banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR四国 貞光(さだみつ)駅2017年6月4日訪問Googleマップ
JR-Shikoku Sadamitsu Station

駅名標 駅舎 駅構内

徳島駅から特急「剣山(つるぎさん)」で1時間弱。貞光は吉野川に面する徳島県美馬郡つるぎ町の中心地で、貞光駅には特急を含めすべての列車が停車する。駅弁は2005年秋の遠隔地での駅弁催事で突然に登場して駅弁ファンを驚かせたが、以後に毎週火木曜日のみの試験販売を改札外駅舎内の売店で続け、2011年頃まで実施した模様。1914(大正3)年3月25日開業、徳島県美馬郡つるぎ町貞光馬出。

【終売】阿波尾鶏とりめし(880円)2005年11月6日に京急ストア日の出町店駅弁大会で購入
Awaodori Tori Meshi (end of sales)

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2005(平成17)年の秋の駅弁催事で突然に登場した、徳島線貞光駅弁を名乗る弁当。長方形の発泡材容器に木目調のボール紙でふたをして輪ゴムで留め、鶏を力強く描いたボール紙のパッケージにはめる。中身は徳島県産ブランド鶏「阿波尾鶏」のだし汁などで炊いた御飯の上を鶏そぼろと玉子そぼろで覆い、阿波尾鶏の塩焼きを二切れ載せるもの。内容も風味の普通の鶏飯駅弁という感じで、ブランド鶏にしてはその身に締まりがない。

調製元は鳴門金時羊羹(ようかん)その他の芋菓子で定評や表彰歴のある地元の和菓子屋さん。貞光の駅構内営業の権利を持っており、日本鉄道構内営業中央会の会員なので駅弁マークも使える。

まずは2005年9月16日から2006年3月まで、毎週火・木曜日だけ貞光駅売店で一日三個のみの試験販売を開始した。その形態を続けたまま、2011年頃に販売が終了した模様。

※2013年5月補訂:終売を追記
販売駅
徳島線 貞光(さだみつ)駅 1914(大正3)年3月25日開業 徳島県美馬郡つるぎ町貞光馬出
調製元
有限会社 栗尾商店 徳島県美馬郡つるぎ町貞光字馬出50−4 0120-410486 http://www.kurio.jp/

鳴門炙り金時(540円)2017年6月4日に脇町の土産物屋で購入
Naruto Aburi Kintoki

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フライドポテト大のサツマイモを6本、密封してボール紙のパッケージに収める。焼き芋のような、大学芋のようなもの。パッケージに書かれるとおり、製造元の主力商品「鳴門うず芋」の姉妹品。同商品が10〜4月販売の季節限定商品で、これが5〜9月の移設限定商品で、どちらかが売られているという仕組み。訪問時は6月なので、こちらのみが買えた。徳島空港でも販売。全国のデパートで買えるかもしれない。

この商品は駅弁ではないが、かつて上記の駅弁を販売したとされる業者の商品で、同社はJR徳島線貞光駅の構内営業者であり、2016(平成28)年時点でも引き続きそうである模様。駅売りの名物とは認識されていないとは思うが、駅舎には売店があり、「鳴門うず芋」をまるで駅弁の立ち売りのような姿で売る写真を使う宣伝ポスターが貼られていた。

販売駅
徳島線 貞光(さだみつ)駅 1914(大正3)年3月25日開業 徳島県美馬郡つるぎ町貞光馬出
調製元
有限会社 栗尾商店 徳島県美馬郡つるぎ町貞光字馬出50−4 0120-410486 http://www.kurio.jp/

JR四国 穴吹(あなぶき)駅2017年6月4日訪問Googleマップ
JR-Shikoku Anabuki Station

徳島駅から列車で1時間前後。穴吹は徳島県の中部で吉野川の南北に広がる、人口約3万人の城下町あるいは河港町である美馬市の中心地で、穴吹駅には特急を含めすべての列車が停車する。駅弁はない。かつて徳島銘菓「ぶどう饅頭」が、駅で立ち売りされていた。1914(大正3)年3月25日開業、徳島県美馬市穴吹町穴吹字岩手。

ぶどう饅頭(540円)2017年6月4日に阿波池田駅のコンビニで購入
Budo Manju

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包装紙に書かれるとおおり、阿波名物、徳島名物のぶどう饅頭。直径2センチほどの、小さな5個のあんこ玉の串刺しを、3本ずつトレーに入れて袋詰め。味はつまり、こしあん。玉の表面には生地がとても薄くコーティングされていて、これで「饅頭」なのだ旨、添付のしおりに書かれている。

穴吹は剣山の玄関口のひとつ。この町で土産物として、剣山の武道信仰と果物の葡萄にちなむ「ぶどう」のまんじゅうを作ることを、製造者の創業者が思いついたのだそうな。1914(大正3)年に発売。この商品は駅弁でないが、戦後昭和の一時期に調製元が国鉄の構内営業の権利を得て、駅で立ち売りにて販売したことがあるようなので、ここに掲載した。駅売り銘菓というよりはむしろ、銘菓の駅売りであった。

販売駅
徳島線 穴吹(あなぶき)駅 1914(大正3)年3月25日開業 徳島県美馬市穴吹町穴吹字岩手
調製元
有限会社 日乃出本店 徳島県美馬市穴吹町穴吹字東岩手12−1 0883(52)1061 http://www.budoumanju.com/

JR四国 川田(かわた)駅2017年6月4日訪問Googleマップ
JR-Shikoku Kawata Station

駅名標 駅舎 駅構内

徳島駅から普通列車で1時間前後。川田は徳島県の中部で吉野川の南岸に位置する、小さな駅と町。今は駅弁も売店もなく、駅員もいない駅であるが、駅開業時から昭和30年代頃までは駅弁が、昭和50年代後半まで饅頭が立ち売りされたという。その饅頭が今でも、駅前で生き残る。1914(大正3)年3月25日開業、徳島県吉野川市山川町川田。

川田満んぢう(かわたまんじゅう)(650円)2017年6月4日に脇町の土産物店で購入
Kawata Manju

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明治5年(1872年)に阿波で創業した和菓子屋が、1907(明治40)年から売る饅頭。プラ製の白い半透明トレーに、横浜のシウマイくらいの大きさの白い饅頭を15個並べ、ボール紙箱に収め、包装紙で包む。阿波名物を名乗るが、川田駅周辺の狭い地域でのみ知られる模様。白く不揃いな饅頭に、味わいがある。

川田付近には1900(明治33)年8月に私鉄の徳島鉄道が徳島駅からの鉄道を敷き、1907(明治40)年8月に川田駅が開業。1913(大正2)年4月に同社を買収した国が、翌1914(大正3)年3月に阿波池田駅まで全通させた際に、川田駅が現在の位置へ移動した。これに合わせて、弁当屋と饅頭屋が駅構内へ進出し、商品を立ち売りし始めた。

駅弁は昭和30年代頃まで、饅頭は昭和50年代後半まで売られた模様。その饅頭が、この川田まんじゅうである。今も駅前で作られ、駅前と国道沿いの店舗で売られ、地元のスーパーや道の駅でも買えるという。この商品は駅弁でないが、かつての駅売り銘菓。添付のしおりでは今でも、駅のホームや構内で立ち売りされていたことを記載する。その絵柄は、駅売り時代の掛紙のものではないだろうか。

販売駅
徳島線 川田(かわた)駅 1914(大正3)年3月25日開業 徳島県吉野川市山川町川田
調製元
有限会社 吉田商店 徳島県吉野川市山川町川田198 0883(42)2206 http://kawata-manju.com/

JR四国 阿波池田(あわいけだ)駅2010年8月14日訪問Googleマップ
JR-Shikoku Awa-ikeda Station

駅名標 駅舎 駅構内

岡山駅から特急「南風(なんぷう)」で約1時間20分。阿波池田駅は吉野川が山中に分け入る地点に位置する土讃線と徳島線列車の接続駅ですべての列車が停車し、昭和50年代には池田高校の甲子園(高校野球)での活躍で知られた。駅弁は1990年代に国鉄時代からの駅弁屋が撤退し、現在は駅弁のない駅である。1914(大正3)年3月25日開業、徳島県三好市池田町サラダ。

【終売】鮎ずし(600円)

高徳線と徳島線の列車の乗換駅である阿波池田駅で最後まで売られていた駅弁のひとつ。長方形の細長いトレーを容器に、酢飯の上に腹から割いた鮎をまるごと1匹載せたもの。

吉野川の鮎は柔らかいと評判だったそうで、駅売りの他に特急「南風」「しまんと」の車内販売でも取り扱われたそうだが、1990年代半ばに駅弁業者ごと過去帳入り。これにより徳島県は、鉄道のない沖縄県を除き唯一の、駅弁のない県となった。

販売駅
土讃線 阿波池田(あわいけだ)駅 1914(大正3)年3月25日開業 徳島県三好市池田町サラダ
調製元
有限会社 清月別館 徳島県三好郡池田町サラダ1893−1 08837(2)1166

【終売】あめご弁当(600円)

経木枠の正方形容器の中身は、胡麻をかけ梅干しを載せた俵飯に蒲鉾・玉子焼・煮豆にリンゴを入れた幕の内弁当。但し焼魚としてアマゴ(アメゴ)丸ごと1匹入っている。これも阿波池田駅弁の消滅のため、現在は入手できない。

徳島県三好郡池田町は、甲子園の高校野球で一世を風靡した池田高校の地元。大正3年の開業時からの駅舎は、JR四国が瀬戸大橋で儲けていた頃に全駅改装の掛け声で1990年4月にリニューアル。

販売駅
土讃線 阿波池田(あわいけだ)駅 1914(大正3)年3月25日開業 徳島県三好市池田町サラダ
調製元
有限会社 清月別館 徳島県三好郡池田町サラダ1893−1 08837(2)1166