banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR西日本 鳥取(とっとり)駅2010年8月1日訪問Googleマップ
JR-West Tottori Station

駅名標 駅舎 駅構内

大阪駅から特急「スーパーはくと」で約2時間半。鳥取市は鳥取県の東部に位置する県庁所在地で、日本海に面した人口約20万人の城下町。日本最大の砂丘で知られるほか、いくつかの温泉地を抱える一方で、商工業のさかんな山陰地方を代表する都市のひとつ。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋が「元祖かにめし」など十数種の駅弁を朝から晩まで改札外コンコースの駅弁売店で販売する。1907(明治40)年4月28日開業、鳥取県鳥取市東品治町。

ちらし寿し(430円)2010年8月1日に鳥取駅駅弁売店で購入
Chirashi Zushi

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小柄で昔ながらの駅弁らしい形状な経木折を、駅弁名を書いた空色の掛紙で包む。中身は酢飯を敷いて錦糸卵をまぶし、ボイルエビ、カマボコ、シイタケ、奈良漬、甘酢生姜、桜でんぶ、さくらんぼなど。

これはいつの時代の作品だろうか。このおかずで御飯を食べろというのは、個人的にはちょっと酷。しかし誰かに買われているから売られているものだと思うし、酢飯そのものは食べてふんわり、のちに酸味、最後に甘味が出る、おそらく同じ調製元の看板駅弁「元祖かにずし」と同じもので、これは良い味だった。価格は購入当時で410円、2014年時点で430円。

※2014年12月補訂:値上げを追記
販売駅
山陰本線 鳥取(とっとり)駅 1907(明治40)年4月28日開業 鳥取県鳥取市東品治町
調製元
株式会社 アベ鳥取堂 鳥取県鳥取市富安2−28 0857(26)1311 http://www.abetori.co.jp/

巻寿し(430円)2010年8月1日に鳥取駅駅弁売店で購入
Maki Zushi

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小柄で昔ながらの駅弁らしい形状な経木折に、駅弁名を書いた小さな掛紙を置く。中身は食品表示における品名「巻といなり」のとおり、太巻きが6切れにおいなりさんが2個。細巻きが入らないため助六寿司を名乗っていないが、機能としてはそのもの。現代人の嗜好に係わらず生きる、安心感の塊である。価格は購入当時で410円、2014年時点で430円。

※2014年12月補訂:値上げを追記
販売駅
山陰本線 鳥取(とっとり)駅 1907(明治40)年4月28日開業 鳥取県鳥取市東品治町
調製元
株式会社 アベ鳥取堂 鳥取県鳥取市富安2−28 0857(26)1311 http://www.abetori.co.jp/

夏のわっぱ(800円)2010年8月1日に鳥取駅駅弁売店で購入
Natsu no Wappa

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2009年かそれ以前に登場した、駅弁名のとおり6〜8月限定の駅弁。薄い木でできた楕円形の容器に、シンプルで涼しげな色彩の紙帯を締める。中身は五目飯の上を刻みアナゴ、わさび菜、イカの輪切り、みょうが、イクラ、枝豆、刻んだ玉子焼などで覆うもの。アナゴの味が濃いほかは、夏らしく丼らしくおいしい駅弁だった。

この駅弁を購入した朝7時台の鳥取駅では、改札を出て左側の駅弁売店で、なんと見た目で18種もの駅弁を数個ずつ積んでいる状況。1社1駅で実際にこれだけの種類の駅弁を駅売りしているのは、他には東京都内のNREくらいでないかと思った。

販売駅
山陰本線 鳥取(とっとり)駅 1907(明治40)年4月28日開業 鳥取県鳥取市東品治町
調製元
株式会社 アベ鳥取堂 鳥取県鳥取市富安2−28 0857(26)1311 http://www.abetori.co.jp/

砂丘鳥取味の弁当(850円)2010年8月1日に鳥取駅駅弁売店で購入
Sakyu Tottori Aji no Bento

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鳥取駅で中等くらいの幕の内駅弁。浅く平たい正方形サイズの経木枠容器に、鳥取エリアの観光名所を記したイラストマップの掛紙をかける。中身は鳥取県産米を使用したという俵型風の型押し白飯に焼サバ、ササミカツ、かまぼこ、玉子焼、かにサラダ、カニ磯辺、きんぴらごぼう、サトイモなどの煮物、ひじき煮など。中身ではどこが砂丘や鳥取なのか分かりにくいが、しっかり作られた幕の内。価格は購入当時で820円、2014年時点で850円。

※2014年12月補訂:値上げを追記
販売駅
山陰本線 鳥取(とっとり)駅 1907(明治40)年4月28日開業 鳥取県鳥取市東品治町
調製元
株式会社 アベ鳥取堂 鳥取県鳥取市富安2−28 0857(26)1311 http://www.abetori.co.jp/

おこわ弁当(850円)2010年8月1日に鳥取駅駅弁売店で購入
Okowa Bento

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鳥取駅で昭和の頃からある気がする駅弁。浅く平たい正方形サイズの経木枠容器を、駅弁名と砂丘のみを描いた掛紙で包む。中身は赤飯にカニクリームコロッケ、有頭海老、焼サバ、玉子焼、かまぼこ、カニカマ、ニンジンなどの煮物、切り干し大根、うぐいす豆、桜漬、なます、オレンジなど。

他の駅であれば赤飯弁当と呼ぶ内容。こちらは上記の同じ価格の幕の内と異なり、御飯やおかずの風味食感や、特にエビの味に疑問があり、こういう料理はあまり得意でないのかもしれない。価格は購入当時で820円、2014年時点で850円。

※2014年12月補訂:値上げを追記
販売駅
山陰本線 鳥取(とっとり)駅 1907(明治40)年4月28日開業 鳥取県鳥取市東品治町
調製元
株式会社 アベ鳥取堂 鳥取県鳥取市富安2−28 0857(26)1311 http://www.abetori.co.jp/

スーパーはくとジオラマ弁当(840円)2010年1月9日に京王百貨店駅弁大会で購入
Super Hakuto Diorama Bento

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智頭急行の開業15周年を記念して、2009年7月23日に登場。鳥取県東部の名産や名所を表面にたくさん描き、裏面に兵庫県南部のそれを少し描いたボール紙の箱を使う。白いトレーに収まる中身は、チキンライスにオムレツ、ハンバーグ、鶏唐揚、玉子焼、ソーセージ、スパゲティ、ナチュラルチーズ。ふたの裏にはケチャップと共に、特急「スーパーはくと」の先頭車のペーパークラフトが差し込まれている。可食部分は風味も内容も分量も大人受けしないお子様ランチ。

智頭急行は1994年12月3日から智頭線を営業する第3セクター鉄道会社。兵庫県の山陽本線上郡駅と鳥取県の因美線智頭駅を結び、京阪神地区と鳥取地方を短絡する目的で1966年に国鉄新線として着工された智頭線の工事が、1980年の国鉄再建法に基づき中止されたため、この路線が経由する兵庫、岡山、鳥取の各県などが出資して受け皿を設けたもの。

特急「スーパーはくと」は智頭線の開業に合わせて新大阪〜鳥取・倉吉間で運行を開始。従来は4時間程度を要した大阪と鳥取の間が2時間半程度に短縮され、航空路線を休止へと追いやった。運行開始の翌月には阪神・淡路大震災により約2か月半の運休を余儀なくされたが、以後は京都駅への乗り入れや増発や増結やリニューアルを経て、このような駅弁が出るほどに定着している。カーブで車体を傾ける振り子機構と先頭車の前面展望が自慢。

販売駅
山陰本線 鳥取(とっとり)駅 1907(明治40)年4月28日開業 鳥取県鳥取市東品治町
調製元
株式会社 アベ鳥取堂 鳥取県鳥取市富安2−28 0857(26)1311 http://www.abetori.co.jp/

あご寿し(880円)2004年2月7日に川崎さいか屋駅弁大会で購入
Ago Zushi

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日本唯一のトビウオ駅弁を名乗るが、飯の駅弁としては米子や佐世保にもあるので、寿司として唯一が正当。鳥取地方では「あご」と呼ばれるトビウオを昆布をかけた棒寿司にして笹の葉で包み、経木枠の容器に入れてボール紙のパッケージに収納する。

トビウオを出汁にするのではなく身を食べるのは正に「名物にうまいものなし」を表現するものだと思うが、これは酢や昆布に胡麻や海苔を動員して、程良い歯応えと旨味を持つ、山陰や佐世保に縁もゆかりもない人でも全く気にならない風味に仕上げられた。現地では一日15〜20個限定だそうな。価格は購入当時で850円、2014年時点で880円。

※2014年12月補訂:値上げを追記
販売駅
山陰本線 鳥取(とっとり)駅 1907(明治40)年4月28日開業 鳥取県鳥取市東品治町
調製元
株式会社 アベ鳥取堂 鳥取県鳥取市富安2−28 0857(26)1311 http://www.abetori.co.jp/

あぶり鯖寿し(980円)2013年7月6日に東京駅駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入
Aburi Saba Zushi

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いつ出た商品だろうか。酢飯にオオバと白ゴマを振り、炙ったシメサバを貼り付けた棒寿司を、カットして6切れを細長い小柄な箱に詰め、ふたをして黒と炎のボール紙製パッケージに収める。このような商品は、各地の駅や空港やデパートやスーパーにあると思うが、このサバ寿司は魚から紙をすり固めたような味しかしないという、私的史上最悪のサバにびっくり。まったくどうしたことか。価格は購入当時で950円、2014年時点で980円。

販売駅
山陰本線 鳥取(とっとり)駅 1907(明治40)年4月28日開業 鳥取県鳥取市東品治町
調製元
株式会社 アベ鳥取堂 鳥取県鳥取市富安2−28 0857(26)1311 http://www.abetori.co.jp/

鳥取三十二万石(1,010円)2008年1月13日に京王百貨店駅弁大会で購入
Tottori 32-man goku

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竹編みの長方形容器に、城と駅弁名を描いた掛紙を巻いて、透明なプラ製テープで留める。ビニールを敷いてボール紙製の赤い仕切りを使って詰める中身は、白御飯、タケノコなどの煮物と玉子焼にサツマイモ、帆立や鶏肉や焼魚など。竹編み容器に御飯と煮物と焼物を詰める風情ある見栄えと風味は、催事受けせずに現地で駅弁と旅の雰囲気を盛り上げるタイプだと思う。誇張してほめれば、あの「かれい川」の鳥取版。価格は購入当時で850円、2014年時点で1,010円。

鳥取は城下町であるが、鳥取城は明治初期に破壊され現存しない。しかも天守閣は17世紀後半に落雷で焼失した後に再建されなかったそうで、どんな外観や構造であったかは想像するしかない。掛紙に描かれるお城は鳥取上の復元絵図ではなくイメージだという注記が、左上に書かれている。

※2014年12月補訂:値上げを追記
販売駅
山陰本線 鳥取(とっとり)駅 1907(明治40)年4月28日開業 鳥取県鳥取市東品治町
調製元
株式会社 アベ鳥取堂 鳥取県鳥取市富安2−28 0857(26)1311 http://www.abetori.co.jp/

ゲゲゲの鬼太郎風呂茶漬け(1,000円)2010年1月10日に京王百貨店駅弁大会で購入
GeGeGe no Kitaro Furo Chazuke

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2009年8月8日の登場。有田焼の茶碗に透明なふたをして、水木しげるの漫画作品「ゲゲゲの鬼太郎」を描いたボール紙で固定する。中身は鳥取県産米を使った茶飯の上をホタテ、ゆでエビ、刻みアナゴ、焼き鮭、イカ、鬼太郎を描いたカマボコ、わさび漬けで覆い、柴漬けを刻んで添えるもの。

食べ終わると有田焼の容器の内側底部に見つかる「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターは、購入時点では第1弾の目玉おやじと鬼太郎。2010年春頃に第2弾の一反木綿になり、2011年2月時点で近日中に第3弾のぬりかべに変わるという。

「悪魔くん」「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家であり妖怪研究家の水木しげるは、現在の鳥取県境港市で育ったため、境港市では地域おこしの一環として商店街に139体ものブロンズ像を立てるなど「鬼太郎のまち」をアピールする。同じ鳥取県でも鳥取市と境港市は鉄道で2〜3時間を要するほど離れているが、鬼太郎の駅弁は駅弁のない境港駅はともかく、近隣の米子駅ではなくこうやって鳥取駅に登場した。

販売駅
山陰本線 鳥取(とっとり)駅 1907(明治40)年4月28日開業 鳥取県鳥取市東品治町
調製元
株式会社 アベ鳥取堂 鳥取県鳥取市富安2−28 0857(26)1311 http://www.abetori.co.jp/
2004年度JR西日本「駅弁の達人」

城下町とっとり(1,080円)2004年12月30日に鳥取駅コンコース駅弁売店で予約購入
Jokamachi Tottori

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鳥取駅の上等幕の内弁当。専用の大きな正方形の紙箱を、1683(天和3)年製という鳥取池田藩の古地図を印刷した掛紙で覆い、マジックカットで留める。容器はトレーで9分割され、日の丸御飯にちらし風酢飯など3区画の御飯と、カニ爪に鯖照焼や玉子焼や蒲鉾や竹輪や焼売、鰆フライや海老やきんぴらなどのおかずで7区画。

幕の内弁当として販売されているようだが、見た目はそうではなく、しかし中身はそれに近く、それでも具の種類が多いので食事より酒のつまみに向きそうで、だが分量は多めの駅弁。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁で、新作ではないというが、以前から存在していたかどうかは不明。価格は購入当時で1,050円、2014年時点で1,080円。

※2014年12月補訂:値上げを追記
※2005年3月補訂:写真の掲載と解説文の手直し
販売駅
山陰本線 鳥取(とっとり)駅 1907(明治40)年4月28日開業 鳥取県鳥取市東品治町
調製元
株式会社 アベ鳥取堂 鳥取県鳥取市富安2−28 0857(26)1311 http://www.abetori.co.jp/

うなぎ弁当(1,400円)2016年10月2日にピアゴイセザキ店駅弁大会で購入
Unagi Bento

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スーパーの駅弁大会で売られていたお弁当。中身が白飯とウナギ蒲焼とわさび漬とタレ袋しかない、とても潔いウナギ弁当。ウナギはかなりの極薄で、そのために柔らかい食感にタレと焼きが香り、 価格面で最高級食材の使い方として、美味さというより巧さを感じた。弁当そのものに、鳥取はまったくない。鳥取駅の駅弁と紹介されて売られていたが、これは鳥取駅では売られているのだろうか。

販売駅
山陰本線 鳥取(とっとり)駅 1907(明治40)年4月28日開業 鳥取県鳥取市東品治町
調製元
株式会社 アベ鳥取堂 鳥取県鳥取市富安2−28 0857(26)1311 http://www.abetori.co.jp/

JR西日本 倉吉(くらよし)駅2010年8月1日訪問Googleマップ
JR-West Kurayoshi Station

駅名標 駅舎 駅構内

鳥取駅から特急列車で約30分。倉吉市は鳥取県の中部で日本海に面する人口約5万人の商業都市で、土蔵や温泉で観光振興も目指している。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋が昭和時代に撤退し、現在は鳥取と米子の駅弁の一部がキヨスクで売られる模様。1903(明治36)年12月20日開業、鳥取県倉吉市上井。

【掛紙】御壽し(20銭)調製年月日不詳
Osushi

掛紙

戦前の調製と思われる、昔の上井(あげい)駅弁の掛紙。現在の山陰本線倉吉駅が該当する。1903(明治36)年に開業した時は倉吉駅を名乗り、1912(明治45)年に倉吉軽便線(後の国鉄倉吉線)が開業し倉吉の市街により近い駅に「倉吉」の名を付ける1か月前に上井駅へ改称、1972(昭和47)年にその倉吉駅を打吹駅に改称のうえ、1か月のタイムラグをあけて倉吉駅に再改称。打吹駅は倉吉線ごと1985(昭和60年)に廃止された。駅弁も1980年代に撤退している。

販売駅
山陰本線 倉吉(くらよし)駅 1903(明治36)年12月20日開業 鳥取県倉吉市上井
調製元
北松軒 所在地の記載なし 14番