banner  旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR東日本 大館(おおだて)駅2011年9月23日訪問Googleマップ
JR-East Odate Station

駅名標 駅舎 駅構内

秋田駅から特急列車で1時間半弱、奥羽本線が花輪線を分ける駅。大館市は秋田県の北部で大館盆地と米代川を持つ人口約7万人の城下町で、明治から昭和にかけて鉱山で栄えた。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋が今も調製する「鶏めし」が有名で、駅前にビルを構えるほか、改札外駅舎内のコンビニに駅弁を卸す。1899(明治32)年11月15日開業、秋田県大館市御成町1丁目。

鶏めし(850円)2011年9月23日に調製元で購入
Torimeshi

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

1947(昭和22)年に発売。大館と言えば鶏めし、鶏めしと言えば大館。物資がなく全国の駅弁が販売休止に追い込まれていた終戦直後の1945(昭和20)年8月に、米・砂糖・醤油等の支給を受けた駅弁屋さんがこれをまとめて炊いてみたことが「鶏めし」の原型になったという。

長方形の発泡材容器に透明なふたをして、この駅弁の目印となる真っ赤な掛紙を巻く。中身は秋田米あきたこまちを鶏ガラスープと醤油などで炊いた御飯の上に、甘辛な比内地鶏のぶつ切り煮と炒り卵やくりなどを置き、がんもどき、鶏肉つみれ、フキ煮付け、花形かまぼこ、漬物を添えるもの。飯にも鶏にも甘みがあり、全国にその名を轟かす味はなんとも奥が深い。

2002年1月には日本最大規模である京王百貨店新宿店の駅弁大会で鹿児島本線小倉駅「特製かしわめし」と共に主役を演じ、13日間の実演販売で16,630個を売り切った。2003年12月から秋田空港での販売が開始され、「空弁」の一員にもなった。駅弁催事などでの輸送販売や夏場には、炒り卵が錦糸卵に差し変わることがある。

2015(平成27)年にはJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2015」で最優秀賞の「駅弁大将軍」に選定。年に47万個が売れるという。

※2015年12月補訂:駅弁大将軍への選定を追記
※2012年5月補訂:写真の更新と解説文の統合
※2006年6月補訂:写真の更新と解説文の追記
販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市御成町一丁目10−2 0186(43)0870 http://www.hanazen.co.jp/

比内地鶏の鶏めし(1,200円)2016年11月19日に大宮駅の駅弁売店「駅弁屋旨囲門」で購入
Hinaijidori no Torimeshi

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2016(平成28)年10月1日に、11月30日までの期間限定駅弁として発売。同じ期間でJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2016」が開催され、ここにエントリーしているため、そのための駅弁でないかと思う。上の通常の「鶏めし」の、赤い掛紙を黒と金色に変え、鶏を比内地鶏にして、ナスや練り物などのおかずを増やした上等品。そのはずが、たまたまかどうか、鶏がとても固くて塩辛く、甘めの飯ともミスマッチで、これならば通常版のほうがうまいのではないかと思ったところ。12月以降も販売を継続し、下記のとおり「特上鶏めし」が終売となった。

販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市御成町一丁目10−2 0186(43)0870 http://www.hanazen.co.jp/

からあげ鶏めし(650円)2016年1月7日に京王百貨店駅弁大会で購入
Karaage Torimeshi

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2016(平成28)年1月の京王百貨店駅弁大会でデビュー。その前月に盛岡駅の駅弁売店で売られたそうで、2014年2月の地元のお祭り「大館アメッコ市」でも同じ名前で似た内容の弁当が売られたらしい。京王百貨店駅弁大会の終了とともに終売と思ったら、同年6月に「モンドセレクション2016」で優秀品質銀賞というニュースが流れ、以後は販売されている模様。

中身は、通常版の鶏めしから鶏肉を省いた御飯に、骨なし鶏むね肉の竜田揚2個と、骨付き鶏手羽先の竜田揚1本を付け、タケノコ漬物と柴漬けを添えるもの。安価なこともあり、分量は通常版の鶏めしの半分くらいで、鶏肉はまるで焼き鳥のサイズ。パッケージの宣伝文「やわらかくジューシー」とは一線を画す、きつく締まるが固いわけでない鶏唐揚に、大館駅弁の特長を感じた。

販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市御成町一丁目10−2 0186(43)0870 http://www.hanazen.co.jp/

【終売】特上鶏めし(1,100円)2003年3月2日に駅弁屋で予約購入
Tokujo Torimeshi (end of sales)

掛紙 外観 中身

上記「鶏めし」のおかずが増量されたもの。揚げ物やなすの煮付けなどが加わり、鶏飯に劣らない味を出しているが、掛紙の上質な肌触りは指が覚えてしまうもので、立派な旅の記念品になると思う。予約制で、駅前の駅弁販売所で購入が可能。「比内地鶏の鶏めし」の発売により、2016年10月に販売を休止、同駅弁の販売継続により、12月に終売となった。

※2016年12月補訂:終売を追記
販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市御成町一丁目10−2 0186(43)0870 http://www.hanazen.co.jp/

【終売】マタギな鶏めし(5,250円)2008年10月13日に東京駅「東日本縦断駅弁大会」で購入
Matagi na Torimeshi (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2008(平成20)年10月11〜13日の大館駅での予約販売と、同12・13日の両日に東京駅構内で開催された「東日本縦断駅弁大会 〜秋〜」で、合計400個が販売された特製弁当で、前年の「曲げわっぱ『黒』鶏めし」に次ぐ第二弾。秋田杉の間伐材を使った大きな大きな木製容器に、おはし、しおり、おてふき、購入証明書申込ハガキを入れた封筒を置き、秋田の山の風景を印刷した掛紙を巻いて、ひもでしばる。

中身はマイタケ御飯に比内地鶏、しめじなどのキノコ炊込飯、クマ肉の角煮、ヤマイモの片栗揚げ、アユの塩焼き、ししたけの天ぷらなど17種が列記される盛り沢山。原材料はすべて地元産で、キノコは天然であることも、おしながきに記される。価格も内容もコンセプトも完璧な、おなかいっぱいの限定記念商品。クマ肉は脂身豊かな角煮で、色彩は黒くワイルドだったが、臭みは感じられなかった。

東京駅では前回が大人気であったため、今回も整理券対応で人気に備えていたが、12日も13日も昼下がりで客待ちをする空振りに終わっていた。JR20周年、大館曲げわっぱ、比内地鶏とイメージが付きやすいキーワードを持っていた前回と異なり、今回のキーワードは「マタギ」=クマ猟師であったため、その意味を解説する必要があった東京では苦しかったのだろうし、あるいはクマ肉が避けられてしまったのだろうか。

販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市御成町一丁目10−2 0186(43)0870 http://www.hanazen.co.jp/

【掛紙】花善のまかないコロッケ弁当(550円)2016年2月13日調製
Hanazen no Makanai Korokke Bento

掛紙

2016(平成28)年2月13日の調製と思われる、大館駅弁の掛紙。天正16年(1588年)から続く伝統行事で、毎年2月の第2土曜日とその翌日に行われ、この年は2月13〜14日に開催された地元のお祭り「大館アメッコ市」で販売されたもの。つまり駅弁ではないが、掛紙には駅弁マークがついている。中身は鶏めしにコロッケを添えたものだったようだ。

販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市御成町1丁目10番2号 0186(43)0870

【掛紙】花善の鶏めし(850円)2010年10月11日に東京駅東日本縦断駅弁大会で購入
Hanazen no Torimeshi

掛紙

2010(平成22)年10月9〜11日に東京駅で開催された「第12回東日本縦断駅弁大会」で販売された、大館駅弁「鶏めし」の復刻版。ただし復刻されたのは掛紙の絵柄だけであり、中身や価格は通常版と同一。

販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市大館駅前 0186(43)0870

【掛紙】鶏めし(850円)2010年10月11日に東京駅東日本縦断駅弁大会で購入
Torimeshi

掛紙

2010(平成22)年10月9〜11日に東京駅で開催された「第12回東日本縦断駅弁大会」で販売された、大館駅弁「鶏めし」の復刻版。中身は現在のものと同じ。調製シールを貼らず別のしおりにしたのは粋だが、いつのものを復刻したのかはどこかに書いて欲しかった。

販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市駅前 0186(43)0870

【掛紙】花善の鶏めし(850円)2010年10月11日に東京駅東日本縦断駅弁大会で購入
Hanazen no Torimeshi

掛紙

2010(平成22)年10月9〜11日に東京駅で開催された「第12回東日本縦断駅弁大会」で販売された、大館駅弁「鶏めし」の復刻版。中身は現在のものと同じ。国鉄分割民営化以後の掛紙も、こうやって復刻の対象になる時代になった。

販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市駅前 (43)0870

【掛紙】鶏めし(850円)2006年6月18日に上野駅「駅弁屋旨囲門」で購入
Torimeshi

掛紙

2006(平成18)年6月18日7時の調製である、大館駅弁の掛紙。3年前の上記に比べて、調製印がシール貼りに変わったが製造年月日の記載が復活し、JR東日本のキャンペーンのロゴマークが消え、容器包装リサイクル法に基づく識別表示と、ホームページとiモードのURLが加わった。

販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市御成町一丁目10−2 0186(43)0870

【掛紙】鶏めし(850円)2003年3月2日に駅弁屋で予約購入
Torimeshi

掛紙

2003(平成15)年3月2日の調製である、大館駅弁の掛紙。1990年代の上記に比べて、中央会の駅弁マークが入り、JR東日本のキャンペーンのロゴマークが変わり、調製印が消費期限印に変わり、バーコードや食品表示や調製元所在地の情報も書き加えられた。価格は50円の値上げ。

販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市御成町一丁目10−2 0186(43)0870

【掛紙】鶏めし(800円)調製年月日不詳
Torimeshi

掛紙

1990年代の調製と思われる、昔の大館駅弁の掛紙。意匠は2012年現在のものと変わらないが、法令等の違いにより表示がとてもシンプルであると感じる。

販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市駅前 (43)0870

【掛紙】花善の若鶏弁当(200円)調製年月日不詳
Hanazen no Wakadori Bento

掛紙

昭和40年代の調製と思われる、昔の大館駅弁の掛紙。大館の駅弁といえば、最近は赤い掛紙の「鶏めし」一本で知られていると思うが、駅弁や駅弁名や掛紙の変遷はけっこうあるようで、調製元の公式サイトでも様々な絵柄を楽しめる。

販売駅
奥羽本線 大館(おおだて)駅 1899(明治32)年11月15日開業 秋田県大館市御成町1丁目
調製元
株式会社 花善 秋田県大館市駅前 (2)3237