banner 旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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JR東日本 山形(やまがた)駅 2008年2月3日訪問  Googleマップ

駅名標 駅舎 駅構内

 東京駅から新幹線「つばさ」号で3時間弱。山形市は山形県の東部で蔵王連峰のふもとに広がる城下町で人口約25万人の県庁所在地。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋である森弁当部が、橋上駅舎の改札外待合室や改札内の新幹線乗換改札付近で各種を販売するほか、撤退した元駅弁屋の弁当が駅ビルの食品売り場で買える。1901(明治34)年4月11日開業 山形県山形市香澄町1丁目。

催事駅弁 特製みちのく弁当(750円) 2010年4月10日に東京駅東日本縦断駅弁大会で購入

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 2010年4月10,11日に東京駅構内で開催された「駅弁の日 東日本縦断駅弁大会(春)」で、八戸、一ノ関、山形、小田原、大船、千葉、高崎、新宿が出た8種類の復刻駅弁のうちのひとつ。1968(昭和43)年当時のレシピと掛紙を再現したという。

 木目柄で長方形の発泡材容器を、駅弁名や山菜などを描いた包装紙でまるごと包む。中身は茶飯の上に鶏竜田揚、玉子焼、タケノコ、細竹、わらび、紅生姜を載せて、パインとさくらんぼなどを添えるもの。古風が新鮮でシンプルな親子飯。発売当時はおそらく山菜がこの10倍は入っていたのではないかと思う。山形駅弁「みちのく弁当」は昭和40年代後半には牛肉と山菜の弁当になっていたようだ。

【合資会社森弁当部】山形県山形市幸町17−8 TEL:023(623)1380
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花笠こけし(900円) 2002年1月27日にFUJIスーパー保土ケ谷店駅弁大会で購入

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 こけしの頭を模した陶製容器を使用。中身は酢飯の上に殻付き海老・帆立・栗・椎茸に山ゴボウ等の山菜類を詰めたもので、肉も魚もないヘルシーなメニュー。おかずの不足は、飯だけで喰える美味い御飯の使用でカバーされる。

【奥羽本線山形(やまがた)駅】1901(明治34)年4月11日開業 山形県山形市香澄町1丁目
【合資会社森弁当部】山形県山形市幸町17−8 TEL:023(623)1380
 
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催事駅弁 花笠こけし(1,000円) 2011年6月3日に横浜高島屋山形物産展で購入

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 デパートの山形物産展でオリジナル弁当として販売されていたもの。実際には山形駅で販売されている駅弁とほぼ同じものである。容器は同一、これを収めるボール紙の箱では駅弁マークと調製シールに上書きのシールを貼り、酢飯の上をボイルエビ、牛肉しぐれ煮、栗甘露煮、シイタケ、玉こんにゃく、錦糸卵、かまぼこ、ごぼう、わらび、さくらんぼなどで覆う中身の具だけ、現地版と少し異なる模様。

 駅弁の名前のうち「花笠」は、旅行会社や観光協会が東北四大祭と呼ぶうちのひとつで、毎年8月5〜7日に山形市内で開催される「山形花笠まつり」から来たものだろう。「こけし」についても、東北地方各地の山間地に伝わる中で、山形県内でも「山形作並系」と「蔵王高湯系」の2系統があり、前者が山形市内となる。中心市街地の百貨店跡地には「やまがた伝統こけし館」もある。

【奥羽本線山形(やまがた)駅】1901(明治34)年4月11日開業 山形県山形市香澄町1丁目
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特製二ツ折大名弁当(920円) 2003年12月5日に山形駅ホーム上台売りで購入

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 山形駅の特製幕の内駅弁。古風な駅弁らしい大きさと深さを持つ木目調の発泡材容器を、千円を切る価格なのに二段重ねで使用する。中身は下段がプレーンな日の丸御飯、上段に牛肉や焼鮭に揚物煮物など様々な具が入り、それらを列挙すれば豪華駅弁に聞こえそうで、その見た目や味はやや野暮ったい。

 良いのか悪いのかよく分からない駅弁。その一因は、駅弁名の大名が誰を指すのだか、掛紙に描かれた本丸がどこの城なのか、どこにも紹介されていない点にあるのかもしれない。山形城であれば本丸はとうの昔に失われており、その復元は約20年後が目標という、公共事業らしくない気の長い事業となっている。

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鰊甘露煮弁当(950円) 2015年10月10日に東京駅駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入

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 2015年3月の発売。山形米「つや姫」のゆかりめしに、ニシンの甘露煮1枚を合わせ、カズノコ醤油漬と付合せを添える。函館その他の北海道内でなく、内陸の山形でニシンの駅弁が出るとは不思議な気がしたが、このクールな飯との組合せは悪くない。付合せが厳しく、強力に刺激的なダイコン味噌漬、激辛なごぼうこんにゃく、そして塩漬けで梅干しのような味のするサクランボ。なぜこんなものを入れたのかと思った。

 山形県は、江戸時代までの出羽国の一部で、明治維新から廃藩置県まではおおむね羽前国。これらの国には日本海側も含まれていたから、北前船やニシンとの関係が深い。内陸部であっても、身欠きニシンや塩ニシンやカズノコのような保存食に加工され流通していたという。春になると産卵のため沿岸にニシンが湧き、雪が解けて交通が戻り、内陸部でも春を告げたという。山形県新庄市ではゴールデンウィークに「新庄カド焼きまつり」を開催、ニシンの丸焼きを大量に用意して、新庄城址の最上公園で花見を楽しむ。

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いも煮弁当(1,000円) 2010年6月5日に高島屋横浜店催事場で購入

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 山形新幹線の車内アテンダント(車内販売員)と山形駅の駅弁屋との共同開発により、2010年3月までに登場。長方形の加熱機能付き容器を使用、いも煮のイメージ写真を掲載したボール紙の枠にはめる。中身は味付飯の上にサトイモや牛肉やこんにゃくやシメジやねぎの煮物を敷き詰め、おみ漬けをカップで添えるもの。

 こうやって新作駅弁として登場してみれば、なぜ今までなかったのかが不思議に思える。千円も取るぶっかけ飯と言われようが、本場の芋煮はこんなものではないと言われようが、山形を訪れる旅客に対する今までの山形駅弁にないアピール度を備えているだろうし、これからその存在感を増していくはずの駅弁だと思う。

 いも煮は山形県内限定、特に山形盆地で深く親しまれる郷土料理。最近は首都圏など他の地域でも山形料理として知られるようになり、例えば1989年から山形市内で開催される「日本一の芋煮会フェスティバル」での、大鍋と建設重機で調理する風景はテレビのニュースで話題になる。

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Theやまがた(1,000円) 2008年4月5日に東京駅駅弁の日記念駅弁大会で購入

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 山形新幹線の開業15周年を記念して2007年に登場。発泡材の長方形容器に透明なふたをして、山形県の形状を描いたボール紙でさらにふたをして、輪ゴムでしばる。6区画に分割された中身は、豆が載る白御飯にゆかり御飯、鮎昆布巻に身欠きニシン、ボイルドポークやサクランボ、鶏照焼に玉子焼、味噌南蛮にフキなど。

 駅弁名から山形の名産を詰めたのかと思うと、見ても食べてもそんな印象は薄い。内容に個性がないとは言わないが、食品表示上の名称のとおり、幕の内弁当という位置付けが似合いそう。山形新幹線は1992年に山形駅まで、1999年に新庄駅まで開業している。

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やまもり弁当(1,100円) 2011年3月6日に東京駅東日本縦断駅弁大会で購入

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 2011年1月の登場か。駅弁の名前は「山」形駅の「森」弁当部だから「やま」「もり」弁当なのだそうな。黒く塗られた長方形の発泡材容器に透明なふたをして、中身の解説文や小さな写真をデザインした掛紙を巻く。中身は真っ白でプレーンな白御飯に、牛肉煮、豚角煮、鶏照焼、マス塩焼、玉子焼、油揚げや玉こんにゃくなどの煮物、しそ巻き、梅干しなどを添えるもの。豚も牛も鶏も魚も入るおかずの重さが、確かな山盛り感を演じる。

 梅干しを別添し、掛紙の下部1/4を占めて宣伝する白御飯が、この駅弁の売りか。「つや姫」とは、山形県立農業試験場庄内支場が1998年から10年かけて開発し、2010年10月に本格的な販売が始まったイネの品種。見た目に美しく、食べて美味しく、(イネの)病気に強く、栽培しやすいことが特徴とされる。今回食べたものは輸送販売でパサパサになっていたが、じっくり眺めれば確かになんとなくツヤがありそうに見えた。

【奥羽本線山形(やまがた)駅】1901(明治34)年4月11日開業 山形県山形市香澄町1丁目
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紅花の里(1,100円) 2008年2月3日に新庄駅ホーム上台売りで購入

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 山形駅の主力駅弁。木目調発泡材の正方形容器に、紅花と駅弁名を書いたボール紙でふたをして、輪ゴムで留める。中身は半透明トレーで松花堂タイプに4分割され、そのそれぞれに花形の日の丸ご飯、こんにゃく玉などの煮物にニシン、イカやエビなどの天ぷらとオレンジ、焼マスや玉子焼や肉団子などが入るもの。

 おかずの分量と種類には確実に食べ応えがある。しかし今回も山形駅弁は、駅弁の旅情や郷愁、あるいは地域性や個性、 または味の良さに欠けるような気がしてならない。ただ、同じ中身で長らく駅売りが定着し、新庄駅でも売られるくらいだから、これも個性である。

【奥羽本線山形(やまがた)駅】1901(明治34)年4月11日開業 山形県山形市香澄町1丁目
【奥羽本線新庄(しんじょう)駅】1903(明治36)年6月11日開業 山形県新庄市多門町
【合資会社森弁当部】山形県山形市幸町17−8 TEL:023(623)1380
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2001年6月17日開設 2015年10月14日更新
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