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 旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

催事駅弁

【終売】帆立めし(840円)
2003年1月12日に京王百貨店駅弁大会で購入
Hotate Meshi (end of sales)


名寄本線の渚滑駅で1935(昭和10)年から1978(昭和53)年まで販売されていた駅弁を、2003(平成15)年1月の京王百貨店新宿店の駅弁大会で2週間だけ復刻販売したもの。2000(平成12)年の同店の駅弁大会でも復刻があり、再登場となった。

現代のホタテ駅弁は例外なく帆立やその貝柱をまるごと御飯の上に載せるが、この駅弁は干しホタテ貝柱をほぐして炊き込んだ御飯だけを容器内に敷き詰めるため、見た目に帆立はひとつもない。飾りは数個のグリーンピースのみ。口の中だけで味わう駅弁だ。

渚滑駅は名寄本線で紋別駅から2駅名寄寄りの駅で、北見滝ノ上への渚滑線を分岐し、急行列車も止まる主要駅であったが、両線とも国鉄の特定地方交通線、つまり廃止対象線に指定され、渚滑線は1985年3月31日限り、名寄本線は1989年4月30日限りで廃止された。廃止後も残っていた駅舎は1997年に解体され、跡地には紋別市渚滑高齢者ふれあいセンターが建っている。

販売駅
名寄本線 渚滑(しょこつ)駅 1921(大正10)年3月25日開業 1989(平成元)年4月30日廃止 北海道紋別市渚滑町3丁目
調製元
村上待合所 015823-2922

【掛紙】御寿し(150円)
調製年月日不詳
Osushi

1970年代頃の調製と思われる、昔の斜里駅弁の掛紙。斜里岳、原生花園、ウトロ港と、21世紀と変わらない地元の観光名所が描かれる。現在の知床斜里駅、1998(平成10)年3月までの斜里駅はかつて、このように公式な駅弁販売駅であった。

販売駅
釧網本線 知床斜里(しれとこしゃり)駅 1925(大正14)年11月10日開業 北海道斜里郡斜里町港町
調製元
斜里駅構内立売商会 北海道斜里郡斜里町駅前 (3)2030

JR北海道 新得(しんとく)駅2020年8月6日訪問Googleマップ「新得駅」
JR-Hokkaido Shintoku Station

駅名標 駅舎 駅構内

札幌駅から特急列車で2時間強。新得町は北海道の中央部で石狩山地と十勝平野にまたがる、人口約6千人の畜産と蕎麦の町。かつては根室本線が狩勝峠越えに挑む鉄道の町でもあった。駅そばの味に定評がある。駅弁はなくなったが、いつしか駅舎内の売店で曜日限定にて出現した模様。1907(明治40)年9月8日開業、北海道上川郡新得町本通北1丁目。

かけそば(320円)
2010年9月25日に新得駅の改札外駅舎内立ちそば屋で消費
Kakesoba

中身 中身

これは駅弁ではないが、名物として名高い新得駅の駅そば。地元・新得のそばの実を丸ごと挽いたそば粉を使う手打ち麺に、日高昆布と鰹節をベースにしたつゆを注いで、刻みネギを添える。他に「山菜そば」「かしわそば」「月見そば」「天ぷらそば」(各370円)があり、いずれも地元の食材を使用する。列車内などへテイクアウトできる持帰容器(30円)や、麺のみの単品販売もある。

新得駅はかつて公式な駅弁販売駅であり、ホーム上の駅そばも旅客に親しまれていた。特急の時代となり駅での停車時間が少なくなったことで、1970(昭和45)年頃に駅そば屋が一度閉店したが、1981(昭和56)年10月の石勝線の開通に合わせて復活を果たした。営業時間は10〜17時と短めだが、今も駅でそばを立ち食いできる。

販売駅
根室本線 新得(しんとく)駅 1907(明治40)年9月8日開業 北海道上川郡新得町本通北1丁目
調製元
駅そば せきぐち 北海道上川郡新得町本通北1丁目53新得駅構内 01566(4)5450

かけそば(350円)
2014年9月14日に新得駅の改札外駅舎内立ちそば屋で購入
Kakesoba

外観 中身 中身 中身

新得駅の駅そばで、上記の「かけそば」と同じもの。30円の追加で持ち帰り容器に入れてくれる。昭和時代は日本全国の駅の立ちそば屋で、容器代の追加でテイクアウトでき、列車内に持ち込むことができた。今は珍しくなったのではないかと思う。この新得駅では、持ち帰り容器に入れるだけでなく、ていねいに袋詰めしてくれたうえ、麺がのびるがそれでもいいか、と店員さんから何度も念押しされた。

販売駅
根室本線 新得(しんとく)駅 1907(明治40)年9月8日開業 北海道上川郡新得町本通北1丁目
調製元
駅そば せきぐち 北海道上川郡新得町本通北1丁目53新得駅構内 01566(4)5450

【掛紙】御寿し(80円)
調製年月日不詳
Osushi

外観

1950年代、昭和30年前後のものと思われる、昔の新得駅弁の掛紙。名所案内に一番手として挙げる北海道種畜場の風景を描く。北海道開拓使が札幌の真駒内に設けた牧牛場が、1947(昭和22)年に新得町に移転、今も地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部畜産試験場という長い名前で現存、1573ヘクタールの敷地で牛豚鶏羊の畜産に関する試験研究および技術支援を行う。新得駅では明治時代の開通時から駅弁が売られ、やまべ鮨は名物であったが、1982(昭和57)年頃になくなってしまった。

販売駅
根室本線 新得(しんとく)駅 1907(明治40)年9月8日開業 北海道上川郡新得町本通北1丁目
調製元
村井待合所 新得 71番

JR北海道 占冠(しむかっぷ)駅2010年9月25日訪問Googleマップ「占冠駅」
JR-Hokkaido Shimukappu Station

駅名標 駅舎 駅構内

札幌駅から特急列車で約1時間半。占冠村は北海道の中央部で日高山脈と石狩山地と夕張山地に囲まれる、人口約1千人の村。入植者も去るような山奥の僻地に、1981(昭和56)年10月に道央と道東を結ぶ幹線鉄道が開通し、リゾート開発が行われ、21世紀には高速道路も整備された。駅の開業でなんと駅弁が誕生し、4〜12月に牛肉弁当と山菜弁当が売られたが、おそらく1986(昭和61)年限りで撤退した。1981(昭和56)年10月1日開業、北海道勇払郡占冠村字中央。