banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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焼やせうま豊後伝説(?円)2008年に入手
Yaki Yaseuma Bungo Densetsu

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湯布院の土産物のひとつ。薄焼きの黒ごま小麦粉せんべいが14枚、個別包装で入っている。2008年に姫路へ多くの観光客を集めた第25回全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を獲得したそうな。あまり知られていない大分の郷土料理で、小麦粉を使ったおやつ「やせうま」を焼いたものだろうか。

このせんべいは駅弁ではない。しかし掛紙には1989年に登場した特急「ゆふいんの森」と、1990年に竣工した久大本線由布院駅の駅舎が描かれるため、鉄道土産のようにも見える。どちらも従来の列車や駅舎とかけ離れたデザイン優先の構造で物議を醸したが、こうやって地域のシンボルとして利用、活用、愛用されていれば、鉄道に悪いわけがない。構造的な問題で効率と採算を重視する鉄道にも、もっとデザインが活用されてよいと思わせる事例のひとつ。

炙りブリ寿司(630円)2012年2月25日に道の駅かまえで購入
Aburi Buri Zushi

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国道388号沿いの「道の駅かまえ」で販売されていたお総菜。駅弁、空弁、速弁に次ぐ「船弁」として開発したといい、商品名を描いた紙帯に2回書かれている。中身は四角い棒状の酢飯に、地元の養殖ブリの薄切りを炙ったものを貼り合わせたもの。煮たり生で食べることが多い魚の、また違った香りと食感を楽しめた。

調製元は、蒲江の漁師が10人集まり国と県の補助金を得て2005年に立ち上げた食品加工販売業者。「漁師の船弁プロジェクト」としてブリやヒラメを使った弁当を開発し、道の駅やイベントなどで販売しているという。

1974(昭和49)年2月に指定された日豊海岸国定公園は、大分県南部から宮崎県北部にかけて太平洋と瀬戸内海との間にある豊後水道に面したリアス式海岸。翌年に国道に指定された国道388号線がここを縦貫するが、公共交通機関の足はほとんどなく、時刻表で旅をする限り訪れる機会を持てない。そもそも、豊後の国の大分県と日向の国の宮崎県は時刻表を見ても分かるとおり交流が少ない。訪れてみれば良い魚と地形と海があるのに、ここへ旅に出たという話をさっぱり聞かないのは、すこしもったいないと思った。

販売駅
道の駅かまえ 2005(平成17)年8月10日開業 大分県佐伯市蒲江大字蒲江浦
調製元
株式会社 かまえ直送活き粋船団 大分県佐伯市蒲江大字西野浦1637番地の3 0972(43)3515 http://www.ikiiki-saiki.jp/

炙りさば鮨(1,350円)2012年2月24日に道の駅ゆふいんで購入
Aburi Saba Zushi

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大分自動車道湯布院インターチェンジの出口真正面にある「道の駅ゆふいん」で買えたサバの棒寿司。酢飯とサバを貼り合わせて8切れにカットした焼きサバ寿司が、ラップと竹皮に包まれる。小柄なのに、なかなか良い値段。価格の札に切れ目が入っていることから、道中の弁当というより土産物として売られている感じ。

販売駅
道の駅ゆふいん 2003(平成15)年9月1日開業 大分県由布市湯布院町川北
調製元
嘉恵丸 大分県大分市南春日町8−1 南蛮堂ビル1階 097(536)2980

JR九州 佐伯(さいき)駅2005年9月10日訪問Googleマップ
JR-Kyushu Saiki Station

駅名標 駅舎 駅構内

大分から特急で約1時間。佐伯市は大分県南東端で豊後水道に面する人口約8万人の城下町で、九州最大の市域と温暖な気候を持つ臨海工業都市。駅弁はかつて大分駅弁の「梅の家」が支店を構え、全国初のきじ肉駅弁などを販売したが、1990年代までに撤退、しかしJR時刻表は駅弁販売駅としたままである。駅待合室で惣菜や土産物は買える。1916(大正5)年10月25日開業、大分県佐伯市駅前2丁目。

雪ん子寿し(400円)2012年2月25日に佐伯駅待合室キヨスクで購入
Yukinko Zushi

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大分県南海部郡本匠村の村民が地元の椎茸を使って、2000(平成12)年頃に生まれた商品。寿司飯に三杯酢の椎茸煮付けを載せて三杯酢のダイコンを被せたにぎり寿司が3個、大葉を敷いたプラ製の惣菜容器に収まる。駅弁ファンから見れば、釧路駅弁「いわしのほっかぶり」のシイタケ版。

雪ん子寿しは日本特用林産振興会(1984(昭和59)年設立)が実施した2000(平成12)年度の「第14回きのこ料理コンクール全国大会」に出品し最優秀賞(林野庁長官賞)を受賞、これを機に国の補助金で製造工場を建て、県の補助金で保冷車を買い、市の補助金で関連商品を開発し、拡販と名産化に努めた。

本匠村は2005年3月に佐伯市へ吸収されたが、2008年5月2日放送のTBS系列「ランキンの楽園」内「ギャル曽根が食べまくって決める全国47都道府県激うま駅弁ランキン」で第2位を獲得したり、大分駅の観光売店などにも置かれたり製造セットの通信販売を始めたり、今は佐伯市の名産品として引き続き拡販に努めている。

販売駅
日豊本線 佐伯(さいき)駅 1916(大正5)年10月25日開業 大分県佐伯市駅前2丁目
調製元
愛の里工房 高橋文子 大分県佐伯市本匠大字宇津々2012−4 0972(56)5417 http://www.shokokai.or.jp/44/4440310004/

かわなみの柿の葉ずし(1,470円)2005年9月10日に佐伯駅待合室キヨスクで購入
Kawanami no Kakinoha Zushi

掛紙 外観 外観 中身 中身

佐伯駅の駅売り柿の葉寿司。柿の木と葉と実を描いたボール紙パッケージの中に、サケとサバの柿の葉寿司が各6個入っていた。風味は普通に良く、その割には高価だが、丁寧なつくりになっている。大分や小倉などのキヨスクでも売る全国発送対応商品だが、佐伯市内の業者の製品が佐伯駅で売られているので、ここの駅弁と見なした。

日豊本線は過去約20年で駅弁も長距離列車も壊滅したが、特急列車の車内販売も消滅したことで、逆に主要駅のコンビニやキヨスクでの弁当販売が充実した。駅弁の消えた佐伯駅では日没後なのにキヨスクで弁当や軽食が買えたし、南宮崎駅では宮崎駅弁を売り始め、延岡駅でも独自弁当が出た模様。

販売駅
日豊本線 佐伯(さいき)駅 1916(大正5)年10月25日開業 大分県佐伯市駅前2丁目
調製元
季節料理かわなみ 大分県佐伯市鶴岡町3丁目9−11 TEL:0972(23)3272 http://www.kakinoha-kawanami.com/