banner 汽車客車客車客車客車客車客車客車客車客車客車
 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR西日本 福井(ふくい)駅 JR-West Fukui Station
2023(令和5)年11月訪問 GoogleMap「福井駅」

駅名標 駅舎 駅構内

大阪駅から特急列車で約2時間。福井市は福井県の北部に位置する県庁所在地で、人口約26万人の城下町。戦国時代以降、朝倉氏の一乗谷、結城氏の北ノ庄城、松平氏の福井城、明治時代の福井県庁と、地域の行政の中心地となってきた。駅弁は1902(明治35)年から売られ、「越前かにめし」が有名。1896(明治29)年7月15日開業、福井県福井市中央一丁目。

越前かにめし(1,420円)Echizen Kanimeshi
2017年5月26日にもとまちユニオンの駅弁大会で購入

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

1961(昭和36)年2月に発売。福井駅で伝統の駅弁、かつ一番人気の駅弁であり、全国を代表するカニ駅弁のひとつ。カニの色と形をイメージした赤黒いプラ製容器を、駅弁の名前を書いた袋に詰めて封をする。中身はカニみその炊込飯を、ズワイガニやベニズワイガニのほぐし身で覆った、シンプルなカニ飯。カニ味噌で御飯を炊いた、全国初のカニ駅弁だそうな。駅弁として普通にそのまま食べる以外に、電子レンジの使用や、チャーハンや雑炊にする食べ方を、袋で推奨している点では変わり者。価格は2017年の購入時で1,180円、2018年8月から1,300円、2022年7月から1,380円、2023年秋時点で1,420円。

※2023年11月補訂:値上げを追記
※2022年11月補訂:値上げを追記
※2018年8月補訂:値上げを追記
販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849 http://www.banjyo.jp/

黄金の國ZIPANG金のかに寿し(1,680円)Ougon no Kuni ZIPANG Kin no Kanizushi
2023年11月11日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Nov. 11, 2023

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2023(令和5)年11月10日に、金沢、新大阪、京都、東京の各駅で発売。日本鉄道構内営業中央会の「駅弁マーク」制定35周年を記念し、会員のうち29社が主に11月10日から期間限定で販売した31種類の記念駅弁のうち、福井駅の駅弁屋のもの。福井駅が販売箇所に含まれず、実際に11月末に福井駅へ訪れても売られていなかったが、新幹線の工事により駅弁売り場が駅商業施設ごと失われてコンビニ前での台売りをしており、その影響があったかどうか。北陸3県の駅弁は車内販売会社のつながりで、昭和時代から3県の主要駅で買うことができた。

福井駅弁「越前かにめし」のカニ型プラ容器が、ここでは黄金色となり、これを留める白いスリーブでの商品名も金色に見え、駅弁マーク制定35周年企画の駅弁マークシールを貼る。この容器に酢飯を詰め、ズワイガニの棒肉、カニほぐし身、いくら、ホタテ、錦糸卵、刻み海苔、花れんこんなどを散らして盛り付ける。昔から中身がシンプルな「越前かにめし」もよいけれど、こんな賑やかな内容もまたよいと思う。

これは11月10日から12月31日までの販売。日本鉄道構内営業中央会のプレスリリースによると「金の越前かに寿し」のリニューアルだそうで、年が明ければシールを貼らずに駅弁大会へ出てきたり、すでに食品表示上の商品名にあるとおり、北陸新幹線開業記念の箔でも付けるのではないかと想像する。

販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849 http://www.banjyo.jp/

初代越前かにめし(1,800円)Syodai Echizen Kanimeshi
2023年10月1日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Oct. 1, 2023

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

今回は2023(令和5)年10月1日に、福井駅や東京駅や催事で発売か。同日からのJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2023」にエントリー。すでに2024年3月16日と発表された、北陸新幹線福井開業記念として、昭和36年発売の福井駅弁「かにめし」を復刻したという。復刻は下記のとおり、過去にも行われている。

出汁飯にズワイガニの棒肉を5本並べ、グリーンピースをふりかけ、奈良漬を添える中身は、昭和36年の復刻だと思う。それで通常版より370円高くても、もはや福井のカニでこの値段は無理なのだろう、中国産ズワイガニと韓国産ベニズワイガニの使用が、食品表示からうかがえる。同じ海を囲う国なので、一般的な味覚では差がなさそう。真っ白なカニ柄のプラ容器や、これを留める赤いスリーブや、添付する伸縮する箸は、昭和36年の復刻ではない。いつかは半世紀以上前の陶製容器の復刻を、見てみたいと思う。

販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849 http://www.banjyo.jp/

金の越前かに寿し(1,500円)Kin no Echizen Kanizushi
2017年1月8日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入

掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2016(平成28)年の春または夏の発売か。越前かにめしの赤いカニ型プラ容器を、2007年の駅弁催事で使われた黄色ないし金色のものに変え、商品名とカニ爪を描いたボール紙の帯にはめる。中身は白い酢飯を錦糸卵、カニほぐし身、カニ身ぶつ切り、カニ脚2本で覆い、カニ味噌を添えるもの。「めし」でなく「寿し」。見栄えは豪勢だけれども、カニ味噌の混じらない酢飯は酸っぱいし、香らないし、「越前かにめし」より味がだいぶ落ちる感じ。価格は発売時や2017年の購入時で1,380円、2018年8月から1,500円。

※2018年8月補訂:値上げを追記
販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849 http://www.banjyo.jp/

特撰かにめし(1,680円)Tokusen Kanimeshi
2022年9月19日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Sep. 19, 2022

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2013(平成25)年1月までに発売か。福井駅の名物駅弁「越前かにめし」の赤いプラスティック製容器を、同じ色のボール紙の箱に詰める。中身は御飯の上にズワイガニの棒肉と、かにみそをかけたブロック、蒸しウニ、ホタテを置くもの。カニ駅弁としては、かなり豪華な部類だと感じる。ただ、調製元の公式サイトやそのネット通販に掲載がなく、東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」と阪神百貨店の駅弁大会でしか売られた形跡がないことが気にかかる。福井駅に存在するのかどうか。価格は2013年時点で1,380円、2015年時点で1,450円。2019年までの販売か。2022年の秋までに東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で、1,680円にて再販か。

※2023年3月補訂:写真を更新
※2022年10月補訂:再販を追記
※2020年6月補訂:終売を追記
※2015年9月補訂:値上げを追記
販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849 http://www.banjyo.jp/

【掛紙】特撰かにめし(1,380円)Tokusen Kanimeshi
2013年11月3日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入

掛紙 掛紙 中身

2013(平成25)年11月3日に購入した、福井駅弁の箱。上記の2022年のものと、プラ容器や中身も含めて同じ。当時は宣伝文が側面でなく底面にあった。法令による食品表示の激増で、側面と入れ替えたのかもしれない。

販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849

越前ちゅんちゅんかにめし(1,880円)Echizen Chun Chun Kanimeshi
2004年12月30日に福井駅の駅弁売店で予約購入

掛紙 外観 外観 外観 中身

2004(平成16)年11月1日から2005(平成17)年3月31日までの期間限定駅弁として発売、好評で毎年11月から3月までの季節限定駅弁に昇格。円形の加熱機能付き容器を、炎とカニで暖かな色のボール紙パッケージに入れる。中身はおそらくカニのだし汁やかにみそで炊いた茶飯の上に、ズワイガニのオスの棒肉とメスの甲羅の中身だというカニ身が分厚く載り、添付のカップにはかにみそが入る。

「ちゅんちゅん」とは、福井弁で「アツアツ」の意味だという。熱量による制限がある加熱式駅弁なので分量は少なめだが、その中に占めるカニの割合は大きく、カニ丼をもりもり食べた気分をこれほど出す駅弁は他にないと思う。2004年5月の「駅弁の達人」駅弁ブックでは1,600円と紹介されたが、現地で買ったら1,500円だった。2015年時点での価格は1,550円、2018年8月から1,880円。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。

※2018年8月補訂:値上げを追記
※2015年9月補訂:値上げを追記
※2007年4月補訂:季節限定駅弁化を追記
※2006年10月補訂:調製元の移転を反映
※2005年3月補訂:写真の掲載と解説文の全面改訂
販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849 http://www.banjyo.jp/

越前かまぼこチップスかにめし味(価格不明)Echizen Kamaboko Chips Kanimesiaji
おそらく2022年1月に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 2022

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

これは駅弁でなくスナック菓子。福井駅弁「特撰かにめし」と同じような赤い紙箱に、カニ型の赤いプラ容器でなく、銀色の袋をひとつ詰める。その中身は、魚のすり身でできた「かまぼこチップス」。福井駅弁「越前かにめし」の何かを取り入れたのだと思うが、食べればただの揚げ煎餅、あるいは中華料理の龍蝦片(えびせんべい)だと思う。福井でなく富山県新湊での製造で、連絡先もその製造者。価格は失念。

調製元
株式会社 新湊かまぼこ 富山県射水市海王町21番地 0766(84)8282 https://www.shinkama.co.jp/
販売元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木中央3丁目507 0776(57)0849 http://www.banjyo.jp/

【終売】初代かにめし(2,480円)Syodai Kanimeshi (end of sales)
2023年1月8日に京王百貨店の駅弁大会で予約購入 Jan. 8, 2023

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2023(令和5)年1月の京王百貨店の駅弁大会で実演販売。白いスリーブの表記や、京王百貨店の通信販売での商品概要から、福井駅の駅弁「越前かにめし」の、1961(昭和36)年の発売当時の姿を再現しようとしたらしい。しかし白いスリーブや、カニ型の真っ黒なプラ容器は、越前かにめしの初代どころか、現在に至るまで通常版の歴史で使われたことがない。

中身は茶飯をズワイガニの棒肉で覆い、グリーンピースと奈良漬で彩るもの。この内容は、御飯のレシピも含め、発売当初の姿を再現したものだという。だから現在は越前ガニを使えない通常版の倍近い値段となり、しかし今に親しみや懐かしさを思い起こさせてくれない中身、特に外観なので、あまり客と話題を呼べなかったかもしれない。もし発売当時のカニ型の陶器まで再現されたら、駅弁大会の主役を喰う注目を集められただろうが、すると値段がもう倍額くらいになりそう。

越前かにめしのカニと飯の構成は不変でも、カニ肉の姿や飯の味は都度変わり、いつのものが最も親しまれたかは、よくわからない。今も類例の乏しい、カニ寿司でなくカニ飯であることと、赤い袋にカニ型の赤いプラ容器を詰めることは、きっと親しまれている。

販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849

【終売】越前かにめし(1,380円)Echizen Kanimeshi (end of sales)
2022年10月23日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Oct. 23, 2022

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2022(令和4)年10月14日に福井、金沢、新大阪、京都、東京の各駅で発売、31日まで販売。日本鉄道構内営業中央会の鉄道開業150年記念復刻駅弁企画により、同月から期間限定で販売された31社34駅弁のひとつ。福井駅で名物の駅弁「越前かにめし」について、1978(昭和53)年の国鉄「いい日旅立ち」キャンペーン時のパッケージを再現した。赤い紙袋の絵柄以外は、値段を含め現行版と同じ。赤いカニ型のプラ容器はもともと、当時も現在も同じ。当時に容器ごと蒸したり、中身を土鍋に入れて雑炊にするとよいとされた、セイコガニのみそと赤子で炊いた御飯にズワイガニの脚肉とほぐし身で覆った中身は、再現されなかった。

販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849

【終売】がんばれ!かにめし2020JAPAN!(1,380円)Ganbare Kanimeshi 2020JAPAN (end of sales)
2020年1月12日に京王百貨店の駅弁大会で購入

掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2020(令和2)年1月の京王百貨店の駅弁大会で実演販売。普段は赤黒い「越前かにめし」のプラ容器を真っ白に変え、スリーブにはカニの金メダルを描き、こんな名前を付けて、この年に国内で予定された国際イベントを思い、何を言いたいのかを察する。中身はかにみそで炊かない茶飯を、カニ爪と殻付きカニ脚と3種のほぐし身に、味噌と錦糸卵などで覆うもの。通常版のほうがシンプルで良いような気がした。催事場では見た目で全然売れておらず、売り場に積み上げると白い容器が寒々しく見えたのかどうか。スーパーの駅弁大会にも出荷されたようで、3か月間ほどの販売。

※2021年3月補訂:終売を追記
販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849

【終売】焼きかにめし(1,380円)Yaki Kanimeshi (end of sales)
2018年1月10日に京王百貨店の駅弁大会で購入

掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2018(平成30)年1月の京王百貨店の駅弁大会での実演販売でデビュー。「越前かにめし」の赤いカニ型容器が真っ黒になり、袋に入れるのでなく商品名を書いたボール紙のスリーブにはめる。中身は茶飯を、カニのブロック肉とほぐし身と、殻付きのカニ脚1本とカニ爪1個で覆うもの。カニほぐし身に付いた酢の酸味が飯や他の具と合いにくいと感じた以外、いつもの越前かにめしだった。過去の「香ばしい焼かにめし」にあった焼きや香りはどこへやら。2019年までの販売か。

※2020年6月補訂:終売を追記
販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849

【終売】金の越前かにめし(1,500円)Kin no Echizen Kanimeshi (end of sales)
2016年1月23日に阪神百貨店の駅弁大会で購入

掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2016(平成28)年1月の阪神百貨店の駅弁大会で実演販売。同月の東の巨大駅弁大会で売られた下記の駅弁「黄金のかにめし」との違いは、金粉の添付の有無だけ。それで駅弁の名前を変え、容器を留めるスリーブの絵柄を変え、値段も異なった。

価格は購入時で1,380円。どうもこの駅弁大会でのみ売られた疑義駅弁だったが、2017(平成29)年から新大阪駅の巨大駅弁売店「旅弁当駅弁にぎわい」にて1,500円で売られることがある模様。上記の駅弁「金の越前かに寿し」も加えた3種の金のカニ駅弁のうち、これが最もレアな存在に見える。同年の鶴屋百貨店の駅弁大会で実演販売したり、2021年の鶴屋や守口京阪の駅弁大会に輸送されたり、催事専用商品として時々製造する模様。

※2022年4月補訂:現況を追記
※2020年6月補訂:終売を追記
販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849

【終売】黄金のかにめし(1,500円)Ougon no Kanimeshi (end of sales)
2016年1月14日に京王百貨店の駅弁大会で購入

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2016(平成28)年1月の京王百貨店の駅弁大会で、目玉の駅弁対決の二番手として、実演販売で発売。2007(平成19)年の40周年記念限定品以来の、金色ないし黄色のカニ形プラ容器に、メスのズワイガニであるせいこ蟹の味噌と卵巣で炊いた御飯を詰め、カニ棒肉2本とほぐし身で覆い、金粉入りの袋を貼り付ける。

つまり、「越前かにめし」の変異版。今回の催事場では、行列ができなくても、立地が良いためか、テレビの情報では一日約千個のペースで売れていたそうな。以後も「越前かにめし」群のひとつとして、主に冬期や輸送販売で売られている模様。2017年頃までの販売か。

※2020年6月補訂:終売を追記
販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849

【終売】越前かにめし(1,100円)Echizen Kanimeshi (end of sales)
2013年1月14日に京王百貨店の駅弁大会で購入

掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

福井駅弁の越前かにめしの、2013(平成25)年時点での姿。2012(平成24)年8月にリニューアルしたという中身は、 セイコガニ(メスのズワイガニ)の身や内臓で炊いた御飯の上に、カニの脚や肩肉を大粒にほぐして覆い、グリーンピースで彩ったもの。

外観の見た目は従前とほぼ同じだが、中身は飯もカニも白い別物になったうえ、この駅弁の特徴であったチャーハンや雑炊の推奨文が消えた。飯にカニ味噌が濃く、細かいほぐし身がしっかり醤油味だった伝統の味が消えて残念だとは思う。しかし、飯を覆うカニを粉からブロックに変えたことでカニ身の香りが出現するなど、全体的に爽やかでジューシーになり、21世紀に売れる駅弁として正しい進化を遂げたとも感じた。上記のとおり、いつの間にか元へ戻った。

※2017年7月補訂:新版の収蔵で解説文を手直し
販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849

【終売】越前かにめし(1,000円)Echizen Kanimeshi (end of sales)
2006年3月25日にフーデックスプレスの駅弁大会で購入

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

福井駅弁の越前かにめしの、2006(平成18)年時点での姿。カニの出汁や味噌や内臓で炊いた御飯の上に、カニのほぐし身や脚の身を敷き詰めて、それ以外には何もないカニ丼。当時は、というより上記のリニューアル前までは長らく、飯は味噌で染まり、身は醤油で染まり、今より濃い味がしていた。チャーハンや雑炊にも適していた。この頃の味が懐かしい。

※2017年7月補訂:新版の収蔵で解説文を改訂
※2014年6月補訂:リニューアルを追記
※2011年8月補訂:登場年月日を追記
※2008年7月補訂:調理法を追記
※2006年10月補訂:調製元の移転を反映
※2006年6月補訂:写真を更新し解説文を全面改訂
販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849
催事駅弁

【終売】越前かにめし(40周年記念限定品)(1,100円)Echizen Kanimeshi (end of sales)
2007年1月20日に京王百貨店の駅弁大会で購入

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

「越前かにめし」発売40周年を記念して、2007(平成19)年1月の阪神百貨店の駅弁大会で販売された特別容器版。いつもの袋の中で、いつもの形のプラ容器が金色に輝き、いつもの中身を、特にカニ御飯の色を引き立てる。しかし催事場での人気は「越前ちゅんちゅんかにめし」が断然に上で、演出の認知度がいまいちだったかも。現地や他の駅弁大会で販売があったかは、分からない。

販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849

【終売】越前かにめし<陶製容器入>(1,200円)Echizen Kanimeshi (end of sales)
2007年1月20日に京王百貨店の駅弁大会で購入

掛紙 外観 外観 中身 中身

「越前かにめし」発売40周年を記念して、2007(平成19)年1月の京王百貨店の駅弁大会で500個×13日=6,500個、同時期の福井駅で3,500個が限定販売された陶製容器版。いつものプラ容器と同じ色の釜飯型陶器は、陶製のふたでもカニ型を再現。中身は通常版と同じはずだが、それを上回る風味とカニの分量を感じた。しかし催事場での人気は「越前ちゅんちゅんかにめし」が上で、演出がちょっとマニアックだったかも。

販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849

【終売】香ばしい焼かにめし(1,250円)Kobashi Yakikanimeshi (end of sales)
2004年12月30日に福井駅の駅弁売店で予約購入

掛紙 掛紙 外観 外観 中身

2000(平成12)年1月1日に発売。有名な「越前かにめし」と同じ形で色が少々異なるプラスティック製容器と紙袋の包装を使用、中身はカニ味噌で炊いた御飯の上にカニ身が載っている点までは共通だが、そのカニ身が焼いたカニ足と大粒のカニフレークに変わる。

その香りは抜群だが、最近のものはやや醤油辛いような気がする。電子レンジで容器のまま暖めて食べればもっと美味いという。冬季限定の駅弁だと思っていたらそうではなく、しかし「浜焼き」の接尾語が付いた冬バージョンがあるそうで、これが2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。上の写真がそうだが、通常版との違いは分からない。2014年頃までの販売か。

※2017年4月補訂:終売を追記
※2011年8月補訂:登場月日を追記
※2006年10月補訂:調製元の移転を反映
※2005年3月補訂:写真を更新し解説文を手直し
※2004年5月補訂:駅弁の達人情報を追記
販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849

【終売】かにめし(690円)Kanimeshi (end of sales)
2006年1月24日に横浜市内のファミリーマートで購入

掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身

コンビニ大手のファミリーマートが2006年1月24日から2月6日まで全国のチェーン店で販売した、福井駅弁の番匠が監修したカニ弁当。赤いプラ製トレーを貼った小さな楕円形の容器に茶飯を詰め、マヨネーズが似合いそうなニュルっとした風味のカニ肉を少々載せて、透明なふたをしてラップで包みボール紙の枠にはめる。調製は地域ごとのコンビニ取引先が手掛けた模様。

現地の駅弁の味を知る側から見ると不満を感じるが、内容も風味もいつものコンビニ弁当にないタイプの商品なので、様々な宣伝効果は出せたと思う。この商品の寿命はわずか14日間。年に何度かテレビで特集番組を見ると思うが、コンビニエンスストアは自社の発展と生き残りのために、定番品をまるで罪悪視するような非常に短いサイクルで次々に新商品を投入し、仁義なき戦いを続けているように見える。

【掛紙】越前かにめし(1,000円)Echizen Kanimeshi
2001年12月2日にサティの駅弁大会で購入

掛紙 掛紙

2001(平成13)年12月2日に購入した、福井駅弁の紙袋。基本的な絵柄に色彩、そして紙袋という独特の構造は、昔も当時も現在も変わらない。

販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市高木町83−18 0776(57)0849

【掛紙】越前かにめし(950円)Echizen Kanimeshi
1994年1月3日調製

掛紙

入手状況から1994(平成6)年1月3日14時の調製と思われる、昔の福井駅弁の紙袋の一部。当時の写真から、包装や容器の構造に中身は上記の21世紀のものと変わらないようだが、紙袋に記す内容には違いがありそうだ。

販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
株式会社 番匠本店 福井県福井市中央1丁目1番2号 (22)0849

【掛紙】越前かにめし(600円)Echizen Kanimeshi
1980年1月10日調製

掛紙 掛紙

1980(昭和55)年1月10日12時の調製と思われる、昔の福井駅弁の紙袋。底面の説明文には「牝の内臓をほぐして炊き込んだ混ぜ飯に雄の抜身を竝べ」とある。鶏肉と玉子、ニシンとカズノコなどの親子飯は駅弁にもあるが、これは実は夫婦飯であったことがうかがえる。現在もかにみそなどで炊いた御飯にカニの身をあしらう旨と中身を開設するが、雄牝の記載はない。

販売駅
北陸本線 福井(ふくい)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県福井市中央1丁目
調製元
調製元の記載なし、所在地の記載なし 連絡先の記載なし