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JR東日本 大船(おおふな)駅2015年9月5日訪問Googleマップ
JR-East Ofuna Station

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から電車で約45分。大船駅は明治時代からの分岐駅で、鉄道の車庫や工場が置かれた鉄道の要衝であり、駅弁が売られ、鎌倉の文人や映画撮影所の関係者に親しまれた。今もその当時からの駅弁屋が、下り側の改札口の内外に駅弁売店を構える。1888(明治21)年11月1日開業、神奈川県鎌倉市大船1丁目。

【終売】特急「踊り子」デビュー30周年記念(980円)2011年10月10日に東京駅「第14回東日本縦断駅弁大会」で購入
Tokkyu Odoriko Debut 30-syunen Kinen (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

掛紙記載事項のとおり、特急「踊り子」デビュー30周年を記念し、2011年10月1〜31日に販売された記念駅弁。大船駅に限らず東京駅から熱海駅まで、大船軒や東華軒を名乗る箇所を含むNREの駅弁売店で販売された模様。普段の大船駅弁でも使われる浅い正方形の発泡材枠容器を、踊り子号の走行写真を使う販売期間前半の10月1〜14日のバージョンである掛紙で巻く。

中身はきのこ御飯と鯵の押寿しに、カンパチ唐揚、鶏西京焼き、サーモン燻製、シイタケやタケノコなどの煮物、かまぼこと玉子焼、アイガモ焼、しば漬けなど。おかずの種類は多いが、風味や内容には見るべきものなし。クリやイクラで彩られたシメジの混ぜ御飯は良かったと思う。

「踊り子」は1981(昭和56)年10月の国鉄ダイヤ改正で登場した、東京駅と伊豆半島を結ぶ特急列車。文学作品名にちなんだ列車愛称と、白塗りに緑色のストライプをかけた基準外の塗色を採用した新型特急電車は、沿線や鉄道趣味誌において驚きの目で迎え入れられた。あれから30年、「スーパービュー踊り子」の登場や不評であった座席の交換や塗色の小変化はあったが、当時のまま同じ区間を走り続けている。グリーン車を固定編成内に2両も備える在来線特急列車は、全国を探してもここだけにしかいない。

販売駅
東海道本線 大船(おおふな)駅 1888(明治21)年11月1日開業 神奈川県鎌倉市大船1丁目
調製元
株式会社 大船軒 神奈川県鎌倉市岡本2丁目3番3号 0120-014541 http://www.ofunaken.co.jp/

【終売】京浜東北線・根岸線209系引退記念弁当(680円)2010年2月19日に大船駅コンコース駅弁売店で購入
Keihintohoku-sen Negishi-sen 209-kei Intai Kinen Bento (end of sales)

掛紙 外観 中身 中身 中身

駅弁名のとおり京浜東北線・根岸線の209系電車の引退を記念して、2010(平成22)年1月24日から2月頃まで販売された記念駅弁。屋台向けの発泡材製どんぶりに透明なふたをして、209系電車の写真を印刷した円形の掛紙を置き、セロハンテープで留める。中身は茶飯の上に大きな鶏唐揚を載せて、煮玉子と紅生姜を添えるもの。

これは掛紙に記されるとおり、大船駅の駅そばメニュー「親子そば」を弁当にしたもの。通勤電車も都会の駅の駅そばも、常連客に多く提供されるものであるから、この組合せはとても的を射ている。味もB級グルメとしておいしい仕上がりなので、普段も売られていいと思う。

209系電車は1993年から主に京浜東北線へ投入されたJR東日本の通勤電車。その前年に「重量半分・価格半分・寿命半分」をコンセプトに京浜東北線へ10両編成3本が投入された試作車の量産型であり、従来の常識からかけ離れた貧弱なスペックとルックスに対して、当時の鉄道ファンは使い捨てカメラの商品名から連想した「走ルンです」という軽蔑的な愛称で呼び合った。通勤電車という役回りもあり、明らかに不人気の車両であった。

だから、2010年1月24日の京浜東北線からの引退に合わせて、JRがイベントを行ったり、鉄道ファンが撮影や乗車に集まったり、記念駅弁が出たりすることが信じられなかった。通常の電車の寿命とされる20〜30年の半分を走った830両の電車は、E233系電車への置き換えが始まった2007年当時はたしか全車が廃車となると伝えられたが、実際は約4割の車両が叩き直されて房総半島へ転じ、新型電車として走り続けている。

販売駅
東海道本線 大船(おおふな)駅 1888(明治21)年11月1日開業 神奈川県鎌倉市大船1丁目
調製元
株式会社 大船軒 神奈川県鎌倉市岡本2丁目3番3号 0120-014541 http://www.ofunaken.co.jp/

【終売】横須賀線開業120周年記念大船軒特製幕の内(880円)2009年6月28日に大船駅コンコース駅弁売店で購入
Yokosuka-sen Kaigyo 120-syunen Kinen Ofunaken Tokusei Makunouchi (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

駅弁名のとおり、横須賀線の開業120周年を記念して、2009(平成21)年6月限りで販売された記念駅弁。浅く華奢(きゃしゃ)な正方形の発泡材枠容器に木目柄のボール紙でふたをして、横須賀線電車の加工写真かイラストかを印刷した掛紙を巻いて、ひもで十時にしばる。中身は日の丸俵飯にカレー風味の鶏照焼、ホタテやサトイモなどの煮物、ピンク色のしゅうまいと赤い漬物、「祝」焼き印の玉子焼など。いつもながらチープな大船駅の記念駅弁だけど、価格と分量と風味に不満は出ないし、掛紙の品質も良かった。

横須賀線は神奈川県内で大船駅と久里浜駅を結ぶ23.9kmのJR線。1889(明治22)年に大船〜横須賀間が開業したため、2009年は開業120周年ということになる。第二次大戦中の1944(昭和19)年に横須賀〜久里浜間が延伸開業して全通、開業当初から東京駅までの直通運転を実施していたが、1980(昭和55)年には東京〜大船間で地下新線や貨物線を利用して東海道線と経路を分離したため、この区間も旅客案内上は「横須賀線」を名乗っている。(正式な路線名は東海道本線)

かつては首都と軍港を結ぶ重要な路線であり、政府や軍部の幹部が多く利用していたため、戦前から二等車、現在のグリーン車が連結され続けている。1925(大正14)年の電車運転開始から続く青地に白帯の車体色は、横須賀線の電車の色、略して「スカ色」と呼ばれ、1994年に登場したステンレス製で塗装が不要な現在のE217系電車にも、帯シールの色として採用されている。

販売駅
東海道本線 大船(おおふな)駅 1888(明治21)年11月1日開業 神奈川県鎌倉市大船1丁目
調製元
株式会社 大船軒 神奈川県鎌倉市岡本2丁目3番3号 0120-014541 http://www.ofunaken.co.jp/