banner  旅の友「駅弁」。
 館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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【終売】いなり寿し(530円)2007年1月14日に川之江駅キヨスクで購入
Inarizushi (end of sales)

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

大正時代に登場したという、川之江駅を代表する駅弁。長方形のプラ容器に小柄で甘く水気たっぷりのおいなりさんを8個並べ、ガリと奈良漬を載せて透明なふたをして、割箸とおてふきを置いて、約26センチ四方もある大きな掛紙ですっぽり包み、赤い紙ひもでしばる。

かつては中身に黒ゴマではなくクジラの尾を刻んで入れていたそうな。ここはその時代から地味な駅弁であり駅弁販売駅。昔も今も全国駅弁紹介本で取り上げられることも少なく、全線全駅収録とうたう本でさえ取りこぼしたり、うまく掲載があっても他駅の駅弁の陰に追いやられたり。

しかしもともと少ない四国の駅弁や駅弁販売駅が減少した現在、ここは四国駅弁めぐりに欠かせない訪問駅となったはず。継続は力なり。掛紙下部に「川之江駅より乗ります」と書かれるとおり、近年は駅売りより特急車内販売が駅弁販売の主力であったと思われるが、2003年秋に四国全域で車内販売が廃止されたため、入手の難度が上がった。調製元の経営難で2011年頃に終売か。

※2017年8月補訂:終売を追記
販売駅
予讃線 川之江(かわのえ)駅 1924(大正5)年4月1日開業 愛媛県四国中央市川之江
調製元
株式会社 大平食堂 愛媛県四国中央市川之江町2475−8 0896(56)2410

【終売】御弁当(530円)2007年1月14日に川之江駅キヨスクで購入
Obento (end of sales)

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川之江駅の並等幕の内駅弁。強度のない長方形の発泡材枠容器に透明なふたをして、割箸を置いて輪ゴムで留め、汎用品の掛紙を巻いて紙ひもで十字にしばる。中身は日の丸御飯とタクワン添え白御飯、玉子焼、たこ焼き、エビフライ、ソーセージ、牛しぐれ、蒲鉾、昆布巻き、煮玉子、焼サバ、こんにゃく、人参など17点。

つまり幕の内弁当なので特殊駅弁の華やかさは皆無だし、個人サイトやブログを除き紹介例も皆無だろうが、これだけの品数と分量で掛紙をかけて530円は安すぎるの一言。地味な駅弁販売駅の筆頭に挙がりそうな小駅で、駅弁ファンをうならせる普通駅弁がひっそりと売られ続けた。調製元の経営難で2011年頃に終売か。

製紙業がさかんで1954(昭和29)年には市制を敷いた川之江市は、いわゆる平成の大合併により2004年に伊予三島市、土居町、新宮村と合併し、今は「四国中央市」を名乗る。確かに四国の地図や高速道路マップを眺めると真ん中あたりに来るし、四国で唯一4県が接する、四国最大の貿易港を抱える、市町村単位で四国一の製造品出荷量を誇る等の説明が付くが、この名前は余所者にとって十分に失笑の対象となる。

地元でも賛否があるそうで、既存市町村名を対象外とした2002年の新市名公募では約8,000件の応募のうち約1/6が郡名及び合併協議会名の「宇摩市」または「うま市」を挙げ、合併協議会で新市名を委員投票で決定した際には、人口10万人弱のエリアで約1万もの反対署名が来たという。そんな名前も、そのうち慣れてしまうのだろうか。

※2017年8月補訂:終売を追記
販売駅
予讃線 川之江(かわのえ)駅 1924(大正5)年4月1日開業 愛媛県四国中央市川之江
調製元
株式会社 大平食堂 愛媛県四国中央市川之江町2475−8 0896(56)2410

【終売】おべんとう(950円)2007年1月14日に川之江駅キヨスクで購入
Obento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身

川之江駅の上等幕の内駅弁。本来は調製元が駅前で経営するレストラン専用と思われる紙箱を使用、中身は同時購入の「御弁当」530円とかなり重複しており、おかずからエビフライを除き、有頭海老、イカフライ、ホタテフライ、イカ煮、じゃこ、ようかんを加えた形。

この価格で20品以上も詰めた駅弁は、すぐには思い付かない。530円版を先に食べたので、その倍近い価格を払うなら安いほうがいいという感想も漏れたし、中身に四国や川之江を感じるのは難しいが、安くてうまいものを詰めてくれている印象は、古い商店街で頑張り地域に親しまれる弁当屋の弁当のよう。見栄えの素っ気なさは、むしろこの小さな駅に合う感じ。調製元の経営難で2011年頃に終売か。

※2017年8月補訂:終売を追記
販売駅
予讃線 川之江(かわのえ)駅 1924(大正5)年4月1日開業 愛媛県四国中央市川之江
調製元
株式会社 大平食堂 愛媛県四国中央市川之江町2475−8 0896(56)2410