banner  旅の友「駅弁」。
 館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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鮎めし弁当(800円)2015年11月22日に上田駅の観光売店「科の木」前の台売りで購入
Ayu Meshi Bento

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2011(平成23)年7月に上田駅の観光売店で、土日月曜販売の弁当として登場。地元の川魚製造加工販売会社が、上田の顔となれるような商品をつくることを目指し、長野県の地域産業活性化基金及び農商工連携支援基金の助成金を活用して開発した弁当だという。アユ飯にまるごと1本のアユ甘露煮を置き、はじかみと漬物を添えた、シンプルな内容。上田城と千曲川とアユを描いた、薄手の掛紙をまとう。

メインのアユ甘露煮は、頭もヒレもそのまま食べられるほど柔らかいが、小柄で普通の味がする。それよりも、おそらく高菜とともにふんわり、たっぷり混ぜた焼アユを含む、ポロポロの御飯が印象的。この御飯だけ食べ続けたくなる。価格は880円になることがある模様。

日本最長の河川である信濃川の、長野県内の呼称である千曲川では、アユがよく釣れるという。毎年6月にアユ釣が解禁されると、地元や首都圏の釣り客がどっと湧き、河中におじさんと長い竿が立ち並ぶ。

販売駅
北陸新幹線 上田(うえだ)駅 1888(明治21)年8月15日開業 長野県上田市天神一丁目
調製元
有限会社 淡水魚鯉西 長野県上田市天神1−9−19 0268(22)5124 http://www.koinishi.com/

鮎めし弁当(800円)2015年11月22日に上田駅の観光売店「科の木」前の台売りで購入
Ayu Meshi Bento

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2011(平成23)年7月に上田駅の観光売店で、土日月曜販売の弁当として登場。地元の川魚製造加工販売会社が、上田の顔となれるような商品をつくることを目指し、長野県の地域産業活性化基金及び農商工連携支援基金の助成金を活用して開発した弁当だという。アユ飯に半身が2枚のアユ天ぷらを置き、はじかみと漬物を添えた、シンプルな内容。2011年6月公開の映画「劇場版 戦国BASARA -The Last Party-」の絵柄が、薄手の掛紙で使われる。

メインのアユ天ぷらは、駅弁では初めて見る珍しい調理とはいえ、衣ばかりで身も味も探せない。それよりも、おそらく高菜とともにふんわり、たっぷり混ぜた焼アユを含む、ポロポロの御飯が印象的。この御飯だけ食べ続けたくなる。価格は880円になることがある模様。

販売駅
北陸新幹線 上田(うえだ)駅 1888(明治21)年8月15日開業 長野県上田市天神一丁目
調製元
有限会社 淡水魚鯉西 長野県上田市天神1−9−19 0268(22)5124 http://www.koinishi.com/

河童のひるめし(1,000円)2013年9月29日に上高地バスターミナルの売店で購入
Kappa no Hiru Meshi

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2011(平成23)年に上高地のホテルとバスターミナルで発売。鉄道のない上高地で駅の役割を果たすバスターミナルで売られる、駅弁のようなお弁当。上高地の河童橋の風景を描いた掛紙を巻く竹皮製の容器に、くるみのおにぎり、かっぱ巻き2個、サーモン粕漬焼、山賊焼(鶏唐揚)、豚味噌焼、レンコンやタケノコやシイタケなどの煮物、アンズ甘煮など。肉類をしっかり詰めて、信州をしっかり入れた、山のおべんとう。

焼岳の噴火活動で梓川をせき止めた標高約1500mの平野である上高地は、登山家や作家に紹介されることで国際的な山岳観光地となり、1928(昭和3)年3月には国の名勝及び天然記念物に指定された。自動車の排気ガスによる環境破壊の拡大防止を主目的に、1975(昭和50)年に始めた夏季30日間のマイカー規制を開始、その後に規制期間は漸増し1996(平成8)年までに通年規制となり、さらに2004(平成16)年には30日間の観光バス規制も始まる、国内に稀な環境目的での交通規制でも知られる。観光客は必ず路線バスに乗り換えて訪れることとなり、アルピコ交通がここでガッツリ儲けている。

観光可能な半年間で約120〜150万人が訪れる、自動車の規制必要になるほど多くの客が訪れる観光地には、古くから鉄道を敷設する構想が存在したようだ。1990年代には山岳鉄道の敷設を目指し、本気の設計が起こされた。しかしバブル崩壊の経済情勢に加え、環境破壊を指摘する様々な反対活動により、今ではすっかり立ち消えた。一方で道路は、大型観光バスにとってはまだまだ隘路ではあるが、改良のための橋やトンネルの建設工事が絶え間ない。鉄道は駄目で道路はよい、もう少し詳しく表現すると、鉄道の整備は環境を破壊するし無駄だから許されないが、道路の整備は有益なので環境に配慮すればOKという、まるで道路至上主義や自動車原理主義と呼びたくなる、交通に関する日本独自とも思える思想の根強さが、この国の特別名勝でも表れている。

販売駅
上高地バスターミナル
調製元
上高地清水屋ホテル 長野県松本市安曇4469−1 TEL:0263(95)2121 http://www.lemeiesta.com/
催事駅弁

宿場の釜めし・牛(945円)2003年1月15日に京王百貨店駅弁大会で購入
Shukuba no Kama Meshi(Gyu)

掛紙 外観 外観 中身

京王百貨店の駅弁大会で長野県・信州「中仙道」望月宿のものとしてお客さんを集めていた実演販売の釜飯。どうやら、現地での販売が存在しない、催事専用のお弁当である模様。器も蓋も陶製の釜飯容器の中に茶飯を入れ、椎茸や竹の子やぜんまいやうずら卵に牛肉を載せたもの。

見た目は横川駅弁「峠の釜めし」などの釜飯駅弁と同じであるものの、釜に御飯を詰めるのではなく釜自体で御飯を炊く製法なので、おこげや水気のある風味豊かな御飯が、冷たくなると不味そうだが、暖かいうちは駅弁を凌ぐ良い味を出していた。

調製元
駒乃屋 長野県北佐久郡望月町協和7054 0267(53)3218 http://www.sas.janis.or.jp/~kyowa8/komanoya/

【掛紙】信州牛釜めし(?円)調製年月日不詳
Shinsyu Gyu Kama Meshi

掛紙

入手状況等から1980年代のものと思われる、昔の木曽福島駅弁の掛紙。「エキゾチック・ジャパン」の文字があるため、1984年以降のものだと思われる。木曽福島は木材の集積地や御岳登山の基地として鉄道の開通で栄えたが、戦後の高度成長期の林業衰退と自動車交通の発達で寂れ、駅弁販売もなくなった。

販売駅
中央本線 木曽福島(きそふくしま)駅 1910(明治43)年10月5日開業 長野県木曽郡木曽町福島
調製元
松岡弁当店 長野県木曽福島町5398−6 0264(22)2027

【掛紙】木曽路ふるさと弁当(?円)調製年月日不詳
Kisoji Furusato Bento

掛紙

入手状況等から1980年代のものと思われる、昔の木曽福島駅弁の掛紙。しかし、上記の掛紙と異なり「エキゾチック・ジャパン」等の文字がなく、「構内営業」の文字も削除されているため、駅弁撤退後かJR発足以降の掛紙だとも思われる。

販売駅
中央本線 木曽福島(きそふくしま)駅 1910(明治43)年10月5日開業 長野県木曽郡木曽町福島
調製元
松岡弁当店 長野県木曽福島町5398−6 0264(22)2027

【掛紙】野狩弁当(900円)調製年月日不詳
Nogari Bento

掛紙

1990年代のものと思われる、昔の木曽福島駅弁の掛紙。掛紙や当時の写真によると、イノシシやブタあるいはイノブタを使った肉主体の駅弁だったらしい。

販売駅
中央本線 木曽福島(きそふくしま)駅 1910(明治43)年10月5日開業 長野県木曽郡木曽町福島
調製元
松岡弁当店 長野県木曽福島町5398−6 0264(22)2027

JR東海 飯田(いいだ)駅2014年10月13日訪問Googleマップ
JR-Tokai Iida Station

駅名標 駅舎 駅構内

新幹線の豊橋駅から特急列車で2時間半、中央本線の岡谷駅から普通列車で2時間半。飯田市は長野県南部の伊那谷に位置する人口約10万人の城下町で、鉄道は中央自動車道の開通と高速バスの登場でさびれた。駅弁も今はない。1923年(大正12年)8月3日開業、長野県飯田市上飯田。

【掛紙】伊那路弁当(500円)1980年3月18日調製
Inaji Bento

掛紙

1980(昭和55)年3月18日の調製と思われる、昔の飯田駅弁の掛紙。伊那谷から見た日本アルプスの山々の写真がフチなしで大きく掲載される。この名前の幕の内駅弁は、背景の写真を変えながら長らく、飯田線沿線の主要駅に加えて普通列車の車内販売でも売られていたが、2006年1月限りで終売となった。

販売駅
飯田線 飯田(いいだ)駅 1923年(大正12年)8月3日開業 長野県飯田市上飯田
調製元
伊那谷駅弁 株式会社 長野県駒ヶ根市赤穂15509−3 02658(3)4679

JR東日本 上諏訪(かみすわ)駅2011年6月19日訪問Googleマップ
JR-East Kamisuwa Station

駅名標 駅舎 駅構内

新宿駅から特急列車で2時間強。諏訪市は長野県の中央部にある人口約5万人の城下町で、精密機械工業やハイテク産業が集積する工業都市であり、諏訪湖に面して諏訪大社を擁する観光地。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋の撤退によりなくなっているが、塩尻駅や横川駅の駅弁が駅舎内で買える。1905(明治38)年11月25日開業、長野県諏訪市諏訪一丁目。

【掛紙】上等辨當(35銭)1927年3月8日調製
Joto Bento

掛紙

1927(昭和2)年3月8日の調製と思われる、昔の上諏訪駅弁の掛紙。今は沿岸がびっしり市街化された、当時の諏訪湖と富士山の風景を描いているのだろう。現在の上諏訪駅に地元の駅弁はなく、山梨県小淵沢の駅弁業者が進出している。

販売駅
中央本線 上諏訪(かみすわ)駅 1905(明治38)年11月25日開業 長野県諏訪市諏訪一丁目
調製元
川善 所在地の記載なし 電話(長)254番

【掛紙】御辨當(30銭)1934年1月21日調製
Obento

掛紙

1934(昭和9)年1月21日18時の調製と思われる、昔の上諏訪駅弁の掛紙。当時の人はこんな格好をしてスキーを楽しんでいたことや、当時から霧ヶ峰(霧ヶ峯)がスキーの名所だったことが分かる。

販売駅
中央本線 上諏訪(かみすわ)駅 1905(明治38)年11月25日開業 長野県諏訪市諏訪一丁目
調製元
川善 所在地の記載なし 連絡先の記載なし

JR東日本 岡谷(おかや)駅2011年6月19日訪問Googleマップ
JR-East Okaya Station

駅名標 駅舎 駅構内

新宿駅から特急列車で約2時間半。岡谷市は長野県の真ん中に位置する人口約5万人の工業都市で、諏訪湖に面したウナギと味噌の街でもある。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋が2001年に撤退、以後は塩尻の駅弁がキオスクに置かれるほか、街おこしのウナギ弁当1種も売られている。1905(明治38)年11月25日開業、長野県岡谷市本町一丁目。

【掛紙】たれはうなぎ辨當(100円)調製年月日不詳
Tare wa Unagi Bento

掛紙

昭和30年代頃の調製と思われる、昔の上諏訪駅弁の掛紙。当時の上諏訪駅弁屋はすでにないが、同じ諏訪湖を沿岸として、やはり駅弁屋が消えた岡谷では、うなぎ弁当を名物駅弁化する動きがあり、昔からの地域の名物なのだろう。

販売駅
中央本線 岡谷(おかや)駅 1905(明治38)年11月25日開業 長野県岡谷市本町一丁目
調製元
かわぜん 長野県諏訪市上諏訪 254番

【終売】うなぎ弁当(1,200円)2011年6月19日に茅野駅改札外キオスクで購入
Unagi Bento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2005(平成17)年2月14日に約3年半振りの岡谷駅弁として登場。丼もの向けのプラ製惣菜容器に、商品名や岡谷の名前をいくつか書いた掛紙をかける。中身は白御飯に、活鰻を背開きにして蒸さず備長炭で焼きあげたというウナギ蒲焼きを載せ、たれをかけて添えて、タクアンを添えるというシンプルなもの。味は皮と分量が並、身と価格が上という印象。

岡谷の商工会議所は1995年からウナギでの街おこしを目指している。諏訪湖でウナギがよく獲れた名残として、岡谷市内にはウナギ屋さんが多いという。市内の魚料理屋の団体「うなぎのまち岡谷の会」で開発した弁当、といってもただの鰻丼であるが、これをJRのキオスクが駅弁化を要請し、こうして駅で商品化された。訪問時には岡谷駅の売店では写真の掲示のみで実物がなかったが、茅野駅で無事に購入できた。調製元である岡谷の割烹料理屋は、2016(平成28)年7月に破産してしまった模様。この駅弁はいつまで売られていたのだろうか。

※2017年6月補訂:終売を追記

販売駅
中央本線 岡谷(おかや)駅 1905(明治38)年11月25日開業 長野県岡谷市本町一丁目
調製元
株式会社 信濃屋 長野県岡谷市中央町3丁目1番16号 連絡先の記載なし

JR東日本 茅野(ちの)駅2011年6月19日訪問Googleマップ
JR-East Chino Station

駅名標 駅舎 駅構内

新宿駅から特急列車で2時間強。茅野市は長野県の中央部にある人口約6万人の工業都市で、白樺湖や蓼科やいくつかのスキー場を抱える観光地でもある。駅弁は駅舎内のキオスクで塩尻駅や岡谷駅の駅弁が販売されるほか、ホーム上には小淵沢駅弁の売店が設けられている。1905(明治38)年11月25日開業、長野県茅野市ちの。

野沢菜入りかつサンド(650円)2008年1月14日に京急百貨店駅弁催事で購入
Nozawana Iri Cutlet Sandwich

掛紙 外観 外観 中身 中身

2007〜2008年の駅弁大会シーズンに向けた投入か。小淵沢駅の駅弁催事生まれの人気駅弁「甲州かつサンド」の派生商品と思われ、その千切りキャベツを野沢菜炒めに差し替えて、ボール紙の容器の絵柄を変えている。茅野駅での収穫報告の何十倍もスーパーでの購入報告がある、事実上の催事用商品。こちらの駅では定着するかどうか。価格は購入当時で600円、2015年時点で650円。

※2015年9月補訂:値上げを追記
販売駅
中央本線 茅野(ちの)駅 1905(明治38)年11月25日開業 長野県茅野市ちの
調製元
株式会社 丸政 山梨県北杜市小淵沢町996 0551(36)2521 http://www.genkikai.org/

たけのこわっぱ(900円)2010年2月14日にピアゴイセザキ店駅弁大会で購入
Takenoko Wappa

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2008(平成20)年3月1日の登場とされる、茅野駅の駅弁としてスーパーの駅弁催事で販売されていた商品。楕円形の発泡材枠容器に透明なふたをして輪ゴムで留め、中身の解説イラストと商品名を書いたボール紙の枠にはめる。中身は五目飯の上にタケノコ焼と菜の花と姫竹と花豆を載せ、サワラ西京焼、カマボコ、ゴボウやシイタケなどの煮物、梅タケノコ、桜寒天餅を添えるもの。

おかずこそ駅弁の濃い味だったが、御飯とその上の具は風味が柔らかい。特に御飯の柔らかさとうまさは、これだけ食べてもいい感じ。収穫報告はイトーヨーカドーの駅弁催事でのものしか見あたらないが、現地ではいつどこで売られているのか。そもそも茅野駅では駅弁が売られているのだろうか。価格は購入当時で880円、2015年時点で900円。

※2015年9月補訂:値上げを追記
販売駅
中央本線 茅野(ちの)駅 1905(明治38)年11月25日開業 長野県茅野市ちの
調製元
株式会社 丸政 山梨県北杜市小淵沢町996 0551(36)2521 http://www.genkikai.org/

【終売】塩こうじ焼(900円)2013年1月11日に京王百貨店駅弁大会で購入
Shiokoji Yaki (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2012(平成24)年9月21日の発売は、2012〜2013年の駅弁大会シーズンに合わせたものだろう。主にスーパーやデパートやNREなどの駅弁催事向けに出荷されているようだが、現地での販売もある模様。黒い掛け紙に包まれた、やや小柄な容器には、茶飯の上に鶏照焼がたっぷり載り、ししとう、にんじん、玉子焼、赤かぶ漬を添える。

さらに添付される塩こうじをかけると、そのまま食べればほぼ無味な鶏肉の味が引き立つ。そういう商品設計ならば、扱いにくいカップよりは、他の駅弁でタレを入れるようなボトルに塩こうじを入れてもらえると助かった。2013年春の駅弁大会シーズの終わりをもって終売の模様。

※2015年9月補訂:終売を追記
販売駅
中央本線 茅野(ちの)駅 1905(明治38)年11月25日開業 長野県茅野市ちの
調製元
株式会社 丸政 山梨県北杜市小淵沢町996 0551(36)2521 http://www.genkikai.org/