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北海道の駅弁北海道 > 池田駅の駅弁 (4種類・1枚収蔵)
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JR北海道 池田(いけだ)駅 2007年6月15日訪問  Googleマップ

駅名標 駅舎 駅構内

 札幌駅から特急列車で約2時間半。池田町は十勝平野に位置する人口約8千人の開墾地で、かつては根室本線が網走本線を分ける鉄道の要衝であり、戦後は町役場を挙げて開発した十勝ワインの産地として知られる。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋がキヨスクへ鶏飯を卸すほか、予約制で手渡しのステーキ弁当が駅弁ファンに知られる。1904(明治37)年12月15日開業、北海道中川郡池田町東一条1丁目。

【掛紙】御壽司(20銭) 1922年頃調製

昔の駅弁掛紙

 1922(大正11)年頃の調製と思われる、昔の池田駅弁の掛紙。同年に上野公園で開催された平和記念東京博覧会で英国の皇太子殿下が来日されたことを記念して、全国各地の駅弁屋が同じデザインの記念掛紙を使用したもの。周囲に日本と英国の国旗を配し、右に駅弁名、左下に調製元、下部に日英の歓迎文、上部の2枠は広告枠。
バナナ饅頭(600円) 2004年4月18日に釧路駅キヨスクで購入

掛紙 外観 外観 中身

 1904(明治37)年頃登場。ボール紙のパッケージの中に型抜きのあるトレーを入れて、そこにバナナ饅頭なるバナナの香りがとても強いが味はそうでもないふわふわ饅頭が8個入る。もし背景を知らず、ただ食べるだけなら、バナナそのものやコンビニのバナナ使用デザートのほうがよっぽどおいしいし、他の土産物のほうが確実に見栄えがする。購入当時は525円、2010年現在で600円。

 誕生の背景は饅頭の上にかかるフィルムに記される。1904(明治37)年の池田駅開業の際に、今や一房百円で叩き売られる庶民の味だが、当時は事実上唯一の大量高速交通機関である鉄道のファーストクラス(一等車)での単品車販があったくらい、高級で高価なバナナの味や香りを別物で再現すべくこの饅頭を開発し、駅売りを開始したもの。そのフィルムに記される「珍果」の枕詞は、この製品にぴったり合うと思う。

 当時の池田は、函館や小樽や札幌と釧路や根室を結ぶ北海道横断幹線が北見や網走への幹線を分ける鉄道の要衝で発展が見込まれたが、結局は十勝平野内の一市街という格に収まった。岩見沢や新津や米原や鳥栖などもそうだが、鉄道の要衝というのはつまり鉄道官舎と貨物操車場に土地を占められてしまったため、市街としての発展がむしろ阻害されてしまったのかもしれない。

【根室本線池田(いけだ)駅】1904(明治37)年12月15日開業 北海道中川郡池田町東一条1丁目
【レストランよねくら】北海道中川郡池田町大通1−27 TEL:01557(2)2032

親子弁当(630円) 2007年6月15日に池田駅改札外駅舎内キヨスクで購入

掛紙 外観
外観 中身 中身

 1905(明治38)年の登場とされる、池田駅と共に歴史を刻む駅弁。フタも底も枠も経木の長方形容器に、下記のステーキ辨當と似たデザインの掛紙をかけて、割りばしを置いてビニールひもでしばる。中身はご飯の上にスクランブルエッグをかけ、見た目はこてっちゃん風、風味は九州のかしわフレーク風の甘辛な鶏そぼろをまぶして、福神漬とグリーンピースで彩るもの。

 注文生産の駅弁だが、下記のステーキ辨當と違い、なぜか事前予約や手渡しがきかない。下車して売店で欲しいと言ったら、5分と待たずにアツアツのものが来た。見た目と違い、甘辛な鶏の親が分量でとても寂しい印象だが、経木折や掛紙デザインと共に進化を止めているのだろう。そういう駅弁は希少という言葉で称えてよいと思う。

【根室本線池田(いけだ)駅】1904(明治37)年12月15日開業 北海道中川郡池田町東一条1丁目
【レストランよねくら】北海道中川郡池田町大通1−27 TEL:01557(2)2032

特製十勝牛のワイン漬けステーキ辨當(1,050円) 2004年4月18日に池田駅で予約購入

掛紙 外観
外観 外観 中身

 1974年の登場。駅弁紹介本で必ず紹介される有名駅弁。赤いトレーを入れたボール紙の長方形容器には、駅弁名と池田名物ワイン城に牧場風景、そしてどの車両を模したのかと鉄道ファンに不思議がられる列車に、既にローカル線と化した函館本線倶知安経由「山線」や根室本線滝川回りが幹線として描かれ、やはり鉄道ファンに不思議がられる北海道地図が印刷されている。

 中身は表面1ミリくらいしか変色していないレアで柔らかく赤黒い色艶の良い十勝牛ワイン漬ステーキが二切れたっぷり150グラム、スパゲティを敷いて入り、生野菜サラダや日の丸御飯に缶詰みかんなどが入る。特製のタレも添付。

 販売は完全予約制で手渡し制、池田に到着ないし停車する列車を告げると、ホームや列車のデッキで代金と交換する。通常の駅弁は常温ないし冷蔵の状態で食べるがこの駅弁は出来立て専門、そのためにこのような受渡方法をとり、消費期限は2〜3時間しかない。寝台でない特急列車から食堂車が消えて約20年、根室本線「スーパーおおぞら」ではこれで今でも出来立てのステーキがいただける。

 1952年の十勝沖地震と1953〜4年の冷害で打撃を受け1956年には再建団体に転落した北海道池田町は、明るい町と新しい産業を興そうと町長主導で役場を挙げてブドウ作りからのワイン生産に取り組み、次にワインと一緒に提供するための和牛生産に乗り出し、役場の中にワインと牛肉を出すレストランを開設、これは1974年開業のワイン城に発展、現在は年間約40万人の観光客を集めている。

 役場主体の街おこしは成功したが、町自体は人口一万人を割るなど過疎高齢化現象から抜け出せず、市町村合併の進展により隣の音更町に吸収されるのではと町民は不安に思っているそうだ。

【根室本線池田(いけだ)駅】1904(明治37)年12月15日開業 北海道中川郡池田町東一条1丁目
【レストランよねくら】北海道中川郡池田町大通1−27 TEL:01557(2)2032

催事駅弁 十勝産牛ワイン漬ステーキ弁当(1,365円) 2002年1月25日に藤沢さいか屋駅弁大会で購入

掛紙 外観 中身

 ボール紙製の長方形容器にトレーを入れて、バターライスの日の丸御飯に甘い人参やコーンを添えて、ずいぶんと上げ底された部分に十勝牛ワイン漬ステーキをたっぷり載せる。

 これは藤沢さいか屋の駅弁大会で駅弁と間違えて購入した弁当。デパートの催事では普通は「駅弁とうまいもの大会」などと駅弁と地域名産品を併売するため、たまにこんな勘違いをする。

 しかし鉄道や飛行機の旅ならともかく、クルマの旅ではレストランを利用できるし、バス旅の狭く揺れる車内で弁当を食べるのだろうか。現地ではどんな形態で販売されているのかが知りたいところ。なお、下記の調製元所在地は建物のない一面の畑地であるという報告もある。

【宮岡商店】北海道帯広市豊西町西4線9−3 連絡先の記載なし

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2001年6月17日開設 2008年7月24日更新
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