banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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【終売】日光御成道鳩ヶ谷宿夏の陣弁当(900円)2015年7月5日に鳩ヶ谷駅特設売店で購入
Nikko Onarimichi Hatogaya Shuku Natsunojin Bento (end of sales)

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2015(平成27)年7月4・5日の埼玉県川口市でのイベント「日光御成道鳩ヶ谷宿夏の陣」の開催に合わせて、両日に鳩ヶ谷駅で販売された、埼玉高速鉄道史上初の駅弁。調製元はNREで、同社製の駅弁ポスターが駅構内にいくつも貼られていた。

日光街道の脇街道として中山道の本郷と日光街道の幸手を結んだ日光御成道(にっこうおなりみち)のルートマップに鳩ヶ谷の名所写真をちりばめた掛紙を使用。木目調の発泡材容器の中身は、日の丸御飯にポテトコロッケ、チキンカツ、鶏唐揚、とんかつ、海老フライ、ホタテ入り魚肉揚と揚げ物だらけのおかずを入れ、キャベツとコーンのサラダ、りんごシロップ漬、柴漬けを添える。こんな内容なので当然に胃には重たい。容器内のとんかつソースと手渡しの中濃ソースで2種類のソースを添付し、これがおそらくブルドックソース鳩ヶ谷工場の製品であり、それで鳩ヶ谷を表現したのだと見える。

埼玉高速鉄道は、東京都北区の赤羽岩淵駅と埼玉県さいたま市の浦和美園駅との間、14.6kmを結ぶ鉄道路線と、その運営会社。ほぼ全線がトンネルで、国の定義では地下鉄とされる。当時の帝都高速度交通営団(営団地下鉄)、現在の東京メトロ南北線の延伸であり、実際に相互直通運転を実施するが、東京都外の路線となるため、営団ではなく埼玉県の第3セクター会社が整備した。2587億円の建設費の過半を占める借金を返済するために運賃が高くなり、沿線住民のJR京浜東北線からの利用の転移が見込みどおりには進まず、乗客が予測の一日あたり14万人に対して2001(平成13)年度の開業初年度で4.7万人に留まってしまい、幾度の支援も実らず2014(平成26)年度には事業再生ADRという形で実質的に破綻した。訪問時の鳩ヶ谷でも、電車より多い本数の国際興業バスが、せっせとJR川口駅へ乗客を運んでいた。

電車は変わらず動いており、乗客は沿線の開発で年々増加して同年度には一日あたり9.5万人まで増えているため、今後は有利子負債の減少と減資による累積欠損の解消で再建に努める。また、同じ時期に同じようなやり方で開業した千葉県の北総鉄道や東葉高速鉄道も、同じように借金と高い運賃に苦しんだため、国土交通省は地下鉄補助制度の対象拡大や都市鉄道利便増進事業の創設で、同じ轍を踏まないようにしている。

販売駅
埼玉高速鉄道 鳩ヶ谷(はとがや)駅 2001(平成13)年3月28日開業 埼玉県川口市大字里
調製元
株式会社 NRE大増 東京都荒川区西尾久7−48−1 連絡先の記載なし http://www.nre.co.jp/

【掛紙】御壽司(20銭)1922頃調製
Osushi

掛紙

1922(大正11)年頃の調製と思われる、昔の熊谷駅弁の掛紙。同年に上野公園で開催された平和記念東京博覧会で英国の皇太子殿下が来日されたことを記念して、全国各地の駅弁屋が同じデザインの記念掛紙を使用したもの。周囲に日本と英国の国旗を配し、右に駅弁名、左下に調製元、下部に日英の歓迎文、上部の2枠は広告枠。

全国最古の駅弁販売駅という説もあり、国鉄時代まで2社の駅弁屋が競っていた熊谷駅だが、両社の撤退により現在は駅弁のない駅となっている。週末には群馬県から横川駅弁「峠の釜めし」の輸送販売があるそうな。

販売駅
高崎線 熊谷(くまがや)駅 1883(明治16)年7月28日開業  埼玉県熊谷市筑波二丁目
調製元
秋山亭 所在地の記載なし 連絡先の記載なし

黒毛和牛入りSL動輪太巻き(550円)2016年7月10日に鉄道博物館の駅弁売店で購入
Kuroge Wagyu Iri SL Dourin Futomaki

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鉄道博物館の開館3周年を記念して、2010(平成22)年の秋までに発売か。調製元は、山形県は米沢駅の駅弁屋。館内展示の蒸気機関車の写真を載せる掛紙を巻いた、竹皮柄の細長いボール紙の箱に、太巻きを3個並べ、ヒメタケを置き、芋煮を添える。この太巻きとヒメタケで、SL(蒸気機関車)の動輪とロッドを表現したのだろう。実際に掛紙のC57形式蒸気機関車は、直径1.75メートルの動輪を3軸備える。これはお手軽なアイデア作。価格は発売当時で500円、購入時で550円。

販売駅
鉄道博物館 2007(平成19)年10月14日開館 埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番
調製元
有限会社 松川弁当店 山形県米沢市アルカディア1丁目808−20 0238(29)0141 http://yonezawaekiben.jp/

1号機関車弁当(1,200円)2012年11月16日に東京駅駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入
1-go Kikansha Bento

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2012(平成24)年10月6日に鉄道博物館(のNREの駅弁売店)で販売を開始した弁当。このように東京駅のNREの駅弁売店で買うこともできた。調製元が米沢駅の駅弁屋であるためか、デパートの駅弁催事では米沢駅の駅弁として売られているが、米沢駅で販売されることはない模様。

蒸気機関車の車体を模した、真っ黒なプラスティック製の容器の中に、鶏そぼろと卵そぼろの御飯、エビフライ、ウインナー、チキンナゲット、オムレツ、カップゼリーなどを詰める。この手の駅弁の常に従い、茶色いチープなお子様ランチ。「奥羽本線と共に百余年」という訳の分からない表記が付いてくる。

鉄道博物館で静態展示される「1号機関車」、後の国鉄150形蒸気機関車は、1872(明治5)年の日本の鉄道開業の際にイギリスから輸入された蒸気機関車5形式10両のうちのひとつである。日本へ最初に到着したので「1」の番号を付けて新橋と横濱を結び、しかしあまり良くない個体であったため関西や中京を転々とし、1911(明治43)年には長崎県の島原鉄道へ払い下げられた。

昭和に入ると、かつての1号機関車がまだ生き残っているぞと新聞記者が発見し、1930(昭和5)年に島原鉄道と蒸気機関車を交換することで鉄道省に戻され、1936(昭和11)年に当時の鉄道博物館(後の交通博物館)の万世橋への移転に合わせて収められた。2006(平成18)年の交通博物館の閉館と翌2007(平成19)年の鉄道博物館の開館により、現在地へ移転し展示が続く。その車体には島原鉄道から去る際に取り付けられた「惜別感無量」の銘板が残る。

販売駅
鉄道博物館 2007(平成19)年10月14日開館 埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番
調製元
有限会社 松川弁当店 山形県米沢市アルカディア1丁目808−20 0238(29)0141 http://yonezawaekiben.jp/

鉄道博物館(てっぱくランチBOX)(1,050円)2016年7月10日に鉄道博物館の駅弁売店で購入
Teppaku Lunch Box

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下記の「てっぱくランチBOX」を、鉄道博物館の開館5周年を機に、2012(平成24)年10月にリニューアル。調製シールを除き、現物から駅弁の名前が消えているが、その名前は引き続き変わらない。黒いきんちゃく袋が灰色か銀色になり、丸い容器が四角くなり、黒い容器が淡茶色になり、掛紙またはおしながきがなくなり、洋風の中身は和風になった。白御飯の上に機関車シルエットの海苔を貼り、とんかつ、ポテトフライ、カボチャ煮、くわいとひじきのサラダ、味付玉子、湯葉あんかけ、ナスとニンジンの煮物などを添える。

販売駅
鉄道博物館 2007(平成19)年10月14日開館 埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番
調製元
株式会社 NRE大増 東京都荒川区西尾久7−48−1 03(3810)7334 http://www.nre.co.jp/nre-daimasu/

【終売】てっぱくランチBOX(1,000円)2012年6月5日に鉄道博物館内駅弁売店で予約購入
Teppaku Lunch Box

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2010(平成22)年4月21日に鉄道博物館内限定販売弁当として登場。蒸気機関車をイメージしたという真っ黒なきんちゃく袋に、同じく真っ黒な発泡材の円形容器を収める。中身は鶏そぼろと玉子そぼろの白御飯、汽車型たまごを貼るケチャップライス、エビフライ、カニクリームコロッケ、たこウインナー、星形ポテトフライ、車輪型とされるカレー味マカロニというお子様ランチ。きんちゃく袋に印刷される鉄道博物館のロゴマークのとおり、丸いグリーンピースとマカロニは3個ずつ入っていた。2007年に上記へリニューアル。

鉄道博物館はすっかり埼玉と大宮の名所になった。開館半年で入館者数100万人を達成、その後も年間100万人ペースでの来客がある。当初は展示車両の中でその現役時代のように、持ち込んだり売店で買ったものの飲食ができたが、開館翌年の2008年8月からそれを禁止したうえで屋外に4両の特急電車を置き、「ランチトレイン」として普通車の車内で食べられるようにしている。

※2016年9月補訂:リニューアルを追記
販売駅
鉄道博物館 2007(平成19)年10月14日開館 埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番
調製元
株式会社 NRE大増 東京都荒川区西尾久7−48−1 03(3810)7551 http://www.nre.co.jp/nre-daimasu/

鉄道博物館限定 おふくろの味上野弁当(1,000円)2007年10月20日に鉄道博物館で購入
Tetsudo Hakubutsukan Gentei Ofukuro no Aji Ueno Bento

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2007(平成19)年10月14日の鉄道博物館の開館と共に登場した、博物館内限定販売のお弁当。価格も内容も掛紙のデザインも、基本的には同名の上野駅弁と同じもの。掛紙に鉄道博物館のロゴマーク等が付き、中身に「祝開館」のようかんが付くことが相違点。

鉄道博物館はJR東日本が創立20周年事業の一環として、大宮駅の北方で新幹線と高崎線に挟まれた遊休地を利用し、2007年の鉄道の日にオープンした鉄道の博物館。戦前から親しまれてきた東京神田の交通博物館の狭隘化と老朽化も移転の一因で、旧・大宮市の市政60周年に合わせた誘致活動がここに実った。開館がテレビや新聞で大きく何度も紹介されたことで、入場制限がかかる大賑わい。

販売駅
鉄道博物館 2007(平成19)年10月14日開館 埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番
調製元
株式会社 NRE大増 東京都荒川区西尾久7−48−1 03(3810)7551 http://www.nre.co.jp/nre-daimasu/

鉄道博物館開館記念弁当(1,300円)2007年10月20日に鉄道博物館で購入
Tetsudo Hakubutsukan Kaikan Kinen Bento

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2007(平成19)年10月14日の鉄道博物館の開館と共に登場した、博物館内限定販売のお弁当。価格も内容も掛紙のデザインも、基本的には東京駅弁「東日本味の選りすぐり弁当 うまいもん」と同じもので、掛紙右下の絵柄が共通であることがヒント。掛紙に鉄道博物館や人気機関車の写真に鉄道博物館のロゴマーク等が付き、中身のずんだもちが「祝開館」のようかんに差し替えられていることが相違点。

鉄道博物館の事業費のうち、約100億円をJR東日本が、25億円をさいたま市が、1億円をJR貨物が負担、合わせて最寄り駅となるニューシャトル大成駅の再整備にさいたま市が13億円をかけた。しかし開館報道では総事業費約120億円の全額をあたかもJR東日本が出したような言いぶりであった。財政難の市役所と経営難のJR貨物が、年間利益の数%を出すに留まるJR東日本の宣伝に利用されている気がしないでもないが、市内に観光名所をつくりたい市役所と、鉄道貨物をPRする機会を持ちたいJR貨物の思惑とは合っている気もする。

販売駅
鉄道博物館 2007(平成19)年10月14日開館 埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番
調製元
株式会社 NRE大増 東京都荒川区西尾久7−48−1 03(3810)7551 http://www.nre.co.jp/nre-daimasu/

【終売】さいたま名物うな鉄弁当(1,500円)2007年10月20日に鉄道博物館駅改札外臨時売店で購入
Saitama Meibutsu Unatetsu Bento (end of sales)

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鉄道博物館の最寄り駅で売られていたお弁当。黒く細長い発泡材容器に、割りばしとおしぼりといくつものチラシを置いて、中身の写真と新幹線の児童絵を描いた掛紙を巻く。中身は白ゴマと刻みタクアンを混ぜた酢飯にウナギ蒲焼を1匹載せて、甘酢生姜とサツマイモを添えるもの。掛紙には1,650円の価格が見えるが、常に1,500円で売られていた模様。

分量は十分だが味が微妙。飯と具のマッチングが悪く、蒲焼やタレの風味も並かやや下。調製元は生カニ海鮮料亭を名乗るので、この内容は得意分野でないのだろう。しかし地元の駅弁が全滅してJR子会社の東京駅弁しか買えない大宮界隈で、地元業者が駅売り弁当を出すことに大きな大きな意義がある。新交通システムの駅弁というのも他にないはず。ニューシャトルも地元ももっと宣伝してよいと思う。2008年までの販売か。

販売駅
埼玉新都市交通(ニューシャトル)鉄道博物館駅 1983(昭和58)年12月22日開業 埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目
調製元
株式会社 もりくま 埼玉県さいたま市浦和区常磐5−16−10 048(831)1311

JR東日本 本庄早稲田(ほんじょうわせだ)駅2011年6月12日訪問Googleマップ
JR-East Honjo-waseda Station

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から新幹線で50分。埼玉県本庄市は人口約8万人の宿場町。その町外れを通過していた上越新幹線に、埼玉県と本庄市の負担金と早稲田大学や周辺の企業などの寄付金により、115億円かけて追加した駅が本庄早稲田駅である。駅弁は町おこしの目的で2009年8月1日に登場したが、現在の発売状況は不詳。2004(平成16)年3月13日開業、埼玉県本庄市北堀字山ノ根。

【終売】古代豚弁当(900円)2009年10月16日に上野駅「駅弁屋旨囲門」で購入
Kodaibuta Bento (end of sales)

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2009(平成21)年8月1日に登場した本庄早稲田駅初の駅弁。ただし東京駅や上野駅のNRE駅弁売店でも普通に買える。黒い長方形の発泡材容器に透明なふたをして、新幹線の先頭形状にも見える豚の顔や二階建新幹線などを描いた掛紙を巻く。中身は埼玉県産「彩のかがやき」の白御飯の上をタレがたっぷりかかった「古代豚」の旨煮で覆い、柴漬けとブルーベリー水まんじゅうで覆うもの。タレに難儀するものの、常温でも見栄えがしておいしい豚丼弁当。

本庄早稲田駅は上越新幹線の熊谷〜高崎間に追加された新幹線単独駅。駅の建設費123億円(異説あり)はすべて地元負担で、埼玉県が41億円、本庄市が41億円、美里・児玉・神川・神泉・上里・岡部の各町村が合計20.5億円、その他の近隣市町村と民間寄付で20.5億円を分担した。民間寄付のうち7億円を早稲田大学が拠出しており、そのためかどうか駅名に「早稲田」の文字が入り、開業時に全国初の大学名入り新幹線駅と紹介された。これとは別に141.5億円をかけて2006年から駅周辺で土地区画整理事業を実施中である。

販売駅
上越新幹線 本庄早稲田(ほんじょうわせだ)駅 2004(平成16)年3月13日開業 埼玉県本庄市北堀字山ノ根
調製元
株式会社 NRE大増 第2工場 東京都北区昭和町3−1−10 03(3810)7551 http://www.nre.co.jp/nre-daimasu/

【終売】古代豚弁当(900円)2010年7月16日に東京駅駅弁売店「駅弁屋旨囲門」で購入
Kodaibuta Bento (end of sales)

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上記駅弁の第2弾で、2010(平成22)年5月までに切り替わったか。従前は御飯を覆い尽くしていた豚旨煮が2切れだけに減り、代わりにひじき混じりの豚そぼろ煮と炒り卵で御飯を覆う。味や価格や容器や掛紙に、ほぼ変わりはない。2011年かその前に終売の模様。

※2016年9月補訂:終売を追記
販売駅
上越新幹線 本庄早稲田(ほんじょうわせだ)駅 2004(平成16)年3月13日開業 埼玉県本庄市北堀字山ノ根
調製元
株式会社 NRE大増 第2工場 東京都北区昭和町3−1−10 03(3810)7551 http://www.nre.co.jp/nre-daimasu/