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JR九州 出水(いずみ)駅2013年12月1日訪問Googleマップ
JR-Kyushu Izumi Station

駅名標 駅舎 駅構内

鹿児島中央駅から新幹線で2駅25分。出水市は鹿児島県北西端で八代海に面した人口約5万人の城下町で、第2次産業が盛んな工業都市。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋「松栄軒」の商品が、新幹線高架下観光売店で取り扱われる。1923(大正12)年10月15日開業、鹿児島県出水市上鯖淵。

えびめし(800円)2005年12月30日に調製元で予約購入
Ebi Meshi

掛紙 外観 外観 中身 中身

下記「えびめし」の2005年版。リニューアルしたというアナウンスはないが、容器内部のレイアウトが変わり、小エビフライや若鶏揚げ煮などが加わり、全体的な見栄えが良くなったと思う。掛紙や容器や価格は同じ。

九州新幹線の博多〜鹿児島中央間のうち、新八代〜鹿児島中央間という需要の少ない末端区間が先に開業したのは、自民党王国である鹿児島県の政治力の賜物だと思う。しかし従来の鹿児島本線は、八代以北は全線複線で最高時速130キロで走れるが、八代以南はほぼ単線で最高時速110キロの隘路。最終的に全線を整備するが、お金がないため同時の着手が難しければ、先にそういう区間から作る手はある。

「整備新幹線」誕生三十年。在京の大新聞はいつまでも利益誘導政治の象徴として叩き続けるが、その全線が一気に整備可能な金額が、自動車道路の整備に毎年注ぎ込まれている点は滅多に叩かない。九州でも新幹線が伸び悩むなかで、大の字型の高速道路ネットワークが完成し、さらにいつの間にか地図上に現れた外周型ルートの整備が、粛々と進んでいる。

販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617 http://shoeiken.com/

えびめし(800円)2003年9月8日に出水駅駅舎内売店で購入
Ebi Meshi

掛紙 外観 外観 中身

1959(昭和34)年に登場した、昭和の頃の出水駅を代表する駅弁。海老は駅弁にありふれた食材であるが、海老飯となるとサクラエビの沼津アマエビの加賀温泉と出水だけの存在か。

蒲鉾型の独特な形状の発泡材容器を、歴史がありそうな大きい掛紙で包む。中身はむきえびを刻んで御飯の中にたっぷり混ぜ込んだ茶飯の上に、さらに身をむいたエビが載るえびづくしの御飯に、薩摩揚げや煮物を添えるもの。ほのかな海老の香りをたっぷり楽しめる。

出水といえば海老ではなく島津家よりも鶴。1952(昭和27)年に国特別天然記念物「鹿児島県のツルおよびその渡来地」に指定された出水市荒崎地方のツルは、指定当時は年間二百羽程度の飛来数であったものの、その後は数が回復を経て増え始め、1992年にはついに万の単位に達した。11月から1月が見頃。

※2013年3月補訂:発売開始年の確定(出典:2013年3月21日JR西日本プレスリリース「リメンバー九州」キャンペーン)
※2006年1月補訂:公式サイトURLの追記
販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617 http://shoeiken.com/
疑義駅弁

特製えびめし(1,000円)2008年1月13日に京王百貨店駅弁大会で購入
Tokusei Ebi Meshi

掛紙 外観 外観 中身 中身

出水駅弁のえびめしの駅弁大会専用版で、京王百貨店の駅弁大会にて実演販売されていたもの。長方形の発泡材容器に、催事用を感じる上げぶたタイプの透明なふたをして、商品名を書いた赤いボール紙の枠にはめる。中身は海老の混ぜ御飯に有頭海老を2個置き、薩摩揚げや山菜も載せて、煮物数点と鹿児島の豚骨を添えるもの。

現地版と比べて見栄えが向上し、そして風味が薄れた印象。現地の見栄えがしないほうは、食べて意外に美味いまた買おうとなりそうで、こちらは殻付き海老や骨付き豚肉の食べにくさもあり、そうならないと思う。催事場では九州新幹線ではなく肥薩おれんじ鉄道の駅弁を名乗っていたが、その駅は駅員のいない駅で窓口も売店も改札もなく、かつてJR鹿児島本線だった頃の駅舎が駅弁工場に転用されている。

販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617 http://shoeiken.com/
疑義駅弁

特製えびめし(1,050円)2008年2月16日にユニーイセザキ店駅弁大会で購入
Tokusei Ebi Meshi

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

出水駅弁を名乗る特製えびめしの、また別のバージョン。今度はボイルが3切れと小海老が3個、花蓮根に奈良漬に山菜と錦糸卵とエビおぼろ。これを詰めた小柄な長方形の発泡材容器に抗菌シートをかけて透明なふたをして、現地やJR九州や調製元公式サイトで紹介するものと全く違うデザインを持つボール紙の枠にはめる。味は好みだが、存在に気分を害した。

販売駅
九州新幹線 出水(いずみ)駅 1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617 http://shoeiken.com/
催事駅弁

藤崎オリジナル特製えびめし(1,050円)2008年2月2日に藤崎本店駅弁大会で購入
Fujisaki Original Tokusei Ebi Meshi

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

2008年2月3〜8日に宮城県仙台市内の百貨店である藤崎本店で開催された駅弁催事「全国駅弁大会とうまいもの市」で実演販売されていたお弁当。長方形の発泡材容器に透明なふたをして、窓の開いたボール紙の枠にはめる。中身は海老飯に海老が載る出水駅弁のえびめしに見えて、有頭海老2個、小海老3個、薩摩揚、豚骨という構成は、駅にも他の催事場にも実態がない。

パッケージの駅弁マークや駅名を見れば疑義駅弁であり、藤崎のチラシを見れば今回の催事のために用意した催事弁当。本紹介ではとりあえず好意的に後者をとったが、今シーズンの出水の駅弁屋の荒行は一般の知名度と駅弁ファンの失望を大いに上げたのではないかと思う。風味は見栄えどおり良好で、特に今回の豚骨は出水の豚肉駅弁よりうまく、しかし実演ブースは閑古鳥だった。

調製元
株式会社 松栄軒 鹿児島県出水市上鯖渕532−5 0996(62)0617 http://shoeiken.com/