banner  旅の友「駅弁」。
 館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR東日本 笹子(ささご)駅2015年4月5日訪問Googleマップ
JR-East Sasago Station

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から普通列車を乗り継いで2時間強。笹子は江戸と甲斐と信濃を結んだ甲州街道で最大の難所であり、明治時代には全国最長の隧道が抜かれ、後に国道や高速道路のトンネルが建設された。峠の前の笹子駅では、明治時代から笹子餅なる峠の力餅を立ち売り。現在は駅での販売はないが、駅前の調製元での販売が健在。1903(明治36)年2月1日開業、山梨県大月市笹子町黒野田。

笹子餅(860円)2015年4月5日に笹子駅前の調製元で購入
Sasagomochi

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

1905(明治38)年の登場。ハードカバーの書籍を模したような厚紙製容器のふたを開けると、一口サイズの粒あん入りよもぎ餅が10個お目見え。つまり弁当ではないが、製造販売業者が駅弁屋さんの連合である日本鉄道構内営業中央会の会員であり、かつては駅での立ち売りが実施されていたので、駅弁扱いで紹介する。

甲州街道の難所であった笹子峠は、明治時代開通の中央本線にとっても難所であり、急勾配を克服するために笹子駅はジグザグに線路が配置されたスイッチバックの駅となり、進行方向変更のための長い停車時間を利用して笹子餅の立ち売りが実施されていた。

今はパワーのある電車の時代となりスイッチバックは廃止、駅も駅員のいない無人駅となり、笹子餅の販売も特急の車内販売に移行したが、大型ダンプが途切れなく走る国道に面した駅前の営業所では現在でも購入が可能。

※2015年4月補訂:写真の更新
※2015年1月補訂:値上げを追記
販売駅
中央本線 笹子(ささご)駅 1903(明治36)年2月1日開業 山梨県大月市笹子町黒野田
調製元
株式会社 みどりや 山梨県大月市笹子町黒野田1343 0554(25)2121

笹子餅(430円)2015年4月5日に笹子駅前の調製元で購入
Sasagomochi

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

上記の笹子餅の、中身と価格が半分のパッケージ。今はこれが笹子駅や他の駅売店や特急列車の車内販売で売られることはないようだが、かつては中央本線と共にあったことは、1988(昭和63)年のJR東日本のキャンペーンに由来する掛紙のロゴマーク「アルプスライン305」にうかがえる。よもぎ餅5個を経木と紙製竹皮に包み、掛紙を巻いて縛る姿には、書籍型の通常版にない古風な味わいが感じられる。

販売駅
中央本線 笹子(ささご)駅 1903(明治36)年2月1日開業 山梨県大月市笹子町黒野田
調製元
株式会社 みどりや 山梨県大月市笹子町黒野田1343 0554(25)2121

【掛紙】笹子餅(430円)2015年8月21日に調製元で予約購入
Sasagomochi

掛紙

2015(平成27)年8月21日の調製である、笹子餅の掛紙。上記の4か月半後に再度の購入。掛紙も中身も価格も変わらない。今回は団体でまとめて購入したら、笹子駅のホームまで持ってきてくれた。調製元が構内営業の権利を持っていると、そんなことができる。

販売駅
中央本線 笹子(ささご)駅 1903(明治36)年2月1日開業 山梨県大月市笹子町黒野田
調製元
株式会社 みどりや 山梨県大月市笹子町黒野田1343 0554(25)2121

【掛紙】笹子餅(820円)2013年9月30日に特急あずさ号車内販売で購入
Sasagomochi

掛紙

2013(平成25)年9月29日の調製である、笹子餅のパッケージ。見た目は2002年当時と何も変わらないが、比べてみるとデザインが更新されている。2008年5月発売の杉良太郎「矢立の杉」に関する内容が加わった。現地には歌碑が建てられたという。

販売駅
中央本線 笹子(ささご)駅 1903(明治36)年2月1日開業 山梨県大月市笹子町黒野田
調製元
株式会社 みどりや 山梨県大月市笹子町黒野田1343 0554(25)2121

【掛紙】笹子餅(820円)2002年9月7日に笹子駅前の調製元で購入
Sasagomochi

掛紙

2002(平成14)年9月7日の製造である、笹子餅のパッケージ。現在と同じく、書籍のように開くパッケージの表紙から背表紙を経て裏表紙までの部分に、商品名から宣伝文まで必要な情報を記す。

販売駅
中央本線 笹子(ささご)駅 1903(明治36)年2月1日開業 山梨県大月市笹子町黒野田
調製元
株式会社 みどりや 山梨県大月市笹子町黒野田1343 0554(25)2121

【掛紙】笹子餅(100円)調製年月日不詳
Sasagomochi

掛紙

昭和40年代の調製と思われる、昔の笹子餅の掛紙。1968(昭和43)年の全国菓子大博覧会での金賞受賞が記されるため、販売はその後だろう。明治時代から汽車客に親しまれる名物に、いまさら賞を塗っても仕方がないとは思うが。

販売駅
中央本線 笹子(ささご)駅 1903(明治36)年2月1日開業 山梨県大月市笹子町黒野田
調製元
株式会社 みどりや 山梨県大月市笹子町1332 055425-2121

【掛紙】笹子餅(50円)調製年月日不詳
Sasagomochi

掛紙

昭和30年代の調製と思われる、昔の笹子餅の掛紙。掛紙で紹介される笹子トンネルは、1902(明治35)年に完成した当時は全国最長のトンネルであり、現在も下り線用として現役である。

販売駅
中央本線 笹子(ささご)駅 1903(明治36)年2月1日開業 山梨県大月市笹子町黒野田
調製元
みどりや 笹子駅構内 29番

【終売】華やぎの章 慶山膳「甲斐」(1,500円)2007年11月4日に小田急百貨店藤沢店駅弁大会で購入
Hanayaginosyo Keizanzen Kai (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

中日本高速のSA弁当「速弁」の第二弾として、2007(平成19)年3月21日に登場。2007年6月時点で全国一売れる速弁として、北陸道南条SA「みけつ国の幸若桜三昧」と共に新聞で紹介された。当時で一日40〜50個が売れていたという。調製元は石和温泉の旅館の関連会社。

大きくて花柄が賑やかだが強度が不安な正方形の発泡材容器を、不織紙の風呂敷で包む。中身はキノコ載せ白御飯とシジミ御飯、フジザクラポークの西京焼、地鶏炊き、馬刺しやマスくん製、湯葉や山菜の天ぷらなど。ポップコーン状になった稲穂も添える見栄え重視で、しかし安っぽい容器とスカスカな中身で見栄えを落とし、個性的なおかずで関心を呼ぶ。1年間ほどの販売か。

※2017年3月補訂:終売を追記
販売駅
中央自動車道 談合坂(だんごうざか)サービスエリア 1969(昭和44)年3月27日開業? 山梨県上野原市野田尻(下り線)大野(上り線)
調製元
MCフーズCF 山梨県笛吹市石和町市部1103−1 055(262)2210

【終売】華やぎの章 慶山膳「甲州」(2,500円)2007年11月4日に小田急百貨店藤沢店駅弁大会で購入
Hanayaginosyo Keizanzen Kosyu (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

中日本高速のSA弁当「速弁」の第二弾として2007(平成19)年3月21日に登場。2007年4月の旅行総合見本市「旅フェア2007」で「食べてみたい速弁アンケート」の第1位を獲得している。

強度に不安のない木目調の長方形発泡材容器を、赤いプリント柄の布製風呂敷で包む。中身は松茸御飯と栗御飯、甲州ワインビーフの西京焼、エリンギやパセリの天ぷらに有頭海老、湯葉や煮貝や百合根の揚げ物、マスくん製に玉子焼など。容器や包装、見栄えや風味、弁当らしさのすべてにおいて上の「甲斐」を凌ぐ印象。サービスエリアで高くて冷めた速弁なるものをわざわざ購入するのであれば、こちらを選ぶべき。1年間ほどの販売か。

談合坂SAは中央道の最も東京側に位置するサービスエリア。マイカーも観光バスも立ち寄る重要な拠点であるため混雑が激しく、渋滞の名所であるため交通情報を通した知名度もある。平成に入りSAの移転拡張や上野原・大月間の線増という大改造が施された。

※2017年3月補訂:終売を追記
販売駅
中央自動車道 談合坂(だんごうざか)サービスエリア 1969(昭和44)年3月27日開業? 山梨県上野原市野田尻(下り線)大野(上り線)
調製元
MCフーズCF 山梨県笛吹市石和町市部1103−1 055(262)2210

富士急行 河口湖(かわぐちこ)駅2010年6月18日訪問Googleマップ
JR-East Sasago Station

駅名標 駅舎 駅構内

JR新宿駅から中央本線特急列車と富士急行線を乗り継いで約2時間。駅名のとおり河口湖から徒歩約10分の位置にある富士急行線の終着駅で、富士山五合目や新宿方面など各地へのバス路線が集まる、観光地の交通結節点である。駅弁は2010年3月に登場したばかり。1950(昭和25)年8月24日開業、山梨県南都留郡富士河口湖町船津。

【終売】甲州名物豚味噌焼き弁当(830円)2014年7月18日に河口湖駅駅舎内カフェで購入
Kosyu Meibutsu Buta Misoyaki Bento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2010(平成22)年3月21日の河口湖駅構内イベント「春の富士急のりものフェスタ」で登場した、富士急行線内では初めての駅弁。ボール紙でできた長方形の箱に透明なふたをして、駅弁名やおしながきなどを書いたモノクロの掛紙を巻く。

中身はミルキークイーンの白御飯の上にフジザクラポークの味噌焼きを貼り、河口湖産の赤玉卵を使った玉子焼を収め、鳴沢菜のなたわり漬けを添えるもの。山梨県産の食材をふんだんに使ったという。見栄えにこそ工業製品の雰囲気があるが、分量も常温での味もやや上品な感じ。

掛紙には「富士登山電車」の文字とマークがある。京王電鉄から買ってきた中古車を、デザイナーを入れて徹底的に車内を改造し、2009年8月に登場した観光列車。車内で駅弁の販売はないが、床や椅子や窓枠に明るい木材を使用した車内、アテンダントの乗務、車窓案内や下吉田駅での観光停車など、富士山麓の鉄道移動を彩る仕掛けが詰まる。

価格は購入当時で800円、2014年4月の消費税率改定により830円。2017年時点で富士急行の公式サイトには掲載され続けているが、販売を終えている模様。予約でも買えない。

※2017年7月補訂:終売を追記
※2017年3月補訂:写真を更新
※2015年1月補訂:値上げを追記
販売駅
富士急行 河口湖(かわぐちこ)駅 1950(昭和25)年8月24日開業 山梨県南都留郡富士河口湖町船津
調製元
株式会社 フジヤマ・クオリティ 山梨県南都留郡富士河口湖町船津3624 連絡先の記載なし

【掛紙】甲州名物豚味噌焼き弁当(800円)2010年6月18日に河口湖駅駅舎内カフェで購入
Kosyu Meibutsu Buta Misoyaki Bento

掛紙

2010(平成22)年6月18日に購入した、河口湖駅弁の掛紙。絵柄も中身も、4年後のものと変わらないが、調製元の社名が変わった。

販売駅
富士急行 河口湖(かわぐちこ)駅 1950(昭和25)年8月24日開業 山梨県南都留郡富士河口湖町船津
調製元
株式会社 ピカ 山梨県南都留郡富士河口湖町船津3624 連絡先の記載なし

ふじさん弁当(500円)2017年5月13日に「富士登山電車」の車内で予約購入
Fujisan Bento

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

富士急行の観光列車「富士山ビュー特急」の運転開始に合わせて、2016(平成28)年4月23日に発売か。駅ではなく、同列車と「富士登山電車」の車内でのみ売られるお弁当。紅白のおむすびと、焼サバとかまぼこと玉子焼と筑前煮を、竹皮で包み、富士山ビュー特急のイラストを描いた掛紙を巻く。

掛紙には商品名として「こむすび弁当」の名称が見える。日本の味覚が詰まった和風のお弁当とのことで、観光列車のイメージに合わせ、掛紙の絵柄はその列車のデザイナーによるもの。食事のためというよりは、そんな雰囲気を味わう軽食。なお、2017年6月23日からしばらくの間、販売を休止すると発表されている。

調製元
おむすびろまん 山梨県大月市大月2−13−11 連絡先の記載なし
販売元
富士急行 株式会社 交通事業部 山梨県富士吉田市新西原5−2−1 0555(22)7106