旅の友「空弁」。館長が実際に食べた空弁を中心に、日本全国と海外の空弁を紹介します。
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ロビー(TOP)>中部・近畿の空弁>神戸空港の空弁>神戸空港の空弁 神戸空港の空弁(10種類を収蔵)
こうべエアポートランチ(700円) 2008年1月12日にさいか屋藤沢店駅弁大会で購入 2006年2月の神戸空港の開港と共に登場したと思われる。航空機をデフォルメした形状の陶製容器を、その容器や中身の写真を掲載したボール紙の箱に詰める。中身は炊込飯の上に鶏そぼろ、鶏つくね、鶏煮スライスなどを載せ、刻んだ玉子焼や椎茸、グリーンピースやししとうを載せるもの。少量な鶏飯の風味は中高生向けか。 現地でも催事でも、これほど目立ち注目を集められる空弁は他にないだろう。「ひっぱりだこ飯」その他の特徴ある陶器で人気の駅弁を神戸エリアで売る調製元の力量が空弁にも生かされた。中身を食べて、容器を持ち帰って、二度楽しめるエンターテイナー。 【神戸空港】2006(平成18)年2月16日開港 兵庫県神戸市中央区神戸空港1番 http://www.kairport.co.jp/ 【株式会社淡路屋】兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 http://www.awajiya.co.jp/ 神戸空港弁当(ぼっかけそばめし)(700円) 2006年11月1日に小田急百貨店藤沢店駅弁大会で購入 淡路屋製空弁に共通のサイズと素材の容器を使用、今回のパッケージはセピア色の神戸市街写真をイルカ型か飛行機型でくり抜いている。中身は神戸長田名物だというぼっかけそばめし。焼そば混じりの御飯の上に、牛肉やこんにゃくの粒がばらまかれるもの。神戸駅弁にも同種商品があるが、常温や冷蔵状態で食べるものではないと思うし、申し訳ないが個人的に風味と食感がどうしても好きになれない。 【神戸空港】2006(平成18)年2月16日開港 兵庫県神戸市中央区神戸空港1番 http://www.kairport.co.jp/ 【株式会社淡路屋】兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 http://www.awajiya.co.jp/ 牛肉あぶり焼き神戸空港弁当(900円) 2006年10月7日にユニーイセザキ店駅弁大会で購入 淡路屋製空弁に共通のサイズと素材の容器を使用、今回のパッケージは飛行機の背景に神戸エリアの名所イラストをちりばめる。中身は白御飯の上に野菜炒めとあぶり牛肉を載せる、神戸駅弁の味。現地での販売はあると思うが、どちらかといえば駅弁空弁催事で目立っている商品か。 【神戸空港】2006(平成18)年2月16日開港 兵庫県神戸市中央区神戸空港1番 http://www.kairport.co.jp/ 【株式会社淡路屋】兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 http://www.awajiya.co.jp/ ビーフカツコンビサンド(650円) 2006年9月8日に神戸空港出発ロビー売店で購入 中身写真と神戸名所を描いたボール紙の箱の中に、牛ロースカツのハンバーガー1個とサンドイッチ2切れが入る。神戸生まれの辛口ウスターソース「どろソース」の採用で地域の個性を演じ、商品の見栄えも良いと思うが、硬く噛み切れないロースカツが風味のうえで大減点。添付の紙片でレンジでチンが推奨されているため、弁当ではなく土産物か。 神戸空港は訪問当時、神戸駅弁や他空港との共通品も含めて、出発ロビーの売店空弁コーナーだけで商品見本が20種類くらい出ている空弁天国。しかし18時台の訪問で2種各1個しか商品が残っておらず、私が買って完売御礼。また、ターミナルビルには「食事禁止」の掲示がたくさんあり、つまり空弁を空港で食べられなかった。 【神戸空港】2006(平成18)年2月16日開港 兵庫県神戸市中央区神戸空港1番 http://www.kairport.co.jp/ 【株式会社淡路屋】兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 http://www.awajiya.co.jp/ 神戸空港弁当(700円) 2006年9月8日に神戸空港出発ロビー売店で購入 伊丹空港(大阪国際空港)の空弁「大阪空港弁当(たこの押寿司)」と全く同じものを、ボール紙枠だけ神戸の夜景写真を掲載したものに差し替えて、同じ価格にて神戸空港で販売。伊丹、関空、神戸の3空港は、航空運賃上では同一空港扱いなので、空弁が共通でもおかしくはないが、そうでないほうが面白いとも思う。 神戸は北から六甲山地、南から大阪湾に迫られた細長い平地に市街を持つ。だからこそ写真のように山から市街を見ても、あるいは海から市街を見ても、美しい夜景が撮れるようにできている。そしてその狭隘な平地をなんとか広げようと、山を削りニュータウンを造成し、その土砂で海を埋めて市街地を広げる作業が、戦後の神戸の発展史そのものとなる。 【神戸空港】2006(平成18)年2月16日開港 兵庫県神戸市中央区神戸空港1番 http://www.kairport.co.jp/ 【株式会社淡路屋】兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 http://www.awajiya.co.jp/ 美食ルーロー豚飯(900円) 2006年3月26日にダイエー横浜店駅弁大会で購入 おそらく2006年2月の神戸空港の開港と同時に登場か空弁デビュー。駅弁でもよく見かける、トレー接着の発泡材枠容器に透明なふたをかけ、中華っぽい色づかいの紙枠にはめる。中身は白御飯にルーローやトンポーローつまり焼豚と煮玉子やチンゲンサイなどを載せ、ザーサイと高菜炒めを添える。コンセプトと気合いは分かるが、見栄えも含め弁当としては今一歩の出来。神戸空港開港時にJALチェックインカウンター前売店での収穫報告があるので、ここに掲載。 2006年開港の神戸空港は、神戸市がポートアイランド沖を埋め立てて設置した、全国初の市営空港。もともと大阪(伊丹)空港の移転先として最有力視されていた海域だが、1970年代に市を挙げての反対運動により新空港(関西空港)を泉州沖に追いやり、しかし1980年代には手のひらを返して誘致に走り、1990年代には関西空港の整備を横目に市単独で事業強行と、批判の意図がなくても批判調にしか書きようがない見苦しい市政の迷走が続いた。 結果的に関西圏には3つも空港ができたので、その誘致推進関係者がすべて鬼籍に入る頃には子孫に美田を残したと評価される時が来るかもしれないが、それまでの数十年間はたぶん、土建行政の象徴として公共事業反対運動の格好のネタにされ続けるだろう。開港直後の利用状況としては、東京便と神戸市民の利用とターミナル観光が好調で、それ以外は不調である模様。 【神戸空港】2006(平成18)年2月16日開港 兵庫県神戸市中央区神戸空港1番 http://www.kairport.co.jp/ 【株式会社淡路屋】兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 http://www.awajiya.co.jp/ 神戸食館(1,100円) 2005年8月1日に新神戸駅上りホーム上駅弁売店で購入 黒いボール紙の正方形容器に、割箸を詰めて元町の洋館群を描く掛紙を兼ねた紙蓋をかけて、麻ひもでしばる。中身は中央に日の丸御飯を配置、周囲を牛すき焼き、腸詰め、蒲鉾と玉子焼、刻み穴子、肉団子、焼鮭、薩摩芋、海老椎茸フライ、里芋などで囲む。ワインよりビールか日本酒が合いそうな、おかずが多種少量の空弁。神戸エリアの駅弁でもある。 掛紙の図柄には「中央区北野町 異人館通り」の注釈。震災前から悪質な土産物屋の派手な看板や強引な客引きに、観光客のゴミのポイ捨てが問題となっていたうえに、震災で多くの建物が被災して以来、神戸を代表する観光地の座から滑り落ちている。地域の組織的な異人館保存活動は震災後に活発になってきたが、不動産の権利が何事にも優先する法制に阻まれている感があり、震災十年を経ても前途は多難か。 【神戸空港】2006(平成18)年2月16日開港 兵庫県神戸市中央区神戸空港1番 http://www.kairport.co.jp/ 【株式会社淡路屋】兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 http://www.awajiya.co.jp/ ひっぱりだこ飯(980円) 2004年9月5日に神戸駅高架下駅弁売店で購入 1998年4月5日の明石海峡大橋開通を記念して、神戸地区でも販売する西明石駅弁として登場、著名駅弁としての地位を確立しながら、神戸空港の開港と共に空弁にもなった。たこつぼ状の茶色い焼き物容器の中に、明石のタコのうま煮やすり身天ぷらを、醤油味の炊き込み御飯やタケノコ・穴子・松茸・人参などと共にぎっしり詰める。 好評で定番化した記念駅弁について、普通はレギュラー入りするとその記念文句を削るのに対し、この駅弁はいつまでも明石海峡大橋開通を記念し続ける点がユニークである。 【神戸空港】2006(平成18)年2月16日開港 兵庫県神戸市中央区神戸空港1番 http://www.kairport.co.jp/ 【株式会社淡路屋】兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 http://www.awajiya.co.jp/ 地鶏弁当(850円) 2002年7月14日に新神戸駅コンコース駅弁売店で購入 神戸空港でも販売される神戸エリアの駅弁。長方形の経木枠容器にボール紙のふたをかけて麻紐でしばる。中身は鶏の炊き込み御飯の上に太い錦糸卵にスライス椎茸と、鶏をそぼろ・もも照焼・肉団子の3種にして載せる。いかにもオーソドックスな鶏飯駅弁で、味もしっかりしている。付け合わせのしめじは「しめじ有馬煮」とあり、六甲山の向こう側の名物か。 【神戸空港】2006(平成18)年2月16日開港 兵庫県神戸市中央区神戸空港1番 http://www.kairport.co.jp/ 【株式会社淡路屋】兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 http://www.awajiya.co.jp/ 肉めし(1,000円) 2002年1月21日に京王百貨店駅弁大会で購入 1965年10月14日の鉄道記念日に神戸駅弁として登場、神戸空港の開港と共に空弁にもなった。「牛めし」ではなく「肉めし」。神戸牛のもも肉を12種類のスパイスに7時間漬けて、タレを含ませて焼いた肉を3切れほど、カレー風味のバレンシアライスの上に載せる洋風牛飯駅弁。タレは別添なので、まずはタレをかけずに肉を噛み締めてみると、最初は無味ながら徐々に味が湧いてくる。クルトンの衣を付けた海老団子もユニークだ。 【神戸空港】2006(平成18)年2月16日開港 兵庫県神戸市中央区神戸空港1番 http://www.kairport.co.jp/ 【株式会社淡路屋】兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3−6−18 078(431)1682 http://www.awajiya.co.jp/ Copyright (C) 2006-2022 まっこうくじら |