先の記載なし

【掛紙】鳥めし(100円)Torimeshi
1963年4月2日調製 Apr. 2, 1963

掛紙

1963(昭和38)年4月2日15時の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。上記のものと同じ絵柄。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
陸奥館弁当部 盛岡駅 2836番

【掛紙】御辨当(100円)Obento
1964年12月9日調製 Dec. 9, 1964

掛紙

1964(昭和39)年12月9日の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。渋民公園へ1922年4月に建てられた啄木第一号歌碑「やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに」と、石垣は盛岡城跡だろうか。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
むつ弁 盛岡駅前 (2)2836

【掛紙】御辨當(150円)Obento
1965年10月12日調製 Oct. 12, 1965

掛紙

1965(昭和40)年10月12日の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。あるいは調製元が併記するよう、花巻駅の駅弁か。平泉金色堂、陸中海岸国立公園浄土ヶ浜、小岩井農場と、盛岡駅からやや遠い名所を描いた。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
村井松月堂 岩手県盛岡市平戸3の3 (2)8113

【掛紙】上おべんとう(200円)Jo Obento
1967年9月29日調製 Sep. 29, 1967

掛紙

1967(昭和42)年9月29日の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。2つのこけしに、いわて、みやぎ、やまがた、あきた、あおもり、ふくしまの絵柄を埋め込んだ、東北地方各地で駅弁を販売した調製元らしいデザイン。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
伯養軒盛岡支店 岩手県盛岡市駅前通13の8 (3)6321

【掛紙】お弁当(300円)Obento
調製年月日不詳 1970's

掛紙

1970年代のものと思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。石川啄木の短歌「汽車の窓 はるかに北に ふるさとの 山見え来れば 襟を正すも」と、その歌碑と岩木山を描く。この風景が現実かどうか定かでない。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 村井松月堂 岩手県盛岡市駅前通り9−4 (24)0222

【掛紙】みちのく弁当(200円)Michinoku Bento
1970年8月27日調製 Aug. 27, 1970

掛紙

1970(昭和45)年8月27日20時の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。盛岡だから岩木山を描いたかと思うも、この絵柄はきっとおそらく特に何も描いていない。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
伯養軒盛岡支店 岩手県盛岡市駅前通り13−8 (23)6321

【掛紙】幕の内特製お弁当(価格不明)Makunouchi Tokusei Obento
調製年月日不詳 1980's

掛紙

昭和50年代、1980年前後のものと思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。東北6県それぞれに絵柄を用意し、岩手県では南部鉄器をモチーフにした、国鉄の観光キャンペーン「北へ向かって」のアイコンがある。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 むつ弁 岩手県盛岡市駅前通り8−5 (24)2836

【掛紙】ジンギスカン弁当(500円)Jingisukan Bento
調製年月日不詳 1980's

掛紙

昭和50年代、1980年前後のものと思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。ジンギスカン弁当は盛岡の珍駅弁として一部に根強い支持があり、平成時代の販売もあったようだが、調製元の駅弁からの撤退により失われた。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 むつ弁 岩手県盛岡市駅前通り8−5 (24)2836

【掛紙】南部の牛めし(600円)Nanbu no Gyumeshi
調製年月日不詳 1980's

掛紙

1980年代、昭和60年前後のものと思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。南部牛追唄と赤ベコを描く、なんとなく東北らしい絵柄。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 むつ弁 岩手県盛岡市駅前通り8−5 (24)2836

【掛紙】南部の牛めし(600円)Nanbu no Gyumeshi
1987年12月19日調製 Dec. 19, 1987

掛紙

1987(昭和62)年12月19日16時の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。上記の掛紙「南部の牛めし」と同じであり、この年の4月の国鉄分割民営化を反映して、最下段の表記が「国鉄構内営業中央会員」から「日本鉄道構内営業中央会会員」に書き換えられた。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 むつ弁 岩手県盛岡市駅前通り8−5 (24)2836

【掛紙】名物おむすび弁当(400円)Meibutsu Omusubi Bento
調製年月日不詳 1980's

掛紙

1980年代、昭和60年前後のものと思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。属地性のない商品名と掛紙の絵柄だが、その形状がおにぎり型になっているのはユニーク。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 むつ弁 岩手県盛岡市駅前通り8−5 (24)2836

【掛紙】特製とりめし(400円)Tokusei Torimeshi
1982年7月26日調製 Jul. 26, 1982

掛紙

1982(昭和57)年7月26日8時の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。調製印に年の表記がないが、「祝東北新幹線開業」の捺印があるため、1982年のものと判断。2004年まで売られた同じ名前の駅弁と、掛紙の絵柄はほとんど変わらない。中身もおそらく同じだろう。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 村井松月堂 岩手県盛岡市駅前通り9−4 (24)0222

【掛紙】特製とりめし(520円)Tokusei Torimeshi
1992年8月12日調製 Aug. 12, 1992

掛紙

1992年8月12日11時の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。絵柄は上記の1980年代や、下記の2000年代と変わらない。年の表記がない調製印が、年の印字もあるラベルに変わり、調製年月日が分かるようになった。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 村井松月堂 岩手県盛岡市駅前通り9−4 (24)0222

【掛紙】特製とりめし(520円)Tokusei Torimeshi
調製年月日不詳 1990's

掛紙

1990年代の、10月30日の調製と思われる、昔の盛岡駅弁の掛紙。上記の1992年8月の掛紙と同じ。ラベルの表記が潰れて調製年が特定できないが、JR東日本の観光キャンペーン「Bound for the Heartland, Japan. その先の日本へ。」ロゴマークを信じると、1992〜1995年のものとなりそう。

販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 村井松月堂 岩手県盛岡市駅前通り9−4 (24)0222

【終売】特製とりめし(530円)Tokusei Torimeshi (end of sales)
2004年3月21日に盛岡駅の駅弁売店で購入 Mar. 21, 2004

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身

盛岡駅で伝統かつ無名の鶏飯駅弁。味気ないホカ弁向けの白い容器を、鶏を描いた何十年も変わらない味のある掛紙で包み、紅白の紙ひもでしばる。中身は味付飯に少量のスライス鶏照焼が載り、あとは業務用な錦糸卵やクリームコロッケや焼売や鶏肉団子など。見た目に味気なく、確かにおかずはそんなものだが、鶏と飯がヘルシー、薄味、風味の豊かさを同時に併せ持つ感じで、うまく飾れば名物になるのにな、と思った。

1997(平成9)年3月の秋田新幹線の開業と、2002(平成14)年12月の東北新幹線の延伸で、1982(昭和57)年の東北新幹線の大宮駅〜盛岡駅の開業で得た、新幹線と在来線特急との乗換駅の地位を失った盛岡駅に、駅弁屋が4社も入るのは商売として厳しいのではないかと思った。

なお、2004年10月に調製元が倒産したらしく、この駅弁は現在は入手できない模様。

※2004年11月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 村井松月堂 岩手県盛岡市駅前通9−4 019(624)0222

【終売】味ごろも(700円)Ajigoromo (end of sales)
2004年3月21日に盛岡駅の駅弁売店で購入 Mar. 21, 2004

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身

盛岡駅の幕の内駅弁の、村井松月堂バージョン。「味ごろも」と書かれた市販の仕出し弁当向け折箱に、調製元のシールを貼る。幕の内駅弁らしくなく12区画に分けた中身は、日の丸と錦糸卵とごまとゆかりの御飯で4区画と、おかずのメンチカツ、鶏唐揚、玉子焼に煮豆、焼塩鮭など。700円でこの内容ならお徳だと思う。

なお、2004年10月に調製元が倒産したらしく、この駅弁は現在は入手できない模様。

※2004年11月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 村井松月堂 岩手県盛岡市駅前通9−4 019(624)0222

【終売】牛めし(820円)Gyumeshi
2004年3月21日に盛岡駅の駅弁売店で購入 Mar. 21, 2004

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身

模様や形状が上級な牛丼用容器を、ファンシーなデザインの掛紙で包み紙ひもでしばる。中身は駅弁の名前どおりで、御飯の上に大量の糸こんにゃくや刻み椎茸とともに牛すき焼き肉が載る。品質は良いのだが、年寄りには重く若者には高価で、客層に困りそうな駅弁。ただし2004年の購入時には、米国産牛の輸入停止で格安の牛丼店チェーンから牛丼が消えていたので、それならこの価格でも競争力がありそう。

この駅弁は、かつて盛岡駅で駅弁を販売したむつ弁の「南部の牛めし弁当」と、容器や中身がそっくり。同社が駅弁から撤退した時に、商品が引き継がれたのかもしれない。

なお、2004年10月に調製元が倒産したらしく、この駅弁は現在は入手できない模様。

※2004年11月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 村井松月堂 岩手県盛岡市駅前通9−4 019(624)0222

【終売】みちのくこけし弁当(870円)Michinokou Kokeshi Bento
2002年2月3日に松坂屋上野店の駅弁大会で購入 Feb. 3, 2002

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身

1963(昭和38)年に盛岡駅で発売。「こけし弁当」とはいえ、こけしは食材ではないため、中身は鶏ガラスープの炊き込み御飯に帆立や鮭やタケノコや栗が載る釜飯風弁当。その容器が特徴的で、こけしの頭を陶器で再現している。弁当箱なので本物のこけしよりかなり大きく、不気味に感じるかも。

なお、2004年10月に調製元が倒産したらしく、この駅弁は現在は入手できない模様。

※2004年11月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 村井松月堂 岩手県盛岡市駅前通9−4 019(624)0222

【終売】三陸紀行カニちらし(900円)Sanriku Kiko Kani Chirashi (end of sales)
2002年7月6日に東京駅の駅弁大会で購入 Jul. 6, 2002

掛紙 中身
掛紙 外観 中身

上げ底の容器に酢飯を詰め、カニのフレークと棒肉2本に、茎わかめと昆布みそ煮で覆う。飯とカニに流れ出た茎わかめの着色料、辛さが素材の味を減らす昆布みそ煮、そして風味のないカニ。物流と保存技術が発達した時代に、内陸の盛岡だから海の味はよくないということはないが、これは厳しい。

なお、2004年10月に調製元が倒産したらしく、この駅弁は現在は入手できない模様。

※2004年11月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 村井松月堂 岩手県盛岡市駅前通9−4 019(624)0222

【終売】南部季節弁当(920円)Nanbu Kisetsu Bento (end of sales)
2004年3月21日に盛岡駅の駅弁売店で購入 Mar. 21, 2004

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身

1958(昭和33)年に盛岡駅で発売。正八角形の容器に、春夏秋冬の漢字が大きな掛紙をかけて、紅白の紙ひもでしばる。購入したものの中身は、写真のとおり鮭いくら丼。他に「うに・山菜」「栗・舞茸」などのバージョンがあり、かつてはこれらを季節で回していたが、後にどれも通年で販売するようになっているらしい。

なお、2004年10月に調製元が倒産したらしく、この駅弁は現在は入手できない模様。

※2004年11月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 村井松月堂 岩手県盛岡市駅前通9−4 019(624)0222

【終売】汐彩味紀行(1,020円)Shiosai Aji Kiko (end of sales)
 

丸い容器の小さなイクラ丼・アワビ飯・ウニ丼の3個セットで1,020円。ひとりで3つ食べても良いが、味はもちろん彩りが美しいので、グループ旅行の車中で並べて食べたい駅弁。NREが東京都内の各駅で実施する駅弁催事でよく見掛けた。

なお、2004年10月に調製元が倒産したらしく、この駅弁は現在は入手できない模様。

※2004年11月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 盛岡(もりおか)駅 1890(明治23)年11月1日開業 岩手県盛岡市盛岡駅前通
調製元
株式会社 村井松月堂 岩手県盛岡市駅前通9−4 019(624)0222