banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR四国 高知(こうち)駅2010年8月14日訪問Googleマップ
JR-Shikoku Kochi Station

駅名標 駅舎 駅構内

岡山駅から特急列車で約2時間半。高知市は四国の南側中央部で太平洋に面した人口約34万人の城下町で、坂本龍馬その他の人材を輩出した新進かつ開放的な気質に、かつおのたたきや皿鉢料理で知られる。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋が2003年に地元業者へ交代し、ホーム上の売店で駅弁を販売、県内のJR駅で唯一の駅弁販売駅を守っている。1924(大正13)年11月15日開業、高知県高知市栄田町二丁目。

土佐かつおめし(500円)2010年8月14日に高知駅改札外コンコースのコンビニ型キヨスクで購入
Tosa Katsuo Meshi

掛紙 外観 中身 中身 中身

長方形のプラ製の惣菜容器に透明なふたをして、商品名と宣伝文を書いた紙帯で留める。中身はカツオの混ぜ御飯に鶏南蛮やミニ鰻蒲焼や玉子焼やキュウリの酢の物を添えるもの。身が香る御飯も、手抜きのない鶏や鰻も、甘くない玉子焼も、酸っぱくないキュウリも、どこから食べてもおいしくて食べ飽きない。

この弁当は容器の構造や販売箇所からコンビニ弁当の一種だと思ったが、JR四国が2010年10月に始めた「第1回四国の駅弁ランキング」で対象の15駅弁のひとつに入っていたため、少なくとも四国の中では駅弁と定義されている模様。調製元は高知市内の食堂業者。

販売駅
土讃線 高知(こうち)駅 1924(大正13)年11月15日開業 高知県高知市栄田町二丁目
調製元
株式会社 近森産業 高知県高知市稲荷町103 連絡先の記載なし http://www.katsuomeshi.com/

焼きさば寿司(500円)2010年8月14日に高知駅改札外コンコースのコンビニ型キヨスクで購入
Yaki Saba Zushi

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

焼サバ寿司6切れをスーパーの食品トレーに詰めて、透明なふたをしてビニール袋で密封し、竹皮に包んでひもでしばり、商品名を描いた掛紙を巻く。焼きサバは表面が軽くあぶられ、酢飯にはゴマが混じり、全国各地の同等品に比べて特段の差異はない、しかし少量にしてもずいぶんと安価な軽食。高知ではサバよりカツオを食べたいとは思うものの、機能的には優れている。

こういう商品が駅の中のコンビニで売られることは珍しくないが、この商品はJR四国が2010年10月に始めた「第1回四国の駅弁ランキング」で対象の15駅弁のひとつに入っていたため、少なくとも四国の中では駅弁と定義されている模様。調製元は高知市内の土佐料理・皿鉢料理屋。

販売駅
土讃線 高知(こうち)駅 1924(大正13)年11月15日開業 高知県高知市栄田町二丁目
調製元
株式会社 本池澤 高知県高知市弘化台6−3 088(884)1200 http://www.ikezawa.co.jp/

うなぎめし(840円)2003年3月21日に高知駅改札脇駅弁等売店で購入
Unagi Meshi

掛紙 外観 中身

ビニール容器に橙黒二色刷の掛紙をかける。中身は白御飯に鰻蒲焼を2切れ載せるだけのシンプルな内容。飯や焼いた後の鰻にタレがかかっていないため、ひょうたん型容器に入るタレをかける。古風な掛紙に喜んだのもつかの間、ゴム草履な鰻にがっかりした。

販売駅
土讃線 高知(こうち)駅 1924(大正13)年11月15日開業 高知県高知市栄田町二丁目
調製元
有限会社 安藤商店 高知県高知市若松町5−28 088(883)1000

貝飯(1,050円)2010年8月14日に高知駅ホーム上立ち売りで購入
Kai Meshi

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

インターネット上のコメント投稿サイト「ツイッター」をきっかけに2010年8月13日に登場。木桶を模した円形の発泡材容器に、貝殻や駅弁名などを書いた紙帯を締める。中身は長太郎貝の炊込飯に長太郎貝を3個置き、きぬさややニンジンやタクアンなどで彩るもの。感想は上品なホタテ丼。欲張りに何でも盛り込みたがる傾向が一般的な、地域おこしの願いを含む創作駅弁らしからぬ、シンプルな名前と内容を持つ。5年売り続ければ高知駅を代表する駅弁になるかもしれない。

高知県内では長太郎貝(ちょうたろうかい)と呼ばれるヒオウギガイは、ホタテガイと同じ科に属する二枚貝で、大きさはその半分ほど。貝柱が食用になるほか、様々な色を持つ貝殻がアートや工芸に使われることがある。

販売駅
土讃線 高知(こうち)駅 1924(大正13)年11月15日開業 高知県高知市栄田町二丁目
調製元
有限会社 安藤商店 高知県高知市若松町5−28 088(883)1000

かつおたたき弁当(1,100円)2015年9月13日に高知駅ホーム上売店で購入
Katsuo Tataki Bento

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

土佐のカツオを生のまま使い、駅弁の常識を覆した珍品。高知名物のかつおたたきを紹介する白いボール紙製容器の中に、ネギやニンニクやミョウガやオオバやダイコンと保冷剤に囲まれたカツオのたたきの容器と、日の丸御飯に有頭海老、ホタテ煮、タケノコ、高野豆腐、柴漬け、たくあん、カツオのたたきのタレ(ポン酢)などを詰めたトレーを収める。主役の味は、食堂や惣菜で食べる味と同じ。こういうものが、ここでは列車の脇で買えて、列車の中で食べられるのだ。

旅行者にとって高知で一番人気の食材だと思うカツオのタタキは、生のカツオのウロコを落とし、身を皮ごと火であぶった刺身。醤油に付けて食べるのではなく、たっぷりの薬味とタレでいただく。なぜ炙るのか、なぜ「たたき」と呼ぶのか、いろんなサイトにいろんなことが書いてあるので、どうも定かでないらしい。

販売駅
土讃線 高知(こうち)駅 1924(大正13)年11月15日開業 高知県高知市栄田町二丁目
調製元
有限会社 安藤商店 高知県高知市若松町5−28 088(883)1000

かつおたたき弁当(1,050円)2003年3月21日に高知駅改札脇駅弁等売店で購入
Katsuo Tataki Bento

掛紙 外観 中身

2003(平成15)年3月当時の、高知駅の名物駅弁であるかつおたたき弁当の姿。中身はだいたい同じだが、パッケージの絵柄はまるで異なる。また、当時は駅弁を買った時点でカツオのタタキを詰めていた。高知駅では2003年1月に駅弁業者が突然交代したが、この駅弁は以前の姿で引き継がれた。

※2015年11月補訂:説明文の全面改訂
販売駅
土讃線 高知(こうち)駅 1924(大正13)年11月15日開業 高知県高知市栄田町二丁目
調製元
有限会社 安藤商店 高知県高知市若松町5−28 088(883)1000

かますの姿ずし(1,260円)
Kamasu no Sugata Zushi

1975(昭和50)年に登場した、かますを1匹まるごと使用した高知の名物駅弁。かますの腹を割き酢飯を入れ、頭や尾も含め魚の形のまま竹の皮で包み袋詰めしている。見た目はちょっと怖いがボリュームたっぷり。列車内ではなく膳の上でいただきたい気がする。かつては冬季限定の駅弁として紹介されていた。

土讃線の特急「南風」「しまんと」の利用者は、四国山地を一直線のトンネルで貫く高知自動車道の開通で激減、最短2両編成の新型ディーゼルカーはバス1台分程度の乗客を乗せて曲線が連続する災害多発地帯を駆け抜ける。

なお、かますの漢字は多くのコンピュータで表示できないため、駅弁名は平仮名で表記した。近年の収穫報告はほぼ絶無だが、予約をすれば作ってもらえることがある模様。

※2007年2月補訂:販売現況を追記
※2005年1月補訂:現地販売の消滅可能性を追記
販売駅
土讃線 高知(こうち)駅 1924(大正13)年11月15日開業 高知県高知市栄田町二丁目
調製元
有限会社 安藤商店 高知県高知市若松町5−28 088(883)1000

鯖の姿ずし(1,260円)2005年1月23日に京王百貨店駅弁大会で購入
Saba no Sugata Zushi

掛紙 外観 外観 外観 中身

上記「かますの姿ずし」の鯖バージョンで、同じく冬季限定の駅弁。尾頭付きの鯖まるごと一匹を使用、ゴマ混じりの酢飯をいっぱい詰めて、薄紙で巻いて竹皮で包み掛紙をかけてビニール袋に詰める。分量の多さから来る重さ、見た目のグロテスクさ、掛紙まで染める油の多さ、クセのある鯖の風味、あらゆる面で客に媚びない頑固強情一本気な、高知気質あふれる珍駅弁。

日が経った後も焼いて食べられる旨の案内があり、これは保存食と言えよう。販売は完全予約制な模様だが、京王百貨店と阪神百貨店の駅弁大会であればその場で買える。

高知県内の駅弁販売駅は、昭和40年代後半から国鉄分割民営化の直前まで駅弁があり、現在も非公式駅弁がある中村駅を除き、昔も今も高知駅のみ。最近は駅弁販売駅が1駅だけの県も増えてきたとはいえ、今は公式な駅弁のない徳島県にもかつて3駅で駅弁販売があった。

※2007年2月補訂:販売現況を追記
※2005年3月補訂:写真の更新と解説文の一部改訂
※2005年1月補訂:現地販売の消滅可能性を追記
販売駅
土讃線 高知(こうち)駅 1924(大正13)年11月15日開業 高知県高知市栄田町二丁目
調製元
有限会社 安藤商店 高知県高知市若松町5−28 088(883)1000

【掛紙】鯖の姿ずし(1,260円)2002年1月1日に高知駅改札脇駅弁等売店で購入
Saba no Sugata Zushi

掛紙

2002(平成14)年1月1日の調製と思われる、昔の高知駅弁の掛紙。上記の3年後と変わらないように見えて、駅弁業者の交代により調製元が異なるほか、注意書きのフォントも違っている。

販売駅
土讃線 高知(こうち)駅 1924(大正13)年11月15日開業 高知県高知市栄田町二丁目
調製元
株式会社 中央食堂 高知県高知市駅前町5−8 (82)1808