空弁資料館ロゴマーク 旅の友「空弁」。館長が実際に食べた空弁を中心に、日本全国と海外の空弁を紹介します。
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富山空港の空弁(4種類を収蔵)

 富山空港 2003年10月11日訪問
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 1963年に神通川の河川敷で開港、1984年に同位置でジェット化し現在に至る。開港当時から羽田便が主力であるが、その利用は停滞気味。他の国内線も振るわないが、一方で国際線や同チャーター便の利用が近年に増加している。空弁はそのブーム以前から、富山名物ますのすしが売店に山と積まれる。

サーモンとイクラ花寿し(1,400円) 2016年1月24日に阪神百貨店駅弁大会で購入
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 2016年1月に大阪府大阪市の阪神百貨店での催事「阪神の有名駅弁とうまいもんまつり」で、富山空港の空弁として実演販売された商品。花柄のスリーブに収めた正八角形のプラ容器に、酢飯を敷き、イクラとしその葉を敷き、何枚ものサーモンを巻いて据え、錦糸卵で彩る。サーモンとしその葉でバラのような花を模した、どこから見ても美しいお弁当。味もこれらの材料そのままなので安心。ただ、おそらくこの催事場でしか売られない、現地に実態のない商品であった模様。印刷上の製造者は富山のマス寿司屋「寿し工房大辻(株式会社あるぺん村)」で、食品表示は催事場で盛り付けたので百貨店の名前となっている。

【富山空港】1963(昭和38)年8月20日開港 富山県富山市秋ケ島30 http://www.toyama-airport.co.jp/
【株式会社 阪急阪神百貨店】大阪府大阪市北区梅田1−13−13 連絡先の記載なし https://www.hankyu-hanshin-dept.co.jp/
ますのすし(1,300円) 2004年7月31日に富山駅コンコース駅弁売店で購入
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 1912(明治45)年に登場したという、今や駅弁の範ちゅうを超えて富山名物となった超有名駅弁。富山以外でも簡単に入手できるが、北海道・森駅「いかめし」と異なり駅でも大量に販売する。中身は説明するまでもないかもしれないが、丸い木容器の中で富山産コシヒカリ使用の酢めしの上にピンク色のますを敷き詰めて、笹の葉でくるんでフタでしっかり押した押寿司。

 付属のナイフでケーキのように中心から切り刻むのが正しい食べ方。量の多さは駅弁随一で、同行者と分けて食べたい。2段重ねの2,500円のものをひとりで平らげることができれば、テレビの大食い選手権の予選突破も近い。日持ちがする駅弁なのでおみやげや持ち帰りにも最適。普通の駅弁は製造後8時間前後で廃棄となるが、こちらは製造後20〜30時間が一番の食べ頃という。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。

 価格は購入当時で1,100円。2006年8月1日から原材料の高騰を理由に1,300円へ値上げ。おそらく他社の同種製品も同価格に値上げされていると思う。

【富山空港】1963(昭和38)年8月20日開港 富山県富山市秋ケ島30 http://www.toyama-airport.co.jp/
【株式会社源】富山県富山市南央町37−6 076(429)3100 http://www.minamoto.co.jp/
ますの寿し(1,100円) 2003年10月11日に富山空港ターミナルビル内売店で購入
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 駅弁屋でない業者さんが作る、富山名物ますのすし。容器本体の構造の小異とパッケージのデザインを除き、駅弁のますのすしと同一と思って蓋を開け笹を開いたら、写真のとおり真っ白な酢飯が出てきて驚いた。添付のしおりを読むと、家庭で皿に移して食べることを想定し、マスの身を底に敷しているようだ。つまり、駅弁ではなく土産品。味は駅弁版に近い。旅行ガイドブックによると、納得できないものは売らない主義の業者さんだとか。

 富山空港の売店にはますのすしコーナーがあり、棚に何種類もの「ますのすし」「ぶりのすし」が積み上げられていた。羽田・富山間の航空路はJALの時刻表によると176マイルの距離であるが、これは直線距離での計測で実際には三千米級の山々を避けて迂回するため、所要時間は羽田・伊丹間278マイルと同等の60〜65分。

【富山空港】1963(昭和38)年8月20日開港 富山県富山市秋ケ島30 http://www.toyama-airport.co.jp/
【株式会社川上鱒寿し店】富山県富山市丸の内1丁目2−6 076(432)5129
ますの寿し(1,100円) 2003年10月11日に富山空港ターミナルビル内売店で購入
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 駅弁屋でない業者さんが作る、富山名物ますのすし。容器の構造は上記の天地反転ますのすしと同一、パッケージの構造はやはり他のますのすしと同一。中身も見慣れたもので、味も他と同じように良好。あらゆる面で平均点的で無難な感じで、パッケージやしおりのどこかに何か特徴的な一押しが欲しかったところ。

 富山名物ますのすしはかつて市内を流れる神通川のサクラマスを使っていたが、他の多くの地場産名物と同様、需要の拡大と供給の縮小により、製法や調味に伝統を残しながら、原料は北海道産や海外産のマス類を使っているそうな。近年は食品表示が厳しくなる一方なので、原材料名には「鱒(サケ類)」などと書かなければならない模様。

【富山空港】1963(昭和38)年8月20日開港 富山県富山市秋ケ島30 http://www.toyama-airport.co.jp/
【株式会社 高田屋】富山県富山市丸の内1丁目 076(432)4774
2006年2月19日開館 2019年9月23日更新 URL:https://kfm.sakura.ne.jp/soraben/
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