旅の友「空弁」。館長が実際に食べた空弁を中心に、日本全国と海外の空弁を紹介します。
|
ロビー(TOP)>関東の空弁>成田空港の空弁>成田空港の空弁 成田空港の空弁(6種類を収蔵)
焼肉小倉優子焼肉弁当(950円) 2010年2月14日にピアゴイセザキ店駅弁大会で購入 2009年11月18日の登場。黒いトレーを接着した発泡材枠容器に透明なふたをして、商品名とタレントやその経営店の写真を印刷したボール紙の枠にはめる。中身は白御飯の上を牛カルビの焼肉で覆い、大豆ともやしとホウレンソウのナムルを添えるもの。つまり韓国風焼肉弁当。同じジャンルでJR東京駅の駅弁「叙々苑特製焼肉弁当」の価格と品質を半分にした感じ。成田空港や羽田空港のANA系売店「ANAFESTA」に加えてJR千葉駅でも販売され、駅弁催事にもよく出てきている。 小倉優子(おぐらゆうこ)は1983年生まれのグラビアアイドル。「こりん星」キャラクターで2000年代のテレビのバラエティ番組で活躍していた頃は出身地を伏せていたが、この駅弁が出た頃には千葉県茂原市の出身であることを公言するようになっていた。同じ名前の焼肉店の経営もスポーツ新聞の記事などで知られており、千葉と焼肉とタレント名を合わせた弁当の登場は当を得たものだったのだろう、この空弁兼駅弁はなかなかよく売れている模様。 【成田国際空港】1978(昭和53)年5月21日開港 千葉県成田市三里塚地区 http://www.narita-airport.jp/jp/ 【株式会社万葉軒】千葉県千葉市中央区要町3−6 043(224)0666 http://www.manyouken.co.jp/ LIVE COFFEE(サンドイッチ)(520円) 2009年4月30日に成田空港第2ターミナルビル内コーヒースタンドで購入 成田空港で空港第2ビル駅から第2ターミナルビル内を上へ上へ上がっていく途中のフロアにあったコーヒースタンドで売られていたサンドイッチ。見た目のとおり緑黄色が豊かで、ピクルスを1切れ置くことと少量小柄で上品さが出ている、普通の惣菜サンドイッチ。コーヒーとのセットでは720円。 しかし国際線でも機内食レスが売り物の航空会社が出てきたのに、成田の空弁は本当に全く盛り上がっていない。販売者は都内に4店と成田空港に店舗を持つコーヒースタンドチェーン。訪問時は出発便も出発客も少なくなった時間帯で商品は少なかったが、おそらく全世界の空港のコーヒースタンドで売られていそうなサンドイッチ類がひととおり揃っているのではと思う。 【成田国際空港】1978(昭和53)年5月21日開港 千葉県成田市三里塚地区 http://www.narita-airport.jp/jp/ 【LIVECOFFEE(ライブコーヒー株式会社 成田国際空港店)】成田市古込字古込1−1 成田国際空港第2エアターミナル1階 0476(34)6202 http://www.live-coffee.com/ 千葉元気豚めし(650円) 2009年4月30日に成田空港第2ターミナルビル内売店で購入 本来はJR千葉駅の駅弁で、2009年4月1日の登場。これは空港第2ビル駅から第2ターミナルビル内を上へ上へ上がっていく途中のフロアの売店で発見。内容は名前のとおり、長方形のプラ製容器に白御飯を詰め、その上に千葉県産「元気豚」の味噌焼を貼り、タマネギソテー、きんぽらごぼう、豚味噌、柴漬けを添え、透明なふたをかけて、熱いデザインの掛紙で巻き、黄色いひもでしばっている。 食べればB級グルメ感が満点の豚味噌焼弁当で、中身も掛紙も燃えるようなパワーがみなぎる印象。650円の駅弁なのに本格的な豚焼肉重、しかし豚肉に白く脂が浮いていて、千葉駅弁らしいチープさが出ている。掛紙記載「レンジアップで一層美味しく」のとおり、駅弁売店ではレンジでチンを推奨しているそうで、そうすると容器が溶けてしまうのではと思うが、見栄えと味からチープさが消えてくれそう。 元気豚とは千葉県香取郡多古町の養豚業者「ジェリ−ビ−ンズ」が商標を持つ、ランドレース種と大ヨークシャー種とデュロック種を掛け合わせた三元豚(さんげんとん:3品種を掛けた雑種豚)。肉付きが良くサシが入り、柔らかくジューシーな豚肉なのだそうな。千葉県は乳用牛や豚や鶏卵の産出額で五指に入る、2008(平成20)年度の畜産産出額で全国6位の畜産県。人口三千万人の巨大市場を持つ首都圏の一角で、地の利(立地も土質も)を生かした農業で地位を築く。 【成田国際空港】1978(昭和53)年5月21日開港 千葉県成田市三里塚地区 http://www.narita-airport.jp/jp/ 【株式会社万葉軒】千葉県千葉市中央区要町3−6 043(224)0666 http://www.manyouken.co.jp/ こまち(720円) 2009年4月30日に成田空港第2ターミナルビル内売店で購入 本来はJR千葉駅の女性向け駅弁だそうな。これは空港第2ビル駅から第2ターミナルビル内を上へ上へ上がっていく途中のフロアの売店で発見。 小さな正方形の発泡材枠容器に、紫式部や柿本人麻呂の和歌が記される同じ素材のふたをして、紀貫之の歌と小野小町のイラストを描いた掛紙をかけて、桃色のひもでしばる。松花堂タイプに区画された中身はそれぞれ、日の丸御飯、カボチャや高野豆腐などの煮物と鶏肉レンコン挟み揚げ、半身のおいなりさん2個、銀ムツ西京焼とイカ白焼と菜の花和えなど。 上のように書けば上品さや風流さが薫ってきそうだが、中身を見ても食べても安物風。こんなチープさが多くの千葉駅弁の特徴であり、世界有数の国際空港で売られていても何も変わらない。分量はやや少なめ。ところでこの売店、夜に入り掛紙シールのとおり弁当類を1割引セールとし、特定のクレジットカードの提示で1割引の売店なのに、レジへこれを持って行くと割引併用NGとの案内で、1割引でしか売ってくれなかった。とても小さなことだけど、出国前の気分が害される。 【成田国際空港】1978(昭和53)年5月21日開港 千葉県成田市三里塚地区 http://www.narita-airport.jp/jp/ 【株式会社万葉軒】千葉県千葉市中央区要町3−6 043(224)0666 http://www.manyouken.co.jp/ すしセット(320円) 2007年7月22日に成田空港国内線搭乗待合室売店で購入 仙台空港へ行くのに、わざわざ成田便を手配して空弁を探し回ったが、買えたのは結局こんなものだけ。おいなりさん2個とサラダ巻4個を透明なプラ製パックに詰めた、空弁ブーム以前の空港売店や、駅の立ちそば屋や、スーパーの惣菜コーナーで売られるタイプの純機能性商品。成田空港に空弁があるという記事や噂はあるが、そんなものはどこにあるのだろうか。 【成田国際空港】1978(昭和53)年5月21日開港 千葉県成田市三里塚地区 http://www.narita-airport.jp/jp/ 【正和フード丸正春株式会社成田営業所】千葉県成田市三里塚御料1−240 連絡先の記載なし 玄海焼さば棒寿司(1,050円) 2005年4月17日に成田空港搭乗待合室軽食堂で購入 成田空港第1旅客ターミナルの搭乗待合室エリアをくまなく探して唯一見付けた空弁らしき商品。 酢飯に焼鯖を載せて、発泡材を板にしてラップで巻いて、布目の白紙を巻いてシールを貼り、竹皮風の紙で包んで輪ゴムで留めて、掛紙を巻いて針金で留めて荷札を付ける、福岡空弁タイプの小柄な棒寿司。焼鯖棒寿司に外れはないが、成田で玄海を売るのは違和感しかない。 空弁ブームが成田に届いていない理由は、空弁ブームの裏返しと言える機内食と長い搭乗待ち時間の存在や、あるいは検疫や輸出入の問題もあるのだろう。千葉県が強硬に反対し旧運輸省も難色を示す羽田空港の再国際化が実現すれば、成田空港に来る国内線も増えるだろうから、きっと羽田と同じような状況になるのだろう。 【成田国際空港】1978(昭和53)年5月21日開港 千葉県成田市三里塚地区 http://www.narita-airport.jp/jp/ 【有限会社ミユキ】福岡県北九州市小倉南区田原新町2-9-12 093(475)6475 Copyright (C) 2006-2022 まっこうくじら |