banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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宇高連絡船うどん(950円)2010年10月9日に第17回鉄道フェスティバルの会場で購入
Uko Renrakusen Udon

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毎年10月に東京都の日比谷公園で国土交通省が開催する「鉄道フェスティバル」の会場内に出店していたJR四国のブースで購入。瀬戸内海や宇高連絡船の写真を印刷した紙箱に、 密封パックされた半生うどん3玉と、かけ用めんつゆが3袋と、つけ用めんつゆが3袋入る。とても分かりやすい土産物。なお、調理後の写真にある玉子やほうれん草は入っていない。

宇高連絡船とは、1910(明治43)年6月12日に鉄道院(後の鉄道省〜国鉄)が開設した、岡山県の宇野と香川県の高松を結ぶ航路。国鉄線の一部を構成する鉄道航路ということで、官民あまたの瀬戸内海航路の中でも代表的なルートとして、多くの旅客に親しまれた。

1969(昭和44)年頃から瀬戸大橋の開通により航路が事実上廃止される1988(昭和63)年まで、貨客船のデッキに讃岐うどん屋が出店しており、1時間の船旅の息抜きとして、これもまた船客に親しまれたそうだ。あれから22年、連絡船の現役時代を知る者は確実に減っていくし、その頃のさぬきうどんは今のような全国区の知名度はなかったはずだが、当分の間は少なくとも鉄道ファンに対しては良い土産物になるのではないか。なお、製造者はJR四国の100%子会社であるうどん屋で、NREとの提携により首都圏にもいくつかの駅うどん屋を出店している。

調製元
株式会社 めりけんや 香川県綾歌郡宇多津町浜三番丁36−2 連絡先の記載なし http://www.merikenya.com/
四国キヨスク 株式会社 香川県高松市西の丸町12番12号 連絡先の記載なし http://s-kiosk.sakura.ne.jp/

JR四国 高松(たかまつ)駅2005年7月31日訪問Googleマップ
JR-Shikoku Takamatsu Station

駅名標 駅舎 駅構内

岡山駅から快速「マリンライナー号」で一時間弱の、四国を代表する鉄道ターミナル。高松市は四国北部で瀬戸内海に面する人口約四十二万人の城下町かつ港町で、県庁の設置と国鉄宇高連絡船の就航で行政都市として発展した。駅弁は2014年5月に国鉄時代からの駅弁屋が消え、以後は岡山駅の駅弁屋の製造委託でキヨスクが販売。駅のうどんは名物である。1897(明治30)年2月21日開業、香川県高松市浜ノ町。

サンポート高松幕の内弁当(1,000円)2015年9月14日に特急南風号車内販売で購入
Sunport Takamatsu Makunouchi Bento

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1990(平成2)年度から2003(平成15)年度にかけて実施した、高松駅と高松港と埋立地の約42ヘクタールでの高松港頭地区都市再生総合整備事業(サンポート高松総合整備事業)の完成に向けて、2003(平成15)年1月に発売。駅弁の名前はこうなっているが、つまり高松駅の特製幕の内駅弁。市販の仕出し弁当向けボール紙製容器を包む掛紙には、海側から見たその地区の写真が使われる。

中身は幕の内弁当にあらず、9区画にゆかりめし、茶飯、赤飯、サケ西京焼と野菜かき揚げ、メンチカツとキャベツのコンソメ煮、鶏肉の山賊焼と小松菜おひたし、牛肉うま煮、焼き豚と肉団子、大根漬と笹巻きもちなどという、飯3種と肉3種と揚げ物も煮物も焼き物も漬物も詰め込んだ、なんでもまるごと弁当。内容から高松や香川や四国など地域を語らず、感じ取れず、そもそも施設群を名乗る時点で地域と中身の関連はないのだろうが、これだけいろいろ食べられる駅弁も、なかなかないと思う。

高松は四国の鉄道の玄関口として、宇高連絡船と予讃本線や高徳本線が、高松港と高松駅で接続していた。1988(昭和63)年の瀬戸大橋の開通で、その交通結節機能が失われたことと、それで港と鉄道の敷地が空いたことで、サンポート高松の事業が始まった。高松駅が移転し、駅前にオフィスやホテルの高層ビルが建ち、駅前広場と地下駐車場が整備され、掛紙写真のとおり近代的なウォーターフロントが出現した。しかしバブル経済の頃の華やかすぎる計画がたたり、四半世紀後もまだまだ空き地が多く広がる。琴電の高松築港駅をJR高松駅に再度近付ける連続立体交差事業は、お金がないため公式に中止され、同駅は高松城・玉藻公園の脇の空き地にぽっかり取り残されてしまった。

販売駅
予讃線 高松(たかまつ)駅 1897(明治30)年2月21日開業 香川県高松市浜ノ町
調製元
株式会社 ステーションクリエイト東四国 香川県高松市浜ノ町8−24 087(823)2014 http://www.jr-shikoku.co.jp/stc-shikoku/

あなご飯(1,000円)2015年9月14日に特急南風号車内販売で購入
Anago Meshi

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1960(昭和35)年10月の発売。さぬきうどんはともかく、アンパンマンを除き、高松駅で最もよく知られ、親しまれる駅弁。いりこだしベースの味付飯に、焼きアナゴと煮アナゴを載せて、筑前煮と大根漬と醤油豆を添える。瀬戸内海の各地で名物のアナゴ駅弁について、この高松駅のものはこぢんまりとして、柔らかい感じを受けると思う。醤油豆を添える点も特徴。

販売駅
予讃線 高松(たかまつ)駅 1897(明治30)年2月21日開業 香川県高松市浜ノ町
調製元
株式会社 ステーションクリエイト東四国 香川県高松市浜ノ町8−24 087(823)2014 http://www.jr-shikoku.co.jp/stc-shikoku/

【終売】あなごめし(920円)2003年1月18日に京王百貨店駅弁大会で購入
Anago Meshi (end of sales)

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上記「あなごめし」の、2003年時点の姿。高松駅の国鉄時代からの駅弁屋である高松駅弁が、2014年5月に駅弁から撤退した際、これを含めた主要な駅弁のレシピを、海の向こうの岡山駅の駅弁屋である三好野本店に引き継ぎ、JR四国の子会社が販売を引き継いだ。しかし、高松駅の名物駅弁である穴子飯の、特徴のひとつであったこの亀甲形の容器は引き継がれなかった。味はよく再現されていると思う。

※2015年11月補訂:新版の収蔵に伴い説明文を全面改訂
※2014年6月補訂:終売可能性を追記
※2012年4月補訂:発売開始年月の追記
販売駅
予讃線 高松(たかまつ)駅 1897(明治30)年2月21日開業 香川県高松市浜ノ町
調製元
株式会社 高松駅弁 香川県高松市浜ノ町8−12 087(851)7711

【終売】瀬戸の味あなごめし(950円)2010年12月30日に高松駅改札外駅弁売店で購入
Seto no Aji Anago Meshi (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

宇高航路の開設百周年を記念して、2010年5月22日から2011年3月末まで販売した復刻駅弁。1973(昭和48)年頃に宇高連絡船の船内で販売していた弁当を復刻したという。

経木枠の長方形容器に木目柄のボール紙でふたをして、赤と緑のストライプな掛紙で巻く。中身は醤油飯の上にアナゴの照焼とそのぶつ切りをぐちゃぐちゃに散らし、エビや青のりやグリーンピースなどで彩り、漬物を添えるもの。見栄えは別にしても、食べればなんとなく酸味が勝り、単に味だけを求めるのであれば通常版がよい。

掛紙上部のシルエットは屋島だろうか。日本書紀や源平合戦にも記される城址や古戦場であり、昭和の頃は高松市街や瀬戸内海を一望する観光名所として賑わったが、今は観光地として顧みられないただの山ないし丘となり、ケーブルカーや旅館などの廃墟が建ち並ぶ一種の名所になっている。

販売駅
予讃線 高松(たかまつ)駅 1897(明治30)年2月21日開業 香川県高松市浜ノ町
調製元
株式会社 高松駅弁 香川県高松市浜ノ町8−12 087(851)7711

【掛紙】瀬戸の味たこ飯(880円)2008年1月19日に京王百貨店駅弁大会で購入
Seto no Aji Tako Meshi

掛紙

2008(平成20)年1月19日の調製である、高松駅弁のパッケージ。駅弁マークの上に「四国・高松」と書いてあったり、調製元の会社名から、高松の駅弁であることが分かるが、それ以外はずいぶんと属地不祥なデザインだと思う。

販売駅
予讃線 高松(たかまつ)駅 1897(明治30)年2月21日開業 香川県高松市浜ノ町
調製元
株式会社 高松駅弁 香川県高松市浜ノ町8−12 087(851)7711

【終売】たこ飯(950円)2009年1月14日に京王百貨店駅弁大会で購入
Tako Meshi (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身

高松駅の地味な季節駅弁が2006年4月から通年販売へ昇格。柔らかい長方形の発泡材容器に透明なふたをして、駅弁名と中身の写真などを印刷したボール紙の枠にはめる。中身はタコの炊き込みご飯の上にタコ足やタコそぼろやイイダコを置き、醤油豆や奈良漬などを添える。全体的にしょうゆの風味が勝り、しかしタコは柔らかい感じで、そして内容も雰囲気もタコがたっぷりの駅弁。

タコの駅弁は昭和の頃まではとても珍しく、その元祖の三原駅では今でも「珍辨(珍弁)」を名乗っているが、1990年代からごく当たり前に瀬戸内海沿岸の主要駅や駅弁催事で売られるようになったと思う。また、それ以前から全国へ広がったたこ焼きのタコも含め、弁当や惣菜のタコが大きく柔らかくなってきている気がする。

なお、調製元の会社解散を前に2014年5月11日に高松駅の駅弁売店を閉店したため、この駅弁も買えなくなったと思われる。

※2014年6月補訂:終売を追記
※2011年2月補訂:旧作の写真削除に伴う解説文の修整
販売駅
予讃線 高松(たかまつ)駅 1897(明治30)年2月21日開業 香川県高松市浜ノ町
調製元
株式会社 高松駅弁 香川県高松市浜ノ町8−12 087(851)7711

【終売】御弁当(850円)2010年12月30日に高松駅改札外駅弁売店で購入
Obento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

宇高航路の開設百周年を記念して、2010年5月22日から2011年3月末まで販売した復刻駅弁。1973(昭和48)年頃に宇高連絡船の船内で販売していた弁当を復刻したという。

正方形の経木折に、過去の掛紙と現在の写真を印刷した水色基調の掛紙をかける。中身は俵飯に焼サワラ、かまぼこ、玉子焼、鶏唐揚、牛肉煮、ハム、キュウリ、レンコン、漬物など。内容に加えて詰め方も過去を模したのだろう、俵飯を余しおかずが物足りない、確かな昭和の幕の内弁当。

販売駅
予讃線 高松(たかまつ)駅 1897(明治30)年2月21日開業 香川県高松市浜ノ町
調製元
株式会社 高松駅弁 香川県高松市浜ノ町8−12 087(851)7711

【終売】四国お遍路さん弁当(880円)2002年2月2日に上野松坂屋駅弁大会で購入
Shikoku Ohenrosan Bento (end of sales)

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1999(平成11)年9月の発売。柳行李風の竹籠の容器の中にビニールを敷いて、仕切りを兼ねた赤いボール紙を入れてその上に食材を載せる。おにぎりがふたつ、瀬戸内のイイダコが1匹まるごと、昆布や鳴門のワカメが入る。1960(昭和35)年以来四国の玄関口で四国国鉄の本部であった高松駅舎は、再開発事業で移転新築された。

なお、調製元の会社解散を前に2014年5月11日に高松駅の駅弁売店を閉店したため、この駅弁も買えなくなったと思われる。

※2014年6月補訂:終売を追記
販売駅
予讃線 高松(たかまつ)駅 1897(明治30)年2月21日開業 香川県高松市浜ノ町
調製元
株式会社 高松駅弁 香川県高松市浜ノ町8−12 087(851)7711

【終売】こんぴら参り(1,050円)2003年1月25日に藤沢さいか屋駅弁大会で購入
Konpira Mairi (end of sales)

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2000年4月の登場。金比羅参りの船を模したという陶製容器を使用する。中身は鯛の混ぜ御飯の上に鯛照焼と穴子照焼、椎茸に松茸に人参に海老にという具合に、小さな容器にぎっしり詰まっている賑やかな内容で、コンパクトな見た目の印象に反して腹持ちが良い駅弁。ただ、2004年までにこの駅弁は終売となったものと思われる。

「こんぴらさん」こと金刀比羅宮(ことひらぐう)は、昔から船の神様・海の守護神として崇められていたそうで、讃岐・琴平が総本山。戦前にはここを目指して3本もの鉄道が敷かれたほど。1,368段もある石段も有名。

販売駅
予讃線 高松(たかまつ)駅 1897(明治30)年2月21日開業 香川県高松市浜ノ町
調製元
株式会社 高松駅弁 香川県高松市浜ノ町8−12 087(851)7711

【終売】讃岐たいらぎ弁当(1,100円)2011年1月20日に京王百貨店駅弁大会で購入
Sanuki Tairagi Bento (end of sales)

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調製元と香川県との共同開発により2010年4月10日に登場。楕円形の発泡材枠容器に透明なふたをして、中身のイメージ写真や駅弁の名前などを印刷したボール紙の箱に詰める。中身は讃岐米ヒノヒカリの炊込飯の上に、タイラギ貝柱の塩焼きと照焼きと煮付けとタイラギ貝ヒモのつくだ煮を載せ、玉子焼、醤油豆、讃岐菜漬を添えるもの。

タイラギの表情が豊かで、これはなかなかうまい。JR四国が実施する「四国の駅弁ランキング」では、2010年度の第1回と2011年度の第2回でいずれも第1位の評価を獲得した。しかしやはりこれも西日本の味であり、関東では受けが悪いのだろうか、京王の催事場ではライバルの三河安城駅弁「大えびふらい弁当」に、前半の新山口駅「ふく寿司」ともども完敗している印象だった。

なお、この駅弁はタイラギの不漁により2012年6月頃に販売を終える予定だそうな。

※2012年5月補訂:終売予定を追記
※2012年4月補訂:四国の駅弁ランキング連覇に伴う修正
販売駅
予讃線 高松(たかまつ)駅 1897(明治30)年2月21日開業 香川県高松市浜ノ町
調製元
株式会社 高松駅弁 香川県高松市浜ノ町8−12 087(851)7711

【終売】讃岐産肉うどん弁当がいな(1,200円)2013年1月17日に京王百貨店駅弁大会で購入
Sanuki-san Niku Udon Bento Gaina (end of sales)

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京王百貨店駅弁大会での八戸・高松・出水の「駅麺対決」のために、2013年1月17日の会期後半に初登場、同日に高松駅での販売も開始。丸い加熱機能付き容器を収めた紙箱と、そうでない丸い容器を収めた紙箱を、中身のイメージ写真や紹介などを印刷したボール紙の枠にはめる、巨大な駅弁。

中身は牛・豚・鶏の肉うどん、うどん入りの太巻きが2個、付合せ。うどんをそのまま駅弁にしてしまおうという果敢な挑戦を大目に見ても、ミニ御飯がうまくなく、肉はボソボソで、そして麺にまったくコシがないという、さぬきうどんとして致命的な欠陥を持ち、もうどうしようもなし。どうしてこうなってしまったのかと思う。

なお、調製元の会社解散を前に2014年5月11日に高松駅の駅弁売店を閉店したため、この駅弁も買えなくなったと思われる。

販売駅
予讃線 高松(たかまつ)駅 1897(明治30)年2月21日開業 香川県高松市浜ノ町
調製元
株式会社 高松駅弁 香川県高松市浜ノ町8−12 087(851)7711

【終売】讃岐でんぶくふぐ弁当(1,200円)2012年8月11日に東京駅駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入
Sanuki Denbuku Fugu Bento (end of sales)

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不漁による終売を余儀なくされた上記「讃岐たいらぎ弁当」の後継作として、2012年8月1日に登場。現地では1,100円で出たそうだが、こうやって東京駅構内の駅弁売店で買うと1,200円であった。

楕円形の容器に接着された赤いトレーの半分強が御飯で、五目飯の上にナシフグの唐揚げ、塩焼き、煮付けが各1個と魚肉すり身揚げ。半分弱がおかずで、合鴨スモーク、ホタテ煮、枝豆しんじょうとトウモロコシしんじょう、玉子焼とかまぼこなど。飯に載る三葉虫のようなフグは固くパサパサで味がなく、駅弁向けの食材ではないような気がした。一方で他の駅弁にない具材を使用することから、こうやって東京へ出るには良い商品であるとも思う。

なお、調製元の会社解散を前に2014年5月11日に高松駅の駅弁売店を閉店したため、この駅弁も買えなくなったと思われる。

※2014年6月補訂:終売を追記
販売駅
予讃線 高松(たかまつ)駅 1897(明治30)年2月21日開業 香川県高松市浜ノ町
調製元
株式会社 高松駅弁 香川県高松市浜ノ町8−12 087(851)7711