banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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【掛紙】上等御辨當(30銭)1934年10月9日調製
Joto Obento

掛紙

昭和(または大正?)9年10月9日6時の調製と思われる、昔の門司駅弁の掛紙。当時の門司駅は現在の門司港駅(1942年4月1日改称)で、関門トンネルの開通前で本州とは下関・門司間の鉄道連絡船で結ばれ、博多や小倉も及ばない九州一の重要駅であった。

販売駅
鹿児島本線 門司港(もじこう)駅 1891(明治24)年4月1日開業 福岡県北九州市門司区西海岸一丁目
調製元
石蔵屋 所在地の記載なし 234番

昔伝承 地鶏めし(787円)2005年4月24日に西武百貨店池袋店物産展で購入
Mukashi Densyo Jidorimeshi

掛紙 外観 外観 中身 中身

駅弁屋も出ていた、百貨店のうまいものまつりで見付けた、駅弁のような鶏おにぎり。パッケージの記載によると薩摩知覧鶏にコシヒカリと宮崎県小林市とえびの市つまりえびの高原のゴボウを合わせたもので、実演販売の出来立てもあり確かに美味かった。

2002年3月購入の熊本駅弁「うなぎのセイロむし」と調製元が同じなので購入したが、この商品は催事用か。売り子さんに現地での販売はと尋ねたら、工場で売るなどという回答が返ってきた。実際はこの手の催事での実演販売に加え、パッケージ違いでは東京その他各地のデパ地下や熊本駅の前記売店での販売がある模様。

調製元
株式会社 ニシコー(仁志甲) 福岡県八女市立野127−2 0943(23)3131

朝倉三連水車弁当(500円)2012年2月24日に山田サービスエリア下り線売店で購入
Asakura Sanren Suisya Bento

掛紙 外観 中身 中身 中身

NEXCO西日本が2009年頃から九州でなんとなく展開する高速道路弁当ブランド「高速ふるさと弁当」のひとつとして、2010年までに大分自動車道山田サービスエリアで登場か。スーパーやコンビニでおなじみの平底上げ蓋の惣菜容器に、レンコンを貼ったかしわめしが3個、玉子焼2個、鶏唐揚2個、ミニトマト1個などを詰める。御飯で水車を描いたのだろう。廉価なお手軽作。

福岡県内で甘木市と朝倉町と杷木町が2006年に合併して誕生した朝倉市では、筑後川の水を田畑へ引くために江戸時代に設置された水車が残り、これが1990年7月に「堀川用水及び朝倉揚水車」として国指定史跡となった。水の力で水を汲み上げる2連や3連の大型木造水車は朝倉市が誇る観光資源であり、市の公式サイトの最上部に画像が載ったり、公設の観光施設名が「三連水車の里あさくら」であったり、この弁当の商品名にもなっている。

販売駅
大分自動車道 山田サービスエリア 1990(平成2)年3月10日開業 福岡県朝倉市山田
調製元
有限会社 原食品研究所 大分県日田市大字夜明1446番地 0973(27)2710 http://www.hara-foods.com/

JR九州 筑後船小屋(ちくごふなごや)駅2011年3月12日訪問Googleマップ
JR-Kyushu Chikugo-Funagoya Station

駅名標 駅舎 駅構内

博多駅から新幹線「つばめ号」で約30分。いわゆる整備新幹線の建設再開時に政治的な理由で採用された「スーパー特急」の在来線への乗り入れ地点がここに設けられ、その後にやはり政治的に全線が「フル規格」になった後には地元の与党政治家が駅の設置をごり押しした結果、田畑と小河川しかない場所に60億円もかけた駅ができた、上越新幹線浦佐駅に匹敵する政治駅。キヨスクに駅弁が登場したことには驚いたが、さすがに続かなかった。名義上1928(昭和3)年7月20日開業 福岡県筑後市大字津島字東。

【終売】奥八女のお煮しめ弁当(550円)2011年3月12日に筑後船小屋駅待合室内キヨスクで購入
Okuyama no Onishime Bento (end of sales)

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

九州自動車道広川サービスエリア下り線売店で売られていた、NEXCO西日本の「高速オリジナル弁当」が、2011年3月12日の九州新幹線鹿児島ルート全線開業に伴う筑後船小屋駅の開業に合わせて、久留米、筑後船小屋、新大牟田の各駅のキヨスクで販売されるようになったもの。

正八角形の発泡材容器に透明なふたをして、表面に駅弁の名前と売りと桜花を、裏面に長田鉱泉場の由来を記した掛紙を巻く。中身は鶏飯、海苔貼り白飯、桜花貼り白飯の三角おにぎり各1個に、煮玉子、タケノコやシイタケなどの煮物、フライドポテト巻、高菜など。筑後船小屋・長田鉱泉の炭酸水で炊き込んだという白飯や鶏飯がうまく、それ以外に特徴はないものの、550円でこれならうまい。なお、高速道路で500円で販売される商品。さすがに駅での販売は、1年間ほどで終わった模様。

九州新幹線の整備が昭和40年代に表面化した頃、博多駅から熊本駅までの間の途中駅は新久留米駅と新大牟田駅だけだったと思うが、40年の時を経て開業してみると、これらの駅の途中にひとつずつ駅が増えていた。しかし、新鳥栖駅は長崎本線との乗換駅であり、将来は長崎方面への分岐駅になる。新玉名駅には市街がないが、新大牟田駅と熊本駅との間は49.1営業キロもあるため、21世紀の新幹線であれば1駅できる。

特急が止まるどころか駅員を置かず駅舎を撤去したほどの船小屋駅で、久留米駅から15.8キロ、新大牟田駅から17.8キロしかないのに新幹線の駅を設けた理由は政治的圧力とされる。1973(昭和48)年11月15日に全国新幹線鉄道整備法に基づく整備計画が決定されながら、オイルショックにより建設が凍結されていた5路線の建設再開を模索するにあたり、在来線特急列車を新幹線規格の新線へ直通させて部分的に建設費を抑制するという自民党と運輸省が編み出した「スーパー特急」なる珍案により、ここでは計画上1996(平成8)年12月から2000(平成12)12月まで、新幹線と在来線との接続点が設けられる予定であった。これを自民党の道路族で1980(昭和55)年から衆議院の議席を守る瀬高出身の政治家である古賀誠が、駅に仕立て上げてしまったのである。

駅の実質的な開業日である訪問日には、駅前は広い公園の工事現場であった。駅が出来たのは事実であり、久留米の市街にある新幹線久留米駅は車で行きにくいため、車社会にふさわしい駐車場があるとか、新幹線駅から最も近い公園があるなどの売り文句を武器に、今は無駄に見える駅が今後は活用されていけばと思う。

※2017年2月補訂:終売を追記
販売駅
九州新幹線 筑後船小屋(ちくごふなごや)駅 1928(昭和3)年7月20日開業 福岡県筑後市大字津島字東
調製元
花むすび 福岡県八女市黒木町今604−3 0943(42)0244

【終売】四季御膳(890円)2011年3月12日に新大牟田駅待合室内キヨスクで購入
Shikigozen (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2011(平成23)年3月12日の九州新幹線鹿児島ルート全線開業に伴う筑後船小屋駅の開業に合わせて登場か。久留米、筑後船小屋、新大牟田の各駅のキヨスクでの販売。平たい仕出し弁当用のボール紙製容器を、柳川を中心とした周辺観光地の白黒写真をデザインした掛紙で包む。中身は白飯と鶏飯、有頭海老、鶏唐揚、レンコンやニンジンなどの煮物、赤魚煮、フライドポテトを10本くらい海苔か何かで巻いたものなど。旅の印象には残らないが、車中の食事としては優れていると思う。この弁当の販売は、数か月間しか続かなかったのではないかと思う。

九州新幹線鹿児島ルートの開業にあたり、JR九州は他社のように、あるいは政府申し合わせのとおり、原則として全区間で平行在来線の経営分離を求めることはせず、早くから八代〜川内間を除く鹿児島本線の全線を引き続き運営すると表明し、実際にそのとおり実行した。そのため、2011年3月12日の九州新幹線博多〜新八代間の開業にあたり、新たな第3セクター鉄道やバス転換路線は生じていない。毎時2〜3往復が最高時速130kmで駆けていた特急「リレーつばめ」「有明」はさすがに基本的には廃止されたが、早朝と深夜の通勤客向けに一日7本が存続したほか、熊本駅発着の観光特急が臨時ではあるが博多駅まで顔を出し始めている。

※2017年2月補訂:終売を追記
販売駅
九州新幹線 筑後船小屋(ちくごふなごや)駅 1928(昭和3)年7月20日開業 福岡県筑後市大字津島字東
調製元
花むすび 福岡県八女市黒木町今604−3 0943(42)0244