空弁資料館ロゴマーク 旅の友「空弁」。館長が実際に食べた空弁を中心に、日本全国と海外の空弁を紹介します。
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熊本空港の空弁(11種類を収蔵)

 熊本空港 2008年12月8日訪問
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 1960年に熊本市街の健軍町で開港、1971年に拡張やジェット化のため阿蘇のふもとの現在地へ移転。霧が出るため就航率が低かったが、1995年に国内で初めて成田と釧路と同時に新型の計器着陸装置を導入し欠航が減少、現在は九州内で福岡と鹿児島に次ぐ利用者数を集める。ターミナルビルには売店が充実し、空弁も各所で販売されている模様。

南関(なんかん)いなり(389円) 2019年2月3日に熊本空港ターミナルビルの売店で購入
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 熊本空港で買えた稲荷寿司。2019年に福岡、熊本、佐賀の各空港の売店「ANAFESTA」で発売か。細身の、しかし酢飯を油揚げの袋に詰めるのでなく、板状の油揚げで巻いた、小柄なおいなりさん3個のみを箱詰め。6個入りのものもあるそうな。

 南関いなりとは、熊本県玉名郡南関町のみで親しまれる油揚げ「南関あげ」を使う、2010年頃から出回り始めたと思う稲荷寿司。南関あげは同地の名産で、江戸時代前期に伊予松山からの移住者が始めたと考えられる保存食。約30センチ角にもなる薄い油揚げの乾燥品は、地元で味噌汁や海苔巻きならぬ「南関あげ巻き寿司」などに活用される。町内の商店ではどこでも買え、近年は町外の土産物屋でも時々見掛けるようになった。

【熊本空港】1960(昭和35)年4月1日開港 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802 http://www.kmj-ab.co.jp/
【株式会社 グルメトラベラー】福岡県福岡市中央区草香江1−8−19 092(724)3008 http://www.gourmet-traveler.co/
サンドイッチ・レストラン ミックスサンド(580円) 2016年10月22日に熊本空港ターミナルビルの売店で購入
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 熊本空港で買えたサンドイッチ。この姿は北海道から九州まで、各地の空港で見た気がする。ここでは小柄なオムレツサンド、ハムサンド、ハムポテトサンド、チキン南蛮タマゴポテトサンド、タマゴサンド。全体的に少量も、具のほうがだいぶ多いサンドイッチだった。調製元もまた、全国チェーンのパン会社。

【熊本空港】1960(昭和35)年4月1日開港 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802 http://www.kmj-ab.co.jp/
【株式会社 サンデリカ 熊本工場】熊本県宇城市松橋町浦川内2388 0120-580-551
ふるさと弁当肥後路(700円) 2015年3月29日に熊本空港ターミナルビル内売店「旬彩館」で購入
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 2011年までに発売か。売店での表示は「あか牛弁当」。御飯の上に牛肉煮を広げて紅生姜を置き、玉子焼とゆずダイコンを添える、見た目は普通な牛丼弁当。阿蘇あか牛のバラ肉を使ったというメインの牛肉煮が、コチコチに固くて筋だらけで、まったくうまくなし。よく噛んで最大限に評価して、この牛と肉の特徴であるワイルドな赤身の香りが少々。過去には同じ名前と掛紙で、高菜飯に馬肉煮や辛子蓮根などを詰めて600円という、今とまったく違ってうまい弁当であった模様。この日の夕方の空港内で発見できた弁当は、この1種1個だけであった。

【熊本空港】1960(昭和35)年4月1日開港 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802 http://www.kmj-ab.co.jp/
【旬彩館空港店】熊本県上益城郡益城町大字小谷1802−2 熊本空港ビル 096(232)3352 http://www.kyusanko.co.jp/retail/shunsaikan/
高菜焼き鯖(680円) 2011年2月5日に熊本空港搭乗待合室内BLUESKYで購入
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 空弁の定番である焼サバ寿司の九州版。高菜を挟んだ棒状酢飯の上に、JAL公式サイトで煮込んで焼いた長崎産と紹介される焼サバを貼り、高菜の塩漬けで巻いてカットして4切れをボール紙の箱に詰めるもの。かなり小柄で少量だが、味がくどくなく食べやすい感じ。北九州、長崎、熊本、大分の各空港のJAL系売店「BLUESKY」で販売されているという。

【熊本空港】1960(昭和35)年4月1日開港 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802 http://www.kmj-ab.co.jp/
【株式会社フェニックス(輝膳)】福岡県北九州市門司区社ノ木1丁目7−34 093(382)6570

とんこつ豚弁(750円) 2011年2月5日に熊本空港搭乗待合室内ANAFESTAで購入
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 熊本県が県内中小企業を対象にした補助事業「阿蘇くまもと空港キャラクター「あそらくん」を活用した県産品づくり推進事業」により、2010年6月に商品化された16事業者19商品のひとつ。ただし2011年2月の購入時点でも売り場では新商品として紹介されていた。

 スーパーの惣菜容器に駅弁のような正方形の掛紙をかける。中身はとんこつライスなる五目飯の上に、棒状の豚角煮、半身の煮玉子、高菜、菜の花、はじかみ、紅生姜を置いたもの。赤身がしっかりしているのに柔らかい豚角煮が味わい深い。なお、ネットで見付けた九州物産展用商品とは掛紙が同じで中身が違う模様。

 あそらくんとは2009年5月に誕生した熊本空港のキャラクター。名前は「阿蘇」と「空」から取り、色は熊本の「火の国の赤」と「水の都の青」から取り、阿蘇の五岳と草原をイメージした帽子をかぶっているそうな。熊本市街と阿蘇の中間に位置する熊本空港そのものも、2007年4月から愛称「阿蘇くまもと空港」を名乗っており、気象条件ともども熊本空港と阿蘇は切っても切れない関係にある。

【熊本空港】1960(昭和35)年4月1日開港 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802 http://www.kmj-ab.co.jp/
【有限会社みなみの風】熊本県八代市萩原町2丁目1−6 0965(39)5150
【合資会社頼藤商店】熊本県八代市萩原町2丁目1−6 0965(33)1145 http://www.yorifuji.org/
神戸サンド屋(ロースカツと黒豚メンチカツサンド)(650円) 2011年2月5日に熊本空港搭乗待合室内ANAFESTAで購入
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 熊本空港で販売されていた箱サンド。市販の箱サンド用容器に、ロースカツサンドを3切れとメンチカツサンドを2切れ詰めている。いずれも柔らかいのに脂身感の薄い、昔にも最近にもないような、スマートで爽やかなお味。容器の窓にシールも貼ってある神戸サンド屋とは、兵庫県神戸市でも熊本県でもない大分県大分市に本社を構える手作りサンドウィッチ専門店フランチャイズチェーンである模様。

【熊本空港】1960(昭和35)年4月1日開港 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802 http://www.kmj-ab.co.jp/
【神戸サンド屋熊本大津店】熊本県菊池郡大津町室610−1 096(264)4101 http://www.retasu.co.jp/
塩おにぎり天草大王地鶏めし(かしわと塩おにぎり)(300円) 2011年2月5日に熊本空港搭乗待合室内ANAFESTAで購入
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 熊本空港で販売されていた惣菜おにぎり。写真のとおり、具のない白飯おにぎりと鶏飯おにぎりが各1個、スーパーの惣菜容器に入っている。天草の天然塩を使ったと読める白飯に感想はないが、鶏飯は油っぽいのに形が崩れない、百貨店の九州物産展でも見られるタイプのおいしい御飯だった。廉価でもあり、良い物を買えた印象。調製元はJR八代駅前の鮎問屋であり、JR八代駅や新八代駅の駅弁屋でもあり、熊本空港の空弁屋でもある。

【熊本空港】1960(昭和35)年4月1日開港 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802 http://www.kmj-ab.co.jp/
【有限会社みなみの風】熊本県八代市萩原町2丁目1−6 0965(39)5150
【合資会社頼藤商店】熊本県八代市萩原町2丁目1−6 0965(33)1145 http://www.yorifuji.org/
ろーすかつ弁当(880円) 2008年12月8日に熊本空港ターミナルビル内ANAFESTAで購入
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 黒いボール紙の箱に、商品名を書いた白い掛紙を巻く。半透明のトレーに収まる中身は、熊本県の菊池米ヒノヒカリの白御飯の上に千切りキャベツを敷き、熊本県産りんどうポークのロースカツをひとつ、ソースに浸けて9切れ程度にカットして載せ、漬け物を添えるもの。風味はデパ地下タイプ。調製元は熊本市内、水前寺駅近くのおしゃれなトンカツ食堂。

【熊本空港】1960(昭和35)年4月1日開港 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802 http://www.kmj-ab.co.jp/
【とんかつ専門店 萬】熊本県熊本市新大江1丁目16番8号 096(361)1077
天草大王(880円) 2008年12月8日に熊本空港搭乗待合室内ANAFESTAで購入
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 小さな長方形の発泡材容器をオレンジ色の掛紙で包む。中身は鶏炊込飯の上を、ゴボウ混じりの鶏肉フレークと錦糸卵に菜の花や桜大根と椎茸で覆い、うぐいす豆を添えるもの。調製元はJR新八代駅の駅弁に進出した鮎問屋で、駅弁でも同じ名前の商品があるが、空弁はそれより120円安く、中身の分量は体感値で1/3しかないので、こちらは割高が過ぎるのではないかと思う。空弁マークの使用代が嵩んだのだろうか。

【熊本空港】1960(昭和35)年4月1日開港 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802 http://www.kmj-ab.co.jp/
【有限会社みなみの風】所在地の記載なし 0965(39)5150
【合資会社頼藤商店】熊本県八代市萩原町2丁目1−6 0965(33)1145 http://www.yorifuji.org/
?・鮗・このしろ寿司(700円) 2005年1月30日に阪神百貨店駅弁大会で購入
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 いまや有名駅弁で有名空弁の調製元がおくる無名空弁。笹の葉を敷いたプラ製惣菜容器に、このしろ寿司を間に経木を挟んで6個入れ、発泡材の板を載せてビニール袋に詰めて包装紙で包む。味はサバでもアジでもイワシでもないけど何だろうと思うような青魚の寿司という感じ。調製シールには「このしろ寿司 松」などとあり、空港名のシールを貼って空弁と名乗る街の寿司かもしれない。現地での販売はある模様。

 熊本空港は1960(昭和35)年に熊本市健軍町の旧陸軍飛行場跡地で開港したが、現在の福岡空港並みに熊本市街に近く滑走路が延伸できないため、陸上自衛隊を残して1971(昭和46)年4月1日、市街から約15キロ離れた現在地へ移転した。霧の名所で欠航が多い欠点は1995(平成7)年9月に国内最高レベルの新計器着陸装置を導入して改善されたが、自家用車がないと不便なアクセスは改善の予定がない。

【熊本空港】1960(昭和35)年4月1日開港 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802 http://www.kmj-ab.co.jp/
【有限会社みなみの風】熊本県八代市萩原町2丁目1−6−2F 0965(39)5150
【鮎の老舗より藤(鮎問屋頼藤商店)】熊本県八代市萩原町2丁目1−6 0965(33)1145
鮎屋三代(900円) 2005年1月16日に京王百貨店駅弁大会で購入
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 2004年1月9日に京王百貨店駅弁大会でデビューした八代駅弁「鮎屋三代」の、翌年の京王百貨店駅弁大会で熊本空港の空弁として輸送販売されたもの。前年のものとほぼ同じだが、掛紙には「熊本空港発」と明記され、発泡材容器の模様が竹籠風から木目調に変わり、中身の添え物が菜の花やゼンマイに変わっている。

 こうして都内で空弁としてアピールする一方で、2005年2月にはJR九州が募集した駅弁ランキングで総合・味・こだわりの三冠を獲得している。確かに良い駅弁ではあるが、三冠という絶対的な評価には疑問を感じると、個人的な感想。組織票が投じられていなければいいが。

 前年のものの概要は次のとおり。竹皮の籠目を印刷した発泡材容器に、表紙に駅弁名と鮎の魚拓を、裏で調製元と八代の蘊蓄(うんちく)を語った掛紙を巻き、赤いゴム紐で縛る。日本三大急流に数えられる球磨川の鮎を使用、中身は焼鮎で出汁を取った炊込御飯の上に、掛紙の魚拓の半分程度の、頭からかぶりつくことも可能な鮎甘露煮が載る。

【熊本空港】1960(昭和35)年4月1日開港 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802 http://www.kmj-ab.co.jp/
【有限会社みなみの風】熊本県八代市萩原町2丁目1−6−2F 0965(39)5150
【鮎の老舗より藤(鮎問屋頼藤商店)】熊本県八代市萩原町2丁目1−6 0965(33)1145
2006年2月19日開館 2019年9月23日更新 URL:https://kfm.sakura.ne.jp/soraben/
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