banner  旅の友「駅弁」。
 館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR西日本 和歌山(わかやま)駅2017年1月28日訪問Googleマップ
JR-West Wakayama Station

駅名標 駅舎 駅構内

新大阪駅から特急列車で約70分。和歌山市は和歌山県の北東端に位置する人口約36万人の城下町かつ県庁所在地で、紀州徳川家や製鉄所その他の臨海工業で栄えた。駅弁は昭和時代(創業は明治時代)からの駅弁屋が、改札外の駅ビル内に店舗を構えて販売。1924(大正13)年2月28日開業、和歌山県和歌山市美園町。

花咲弁当(1,250円)2003年3月20日に和歌山駅ビル内駅弁売店で購入
Hanasaki Bento

掛紙 外観 中身

駅弁の名前や外観から判断して、春限定の駅弁か。花一杯の掛紙に包まれた正方形二重の経木折の中に、下段では桜型と扇形と松型の御飯に桜色のカップで梅干を添え、縦横に仕切られた上段には蓮根等の煮物、エビや薩摩芋等の揚げ物、玉子焼に焼魚、ハムに蒲鉾に団子が入る。

掛紙・容器・視覚・味覚のすべてにおいて上質な内容は、料亭やデパートのお弁当を凌ぐと言っても過言ではなく、鈍行列車の車内では不釣り合いなほどに優れていると感じた。「小鯛雀寿し」の陰に隠れて知名度が無に近いのはもったいない。価格は2003(平成15)年の購入当時で1,150円、2016年時点で1,250円。

※2017年2月補訂:値上げを追記
販売駅
紀勢本線 和歌山(わかやま)駅 1924(大正13)年2月28日開業 和歌山県和歌山市美園町
調製元
株式会社 水了軒 和歌山県和歌山市美園町5丁目12−1 073(424)3141 http://www.w-suiryoken.co.jp/

御辨當(500円)2003年3月20日に和歌山駅ビル内駅弁売店で購入
Obento

掛紙 外観 中身

和歌山駅の実用的な幕の内弁当。安っぽいビニール容器を使用するが、掛紙は徳川の葵の家紋をバックに和歌浦・観海閣を描き旧字体で御弁当と記す古風なもの。中身は形の悪い胡麻振り俵飯に玉子焼や蒲鉾や鶏照焼に煮物揚げ物が少し入り、コンビニ弁当並みの値段で分量とまずまずの味が確保されている。秀逸な掛紙とのミスマッチも楽しめるか。

販売駅
紀勢本線 和歌山(わかやま)駅 1924(大正13)年2月28日開業 和歌山県和歌山市美園町
調製元
株式会社 水了軒 和歌山県和歌山市美園町5丁目12−1 073(424)3141 http://www.w-suiryoken.co.jp/

【終売】和歌山のお弁当(750円)2008年5月6日に和歌山駅阪和線ホーム上そば屋で購入
Wakayama no Obento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身

和歌山駅の阪和第一食堂版の並等幕の内駅弁。和歌山の城や祭を描いたボール紙の箱を使用、白いトレーに入った中身は、白御飯に鳥フライとエビフライ、椎茸や人参などの煮物、カマボコと玉子焼、牛肉にソーセージに酢の物など。見栄えも内容も風味も、寒々とした古き幕の内駅弁だが、白御飯の形状が俵2個に阪神競馬場型が1個となっており、なぜこんな形にしたのか聞いてみたい気がした。

JR和歌山駅には4本のホームがあるが、駅ビルや表玄関に近い側から、柿の葉ずしたなか、阪和第一食堂、和歌山水了軒、キヨスク(弁当販売なし)と、ホーム上売店の営業業者が異なっていた。こんな色分けのある駅は、とても珍しかった。これらの売店は2016(平成28)年1月までにすべて閉店、阪和第一食堂の商品は改札外のキヨスクなどに引き継がれず、この駅弁の現存は不詳。

※2017年2月補訂:終売可能性を追記
販売駅
阪和線 和歌山(わかやま)駅 1924(大正13)年2月28日開業 和歌山県和歌山市美園町
調製元
有限会社 阪和第一食堂 和歌山県和歌山市太田578 073(472)1903
2004年度JR西日本「駅弁の達人」

【終売】特撰紀州熊野牛の牛めし(1,000円)2004年9月4日に和歌山駅ビル内駅弁売店で購入
Kumanogyu no Gyumeshi (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身

JR西日本の駅弁キャンペーンに伴い、2004(平成16)年5月1日に登場。加熱機能付き容器を使用した牛飯駅弁で、中身は古代米を加えた御飯の上に熊野牛すき焼き肉を載せて、キャベツ・アスパラ・人参・パイナップル・紅生姜を添えるもの。飯も肉も触感が楽しい牛飯に野菜炒めという内容はなかなか美味くて個性的。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。現在は販売されていない模様。

いまだに駅弁に暖かい物がないと嘆く有識者のコラムが新聞や雑誌を賑わせているが、それは東京発着の東海道新幹線しか利用していないのにそれが鉄道や駅弁のすべてだと思い込んでいる証拠。このような加熱機能付き容器の駅弁は少数だが珍品ではなく、駅弁屋さんによってはきめ細かな調製で暖かい商品を常に用意するところや、加温ショーケースで販売するところもあるし、レンジでチンの「O−bento」もある。もっとも、列車内で加熱機能付き容器の蒸気を盛大に噴かせている光景はまず見られない。

※2013年5月補訂:終売を追記
※2004年10月補訂:写真の掲載と解説文の改訂
販売駅
紀勢本線 和歌山(わかやま)駅 1924(大正13)年2月28日開業 和歌山県和歌山市美園町
調製元
株式会社 水了軒 和歌山県和歌山市美園町5丁目12−1 073(424)3141 http://www.w-suiryoken.co.jp/

【終売】ビッグホエールランチ(1,000円)2003年3月20日に和歌山駅ビル内駅弁売店で購入
"Big-Whale" Lunch (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 中身

「ビッグホエール」が開業した1997(平成9)年頃の登場か。そのホールを簡単なCGで描いたボール紙の枠の中に、ビッグホエールの形をした無公害樹脂の白い容器が入る。中身は高菜・海苔・シソの3種のおにぎりの周囲を、エビフライや白身魚フライ、エビや焼き魚や玉子焼、煮物やハムにデザートは団子にオレンジという、どちらかと言えば若者向けなボリュームたっぷりの内容。2006年頃に終売の模様。

ビッグホエールとは、鉄道貨物ターミナルであった国鉄和歌山操駅の跡地に和歌山県が建設し、1997年7月にオープンした8,500人を収容できる鯨型の多目的ホール。貯留雨水による噴水で「くじらの潮吹き」を再現するシステムを持ち、写真では感じ辛いが実物を見るとなかなかクジラに似ており、この駅弁の容器はその建物に本当に似ている。白浜方面行列車に乗れば、和歌山駅を出た数分後に右側の車窓から見えるはず。

※2008年7月補訂:終売を追記。
販売駅
紀勢本線 和歌山(わかやま)駅 1924(大正13)年2月28日開業 和歌山県和歌山市美園町
調製元
株式会社 水了軒 和歌山県和歌山市美園町5丁目12−1 073(424)3141 http://www.w-suiryoken.co.jp/