banner  旅の友「駅弁」。
 館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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かしわめし(720円)2006年1月29日に駅前調製元で予約購入
Kashiwa Meshi

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1955(昭和30)年の登場。簡素な経木枠の正方形容器に透明なプラ製のふたをして、これを朱色の掛紙ですっぽり覆い、割り箸を載せて輪ゴムでしっかり留める。中身は鶏のスープの味付け御飯の上に刻み海苔、錦糸卵、鶏肉を載せる、九州名物かしわめし。

しかし鶏肉がフレークではなく胸肉のスライスで、梅干しが載り、ストライプは斜めではなく横に入る変わり者。都城の郷土料理はこういうタイプであるらしい。見栄えも風味もとても整然としている。現在は10〜4月の期間限定販売で、以前から西都城駅弁の一番人気で、2005年の「九州の駅弁ランキング第2弾」でも第10位に食い込んだ。

※2006年6月補訂:写真の掲載と解説文の全面改訂
販売駅
日豊本線 西都城(にしみやこのじょう)駅 1923(大正12)年1月24日開業 宮崎県都城市松元町
調製元
株式会社 せとやま弁当 宮崎県都城市松元町1街区1号 0986(22)1000 http://www.0986221000.com/

盆地の牛めし(840円)2006年1月29日に駅前調製元で予約購入
Bonchi no Gyu Meshi

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1989(平成元)年の発売。真っ黒なボール紙の長方形容器を割り箸ごと、やはり真っ黒な掛紙を巻いて留める。中身は混ぜ御飯の上に宮崎県産黒毛和牛のローストスライスを整然と約5切れ詰め、残りを錦糸卵で覆い、やはり整然とした形状の椎茸やカニクリームコロッケやオクラなどを添える。1日5個限定だそうな。価格は2004年時点で720円、購入時点で840円。

都城の鉄道の要衝は都城駅であるが、市の中心部はこちら西都城のほうが近く、1980(昭和55)年には高架化工事が完成した。しかし利用者は都城の1/3ほどで、古びた大きな構造物を持て余している感がある。

そんな西都城駅には長距離列車も駅弁需要もなく、駅弁立売や駅売店や車内販売もなくなり、駅弁屋は駅前の弁当屋になっていた。しかしそんな状況でも、さらに国産牛の高騰に遭っても、近隣の駅弁業者が撤退や廃業を選んでも、取扱商品に昔ながらの駅弁を守り続けている。

※2006年6月補訂:写真の掲載と解説文の全面改訂
販売駅
日豊本線 西都城(にしみやこのじょう)駅 1923(大正12)年1月24日開業 宮崎県都城市松元町
調製元
株式会社 せとやま弁当 宮崎県都城市松元町1街区1号 0986(22)1000 http://www.0986221000.com/

【終売】ざ・日本一(1,000円)2011年3月11日に都城駅待合室キヨスクで購入
The Nippon-ichi (end of sales)

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九州新幹線全線開業記念駅弁22種のひとつとして、2011(平成23)年1月1日から8月31日まで販売。同年10月からの「九州駅弁グランプリ」にもエントリーされており、販売は継続されたが、2012(平成24)年中に終売の模様。真っ黒なボール紙の箱に、鉄道車両や観光名所の写真5点を採用した掛紙を巻く。中身は白御飯の上をとりそぼろ、鶏照焼、豚肉の胡麻味噌煮、和風ローストビーフ、シイタケ煮、錦糸卵、紅生姜、グリーンピースで覆い、つくねやガネ(さつまいもの天ぷら)などを添えるもの。

宮崎県都城市は牛肉と豚肉と鶏肉の生産量日本一を誇ると掛紙に書いてある。その統計を探せないが、都城市農政部畜産課のホームページによると、平成18年農業産出額(市町村別)で「肉用牛」、「豚」、「鶏」がそれぞれ1位、「畜産」(「肉用牛」、「乳用牛」、「豚」、「鶏」、「その他畜産物」の合計)が1位となったのだそうな。これで駅弁の名前が「ざ・日本一」である。しかしここでは最高額の駅弁なのに、実物に不思議と豪華感がない。他の安い西都城駅弁のほうが、感じが良いような。

※2016年8月補訂:終売を追記
販売駅
日豊本線 西都城(にしみやこのじょう)駅 1923(大正12)年1月24日開業 宮崎県都城市松元町
調製元
株式会社 せとやま弁当 宮崎県都城市松元町1街区1号 0986(22)1000 http://www.0986221000.com/

【終売】新燃(1,200円)2012年2月11日に博多駅ビル会議室で購入
Shinmoe (end of sales)

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JR九州の駅弁キャンペーン「九州駅弁グランプリ」への出品に向けて、2011(平成23)年10月1日までに登場。宮崎県に近い鹿児島県内の霧島連峰で同年1月に噴火した新燃岳がテーマ。長方形の竹皮編み容器を、新燃岳の噴火を描いた掛紙で包む。中身は柚子味噌をかけた三角おにぎりに、鶏肉パイ包み焼、鶏ささみ昆布巻、豚角煮、牛肉とごぼうのしぐれ煮、サツマイモのマヨネーズ和えなど。

駅弁では見たことがないミートパイを入れたり、牛肉をこの駅弁のために特注したという火山灰を練り込んだ器に入れたりなど、強烈な創作意欲をひしひしと感じる。価格は1,200円が公式だが、常に1,000円で販売されていた。2012(平成24)年中に終売の模様。

2011(平成23)年1月の新燃岳の噴火は東京でもニュースになり、降灰により地元は迷惑している旨の解説や映像を付けて紹介された。しかしこの地域の大地や台地は火山灰が何万年も積もり続けてできたもの。確かに、旅行者が列車で通過しただけでリュックサックの中にまで侵入してきた白く細かい火山灰にウンザリしない人はいないと思うが、こんな危ないテーマの駅弁が標記のキャンペーンで人気投票や識者選考を経て宮崎県の代表としてJR九州本社へ送り込まれたのだから、麓の見方はメディアの感覚とはちょっと違うのではないかと思った。

※2016年8月補訂:終売を追記
販売駅
日豊本線 西都城(にしみやこのじょう)駅 1923(大正12)年1月24日開業 宮崎県都城市松元町
調製元
株式会社 せとやま弁当 宮崎県都城市松元町1街区1号 0986(22)1000 http://www.0986221000.com/

【終売】かしわめし(500円)2007年8月23日に横浜市内のファミリーマートで購入
Kashiwa Meshi (end of sales)

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コンビニ大手のファミリーマートが2007(平成19)年8月21日〜9月20日に実施した「そのまんま宮崎フェア」に名を連ねた、駅弁屋監修の期間限定コンビニ弁当。掛紙のデザインや、中身の内容や見栄えで、西都城駅弁「かしわめし」がよく再現されている。しかし残念ながら風味はパサパサボソボソ、220円の追加で買える本物の面影は皆無だった。

テレビでお笑いタレントとして活躍していた宮崎県都城市出身のそのまんま東が、官製談合疑惑による知事辞職に伴い実施された2007年1月の宮崎県知事選挙に無所属で立候補、意外にも政党が推す東大卒の元官僚2名などを破り初当選した。

これがテレビのワイドショーなどで大きく取り上げられ、知事や宮崎への注目度が大きく上昇した。この商品の掛紙左上にある人物イラストは、その東国原(ひがしこくばる)知事のもの。県産品の売り込みに自身の人気と知名度を生かしてもらおうと、この時点で無制限に使用させている。

駅弁屋さんのとりそぼろ(368円)2008年5月9日に八食センターで購入
Ekibenyasan no Tori Soboro

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2008(平成20)年3月1日に釧路八戸米沢都城の4種が登場した駅弁屋の監修によるレトルト弁当の派生商品として、米沢と都城の2種で出た瓶詰め。甘辛く煮た鶏フレークが詰まった瓶を、レトルト弁当と意匠を合わせたのボール紙の枠にはめる。下記商品と同じく、西都城の駅弁はこんな味だったか、という風味。

調製元
日本水産 株式会社 東京都千代田区大手町2の6の2 0120-837-241

宮崎県都城せとやま弁当監修 かしわ弁当(735円)2008年5月9日に八食センターで購入
Miyazaki-ken Miyakonojo Setoyama Bento Kansyu Kashiwa Bento

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2008(平成20)年3月1日に釧路八戸米沢都城の4種が登場した、駅弁屋の監修によるレトルト弁当。パック御飯とレトルトと針状錦糸卵の袋を、調理例の写真や監修元や商品名などを掲載したボール紙の箱に詰める。パック御飯とレトルトを電子レンジで暖めて、レトルトと錦糸卵の中身を御飯の上にかけて、パッケージの枠に収めてできあがり。

中身は味付飯の上に、暖めたレトルトに入っていた鶏肉、鶏とごぼうとニンジンのそぼろ、錦糸卵。西都城駅弁の「かしわめし」とは中身が全く異なり、水っぽいのにパサパサの食感も駅弁とは別物、鶏駅弁の雰囲気は出ていないと思う。上記のコンビニ弁当ともども、再現手法の限界を感じる。そういえば、この監修元は今まで、西都城の駅弁屋と紹介されていたが、今は都城の駅弁屋と紹介されるようになったようだ。

調製元
日本水産 株式会社 東京都千代田区大手町2の6の2 0120-837-241