banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR北海道 名寄(なよろ)駅2009年6月12日訪問Googleマップ
JR-Hokkaido Nayoro Station

駅名標 駅舎 駅構内

札幌駅から特急「スーパー宗谷」で約2時間20分。名寄市は北海道の北部に位置する人口約3万人の農業都市で、餅米の産地として知られるほか、陸上自衛隊の駐屯地が置かれ、かつては国鉄線が四方へ広がる鉄道の町でもあった。駅弁は2009年6月限りで国鉄時代からの駅弁屋が廃業し、今は売られていない。1903(明治36)年9月3日開業、北海道名寄市東1条南6丁目。

【終売】たこ寿し(700円)2009年6月12日に名寄駅駅舎内そば屋で購入
Tako Zushi (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

1990(平成2)年5月の登場。発泡材枠の正方形容器に透明なふたをして、平成年間にしては古風な絵柄とデザインの黄色い掛紙をかけて、ひもで十字にしばる。中身は五目酢飯の上に錦糸卵を敷き、真だこのスライスを6切れ載せ、佃煮や紅生姜を添える。オホーツク産特大品の浜ゆでだというジューシーで柔らかいタコにファンが多く、名寄駅一の評判駅弁か。しかしこの駅弁は調製元の廃業により、2009年6月限りで失われた。

日本最北の鉄道路線である宗谷本線には、札幌や旭川と稚内を結ぶ4往復の急行列車が長い間活躍していたが、旭川・名寄間高速化事業の完成に伴う2000年3月のダイヤ改正ですべて特急化、新型車両を入れた「スーパー宗谷」2往復では札幌・稚内間で約1時間もの所要時間短縮が実現した。最高時速120キロに対応した重軌条に、小説や映画の「塩狩峠」の頃の細道の面影はない。

※2010年7月補訂:写真の更新
※2009年7月補訂:終売を追記
※2005年5月補訂:写真の掲載と解説文の全面改定
販売駅
宗谷本線 名寄(なよろ)駅 1903(明治36)年9月3日開業 北海道名寄市東1条南6丁目
調製元
有限会社 角舘商会 北海道名寄市西1条南7丁目 01654(2)3922

【終売】みそ豚丼(780円)2009年6月14日に名寄駅駅舎内そば屋で購入
Miso Buta Don (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

リクルートの旅雑誌「じゃらん〜北海道発」の企画駅弁のひとつとして、2004(平成16)年9月20日に3か月間一日8個の限定駅弁として登場、後にレギュラー化した駅弁。正六角形の発泡材枠容器に透明なふたをして、手作り感たっぷりなデザインの掛紙で包み、割りばしを置いてひもでしばる。中身は北海道上川郡風連町の有機栽培米「ほしのゆめ」の白御飯の上に、名寄鈴木ビビッドファームのSPF豚(無菌豚)のロースの味噌焼を載せてゴマをかけ、山くらげとガリと小ナス漬を添えるもの。

昔懐かしい硬くて少々臭いのある豚肉、と書くと辛口になるが、鉄道も中心市街地もすっかりさびれてしまった名寄で、御飯やおかずの内容があまり重ならない6種もの駅弁を取り揃えているのは感心すべきこと。幕の内や助六も食べてみたい気がした。価格は登場時で750円、購入時は780円。この駅弁も調製元の廃業により、2009年6月限りで失われた。

現在の名寄駅は宗谷本線の一中間駅に過ぎないが、かつては東西南北の4方向に路線を広げる鉄道の要衝であった。1989年4月に名寄本線が、1995年9月に深名線が廃止され、駅の利用者も往時の数分の一であろうが、駅弁はむしろ異様に元気であった。

販売駅
宗谷本線 名寄(なよろ)駅 1903(明治36)年9月3日開業 北海道名寄市東1条南6丁目
調製元
有限会社 角舘商会 北海道名寄市西1条南7丁目 01654(2)3922

【終売】北の味きのこごはん(800円)2009年6月12日に名寄駅駅舎内そば屋で購入
Kita no Aji Kinoko Gohan (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

1970(昭和45)年7月に「きのこ弁当」の名で登場。発泡材枠の華奢な惣菜容器に透明なふたをして、カエデとアカゲラを描いた掛紙をかけてひもで十字にしばる。中身は炊込飯の上にシメジ、ホタテ、コーン、エビ、キクラゲ、うずら卵、紅生姜が載るもの。ホタテとコーンで「北の味」、シメジで「きのこ」を出したのだろうが、インパクトは弱いし食べれば微妙な、でも類例は他に苫小牧駅弁くらいであろう間違いなく個性的なB級グルメ。かつてはきのこがもっとたくさん入っていたのだろうか。この駅弁は調製元の廃業により、2009年6月限りで失われた。

販売駅
宗谷本線 名寄(なよろ)駅 1903(明治36)年9月3日開業 北海道名寄市東1条南6丁目
調製元
有限会社 角舘商会 北海道名寄市西1条南7丁目 01654(2)3922

【終売】ニシン・カズノコ弁当(840円)2004年1月11日に京王百貨店駅弁大会で購入
Nishin Kazunoko Bento (end of sales)

掛紙 外観 中身

1988(昭和63)年の登場。写真は2004年1月の京王百貨店駅弁大会にて目玉扱いで実演販売されていたもの。小柄な正方形の発泡材容器に透明なふたをして、中身の写真を載せた現地版とは異なる掛紙で包み、やはり現地版と異なり事務用の輪ゴムで十字にしばる。中身は現地と同じく白御飯の上にニシンとカズノコと姫竹とキクラゲとワカメを載せるもの。京王百貨店駅弁大会ではたしか800円、2005年6月時点で840円。

ニシンとカズノコはそれぞれ単体で美味いのだが飯や他の具との調和が見られず、着色料が御飯に流れ出るキクラゲとワカメの着色が毒々しい。販売数量はともかくその評判は聞こえてくる限り芳しいものではなかったようで、これが現地の他の駅弁の販売に響かないとよいが。この駅弁は調製元の廃業により、2009年6月限りで失われた。

※2009年7月補訂:終売を追記
販売駅
宗谷本線 名寄(なよろ)駅 1903(明治36)年9月3日開業 北海道名寄市東1条南6丁目
調製元
有限会社 角舘商会 北海道名寄市西1条南7丁目 01654(2)3922

【終売】ニシン・カズノコ弁当(900円)2009年6月12日に名寄駅駅舎内そば屋で購入
Nishin Kazunoko Bento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

上記駅弁の、2009(平成21)年6月時点での現地での姿。外見と内容と風味において変わりはないが、価格が60円アップの900円となっていた。どこかにも書いたが、駅弁催事での実演販売や製造委託による輸送販売な駅弁と、小さな駅で毎日少量が調製される駅弁では通常、少なくとも味にはだいたい違いがあるものだ。赤と緑の蛍光色の毒々しさは相変わらずであったが、ニシンとカズノコの駅弁は北海道に合っていると思う。なお、この駅弁は調製元の廃業により、2009年6月限りで失われた。

販売駅
宗谷本線 名寄(なよろ)駅 1903(明治36)年9月3日開業 北海道名寄市東1条南6丁目
調製元
有限会社 角舘商会 北海道名寄市西1条南7丁目 01654(2)3922

【終売】牡蠣帆立弁当(940円)2009年6月12日に名寄駅駅舎内そば屋で購入
Kaki Hotate Bento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

名寄駅の開業100年を記念して、2003(平成15)年7月19日に9月までの期間限定駅弁として登場、好評のためレギュラー入りしたという。駅弁名と中身の写真を大きく掲載した、インターネットの通信販売サイトのような賑やかなデザインの掛紙を使用。中身はバターライスの上に錦糸卵を敷き詰めて、バター味のカキとホタテを3個ずつ置いて、赤い山クラゲと緑色の茎ワカメをコーナーに置くもの。

この味付けに「汽車」の客は顔をしかめるかもしれないが、「電車」の客に対してはローカル駅にもこういう駅弁があっていい。逆に電車の客は赤と緑の蛍光色に引いて、汽車の客は彩りが豊かだねと評価するのかもしれないが。なお、この駅弁は調製元の廃業により、2009年6月限りで失われた。

販売駅
宗谷本線 名寄(なよろ)駅 1903(明治36)年9月3日開業 北海道名寄市東1条南6丁目
調製元
有限会社 角舘商会 北海道名寄市西1条南7丁目 01654(2)3922