banner 汽車客車客車客車客車客車客車客車客車客車客車
 旅の友「駅弁」。実際に食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR北海道 森(もり)駅 JR-Hokkaido Mori Station
2009年6月13日訪問 Googleマップ

駅名標 駅舎 駅構内

函館駅から特急列車で40分弱。森町は北海道の南部で噴火湾に面した人口約2万人の港町で、今でも漁業や農業がさかんであるほか、比較的温暖で雪が少なく温泉が湧いていることで、都会人の移住地としての人気も高い。ここの駅弁「いかめし」は、全国にその名を知られる名物駅弁であり、森町の知名度もこれによるところが大きい。1903(明治36)年6月28日開業、北海道茅部郡森町本町。

いかめし(780円)Ikameshi
2019年6月29日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 外観 中身 中身 中身

1941(昭和16)年に誕生した、日本を代表する駅弁のひとつ。マイカに餅米とうるち米を1:2の割合で詰め、熱湯で15分、しょうゆとざらめの煮汁でさらに15分煮込んだものを、小さな紙箱にふたつ入れている。イカの大きさにより、時々3個、まれに4個入ることもある。

森駅は開業当時から現在まで、内浦湾あるいは噴火湾に面しており、線路の横がすぐ海である。1940年代の内浦湾では、イカがふんだんに獲れたという。時は戦時中。イカに米を詰めて煮たら、少ないお米で腹を満たせる、節米に協力できるというアイデアから、この駅弁が、今までにない料理が生まれたそうな。戦後にはデパートに請われて、催事場での実演販売を敢行。駅前で作り駅で売る駅弁の殻を破るアイデアで知名度を上げて生き残った。今では森や函館や道南の名物として君臨するほか、秋冬には全国各地の商業施設で出来立てを買える。

デパートの駅弁大会など駅以外で95%以上を売り上げ、昭和時代末期の一時期は駅で購入できなかったという。普段は駅前の商店「柴田商店」で販売。夏休み期間中は駅のホーム上でも売られる。価格は2004年当時で470円。2008年9月に500円、2014年には580円、2015年には650円と、どんどん高くなっている。スルメイカの世界的な不漁を理由に、2017年8月20日から780円に値上げ。

※2020年12月補訂:紹介文を増量
※2019年8月補訂:写真を更新
※2017年8月補訂:値上げを追記
※2017年1月補訂:値上げを追記
※2008年9月補訂:値上げを追記
販売駅
函館本線 森(もり)駅 1903(明治36)年6月28日開業 北海道茅部郡森町本町
調製元
株式会社 いかめし阿部商店 北海道茅部郡森町御幸町112 01374(2)2256 https://ikameshi.co.jp/

いかめし(780円)Ikameshi
2010年8月9日に森駅のホーム上での台売りで購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

ようやく現地に行けて買えた、森駅のいかめし。2010年の訪問当時、これは駅のキヨスクと、駅前の商店「柴田商店」で売られていた。都会での実演販売とは異なり、森駅では一日に数十個売れるかどうかということで、プラ製の折箱にいかめし2個を詰めてふたをして掛紙を巻いた駅弁を、まるごとラップで厳重に包んでいた。中身の水気を吸い、掛紙がふやけている。

2018(平成30)年3月のキヨスクの閉店で、今は柴田商店での販売。今回は夏休みのピーク期にSL列車で乗り付けたため、ホーム上での台売りと立ち売りも出ており、駅は観光客と鉄道マニアと駅弁販売員と「いかめし」の幟で賑やかだった。価格は2010年の購入時で500円、現在は上記のとおり780円になっているはず。

いかめしが森駅でのみ買える駅弁に留まっていたら、おそらく昭和40年代には駅弁屋ごと過去帳入りしていたのではないかと思う。実は駅弁に使われるイカはニュージーランド産。イカは函館の名物料理になるくらい、今でも道南エリアでは獲ることができるが、いかめしに合う柔らかなイカを追い求めた結果として、南半球にたどり着いたという。国産を使うと固くてまずいと客に怒られるらしい。駅弁屋に質問すれば包み隠さず教えてくれる。

※2017年8月補訂:値上げを追記
※2017年1月補訂:値上げを追記
販売駅
函館本線 森(もり)駅 1903(明治36)年6月28日開業 北海道茅部郡森町本町
調製元
株式会社 いかめし阿部商店 北海道茅部郡森町御幸町112 01374(2)2256 https://ikameshi.co.jp/
催事駅弁

いかめし(780円)Ikameshi
2017年1月29日に阪神百貨店駅弁大会で購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

今さら語ることもない、デパートの駅弁大会の定番商品である森駅のいかめし。西日本での実演販売でいかめしを買うと、現地や東日本での掛紙を使うタイプでなく、このように牛乳パック素材の耐水紙箱に詰めて売る。中身や値段は変わらない。味が変わることもない。

※2019年3月補訂:写真を更新
調製元
株式会社 いかめし阿部商店 北海道茅部郡森町御幸町112 01374(2)2256 https://ikameshi.co.jp/
催事駅弁

【掛紙】いかめし(470円)Ikameshi
2004年2月23日に佐賀玉屋駅弁大会で購入

掛紙

2004(平成16)年2月23日に購入した、森駅弁のパッケージ。上記の13年後と何も変わらない、駅弁催事向け、実演販売向け容器。

調製元
株式会社 いかめし阿部商店 北海道茅部郡森町御幸町112 01374(2)2256
催事駅弁

いかめしコロッケ(1個200円)Ikameshi Croquette
2015年1月14日に川崎さいか屋の駅弁大会で購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

デパートで、森駅弁「いかめし」の実演販売の隣で売られていた商品。駅弁と同じような絵柄を持つ紙袋に、コロッケを1個詰めて200円。今回買えたものは、コロッケ3個を惣菜容器に詰め、この紙を掛紙として使っていた。中身は「バター」「コーン」「肉」だったのだろうか。ポテトに衣を付けて揚げた、ごく普通のコロッケであり、具の味もイカやいかめしの味もしなかったと思う。そもそも、これはもはや「いか」でも「めし」でもない。

調製元
調製元の記載なし 所在地の記載なし 連絡先の記載なし

いかめし(777円)Ikameshi
2016年11月6日に旭川駅のキヨスクで購入

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

便宜上ここに収蔵するが、森駅以外で売られる商品。2016(平成28)年の発売か。森駅の駅弁で有名になったいかめしを2個、真空パックにしてタレを別添し、透明で大きなプラ容器に収め、駅弁の掛紙に似た意匠のフィルムを巻いて売る。これで日持ちを通常版の1日から3か月まで伸ばすことができた。

実見した範囲では函館駅や旭川駅、新千歳空港や羽田空港で販売。その他各地の空港や駅などの土産物屋で手広く売られている模様。お湯や電子レンジでの加熱を推奨するが、そのまま食べてもよく、駅弁の味とたいして変わらない。

調製元
株式会社 いかめし阿部商店 北海道茅部郡森町御幸町112 01374(2)2256 https://ikameshi.co.jp/
催事駅弁

いかめしおにぎり弁当(800円)Ikameshi Onigiri Bento
2020年4月15日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

日本鉄道構内営業中央会が駅弁誕生135周年を記念して、会員のうち21社が2020(令和2)年4月10日から販売した、駅弁の原点であるおにぎりをメインとした記念弁当「駅弁誕生135周年おにぎり弁当」の、森駅弁のいかめし阿部商店バージョン。これは現地でなく東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」限定で「キャンペーン販売」し、製造を東京の空弁屋に委託し、わずか1週間ほどの販売だった模様。2021年時点でまれに催事で売られるようになった模様。

このキャンペーンに共通の駅弁マークを、シールで掛紙に貼り付ける。中身は白いおにぎり、茶色いおにぎり、ミニミニいかめしコロッケと煮物。有名駅弁のいかめしと、ほぼ同じ絵柄の掛紙を使いながら、その味や雰囲気はほとんどなかったように思える。森駅では売られたのだろうか。

※2021年3月補訂:復活を追記
販売駅
函館本線 森(もり)駅 1903(明治36)年6月28日開業 北海道茅部郡森町本町
調製元
株式会社 日本エアポートデリカ 東京都大田区羽田空港1−8−2 連絡先の記載なし
販売元
いかめし阿部商店 北海道茅部郡森町御幸町112 01374(2)2256
催事駅弁

【終売】ほたていかめし(680円)Hotate Ikameshi
2017年1月29日に阪神百貨店駅弁大会で購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身 中身

2017(平成29)年1月の阪神百貨店駅弁大会で実演販売された商品。有名駅弁「いかめし」の中身にベビーホタテも詰め込んだ。関西では珍しい、現地版の容器と掛紙を使う。もともとの味付けがとても濃い品物なので、ホタテの風味は感じられなかった。

調製元
株式会社 いかめし阿部商店 北海道茅部郡森町御幸町112 01374(2)2256
催事駅弁

【終売】いかたま(500円)Ikatama (end of sales)
2011年2月5日に鶴屋百貨店駅弁大会で購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

2011(平成23)年2月の熊本県熊本市の鶴屋百貨店での駅弁大会で実演販売されていた催事専用商品。耐水紙製の容器は西日本エリアでの「いかめし」の実演販売で使われるものと同じ、中身の見た目も「いかめし」と同じ、価格も「いかめし」と同じ、唯一中身だけが米ではなくゆで卵1個ということで「いかめし」と異なる。味も歯応えも違和感がまったくなく、森駅の名物駅弁はこれなんだとウソをつかれても信じてしまいそう。

調製元
株式会社 いかめし阿部商店 北海道茅部郡森町御幸町112 01374(2)2256

森町名産いかめし(価格不明)Mori-machi Meisan Ikameshi
2012年のいつかにどこかで購入

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 中身 中身

首都圏のスーパーマーケットでもおなじみの、真空パックのいかめし。今回は「森町名産」とあり、製造者の所在地も森町である。パッケージの説明文によると、北海道森町では古くから多くの家庭でいかめしを造っていたのだとか。駅弁で有名ないかめしに対する説明文とはまったく異なるのだが、どうなのだろう。味は見たまんまで、他のこの手の商品と同じく、駅弁よりサイズがだいぶ大きいので腹持ちがする。

調製元
株式会社 マルモ食品 北海道茅部郡森町字東森町22−4 01374(2)2895 http://www.marumo-shokuhin.com/

【掛紙】いかめし(470円)Ikameshi
2004年1月13日に京王百貨店駅弁大会で購入

掛紙

2004(平成16)年1月13日に購入した、森駅弁の掛紙。京王百貨店駅弁大会の実演販売で購入。すべては現地と同じものだと思う。この頃にはまだ、バーコードの記載がない。

販売駅
函館本線 森(もり)駅 1903(明治36)年6月28日開業 北海道茅部郡森町本町
調製元
株式会社 いかめし阿部商店 北海道茅部郡森町御幸町112 01374(2)2256

【掛紙】いかめし(470円)Ikameshi
2001年10月11日にそごう横浜店の北海道物産展で購入

掛紙

2001(平成13)年10月11日に購入した、森駅弁の掛紙。デパートの北海道物産展での実演販売で購入。容器包装リサイクル法による識別マークや、「元祖」の表記がまだない。調製元の電話番号の記載もない。

販売駅
函館本線 森(もり)駅 1903(明治36)年6月28日開業 北海道茅部郡森町本町
調製元
株式会社 いかめし阿部商店 北海道茅部郡森町御幸町112 連絡先の記載なし

【掛紙】いかめし(350円)Ikameshi
調製年月日不詳

掛紙

1980年代のものと思われる、昔の森駅弁の掛紙。その絵柄は昔も今も変わらない。値段や注意書きや調製元の表記に、少しずつ変化がある。

販売駅
函館本線 森(もり)駅 1903(明治36)年6月28日開業 北海道茅部郡森町本町
調製元
阿部弁当店 北海道茅部郡森町御幸町112 連絡先の記載なし

【掛紙】いかめし(200円)Ikameshi
1974年10月29日調製

掛紙

1974(昭和49)年10月29日の調製と思われる、昔の森駅弁の掛紙。今も変わらないこの絵柄は、いつから使われているのだろうか。登録商標は1960(昭和35)年4月出願、1962(昭和37)年2月公告とあり、商標法第3条2項を適用することから、それ以前から使われていることがうかがえる。

販売駅
函館本線 森(もり)駅 1903(明治36)年6月28日開業 北海道茅部郡森町本町
調製元
阿部弁当店 北海道茅部郡森町御幸町112 連絡先の記載なし

【掛紙】いかめし(50円)Ikameshi
調製年月日不詳

掛紙

昭和30年代、1960年前後のものと思われる、昔の森駅弁の掛紙。現在のものと同じような絵柄になった。すでに見慣れたので今では特段の感想を持たないが、素で眺めると昭和時代中期の駅弁掛紙としてはとても大胆なデザインに思える。いかめしが50円で買えた頃は、箱の中に4個か3個のいかめしを詰めたというが、70円への値上げで現在の2個詰めになったという。

販売駅
函館本線 森(もり)駅 1903(明治36)年6月28日開業 北海道茅部郡森町本町
調製元
阿部弁当店 森町 連絡先の記載なし

【掛紙】いかめし(50円)Ikameshi
調製年月日不詳

掛紙

昭和30年代、1960年前後のものと思われる、昔の森駅弁の掛紙。収集者は1954(昭和29)年6月26日の調製と判断していた。森駅と日本の名物駅弁であるいかめしの掛紙が赤くなる前は、こんな青い姿をしていたのかと思う。

販売駅
函館本線 森(もり)駅 1903(明治36)年6月28日開業 北海道茅部郡森町本町
調製元
阿部弁当店 森町 連絡先の記載なし

【掛紙】風流はもめし(80円)Furyu Hamomeshi
1954年6月26日調製

掛紙

1954(昭和29)年6月26日12時の調製と思われる、昔の森駅弁の掛紙。「「はも」は内地で「あなご」と申します」とのことで、これはハモ飯でなくアナゴ飯か。調製印に年の表記はないが、「昭和29.7.10〜8.31 北洋博」の表記があり、1954(昭和29)年のものとみなした。収集者もそう考えたようで、掛紙に数字を記した。函館市の函館公園と五稜郭公園でこの期間に地方博覧会「北洋漁業再開記念北海道大博覧会」が開催され、約80万人の入場者を集めたという。

現在の森駅の駅弁は「いかめし」のみであるが、1960年代まではこのはもめしにえび天ぷら弁当も知られたようで、幕の内弁当と寿司(助六寿司)も売られた。いかめしが都会のデパートで大当たりし、これらの駅弁は消えていった。

販売駅
函館本線 森(もり)駅 1903(明治36)年6月28日開業 北海道茅部郡森町本町
調製元
阿部弁当店 森町 5番