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第3回鉄道テーマ検定2級試験 解答と解説

2014年3月9日(日)に実施された「第3回鉄道テーマ検定」2級試験の非公式な解答と解説です。解答は3月19日に鉄道テーマ検定の公式サイト(http://www.kentei-uketsuke.com/tetsudo/)で公開されたものが3月26日に変更されたもの(http://www.kentei-uketsuke.com/tetsudo/dl/answer_03_a_20140326.pdf)とひとつだけ一致していませんが、両論は併記しています。

当ページの内容は日本鉄道テーマ検定実行委員会、日本出版販売その他関係各社の公式なものではありません。また、解説の内容は厳密さや正確さよりもむしろ、制限時間中に素早く正答を発見する観点で書いています。

改訂履歴
  • 2014年3月11日 速報を公開
  • 2014年3月21日 公式な解答の公表を反映
  • 2014年4月22日 公式解答の訂正を反映
  • 問1 解答1番

    【内容】883系の初列車はどれか。
    【解説】1995年4月に日豊線「ソニックにちりん」でデビュー、といきたいが、同年3月から博多〜大分の「にちりん」で先行的に使用されている。1997年3月ダイヤ改正で博多〜大分の「にちりん」と統合し、列車愛称が現在の「ソニック」に短くなった。「青いにちりん」が列車愛称になったことはない。

    問2 解答4番

    【内容】181系の「とき」撤退後の転用先はどれか。
    【解説】「とき」向け181系は1982年11月の上越新幹線開業で失職。一方で国鉄末期の1980年代は、1982年11月ダイヤ改正での山陽本線広島地区の普通列車のように、編成長を半分にして列車本数を倍増することで、便利にして利用促進という時代であり、不足する先頭車がさかんに新造や改造で生み出された。

     そこでその181系のうちクハ181とクハ180の各1両がクハ481に改造されて九州へ送られ、1984年2月ダイヤ改正での「にちりん」の増発に貢献した。181系と485系では床面高が異なるため先頭車だけ低い姿と、運転台に交直切替スイッチがなく1986年11月に下関「にちりん」が立ち往生した事件が話題になった。

    問3 解答3番

    【内容】381系を使っていない列車はどれか。
    【解説】北近畿地区の485系改造な183系を新車の287系と中古の381系で置き換え始めた2011年3月ダイヤ改正で、新大阪〜天橋立の「文殊」は廃止されたため、これに381系は使われていない。「こうのとり」「きのさき」「はしだて」では現在使用中。

    問4 解答2番

    【内容】絵入りヘッドマークの採用時期はどれか。
    【解説】「ごーさんとお」な1978年10月ダイヤ改正で、電車特急のヘッドマークが文字だけからイラストに差し替えられ、鉄道ファンの注目を大いに集めた。これらの列車愛称や沿線に由来するアイテムを取り入れた黒岩保美氏によるデザインは、作品と呼べる美しさであると思う。

    問5 解答2番

    【内容】キノコ型クーラーの形式はどれか。
    【解説】模型ファンや昭和50年代からの鉄道ファンでないと、「AU12形」と即答するのは難しいと思う。貴賓車クロ157に使われた試作品のAU11形も同じような形をしているが、これはキノコ型とは呼ばれない。AU13形は特急型から近郊型まで多用された箱型の小さいタイプ、AU15形は581・583系が使うもっと小型のタイプ。

    問6 解答4番

    【内容】1945年の終戦後初めての特急の列車愛称はどれか。
    【解説】3級問16のとおり「へいわ」と覚えておくもの。1949年9月ダイヤ改正で東京〜大阪に登場し、翌1950年1月に「つばめ」へ改称。「櫻」は戦前で絶えたが1951年4月に「つばめ」の臨時の続行便で「さくら」が登場。戦前の最高峰「富士」は「さんろくとお」1961年10月ダイヤ改正でなぜか、東京〜神戸と東京〜宇野の電車特急という格で再登板。

    問7 解答2番

    【内容】「おき」デビューのダイヤ改正はどれか。
    【解説】「おき」は山陽新幹線博多開業の1975年3月ダイヤ改正でデビューし、小郡(2003年10月ダイヤ改正で新山口に改称)で新幹線と接続した。2001年7月のキハ187系への置き換えで「スーパーおき」に改称。2013年7月の水害により、現在は新山口〜津和野で運休中。

    問8 解答1番

    【内容】「スペーシアきぬがわ」にあるカラーリング愛称はどれか。
    【解説】2012年5月の東京スカイツリー開業に向けて、東武鉄道100系特急型電車「スペーシア」全9編成を「雅」「粋」「サニーコーラルオレンジ」の3種類に3編成ずつリニューアル。JR乗り入れ対応の3編成には、これらがひとつずつ割り当てられた。JR東日本の「宴」は1994年6月デビューの、「華」は1997年4月デビューの、485系生まれなお座敷電車。近畿日本鉄道の「楽」は1990年10月デビューの団体専用電車。

    問9 解答4番

    【内容】130km/h運転を初めて始めた列車はどれか。
    【解説】1989年3月ダイヤ改正で651系と共にデビューした常磐線「スーパーひたち」が130km/h運転を開始。同時に北陸でも130km/h運転が始まっているが、それは湖西線内で「スーパー雷鳥」に限るもので、1988年3月デビューの北陸線「きらめき」は無縁であった。中央線「スーパーあずさ」は1993年12月、関西空港への「はるか」は1994年9月に、それぞれデビュー。

    問10 全員正解

    【内容】分割・併合運転をしたことがない列車はどれか。
    【解説】山陰の「はしだて」は「まいづる」と、四国の「しまんと」は「南風」と、1975年3月の山陽新幹線全通で消えた後の1976年7月に佐世保線特急として復活した九州の「みどり」は「ハウステンボス」と、それぞれ分割・併合運転を実施中。「有明」も1989年4月から1992年3月まで「オランダ村特急」と動力協調運転を実施していた。大阪発着の九州特急だった「みどり」の一代目も、佐世保編成と大分編成の分割・併合をやっていた。公式な解答は「3(有明)」であったが、後に全員正解に変更された。

    ※2014/4/22訂正:公式解答の訂正(3番→全員)を反映

    問11 解答1番

    【内容】「かがやき」の運転区間でないのはどれか。
    【解説】1988年3月ダイヤ改正でデビューし、1997年3月のほくほく線開業で消えた、長岡連絡の北陸特急「かがやき」は、現在の「はくたか」と同じように、金沢発着、福井発着、和倉温泉発着の便があった。富山は全列車の停車駅であるが、ここを始発駅や終着駅として設定したことはない。

    問12 解答1番

    【内容】885,787,783系をすべて使う列車はどれか。
    【解説】885系は長崎線「かもめ」のために2000年3月にデビューした車両であり、今も使用中。787系はいったん撤退したが、九州新幹線鹿児島ルート全通の2011年3月ダイヤ改正で再登板。783系は朝晩や臨時での博多〜佐賀で使用。「かいおう」や「有明」は885系の領域ではない。

     783系と787系を使う「にちりん」は、過去や代走で885系も使っただろうが、現在は883系や885系といった振り子式車両を使わない列車として整理されている。小倉〜大分の臨時列車で、停車駅も所要時間も差が見られないのに「にちりん」と「ソニック」があるのは、これによるもの。

    問13 解答4番

    【内容】特急でない列車愛称はどれか。
    【解説】「まりも」は2001年7月から2008年8月末まで、札幌〜釧路の夜行特急であった。「エルム」は「北斗星」の多客臨で、「いしかり」は北海道内で初めての電車特急として、その名が使われた。石北線の急行「大雪」は、昼行でも夜行でも特急格上げの際には「オホーツク」にされたため、特急にはなれなかった。

    問14 解答4番

    【内容】SL牽引の客車列車でなかった特急はどれか。
    【解説】「白鳥」は「さんろくとお」1961年10月ダイヤ改正でキハ82系のディーゼル特急としてデビュー、羽越線電化の1972年10月ダイヤ改正で485系電車となり、廃止と再登場を経て以後も電車特急であるから、客車列車の時代を経ていない。

     「つばめ」は3級問30のとおり「青大将」の時代があり、「かもめ」も1953年3月から「さんろくとお」まで京都〜博多の客車特急であり、「はつかり」も1958年10月のデビュー当時は全区間で蒸機が牽引する客車特急であった。

    問15 解答3番

    【内容】両国発着の特急が消えたのはいつか。
    【解説】1972年7月の総武地下線開業で、東京の東のターミナルは両国から東京へ移ったが、両国発着の優等列車は国鉄分割民営化を経て一本列島の1988年3月ダイヤ改正まで生き残った。当時の頭端式ホームは後も新聞輸送や臨時列車で使われ、今も1線だけ生きている。

    問16 解答3番

    【内容】「はまかいじ」の経路はどれか。
    【解説】1996年4月のデビュー以来、20年近く週末運転の臨時特急と185系を堅持する「はまかいじ」の、運転区間は横浜〜松本で、横浜線を経由するから新横浜に止まる。磯子や鎌倉に発着するもう1往復が183(189)系で設定された時期もあったが、大船発着にはならなかった。

    問17 解答4番

    【内容】「こうのとり」で使っていない車両はどれか。
    【解説】「こうのとり」が2011年3月ダイヤ改正でデビューした頃、北近畿地区に485系はいなかった。その前身の「北近畿」は、城崎電化な国鉄最後の1986年11月ダイヤ改正で485系電車でデビュー、1991年9月の七尾線電化に機器を提供するため、交流の設備を降ろして183系に衣替え。「こうのとり」は今は新車の287系と中古の381系を使うが、デビュー当時にはこの183系での運用もあった。

    問18 解答2番

    【内容】JR西日本の車内販売会社の名前はどれか。
    【解説】時刻表に書いてあるとおり「ジェイアール西日本フードサービスネット」が正しい。略称「FSN」。JR他社には「ジェイアール東海パッセンジャーズ」や「JR東日本リテールネット」という100%子会社がある。いずれも国鉄時代の日本食堂や鉄道弘済会(キヨスク)の血が少し入っている。

    問19 解答2番

    【内容】ブルネル賞優秀賞でない車両はどれか。
    【解説】房総のJR東日本の255系は1993年度の通産省「グッドデザイン賞」であるが、ブルネル賞は得ていない。

     旧N'EXのJR東日本の253系は1992年に鉄道友の会「ローレル賞」とイギリス・ワトフォード会議「第4回ブルネル賞近距離列車部門最優秀賞」を受賞。日豊線のJR九州の883系は1995年度の通産省「グッドデザイン賞」で、1996年に鉄道友の会「ブルーリボン賞」とイギリス・ワトフォード会議「第6回ブルネル賞長距離列車部門最優秀賞」を受賞。長崎線のJR九州の885系も同じく2001年の「グッドデザイン賞」「ブルーリボン賞」「第8回ブルネル賞長距離列車部門最優秀賞」でトリプル受賞。

    問20 解答2番

    【内容】夜行でない列車はどれか。
    【解説】「オホーツク」は急行「大雪」格上げの夜行便が1992年3月から存在した。一方で「スーパーおおぞら」の経路での夜行便は、急行「まりも」の格上げで1993年3月に「おおぞら」になり、2001年の改称で「まりも」になったため、「スーパーおおぞら」の名では走っていない。

     「有明」「にちりん」は、急行「かいもん」「日南」の格上げで1993年3月にデビューした夜行特急の列車愛称がそれぞれ「ドリームつばめ」「ドリームにちりん」となるなど、この名では夜行になっていない。しかし1990年前後にそれらの夜行急行の多客臨として、昼行の名前と種別と車両のまま続行便が出たことがある。「有明」は確実に覚えているが、「にちりん」はどうだったか。

    問21 解答3番

    【内容】VVVFインバーターを初めて導入したJR東日本の特急電車はどれか。
    【解説】1993年7月に房総でデビューした255系電車が該当。1989年3月デビューの「スーパーひたち」の651系や、1990年4月デビューの「スーパービュー踊り子」の251系や、1991年3月デビューの「成田エクスプレス」の253系は、国鉄が205系通勤型電車で実用化した「界磁添加励磁制御」を採用した。日韓W杯対応で2002年に製造した253系200番台も、武蔵野線の205系から制御装置を抜いてきてまで旧式を守った。

    問22 解答1番

    【内容】北海道で最初の特急はどれか。
    【解説】「さんろくとお」1961年10月ダイヤ改正で函館〜旭川でデビューした「おおぞら」がそれである。「おおとり」は北海道では1964年10月ダイヤ改正で函館〜網走で、「北斗」も北海道では1965年11月に函館〜旭川で、「いしかり」は1975年7月に札幌〜旭川で、それぞれデビューした。

    問23 解答2番

    【内容】現在の最長距離の昼行特急はどれか。
    【解説】大阪〜長野の441.2kmを走る「しなの9・16号」が、現役では日本最長距離特急(新幹線と夜行列車を除く)である。2001年3月の大阪〜青森「白鳥」廃止、2010年12月の新潟〜青森「いなほ」の秋田打ち切りという順番で、タイトルがここへ転がり込んだ。「南風」の岡山〜宿毛では318.0km、「サンダーバード」の大阪〜魚津では352.5km、「スーパー宗谷」の札幌〜稚内では396.2km。

    問24 解答1番

    【内容】151系のキャッチフレーズはどれか。
    【解説】1956年11月デビューの151系こだまは、ビジネス特急こだま。東京も大阪も7時発、13時50分着、16時発、22時50分着と、2時間10分の滞在時間で日帰りができる、ビジネスができるという、当時としては画期的で今にすれば無理がある言い分である。後にクロ151「パーラーカー」を連結するが「パーラー特急」とはならず。「高速電車特急」や「東海道新特急」でもないが、前者は151系に対する国鉄のチラシに「新製長距離高速電車」とあったり、後者は後の20系客車につながる構想があったりはしている。

    問25 全員正解

    【内容】東京発着にならなかった列車はどれか。
    【解説】1973年4月の新幹線工事を理由とした東京〜上野の列車線の使用停止までは、在来線特急「はつかり」「つばさ」の一部は東京発着であった。「いなほ」「やまばと」は東京に来ていないと思うが、どうだろう。公式な解答は「4(やまばと)」であったが、後に全員正解に変更された。

    ※2014/4/22訂正:公式解答の訂正(3番→全員)を反映

    問26 解答2番

    【内容】グッドデザイン賞の車両はどれか。
    【解説】「はるか」の281系は1994年度の通産省「グッドデザイン賞」。国鉄四国のキハ185系は1987年の、783系ハイパーサルーンは1989年の、「スーパービュー踊り子」の251系は1991年の、鉄道友の会「ローレル賞」をそれぞれ受賞しているが、グッドデザイン賞は取っていない。

    問27 解答1番

    【内容】実在した臨時特急はどれか。
    【解説】バブル経済の頃に輝いていたジョイフルトレインの元祖格である、1983年の国鉄東京南局「サロンエクスプレス東京」を使用した臨時特急列車としては、「サロンエクスプレス踊り子」と「サロンエクスプレスそよかぜ」がある。急行「サロン銀河」という夜行列車もあった。「白根」「しおさい」「あまぎ」の名での使用実績はない模様。

    問28 解答2番

    【内容】車内販売のない列車はどれか。
    【解説】JR東海は2013年3月に在来線での車内販売を全廃したため、今は「しなの」に車販がない。「フレッシュひたち」や「きりしま」は一部の列車で車販が健在。JR四国では2003年10月に車内販売を全廃したが、2009年3月から「しおかぜ」「南風」の一部列車で、丸亀〜観音寺、丸亀〜琴平といった香川県内の短い区間で車販を復活させている。

    問29 解答3番

    【内容】「スーパーあずさ」「あずさ」がすべて止まる駅はどれか。
    【解説】例えば新宿14時発「スーパーあずさ19号」が、立川にも大月にも塩尻にも止まらない。茅野はすべて止まる。

    問30 解答4番

    【内容】「しおじ」廃止時の運転区間はどれか。
    【解説】山陽新幹線全通の1975年3月ダイヤ改正で消える前の「しおじ」は、新大阪〜下関に2往復、新大阪〜広島に2往復、大阪〜下関に1往復の運転。他の選択肢はそのものズバリではないが、新大阪〜博多・熊本には寝台特急「明星」、岡山〜博多・熊本・西鹿児島には「つばめ」、岡山〜下関には「はと」があった。

    問31 解答2番

    【内容】レール&レンタカーきっぷでの割引率はどれか。
    【解説】運賃20%、料金10%なので、特急料金は10%が正解。「のぞみ」「みずほ」「グランクラス」やA寝台や個室の利用では料金を割り引かないという例外はある。

    問32 全員正解

    【内容】初のワンマン特急はどれか。
    【解説】九州新幹線部分開業の2004年3月ダイヤ改正で生まれた、豊肥線特急「あそ」と肥薩線急行「くまがわ」を再編したキハ185系2両編成の豊肥線特急「九州横断特急」と肥薩線特急「くまがわ」と、キハ40形2両編成を黒く改造して投入した観光向け肥薩線特急「はやとの風」は、JRの特急としては史上初のワンマン運転を実施。

     公式な解答は「1(くまがわ)」であったが、後に全員正解に変更された。もし設問に定期列車では旨の条件があれば、運転開始当時は臨時列車であった「はやとの風」が落ちる。

     ただし多くの場合は客室乗務員が乗り、車内販売に加えて車内放送や車内改札も行う。鉄道行政や鉄道ファンでの見方はともかく、見た目では運転士を除く乗務員がドア開閉などの運転取扱をするかどうかの違いでしかない。2009年10月デビューの日南線「海幸山幸」、2011年10月デビューの三角線「A列車で行こう」も同様に、運転士と客室乗務員が乗務する。

    ※2014/4/22訂正:公式解答の訂正(1番→全員)を反映

    問33 解答4番

    【内容】「つばめ」上り初列車の牽引機の保存場所はどこか。
    【解説】大宮のJR東日本の「鉄道博物館」にある茶色いEF5889が、東海道本線全線電化で東京〜大阪7時間半運転を実現した1956年11月19日の上り「つばめ」の牽引機である。もちろん当時の車体色は青大将。下りの牽引機であるEF5857は1979年9月に宮原で廃車。JR東海の「リニア・鉄道館」にはEF58157がいる。JR西日本の「交通科学博物館」やJR九州の「九州鉄道博物館」にEF58はいない。

    問34 解答4番

    【内容】国鉄特急色の組合せはどれか。
    【解説】国鉄の特急色はクリーム4号の地にと赤2号の帯。知らなくても選択肢の多数決で選べば正解を取れる。クリーム2号は横須賀線電車の「スカ色」の帯色など、赤11号は気動車急行色の帯色など、赤13号は交直流の電車や機関車で、それぞれ使われた。

    問35 解答4番

    【内容】381系が初めてでない設備はどれか。
    【解説】側窓の中に多数の水平版を仕込み、ハンドルの回転で開閉や角度の調整をして光の通し具合を変える「ベネシャンブラインド」は、381系ではなく1967年10月デビューの「月光型」581系が初めて。オフィスで一般的なタイプのように、窓の中に組み込んでいなくてもベネシャンブラインドと呼ぶ。床下のクーラーと車体間ダンパ、アルミ合金の車体はいずれも、国鉄特急電車では381系が初めて。

    問36 解答1番

    【内容】グリーン車が4列シートの車両はどれか。
    【解説】2001年12月に中央線「あずさ」でデビューしたJR東日本のE257系が該当。というより、いまだに在来線特急のグリーン車で座席を横4列も詰め込むのはJR東日本だけ。1990年11月ダイヤ改正で半室グリーン車を組み込んだJR四国の2000系気動車や、1992年7月に「つばめ」でデビューしたJR九州787系電車や、2011年3月に「きのさき」「こうのとり」でデビューしたJR西日本287系電車は、当然に横3列。

    問37 解答2番

    【内容】急行「よしの川」の後継はどれか。
    【解説】徳島線高速化工事が完成した1996年3月ダイヤ改正で、急行「よしの川」はキハ185系の特急「剣山」に格上げされた。高徳線の「うずしお」は瀬戸大橋が開通した1988年4月ダイヤ改正で急行「阿波」を格上げ、牟岐線の「むろと」は1999年3月ダイヤ改正で「うずしお」の牟岐線内区間を分割して誕生、「なると」は1961年頃のわずかな期間に「阿波」の一部が名乗っていた列車愛称。

    問38 解答3番

    【内容】在来線昼行特急が現存するトンネルはどれか。
    【解説】北陸本線の北陸トンネルは「サンダーバード」など多数の特急が日々行き交う。2025年度に北陸新幹線が敦賀に来るまでは安泰だろう。

     山陽本線の関門トンネルには山陽新幹線の全通後も「にちりん」や「いそかぜ」などが走ったが、2005年3月ダイヤ改正での「いそかぜ」の廃止で昼行の、2009年3月ダイヤ改正での「富士・はやぶさ」廃止ですべての優等列車が消えた。上越線の清水トンネルも優等列車はこの2014年3月で消える寝台特急「あけぼの」のみで、冬のスキーシーズンに走っていた臨時特急も最近は見なくなった。日本坂トンネルは東海道新幹線にはあるが、現在の東海道本線にはない。

    問39 解答なし?

    【内容】ディーゼルカーでない列車はどれか。
    【解説】「いなほ」は試験時配布のチャームのとおり、「くろしお」は1972年10月から、キハ81の気動車特急であった。「有明」も1967年10月の門司港〜西鹿児島でのデビュー当時はキハ82での運転。

     在来線特急としての「やまびこ」は、盛岡電化の1965年10月ダイヤ改正で483系で生まれてから、1982年6月の東北新幹線暫定開業で新幹線に乗り換えるまで、一貫して電車特急であった。しかし準急時代の「やまびこ」は気動車だったそうで、そうなると特急に限っていないこの設問では正解がなくなってしまう。公式な解答ではこの「3(やまびこ)」を正解としている。

    問40 解答3番

    【内容】よんさんとおで「やまばと」から分離独立した列車はどれか。
    【解説】1968年10月ダイヤ改正で「やまばと」から分離したのは「あいづ」。従前のキハ82の6両編成×2で山形発着と会津若松発着を上野〜郡山で併結していたものを、485系電車化して分離した。同じ奥羽特急でも「つばさ」のことではなく、「こまくさ」は平成生まれであり、「ばんだい」は磐越西線の急行列車のち快速列車。

    問41 解答4番

    【内容】485系が配置されなかった車両基地はどれか。
    【解説】向日町運転所や南福岡電車区には485系がワンサカ配置されていた。秋田運転区にも「つばさ」や「たざわ」などの485系を配置。「いしかり」の485系1500番台が配置されたのは、苗穂運転所ではなく札幌運転所である。

    問42 解答1番

    【内容】豊肥本線で「有明」を牽引したディーゼル機関車はどれか。
    【解説】国鉄最末期の1987年3月に始まった「有明」の水前寺乗り入れでは、DE10がスハフ12を介して485系を牽引した。スハフはほどなく車掌車改造のヨ28000に代わり、1994年6月まで続いた。DE50は昭和の中央線や伯備線で試用された1両のみの形式、DF50は日豊本線で寝台特急を牽引するなど九州でも活躍したが1979年までに九州から撤退、DD51は九州では主に筑豊で貨車や客車を牽引したもの。

    問43 解答3番

    【内容】485系1500番台について誤った記述はどれか。
    【解説】1975年7月に「いしかり」でデビューした485系1500番台、北海道の寒さに対応する、屋根上の2つ目な前照灯と非貫通式はその特徴の一部である。今もクハが「北越」とジョイフルトレイン「彩(いろどり)」で現役である。北海道から撤退し1980年に青森へ移動した後、モハは向日町へ行ったが、国鉄分割民営化を前に上沼垂へ移動し、JR西日本に所属することなく全車がJR東日本へ引き継がれた。

    問44 解答2番

    【内容】ナイスミディパスの制限年齢はどれか。
    【解説】1983年3月の国鉄時代から2008年9月まで設定された、女性2〜3人グループが国鉄〜JR全線の新幹線や特急が3日間乗り放題だった「ナイスミディパス」は、30歳以上という年齢制限が付いていた。予告されず話題にもならず、ひっそりと消滅。

    問45 解答2番

    【内容】2000年3月ダイヤ改正で特急にならなかった列車はどれか。
    【解説】札幌と稚内を天北線経由で結んだ急行「天北」は、天北線の廃止により1989年5月に「宗谷」へ統合されたため、ミレニアムを見ていない。「利尻」「宗谷」と、1992年7月に「宗谷」のうち1往復を改称した「サロベツ」は、この時に特急へ格上げされた。

    問46 解答3番

    【内容】「しおかぜ」が登場したのはいつか。
    【解説】1972年3月ダイヤ改正で、四国にキハ181系を持ち込んで急行「いよ」を格上げし、「南風」と共に四国で初めての特急列車として、高松〜松山・宇和島の3往復で走り始めた。その後は1977年3月に高松〜宇和島で1往復増えただけで変化に乏しいまま、キハ185が来て四国の特急が激増した1986年11月のダイヤ改正に至る。

    問47 解答1番

    【内容】乗り継ぎ割引が適用されないのはどれか。
    【解説】JR九州は九州新幹線鹿児島ルートが全通した2011年3月のダイヤ改正で、特急料金の乗継割引の制度を全廃した。そのため、このような設問で九州内特急の名前が出てきたら、黙ってマークして問題ない。「ひかり」〜快速「マリンライナー」〜「しまんと」、「ひかり」〜「伊那路」、「サンライズ瀬戸」〜「うずしお」の乗り継ぎでは、後者の特急料金を半額にできる。

    問48 解答3番

    【内容】「あおば」の運転経路はどれか。
    【解説】「あおば」は1971年3月から1975年11月ダイヤ改正まで、仙台と秋田を北上線経由で結んだディーゼル特急。だからその経路は、仙台〜北上〜横手〜秋田となる。キハ181系「つばさ」の間合い運用であり、その電車化で消えた。

    問49 解答2番

    【内容】上野〜札幌が24時間を切ったのはいつか。
    【解説】1958年10月に東北地方で初めての特急である「はつかり」がデビューしたことで、上野〜札幌の鉄道での最短所要時間が初めて24時間を切った。青函連絡船は夜行便を利用し、北海道内では急行「大雪」が継いだ。

    問50 解答4番

    【内容】リニア・鉄道館にいない車両はどれか。
    【解説】2011年3月に愛知県の金城ふ頭でオープンしたJR東海の「リニア・鉄道館」には、美濃太田で眠っていたキハ80と381系電車、佐久間レールパークから運んだキハ181はいるが、485系電車はいない。1964年12月に「雷鳥」と共に「しらさぎ」で481系としてデビューした形式であるから、名古屋に縁がないわけではないのだが、JR東海には1両たりとも引き継がれなかった。

    問51 解答2番

    【内容】黒岩保美氏の経歴で間違いはどれか。
    【解説】黒岩保美氏は月刊鉄道雑誌でも「鉄道ジャーナル」ではなく「鉄道ファン」の編集長を1963年から1969年まで務めた。第二次大戦後には運輸省に在籍し、1959年には「鉄道友の会」の理事に就任、1969年にグリーン車のシンボルマークをデザインした。

    問52 解答3番

    【内容】山形新幹線に山形で接続した特急はどれか。
    【解説】山形新幹線開業の1992年7月ダイヤ改正で、従前の在来線特急「つばさ」の山形以北は「こまくさ」となった。「べにばな」は山形新幹線の工事に伴い1991年8月に、山形〜新潟の急行から米沢〜新潟の快速へ格下げされたディーゼル列車。「最上川」は1999年12月の山形新幹線新庄延伸に伴い、新庄〜酒田の快速列車に付けられた列車愛称。「新庄リレー」という列車が走ったことはないと思う。

    問53 解答1番

    【内容】御殿場線に乗り入れたロマンスカーの小田急線内の列車種別はどれか。
    【解説】1968年10月ダイヤ改正で国鉄全線の準急が急行になった際、従前は小田急線内を「特別準急」としていた「あさぎり」が「連絡急行」になった。1989年8月の沼津延伸と特急格上げで、小田急線内でも「特急」を名乗る。連絡特急や座席指定急行や座席指定特急という性格は持っていても、これが列車種別になることはなかった。

    問54 解答2番

    【内容】在来線特急が現存する駅はどれか。
    【解説】前橋には今話題の「あかぎ」が来る。昭和の頃から185系で、上野や新宿と高崎や前橋との間で通勤客を運ぶ地味な特急であったが、2013年11月に指定席が登場し、2014年3月から列車愛称を平日の大部分で「スワローあかぎ」に変え、651系電車が常磐線からやってきて、ユニークな特急券の発売を始めた。五能線の能代、今の関西線や和歌山線の王寺、今の山陰線や美祢線の長門市に、特急は来ない。

    問55 解答1番

    【内容】「かにカニ北近畿」で使わなかった形式はどれか。
    【解説】2000年代の冬にはさかんに運転された臨時列車「かにカニ北近畿」は、「北近畿」の183系電車、キハ65形エーデル車に加えて、日根野から381系を呼び寄せたこともあった。キハ181は「北近畿」の経路ではなく播但線「はまかぜ」の経路で、「かにカニはまかぜ」の列車愛称で使われた。

    問56 解答2番

    【内容】車体にビードがない車両はどれか。
    【解説】キハ283はビード付き。キハ261のうち、宗谷線高速化の2000年3月ダイヤ改正で「スーパー宗谷」でデビューした0番台はビード付き。2007年10月ダイヤ改正で「スーパーとかち」でデビューした1000番台はビードがない。

     ステンレスはひずみの除去が難しいため、昭和の頃は東急8000系電車や南海6000系電車のようにコルゲートという波板を使い、国鉄205系の頃になるとこのキハ283系のようにビードを入れて、ひずみを防いだ。溶接技術の改良で今は鋼製やアルミ合金製の車両のように、このキハ261系1000番台のように、波のない平面が実現している。

    問57 解答3番

    【内容】特急に愛称を付けたのはいつか。
    【解説】3級問70のとおり。第二次世界大戦の遠因となった1929(昭和4)年の昭和恐慌で利用促進のため列車愛称が生まれた、と覚えておく。

    問58 解答3番

    【内容】自由席特急料金は通常期指定席といくら違うか。
    【解説】時刻表に書いてあるとおり、510円引きが正解。JR九州では500円引き。

    問59 解答1番

    【内容】JR東海の在来線昼行特急はいくつあるか。
    【解説】東海道線の「踊り子」、御殿場線の「あさぎり」、身延線の「ふじかわ」、飯田線の「伊那路」、中央線の「しなの」、高山線の「ひだ」、北陸へ行く「しらさぎ」、紀勢線の「南紀」で8種類。

    問60 解答1番

    【内容】水戸岡鋭治氏のデザインでない車両はどれか。
    【解説】1988年3月ダイヤ改正でデビューした783系が該当。水戸岡鋭治氏は九州で海の中道のホテルをデザインし、それが縁で1988年7月にデビューしたキハ58系改造の「アクアエクスプレス」をデザインし、これでJR九州とのつながりができ、883系ソニックやキハ72系ゆふいんの森3世や485系レッドエクスプレスなど、JR九州のあらゆる列車をデザインし始めた。

    問61 解答1番

    【内容】運転台付き電動車なグリーン車と普通車の合造車の記号はどれか。
    【解説】運転台付き「ク」と、電動車「モ」と、グリーン車「ロ」と、普通車「ハ」を足してクモロハ。2011年3月に北近畿地区でデビューしたJR西日本のクモロハ286が唯一の事例。クロハモやクロモハという語順にはしない。「デ」は私鉄で電動車によく使うが、運転台が付いても「クデ」ではなく単に「デ」とすることがほとんどで、「クデロハ」なる実例はない模様。

    問62 解答3番

    【内容】「秋田リレー」の正しい説明はどれか。
    【解説】「秋田リレー」は1996年3月から1997年3月まで運転された、北上と秋田を結ぶキハ110系300番台の特急。3月か10月か、200番台か300番台か、というきわどい所を突かれると選択に迷う。このキハ110は1年間のピンチヒッターであることが分かっていたため、「秋田リレー」の廃止により車両は予定どおり200番台に改造されて飯山線などに転属、リクライニングシートはE217系グリーン車に転用したという。

    問63 解答3番

    【内容】客車特急「つばめ」の女性乗務員の名前はどれか。
    【解説】1950年6月から東海道線「つばめ」「はと」に「つばめガール」「はとガール」が乗務。同年4月の「特ロ」こと特別二等車の連結、5月の「はと」デビュー、そして10月に東京〜大阪8時間運転と戦後復興が続いた。「つばめレディ」は1992年7月のJR九州での787系「つばめ」デビューと同時に採用されたもの。「つばめウーマン」でも「つばめアテンダント」でもない。

    問64 解答3番

    【内容】381系のモーターはどれか。
    【解説】MT58が正解。MT46は101系通勤型電車の試作車で使用、MT54は165系急行型電車を手始めに、113系近郊形電車や485系特急形電車などでも使われたベストセラー。MT60は201系通勤型電車で採用。

    問65 解答2番

    【内容】「スーパーはくと」の通過駅はどれか。
    【解説】時刻表に書いてあるとおり、三ノ宮、明石、上郡の各駅には全列車が停車。神戸には止まらない。

    問66 解答2番

    【内容】1968(昭和43)年のダイヤ改正の呼び方はどれか。
    【解説】3級問79と異なり、ダイヤ改正の月を書いていないが、485系やキハ181がデビューしたのは「よんさんとお」でも「ヨン・サン・トオ」でも、そんな呼び方であればOK。「ヨン・サン・サン」でも「ロク・ハチ・トオ」でもない。「ゴウ・サン・トオ」はその10年後の1978(昭和53)年10月のダイヤ改正の呼び方で、電車特急に絵入りヘッドマークが付いた。

    問67 解答4番

    【内容】「しおかぜ」「いしづち」は8000系電車とどの気動車を使うか。
    【解説】2000系が正解。宇和島発着の1往復と、その折り返しで使われる。5000系は2003年10月に登場した快速「マリンライナー」向け電車。岡山・高松〜新居浜で8000系電車の「しおかぜ」「いしづち」が走り始めた1992年は、キハ181の「しおかぜ」やキハ185の「いしづち」もあったから、これらも正解だと言い張ることができるかもしれない。

    問68 解答1番

    【内容】789系1000番台に使われない色はどれか。
    【解説】「スーパーカムイ」の789系1000番台の車体色は、シルバーメタリックの地にライトグリーンとラベンダーバイオレットの帯。コバルトブルーが使われていない。よく分からなくても、銀色の電車だったし、道央だからラベンダーが観光資源だし、JR北海道のJRマークはライトグリーンだし、と勝手に想像すれば正解。

    問69 解答4番

    【内容】末端区間で普通列車にならない列車はどれか。
    【解説】「スーパーカムイ」は札幌〜新千歳空港で快速「エアポート」になる。「しおさい」は成東〜銚子で普通列車になる便が、「はしだて」は豊岡発着の北近畿タンゴ鉄道線内で久美浜〜豊岡が快速列車。「きのさき」ではそんなことがない。

    問70 解答3番

    【内容】特急向け割引きっぷでないのはどれか。
    【解説】「北陸フリー乗車券」での特急に乗るときには特急料金が必要。前身の「北陸フリーきっぷ」では特急に乗れたが、JR東日本による特急に乗れる乗り放題きっぷの粛清の一環で、2013年4月からこのようになった。JR北海道の「Sきっぷフォー」とJR東日本の「あずさ回数券」は、特急が使える回数券タイプの企画乗車券類。JR九州の「2枚きっぷ」「4枚きっぷ」もそうだが、長崎〜佐世保など一部の区間では普通列車向けの設定もある。

    問71 解答1番

    【内容】381系電車の試作車と登場時期はどれか。
    【解説】1973年7月に「しなの」でデビューした381系電車の試作車は、1970年に製造した591系電車である。391系とか1年単位での登場年の聞き方とか、紛らわしいことをしてくれる。

    問72 解答3番

    【内容】1960年のキハ80系「はつかり」の停車駅はどれか。
    【解説】1960年6月当時の時刻表によると、上野、水戸、平(現在のいわき)、仙台、一ノ関、盛岡、尻内(現在の八戸)、青森が正解。知らなければ分かるはずがない。当時の特別急行列車の停車駅は1県1駅が原則だったようで、一ノ関や尻内に止まった理由はなんだろうか。

    問73 解答1番

    【内容】外国人向けJR全線乗り放題きっぷの名前はどれか。
    【解説】ジャパンレールパスが正解。国鉄時代の1981年5月の発売開始から変わらずこの名前である。「ジャパンレールチケット」でも「ディスカバージャパンパス」でも「ユージャパンチケット」でもない。

    問74 解答2番

    【内容】「A列車で行こう」「海幸山幸」「指宿のたまて箱」「はやとの風」の共通点はどれか。
    【解説】ビジネスより観光利用者を前提としているとは思うが、その定義は難しい。しかし、「指宿のたまて箱」「はやとの風」は土休日に限らず毎日運転であり、「海幸山幸」は国鉄時代の車両ではなく高千穂鉄道のトロッコ車両だったものであり、これは九州新幹線鹿児島ルートに接続しないから、他の選択肢は適当でない。

    問75 解答3番

    【内容】「はくたか」で使われない形式はどれか。
    【解説】「はくたか」には、160km/h運転が可能なJR西日本の681系0番台と、北越急行の681系2000番台と683系8000番台を使う。160km/h運転ができない683系4000番台での代走もあるという。683系2000番台は「しらさぎ」向けか3両編成の「サンダーバード」増結用であり、「はくたか」には使われない。

    問76 解答3番

    【内容】聚楽が食堂車を持っていた列車はどれか。
    【解説】当時を知っていれば「とき」と即答。在来線の食堂車は日本食堂がやっていた、というより第二次大戦中に食堂車営業を行っていた全6社の統合で日本食堂が生まれたのだが、上越線の特急「とき」の食堂車や上越新幹線「あさひ」のビュフェの一部は聚楽が営業していた。2011年4月に日本レストランエンタプライズが吸収。ということで「白鳥」「ひばり」「やまびこ」は日本食堂の受け持ち。

    問77 解答1番

    【内容】カシオペアの向谷実氏が音楽を担当した特急はどれか。
    【解説】「海幸山幸」が正解。2009年10月のデビューを前に、向谷実氏がミュージックホーンと車内チャイムと車内BGMを作曲した。フュージョンバンド「カシオペア」のキーボード奏者が本職であったが、パソコン向けゲームソフト「トレインシミュレーター」を販売したり、全国各地の駅や列車内でメロディを手がけたり、テレビの鉄道番組に出演したりと、鉄道にプロとしても深く関わっている。

    問78 解答2番

    【内容】JR北海道の客室乗務員の名前はどれか。
    【解説】JR北海道の客室乗務員は「ツインクルレディ」。1997年3月の「スーパーおおぞら」デビューに際し、同列車での乗務を開始、後に夜行を除くグリーン車付き特急に拡大した。「ツインクル」はJR北海道の旅行ブランドである。「ハイパーレディ」は1988年3月の783系電車のデビュー当時のJR九州の客室乗務員。「クイックルレディ」や「ノースウィンレディ」とはなんだろうか。

    問79 解答4番

    【内容】JR四国の25kmまでの自由席特急料金はいくらか。
    【解説】時刻表に書いてあるとおり、310円。JR九州だと300円。

    問80 全員正解

    【内容】流線型の車両はどれか。
    【解説】681系には「サンダーバード」の0番台にも「しらさぎ」向けのほうの2000番台にも、あのずんぐりとした非貫通型先頭車があるではないか、ということで全員が正解となった。「はるか」の281系、「こうのとり」などの287系はいずれも先頭車が貫通型。

    ※2014/3/21訂正:解答の訂正(1番→全員)と解説文の書き直し

    問81 解答2番

    【内容】「川内エクスプレス」の運転開始時期はどれか。
    【解説】九州新幹線鹿児島ルート全線開業の2011年3月ダイヤ改正でデビュー。「リレーつばめ」や「有明」の787系が大量に捻出されたことで、この列車や「かもめ」や「きりしま」などへ転用され、古い485系を一掃した。

    問82 解答4番

    【内容】651系のキャッチフレーズはどれか。
    【解説】列車愛称の公募チラシに「タキシードボディーのすごいヤツ。」と書かれた。

    問83 解答2番

    【内容】581・583系を使わなかった特急はどれか。
    【解説】「雷鳥」での活躍は有名。国鉄分割民営化以降も臨時列車で使われた。「にちりん」では1980年10月ダイヤ改正から1984年2月ダイヤ改正まで使用。「ひばり」では1972年3月ダイヤ改正から1978年10月ダイヤ改正まで使用され、2002年にはリバイバル運転も実施された。「かもめ」は山陽本線や九州内で非電化区間を走り、現在のような長崎線特急として1976年7月に再登場した際には佐世保線「みどり」との併結で長い編成を使えず、結果的に583系と縁がなかった。

    問84 解答4番

    【内容】ほくほく線はどこからどこまでか。
    【解説】犀潟から六日町まで。黒井は信越本線の駅で、十日町はほくほく線と飯山線が交差する駅。

    問85 解答2番

    【内容】「大人の休日倶楽部パス」は何歳から使えるか。
    【解説】50歳以上でJR東日本「大人の休日倶楽部ミドル」に入会でき、会員になれば「大人の休日倶楽部パス」が使える。設定期間はとても短いが、JR東日本とJR北海道が5日間乗れて25000円、JR北海道と北陸エリアのJR西日本に4日間乗れて1700円、企画乗車券類で特急料金を別払いさせるJR東日本の粛清の対象外で新幹線も特急も自由席が乗り放題という、これを買えない乗り鉄から見ればとてもうらやましい商品。

    問86 解答3番

    【内容】「はるか」が止まらない駅はどれか。
    【解説】時刻表に書いてあるとおり、石山には京都以遠に行く全列車が、山科には「はるか3号」が、日根野には朝の関西空港発と夜の関西空港着が停車する。東岸和田には停車しない。

    問87 解答3番

    【内容】在来線最高速度の特急はどれか。
    【解説】「はくたか」のほくほく線内160km/h運転が正解。1997年9月の開業時に140km/h、1998年12月から150km/h、2002年3月から160km/hと、最高速度が引き上げられた。ただし本気を出すのは遅れている時だけとも聞く。「スーパーひたち」は1989年3月のデビュー当時に全国初の130km/h運転を開始し、最高速度は今もそのまま。「サンダーバード」は1995年4月に681系「スーパー雷鳥(サンダーバード)」でデビューした当時から130km/h運転を実施。「スーパー白鳥」は青函トンネルで140km/hを実施。

    問88 解答2番

    【内容】国鉄時代に高山本線へ乗り入れた名鉄特急の形式はどれか。
    【解説】キハ8000系が正解。1965年8月に神宮前〜高山の準急「たかやま」でデビュー、列車愛称や運転区間の変遷を経て、1991年3月ダイヤ改正でキハ8500系に置き換えられるまで活躍した。キハ5000形は小田急電鉄の御殿場線直通準急向け。キハ8200系という系列はない。

    問89 解答2番

    【内容】E657系の編成はどれか。
    【解説】2012年3月に常磐線でデビューしたE657系はすべて、6M4Tの10両編成。6M6TはE351系「スーパーあずさ」のフル編成など、4M4Tはその基本編成など、4M3Tは651系「スワローあかぎ」やE653系「いなほ」など。6M4Tとは、6両の電動車(モーター付き車両)と4両の付随車(モーターなし車両)で10両編成を組むことを指す。一般的にモーター付き車両が多いほど、加速時にパワーがあったり滑走しにくくなるメリットがあり、製造や運転に関するコストが上がるデメリットがある。

    問90 解答1番

    【内容】1967年10月ダイヤ改正で登場した九州内特急はどれか。
    【解説】門司港〜西鹿児島間でディーゼル特急「有明」がデビューした。「にちりん」は1968年10月に、九州内だけの「みどり」は1976年7月に、九州内だけの「きりしま」は1995年4月に、それぞれ登場した。

    問91 解答3番

    【内容】現時点で北近畿ビッグXネットワークでない列車はどれか。
    【解説】「たんば」は2011年3月ダイヤ改正で「きのさき」に統合されて現存しない。「きのさき」「まいづる」は現役。福知山を経由しない「はまかぜ」もこのネットワークに含まれる。

    問92 解答2番

    【内容】B特急料金でない区間はどこか。
    【解説】時刻表のピンクのページに書いてあるとおり、甲府〜松本、正確には竜王から西側の中央本線は、B特急料金の区間ではない。上野〜水戸、和歌山〜新宮を含む「くろしお」の経路、熊本〜大分を含むJR九州の全路線は、B特急料金の区間である。A特急料金が通常、B特急料金が割安という位置付け。

    問93 解答1番

    【内容】JR東日本の立席特急券の金額はどれか。
    【解説】通常期の指定席特急料金から510円引き。秋田新幹線や山形新幹線が絡むとちょっと違うが、選択肢では指定席と自由席、510円と310円の組合せしかないから関係ない。もともとは寝台特急列車の座席としての利用、いわゆる「ヒルネ」のための制度であったが、今では全車指定席の特急列車が満席の時に買う特急券という性格に変わったうえ、その適用ケースがJR東日本だけになっている模様。

    問94 解答2番

    【内容】「成田エクスプレス」のモニターでの対応言語でないのはどれか。
    【解説】選択肢の中ではスペイン語に対応しない。「成田エクスプレス」のモニターは日英中韓の4か国語対応、というより国が公共サイン類での日英中韓の4か国語での表記を推奨しているので、最近の駅や列車もだいたいそうなっている。

    問95 解答2番

    【内容】東京都内を無視した初めての東日本地区の特急はどれか。
    【解説】問48の「あおば」が古い。「あいづ」は上野発着であり、「むつ」は3級問64のとおり1985年3月から一年半の命であり、「つがる」は東北新幹線八戸延伸の2002年12月のデビューという21世紀の出来事。

    問96 解答4番

    【内容】キハ183系1000番台の履歴にない列車はどれか。
    【解説】流浪のキハ183系1000番台は、「オランダ村特急」〜「ゆふいんの森」〜「シーボルト」〜「ゆふDX」〜「あそぼーい!」という転用順。「ハウステンボス」では使われていない。

    問97 解答1番

    【内容】JR北海道「HEAT」のフルネームはどれか。
    【解説】「スーパー白鳥」の789系0番台やかつての281系の頭の横には「Hokkaido Express Advanced Train」と書いてある。281系試作車には「Hokkaido Experimental Advanced Train」と書いてあったが、今はまとめて「FURICO281」なので過去帳入り。ExtremeとかAggressiveでも格好良いと思う。

    問98 解答2番

    【内容】特急の走る路線はどれか。
    【解説】因美線に智頭急行から「スーパーはくと」「スーパーいなば」が来る。和歌山線や加古川線や美祢線に特急は来ていないと思う。試験開始時に設問が「特急の走らない路線」から「特急の走る路線」に訂正された。

    問99 解答2番

    【内容】初めて130km/h運転を実施した気動車はどれか。
    【解説】1994年3月に「スーパー北斗」でデビューしたキハ281が、気動車では初めて最高速度130km/hでの営業運転を実施。札幌〜函館を2時間59分で結んだが、JR北海道の経営問題により2013年11月から120km/hへ減速。2000年3月に「スーパー宗谷」でデビューしたキハ261系も130km/h運転を実施し、札幌〜稚内を4時間58分に縮めた。JR西日本のキハ187の130km/h対応は準備工事のみ。同社のキハ189系「はまかぜ」は東海道・山陽本線で新快速に混じり130km/h運転を実施する。

    問100 解答1番

    【内容】151系のボンネットに入っているものは何か。
    【解説】あの中には電動発電機と空気圧縮機つまりコンプレッサーが入る。今の車両は床下に収めるが、当時は機械が大きくて収まらなかった。

    鉄道テーマ検定 解答と解説

    第1回「新幹線」3級 2012年5月13日実施

    第1回「新幹線」2級 2012年5月13日実施

    第2回「ブルートレインと現役寝台特急」3級 2012年12月16日実施

    第2回「ブルートレインと現役寝台特急」2級 2012年12月16日実施

    第2回「新幹線」1級 2012年12月16日実施

    第3回「在来線特急」3級 2014年3月9日実施

    第3回「在来線特急」2級 2014年3月9日実施

    第3回「ブルートレインと現役寝台特急」1級 2014年3月9日実施

    第4回「新幹線」3級 2015年9月6日実施

    第4回「新幹線」2級 2015年9月6日実施

    第4回「在来線特急」1級 2015年9月6日実施

     
    1999年11月20日開設  2014年4月22日更新
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