banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR北海道 稚内(わっかない)駅2014年1月2日訪問Googleマップ
JR-Hokkaido Wakkanai Station

駅名標 駅舎 駅構内

札幌駅から特急「スーパー宗谷」で約5時間の、日本最北の駅。稚内市は北海道の最北部に位置する人口約4万人の港町で、漁港として、第二次大戦までは樺太への窓口として、現在は利尻や礼文や道北観光の玄関口としてよく知られる。かつて駅待合室のキヨスクで、以前は特急の出発時に売りに来た駅弁は、今は3日前までの予約販売か、駅の隣の再開発ビル「キタカラ」に入居したかつての駅食堂の弁当となる。1928(昭和3)年12月26日開業、北海道稚内市中央3丁目。

最北帆立駅弁(940円)2002年11月9日に小田急百貨店藤沢店駅弁大会で購入
Saihoku Ekiben Hotate

掛紙 外観 中身

小振りでやや背の高い発泡材の正方形容器に、蓋と掛紙を兼ねた光沢紙を載せて輪ゴムでしばる。中身は酢飯の上に帆立を5個ほど配置し、錦糸卵と山菜類を添えただけ。具や全体の分量から、北海道の駅弁としてはやや割高感がある。味は見た目のまま。価格は購入当時で880円、2014年時点で940円。

この駅弁は2000年代に入る頃、稚内駅の駅弁屋であるサンエイ商事が、実態としてはおじさんが、ひとりで製造し、日中の特急列車の改札から発車までのわずかの間、ホーム上でのみ少量を販売していた。2004年1月10日にその方が亡くなり、稚内駅の駅弁が消えたが、その後も都会のスーパーや百貨店では従前同様に、これが稚内駅弁として堂々と販売されていた。

その状況を当館で疑義駅弁と指摘した後の2006年頃から、駅舎内キヨスクでの販売が開始されたようで、その点でむしろ以前より入手は楽になった模様。社名はサンエイ商事から稚内駅立売商会に変わり、この商品での連絡先は旭川駅弁も釧路駅弁も同じ番号のフリーダイヤル。駅前再開発による稚内駅舎の解体の後は、駅の隣の再開発ビルでの販売。

※2014年7月補訂:値上げと販売現況推測を追記
※2007年5月補訂:販売形態現況を反映して解説文を改訂
※2004年5月補訂:新業者引継情報を掲載
販売駅
宗谷本線 稚内(わっかない)駅 1928(昭和3)年12月26日開業 北海道稚内市中央3丁目
調製元
有限会社 稚内駅立売商会 北海道稚内市港5丁目2−24 0120-323-637

宗谷黒牛×帆立弁当(1,300円)2016年1月11日に京王百貨店駅弁大会で購入
Soya Kuroushi vs Hotate Bento

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2015(平成27)年秋の新作か。2015〜2016年シーズンのデパートやスーパーの駅弁大会を賑わせた後、2016(平成28)年3月の日本食糧新聞社「惣菜・べんとうグランプリ2016」の「駅弁・空弁部門」で金賞3点に次ぐ優秀賞8点のうちひとつに選ばれた。

商品名がよく目立つパッケージの左右の窓からは、駅弁の名前になっている帆立と宗谷黒牛がそれぞれ見えている。中身は右側で白御飯の半分を牛肉煮で覆い、じゃがいも、にんじん、アスパラを添え、左側でバター風味のホタテ2個を付合せ。見た目にきれいなお弁当で、ボール紙枠のデザインを含めて、メリハリが効いた感じ。価格は2016年の購入当時で1,200円、2017年時点で1,300円。

宗谷黒牛は、稚内駅より先に札幌駅で駅弁になっている。市町村と農協の出資で始まった宗谷黒牛は、2007(平成19)年に昔の表現でいう民間への払い下げにより、現在は株式会社宗谷岬牧場の事業。日本最北のブランド牛を売りに、関東や関西やネット通販でよく売られるが、これはブランドというより商品名であり、実際に他のブランド牛とは異なり「A5ランク」牛枝肉取引規格での基準がない。この黒毛和種と乳牛の交雑種は、宗谷岬から歩いて行ける丘の上で生産されているが、旭川で加工し、神奈川と兵庫となぜか秋田へ送られるので、稚内ではあまり買われたり食べられたりしていない模様。

※2017年5月補訂:値上げを追記
販売駅
宗谷本線 稚内(わっかない)駅 1928(昭和3)年12月26日開業 北海道稚内市中央3丁目
調製元
有限会社 稚内駅立売商会 北海道稚内市港5丁目2−24 0120-323-637

北海おおなごの棒寿司(650円)2014年9月13日に稚内駅ビルの土産物屋で購入
Hokkai Oonago no Bozushi

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

惣菜向け食品トレーに、オオナゴの棒寿司を1本6切れ横たえ、イクラで彩り、ガリとホタテを添え、細い魚と宗谷岬の日本最北端碑を描いた掛紙を巻く。鹿児島のキビナゴを大きくしたような薄く柔らかい身に、軽い酢と風味で、無難な味わい。オオナゴとは、成長したイカナゴに対する北海道内での呼び名。訪問時には都会で見る稚内駅弁から、このような稚内でしか見られない商品まで、10種類程度が駅ビルの土産物屋の一角に、台を出して集められていた。

販売駅
宗谷本線 稚内(わっかない)駅 1928(昭和3)年12月26日開業 北海道稚内市中央3丁目
調製元
有限会社 石崎食品販売 北海道稚内市港5丁目2−24 0162(24)1635

海の七つ星(1,080円)2014年1月19日に京王百貨店駅弁大会で購入
Umi no Nanatsuboshi

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2012(平成24)年9月のイトーヨーカドー各店での駅弁大会でデビューか。北海道米ななつぼしを使うウニの炊込飯を、ズワイガニほぐし身、カズノコ、蒸しウニ、イクラ、鮭、ホタテ貝柱煮、つぶ貝の7種の海産品で覆うから、海の七つ星。ボール紙のパッケージには、それらの具のイラストと北斗七星を描く。これは新しく柔らかい味。価格は2014年の購入当時で1,000円、2017年時点で1,080円。

販売駅
宗谷本線 稚内(わっかない)駅 1928(昭和3)年12月26日開業 北海道稚内市中央3丁目
調製元
有限会社 稚内駅立売商会 北海道稚内市港5丁目2−24 0120-323-637
疑義駅弁

最北端(1,470円)2013年2月23日に京阪百貨店守口店駅弁大会で購入
Saihokutan

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守口京阪の駅弁大会で駅弁を名乗り実演販売されたお弁当。催事向け弁当容器に、ローストビーフの握り寿司2個とローストビーフ丼と牛丼が同居し、きんぴらや漬物などを添える。ここでは稚内駅弁名物がなんとローストビーフ。そんな事実はどこにもない。味が悪いとは思わないが、その存在が悪者である真っ赤な偽駅弁。

販売駅
宗谷本線 稚内(わっかない)駅 1928(昭和3)年12月26日開業 北海道稚内市中央3丁目
調製元
有限会社 稚内駅立売商会 北海道稚内市港5丁目2−24 0120-323-637

【終売】海鮮三色弁当(1,100円)2013年11月2日にイトーヨーカドー駅弁大会で購入
Kaisen Sansyoku Bento (end of sales)

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2013(平成25)年度の秋冬の駅弁大会シーズンに向けた新作か。酢飯に味付うに、ズワイガニ酢漬、醤油漬いくら、錦糸卵を貼り付けて、生姜酢漬を添えるもの。どこから見ても特徴のない、催事向け商品に見える。まずいものではない。1シーズンのみで終売か。

※2017年5月補訂:終売を追記
販売駅
宗谷本線 稚内(わっかない)駅 1928(昭和3)年12月26日開業 北海道稚内市中央3丁目
調製元
有限会社 稚内駅立売商会 北海道稚内市港5丁目2−24 0120-323-637
疑義駅弁

【終売】蝦夷めし(980円)2012年1月21日に川崎さいか屋駅弁大会で購入
Ezo Meshi (end of sales)

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2011(平成23)年から各地の駅弁催事でのみ収穫報告がある商品。円形の発泡材枠容器に透明なふたをして、中身の写真でチープにデザインしたボール紙の枠にはめる。中身は白御飯の上をカズノコ、カニほぐし身、蒸しウニ、紅生姜、錦糸卵と昆布と漬物、イクラで覆うもの。

パッケージの中身写真と実物が寸分違わない中身は、味もそのとおり。パッケージ本体に調製元の情報がないため、添付の割りばしの袋から想像した。この商品ははたして、稚内駅再開発ビルの食堂で販売されているのだろうか。長万部駅の今は知られざる元駅弁と同じ名前であることも気になる。2013年頃まで売られた模様。

※2016年12月補訂:終売を追記
販売駅
宗谷本線 稚内(わっかない)駅 1928(昭和3)年12月26日開業 北海道稚内市中央3丁目
調製元
有限会社 ふじ田 北海道稚内市中央3丁目6−1 0162(22)9702 http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp/gurumet/syokuji/fujita/
疑義駅弁

【終売】鮭のカマ弁(880円)2007年1月28日に阪神百貨店駅弁大会で購入
Sake no Kama ben (end of sales)

掛紙 外観
外観 中身 中身

2006〜2007年の駅弁大会シーズンに向けて投入された疑義駅弁。他駅でも見たような強度のある井形プラ容器に、掛紙を兼ねて商品名を書くボール紙でふたをして、割箸を置いて輪ゴムで留める。中身は炊込おこわの上に鮭カマ、コーン、椎茸を置き、焼売やガニ天などが添えられる。

富山で人気の「ぶりかまめし」と異なり、鮭カマは骨に難儀する割には鮭の身より美味でも珍味でもなく、人気獲得は難しそう。鮭駅弁が全国にあれだけあれば、鮭カマなど捨てるほどありそうで、それでも他の駅弁屋が商品化しない理由が、このあたりにあるかと思う。

それ以前に、稚内駅弁に「鮭のカマ弁」なんて、本当にあるのかどうか。この商品は2014年時点で現存しない模様。

※2015年2月補訂:終売を追記
販売駅
宗谷本線 稚内(わっかない)駅 1928(昭和3)年12月26日開業 北海道稚内市中央3丁目
調製元
有限会社 稚内駅立売商会 北海道稚内市港5丁目2−24 0120-323-637

特選御弁当(800円)2014年1月2日に駅前の食堂で購入
Tokusei Obento

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これは駅弁でなく、稚内駅の駅前の食堂で買えたお弁当。市街地再開発事業で2012(平成24)年に、まるで新興住宅街のようにきれいになってしまった稚内駅の駅前交通広場の先で、「お弁当 かにめし 幕の内」の看板にひかれて買ってみた。

中身は、日の丸御飯、焼鮭、玉子焼、鶏肉巻、昆布、きんぴら、煮物、もやし、浅漬けなど。稚内公園の「氷雪の門」と樺太への思いを描いた掛紙は手書きのデザインで、そもそも市販の弁当に掛紙をかけていて、薄手のプラ容器は銀色に光り、これはホカ弁やコンビニが普及する前の、昭和の昔の懐かしい手作り弁当。見た目以上のボリューム感があった。

調製元
食堂ひとしの店 所在地の記載なし 0162(23)4868

かにめし(1,300円)2014年1月2日に駅前の食堂で購入
Kanimeshi

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

これは駅弁でなく、稚内駅の駅前の食堂で買えたお弁当。市街地再開発事業で2012(平成24)年に、まるで新興住宅街のようにきれいになってしまった稚内駅の駅前交通広場の先で、「お弁当 かにめし 幕の内」の看板にひかれて買ってみた。

中身は、白御飯をたっぷりのカニのほぐし身の醤油味で覆い、カニ脚2本、刻み玉子焼、刻み昆布、紅生姜を載せ、浅漬けを添える。一緒に買った上記の幕の内弁当とともに、これもまた昔懐かしさと手作り感とボリュームにあふれるお弁当であった。

鉄道で訪れた今回の稚内は、再開発でできた立派な駅ビルが正月休みで、パンとコーヒーしか売っていなかったため、このような弁当が買えて本当に助かった。再開発前で駅舎の中にキヨスクと立ちそば屋があった頃は、鉄道旅行でも食べ物に困ることはなかった。

調製元
食堂ひとしの店 所在地の記載なし 0162(23)4868