banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR九州 人吉(ひとよし)駅2016年10月23日訪問Googleマップ
JR-Kyushu Kumamoto Station

駅名標 駅舎 駅構内

熊本駅から特急列車で約1時間半。人吉市は熊本県の南部で盆地に位置する、人口約3万人の城下町。球磨焼酎や球磨川下りが知られ、SL列車や観光列車でアクセスできる。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋が駅前に店舗を構え、駅売店に駅弁を卸し、ホーム上での立ち売りによる販売もある。1908(明治41)年6月1日開業、熊本県人吉市中青井町。

栗おこわ(1,100円)2009年2月15日に鶴屋百貨店駅弁大会で購入
Kuriokowa

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

ヒョウタン型プラスティック製容器におこわを敷き、大粒の栗に加えて焼鮭、有頭海老、昆布巻にサトイモやこんにゃくなどの煮物類などを詰めて、和紙風の風呂敷で包んだもの。あの「栗めし」の駅弁屋であるから、栗の大きさと味は申し分なし、その他の具も普通に良い味。このタイプの人吉駅弁を九州内の駅弁催事で何度か見ているが、駅で売られているかどうかは分からないし、この駅弁のコンセプトもよく分からない。価格は2009年の購入当時で900円、2017年時点で1,100円。

※2017年5月補訂:値上げを追記
販売駅
肥薩線 人吉(ひとよし)駅 1908(明治41)年6月1日開業 熊本県人吉市中青井町
調製元
有限会社 人吉駅弁やまぐち 熊本県人吉市中青井町300 0966(22)5235

山麓おむすび(370円)2005年9月11日に人吉駅前の調製元売店で購入
Sanroku Omusubi

掛紙 外観 外観 中身 中身

昔ながらのおにぎり屋さんのように、中身を二重の紙包装で包む。中身はとにかく巨大。直径約10センチ、高さ約5センチ程度の鮭と昆布の握り飯が鎮座し、鶏唐揚などのおかずや付合せも付属する。以前から写真では見ていたが、実物がこんなに巨大だとは思わずびっくりしたとともに、満腹になった。腹持ちの上で日本一費用対効果の高い駅弁のひとつだろう。2003年4月現在で340円、購入時は370円。

人吉駅はもはや稀少な駅弁立売駅のひとつであるが、運の悪いことに個人的に駅では一度も出会えてない。今回訪問時もそうだったが、駅キヨスクには定番の三種が揃ったうえ、駅前の調製元はコンビニ顔負けの惣菜売り場になっており、ここでおそらく駅では売らない隠れた駅弁を入手した。

なお、2004年の九州新幹線開業に合わせ、熊本方面の急行列車が特急に格上げされて一部は阿蘇・別府方面への直通となり、吉松方面の地味な観光鈍行が華々しくリニューアルされてからは、日中のそれらの列車の発着時にはだいたい、駅弁立売を見られるようになったと思う。

※2007年8月補訂:駅弁立売現況を追記
※2005年12月補訂:写真の更新と解説文の改訂
販売駅
肥薩線 人吉(ひとよし)駅 1908(明治41)年6月1日開業 熊本県人吉市中青井町
調製元
有限会社 人吉駅弁やまぐち 熊本県人吉市中青井町300 0966(22)5235

えびめし(890円)2004年2月23日に佐賀玉屋駅弁大会で購入
Ebimeshi

外観 中身

佐賀県内の百貨店の駅弁大会で入手した、ネットでも人吉駅でも見たことがない人吉駅弁。ヒョウタン型プラスティック製容器に茶飯を敷き、錦糸卵の上に三個の海老を載せ、竹輪や蓮根や山菜や切干大根や煮豆などなぜか茶系に統一されたおかずを詰める。包装に掛紙もパッケージもなく、中身が「野菜天ぷら」としか記されない食品表示のシールを貼り、割箸をセロテープで付ける。

味は可もなく不可もなく、しかし三個の海老の他に「えびめし」を感じられない、彩りも貧弱ながっかり系。それよりも商品そのものが駅弁らしくも惣菜弁当らしくもなく、その存在に疑問と謎を感じる弁当。ただ、価格だけは人吉駅弁らしい、850円+消費税。発売箇所によって890円になったり892円になったりする。

なお、2007年時点では一部の駅弁紹介記事で見かけるようになっている。駅売りの弁当というよりむしろ、駅弁催事と駅前の駅弁屋惣菜店で売る弁当かもしれない。

※2007年8月補訂:紹介現況を追記
販売駅
肥薩線 人吉(ひとよし)駅 1908(明治41)年6月1日開業 熊本県人吉市中青井町
調製元
有限会社 人吉駅弁やまぐち 熊本県人吉市中青井町300 0966(22)5235

サンドイッチ(390円)2002年3月19日に人吉駅駅舎内売店で購入
Sandwich

掛紙 外観 中身

人吉駅の駅弁屋さんのサンドイッチ。タマゴサンドとハムサンドが3切れずつで合計6切れを、紙で包み紙箱に収める姿は駅弁屋の駅売りサンドイッチの標準的なスタイル。ハムサンドには他にきゅうりとパイナップルが挟んであり、一見奇妙な組み合わせのようで、食べるとなかなか美味いと同時に、水気が供給されて食べやすくなる。価格は2002年の購入当時で310円、2016年時点で390円。

※2017年5月補訂:値上げを追記
販売駅
肥薩線 人吉(ひとよし)駅 1908(明治41)年6月1日開業 熊本県人吉市中青井町
調製元
有限会社 人吉駅弁やまぐち 熊本県人吉市中青井町300 0966(22)5235

【終売】人吉旅情弁当(1,000円)2011年2月6日に鶴屋百貨店駅弁大会で購入
Hitoyoshi Ryojo Bento (end of sales)

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九州新幹線全線開業記念駅弁22種のひとつとして、2011(平成23)年1月1日から8月31日まで販売。竹皮製の容器に肥薩線大畑駅スイッチバックでの観光列車「いさぶろう」「しんぺい」の写真を大きく載せた掛紙をかける。半透明のプラ製トレーに収まる中身は、キビ入り御飯にハンバーグ、有頭海老、マス甘露煮、出汁巻玉子、ウインナー、さつまいも天、海老南蛮など。山越えの列車にふさわしい外観と内容を備えていると思う、山のおべんとう。2014年頃まで販売された模様。

肥薩線は鹿児島県へ最も早く到達した鉄道である。明治時代末期における最先端の土木技術を用いて、全長2km以上のトンネルを掘り、ループ線とスイッチバックで矢岳峠を越えた。これが国家にとってどれだけの事業であったかは、トンネルの篇額(へんがく:寺社やトンネルなどの上部や側部に掲げられる看板)に逓信大臣の山縣伊三郎と後藤新平が書を寄せていることにうかがえる。今はすっかりローカル線であり、両氏の名前は1996年3月から観光列車の名前になっている。

※2017年5月補訂:終売を追記
販売駅
肥薩線 人吉(ひとよし)駅 1908(明治41)年6月1日開業 熊本県人吉市中青井町
調製元
有限会社 人吉駅弁やまぐち 熊本県人吉市中青井町300 0966(22)5235

【終売】とろろ麦めし(1,000円)2005年12月30日に調製元で予約購入
Tororo Mugimeshi (end of sales)

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2003年か2004年秋の登場。陶製の釜飯容器に木のフタをして、お品書きを載せてボール紙のパッケージにはめて、販売時にポリ容器のお茶を付ける。中身は麦混じり御飯の上にとろろをかけて温泉卵を添え、椎茸たまり漬や人吉つくり芋などの具を載せるもの。

割箸ではなくスプーンが欲しい気がしたが、確かに今までにないスタイルの駅弁だし、適度に水分が飛んでいて食べやすいし、なんだかけっこううまい。10月から4月の期間限定販売で、基本的に前日までの予約が必要だが、特急の車内販売で買えたという報告をよく見る。現在は販売されていない模様。

※2013年5月補訂:終売を追記
販売駅
肥薩線 人吉(ひとよし)駅 1908(明治41)年6月1日開業 熊本県人吉市中青井町
調製元
有限会社 人吉駅弁やまぐち 熊本県人吉市中青井町300 0966(22)5235