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第3回鉄道テーマ検定3級試験 解答と解説

2014年3月9日(日)に実施された「第3回鉄道テーマ検定」3級試験の非公式な解答と解説です。解答は3月19日に鉄道テーマ検定の公式サイト(http://www.kentei-uketsuke.com/tetsudo/)で公開されたもの(http://www.kentei-uketsuke.com/tetsudo/dl/answer_03_a.pdf)と一致しています。

当ページの内容は日本鉄道テーマ検定実行委員会、日本出版販売その他関係各社の公式なものではありません。また、解説の内容は厳密さや正確さよりもむしろ、制限時間中に素早く正答を発見する観点で書いています。

改訂履歴
  • 2014年3月9日 速報を公開
  • 2014年3月11日 少しだけ訂正
  • 2014年3月21日 公式な解答の公表を反映
  • 問1 解答4番

    【内容】特急は何の略称か。
    【解説】特急は「特別急行」の略称である。「特殊急行」でも「特上急行」でも「特定急行」でもない。

    問2 解答3番

    【内容】特急型車両はどれか。
    【解説】117系は国鉄が京阪神地区の新快速に投入した近郊型電車。165系は国鉄の急行型電車。301系は国鉄が中央線と営団東西線との相互直通運転向けに投入した通勤型電車。255系はJR東日本が房総特急「ビューさざなみ」「ビューわかしお」でデビューさせた特急型電車。

     国鉄の形式称号のルールでは、特急型電車は三桁の数字のうち十の位が8となる。しかしJR東日本では1989年に常磐線「スーパーひたち」でデビューした651系電車から、つまり会社の発足時から、十の位を5にしている。

    問3 解答4番

    【内容】特急型でない車両はどれか。
    【解説】251系はJR東日本が伊豆方面の「スーパービュー踊り子」で、E351系はJR東日本が中央本線の「スーパーあずさ」で、381系は国鉄が中央本線「しなの」で、それぞれ使い始めた特急型電車。451系は東北や北陸で半世紀前から使われた国鉄の交直流急行型電車である。

    問4 解答1番

    【内容】現存しない列車はどれか。
    【解説】1996年3月ダイヤ改正で急行「東海」を373系電車で格上げした特急「(ワイドビュー)東海」は、2007年3月ダイヤ改正で廃止。身延線の「ふじかわ」、飯田線の「伊那路」、紀勢線の「南紀」はいずれも現役である。

    問5 解答1番

    【内容】JR四国でない特急はどれか。
    【解説】「川内(せんだい)エクスプレス」は九州新幹線鹿児島ルート全線開業の2011年3月ダイヤ改正でデビューした、川内駅と鹿児島中央駅を結ぶ通勤向け特急。牟岐線の「むろと」、土讃線の「南風」、予讃線の「ミッドナイトEXP松山」は、いずれもJR四国の特急である。

    問6 解答3番

    【内容】グリーン車付き特急はどれか。
    【解説】身延線「ふじかわ」と運休中の宗谷線「サロベツ」は普通車の指定席と自由席の3両編成。久大線「ゆふいんの森」は全車普通車指定席の4両編成。2011年3月ダイヤ改正で「北近畿」から改称された福知山線特急「こうのとり」は、1往復を除きグリーン車が連結されている。

    問7 解答1番

    【内容】特急でない列車はどれか。
    【解説】「妙高」は信越本線の列車愛称付き普通列車。「日光」は東武線直通の、「A列車で行こう」は三角線の、「あそぼーい!」は豊肥線の、いずれも特急列車である。

    問8 解答2番

    【内容】最も古い車両はどれか。
    【解説】キハ281系は1994年3月ダイヤ改正で函館線「スーパー北斗」で、651系は1989年3月ダイヤ改正で常磐線「スーパーひたち」で、253系は1991年3月ダイヤ改正で空港特急「成田エクスプレス」で、1992年7月ダイヤ改正で鹿児島線「つばめ」で、それぞれデビューした。

    問9 解答2番

    【内容】クハの意味はどれか。
    【解説】クは運転台付き、ハは普通車。グリーン車は「ロ」、中間でも先頭でも電動車は「モ」。

    問10 解答1番

    【内容】JR特急がない県はどこか。
    【解説】鳥取県には「スーパーはくと」など、徳島県には「うずしお」など、宮崎県には「きりしま」などの特急列車が走る。奈良県にはJR線に特急がない。過去にも定期列車では短命の「あすか」だけ。近鉄特急はたくさん走っている。

    問11 解答1番

    【内容】国鉄〜JRの特急車両が乗り入れた私鉄はどれか。
    【解説】富山地方鉄道には1990年代に北陸線「スーパー雷鳥」の付属編成などが乗り入れた。名古屋鉄道は高山線に「北アルプス」が2001年10月ダイヤ改正まで乗り入れていたが、名鉄の車両を使い、国鉄〜JRの車両は名鉄には乗り入れなかった。京王電鉄は国鉄〜JRとは軌間が違うし、井の頭線はどの路線ともレールがつながっていないため、乗り入れようがない。

    問12 解答3番

    【内容】特急になった菩薩はどれか。
    【解説】福知山線と北近畿タンゴ鉄道宮津線を経由して新大阪と天橋立を結んだ特急が「文殊(もんじゅ)」。当初は「もんじゅ」とひらがなで表記する予定であったが、1996年3月ダイヤ改正を前に福井県敦賀市で高速増殖炉「もんじゅ」がナトリウム漏れ火災事故を起こしてメディアで叩かれたため、イメージの悪化を懸念してか漢字の名称に差し替えたと言われる。2011年3月ダイヤ改正で廃止。

    問13 解答1番

    【内容】151系や183系が受賞した賞はどれか。
    【解説】国鉄151特急型系電車は1959年に、国鉄183系特急型電車は1973年に、鉄道友の会「ブルーリボン賞」を受賞。年に一度、投票の前年に新たに営業運転を開始した鉄道車両の中から、鉄道友の会会員の投票により選定される賞である。

    問14 解答3番

    【内容】実在した特急はどれか。
    【解説】「おおとり」は1964年10月ダイヤ改正から1988年3月ダイヤ改正まで、函館と網走を結ぶ昼行特急だった。東京〜名古屋の特急だった前歴もある。「おおたか」「コンドル」「イーグル」という列車名は聞いたことがない。

    問15 解答1番

    【内容】特急が来ない駅はどれか。
    【解説】会津若松駅は2003年10月ダイヤ改正での特急「あいづ」の廃止により、特急が来ない駅となった。海浜幕張には房総特急「わかしお」「さざなみ」が、富士宮は身延線特急「ふじかわ」が、倉吉は「スーパーはくと」や山陰特急「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」が、それぞれ停車する。

    問16 解答2番

    【内容】実在した特急はどれか。
    【解説】「へいわ」は第二次大戦後に初めて運行された特別急行列車の列車愛称。日本の鉄道史ではとても有名で大切な列車である。「いわて」は東北本線の急行で使用。「ふぶき」「まりん」という列車愛称は聞いたことがない。

    問17 解答3番

    【内容】在来線昼行特急の食堂車はいつ消えたか。
    【解説】国鉄最後の1986年11月ダイヤ改正で、キハ80系特急「おおとり」「オホーツク」から食堂車が消え、これで寝台特急と東海道・山陽新幹線を除き食堂車がすべて消えた。

    問18 解答2番

    【内容】過去にも定期の特急がない路線はどれか。
    【解説】北上線はあとで2級の設問に出てくる「あおば」が、磐越西線は上記の「あいづ」が、吉都線は1974年4月から1980年10月ダイヤ改正まで「おおよど」が、それぞれ定期列車として毎日走っていた。飯山線には特急がない。臨時でも来たことがないと思う。

    問19 解答4番

    【内容】現存する在来線特急はどれか。
    【解説】越後湯沢と北陸を結ぶ「はくたか」が現役。しかし2015年春の北陸新幹線金沢開業で消える見込み。「あさま」は1997年10月の「長野新幹線」開業により在来線から新幹線へお引っ越し。「かがやき」は「はくたか」が登場した1997年10月ダイヤ改正で入れ替わりに廃止。大阪〜新潟の寝台特急「つるぎ」は1994年12月ダイヤ改正で廃止。これら4つの列車愛称はいずれも、2015年春以降の北陸新幹線で使われる。

    問20 解答2番

    【内容】オーシャンアローはどれか。
    【解説】オーシャンアローは283系。1996年7月に紀勢線「スーパーくろしお」でデビューし、1997年3月ダイヤ改正で列車愛称も「オーシャンアロー」になり、2012年3月ダイヤ改正で「くろしお」に統一された。183系1000番台は国鉄が181系の故障対策で1974年に「とき」へ投入。751系は「E751系」と読み替えれば、JR東日本が1999年以降6両×3編成だけ製造して青森付近で使う特急型電車。8000系はJR四国が予讃線で使う特急型電車。

    問21 解答4番

    【内容】横川〜軽井沢と無縁な特急はどれか。
    【解説】「とき」は1982年11月の上越新幹線開業まで、上野と新潟を最短経路の上越線経由で結んだ特急であり、信越本線の横軽とは無関係。「白山」は上野〜金沢を、「そよかぜ」は上野〜軽井沢を、「あさま」は主に上野〜長野を、横軽を越えて結んだ特急である。

    問22 解答1番

    【内容】実在しない特急はどれか。
    【解説】「蔵王」や「ざおう」は昭和の頃に上野と山形を奥羽線経由で結んだ急行列車。「鳥海」は1990年9月から1997年3月ダイヤ改正まで上野〜青森の寝台特急で使用。「剣山」は四国の徳島線で、「きりしま」は九州の日豊本線で、それぞれ現役である。

    問23 解答2番

    【内容】自由席特急券の払いもどし手数料はいくらか。
    【解説】時刻表に書いてあるとおり、210円。指定席特急券であれば、320円か3割。

    問24 解答2番

    【内容】特急が走る路線はどれか。
    【解説】房総特急「あやめ」は、普段は鹿島線内は普通列車であるが、臨時列車では特急のまま鹿島神宮までやってくる。仙山線は山形新幹線(奥羽本線改軌)工事で1991年8月から1992年6月まで「つばさ」が回ってきた。美祢線や筑肥線に特急は来たことがない。

    問25 解答1番

    【内容】北越急行の路線愛称は。
    【解説】路線図や時刻表に書いてあるとおり、ほくほく線。公式な路線名は北越北線という。

    問26 解答3番

    【内容】「こうのとり」と新幹線との接続駅はどれか。
    【解説】「北近畿」が2011年3月ダイヤ改正で改称された「こうのとり」は、新大阪で新幹線と接続する。米原は「しらさぎ」などが、京都は「はしだて」「まいづる」「きのさき」などが、姫路は「スーパーはくと」「はまかぜ」が、新幹線とネットワークを組む。

    問27 解答3番

    【内容】存在しない車両愛称はどれか。
    【解説】こだま形は1958年11月デビューの20系〜151系〜181系電車の、はつかり形は1960年12月デビューのキハ80系の、月光形は1967年10月デビューの581系電車の愛称とされる。こだま形と月光形は有名だが、はつかり形とはいかに。初期故障が相次ぎ「はつかり、がっかり、事故ばっかり」と書かれたそうだから、それではつかり形なのかと納得する。1964年12月に「雷鳥」でデビューした481系電車が、雷鳥形と呼ばれることはないようだ。

    問28 解答4番

    【内容】現時点で分割・併合をする特急はどれか。
    【解説】「みどり」が早岐で「ハウステンボス」と分割・併合する。「やくも」や「スーパービュー踊り子」はそんなことをしない。「草津」はかつて「水上」と新前橋で分割・併合していたが、今では「水上」が臨時でも走らなくなってしまった。

    問29 解答1番

    【内容】「あずさ」の列車愛称の由来はどれか。
    【解説】あずさの由来は梓川(あずさがわ)。信濃川の上流の千曲川の、支流の犀川(さいがわ)の、さらに支流の河川。上高地のほうから国道158号沿いに松本盆地まで流れる川である。

    問30 解答2番

    【内容】1956〜1960年の「つばめ」「はと」の編成の愛称はどれか。
    【解説】1956年11月の東海道本線全線電化に合わせて、特急「つばめ」「はと」の電気機関車と客車をエメラルドグリーンに塗り替えた。この編成は「青大将」と呼ばれる。1960年6月の151系電車化で消滅。緑大将とは呼ばれなかった。グリーンライナーはJR東日本の仙台地区で普通列車として走っていた白地緑帯の455系電車。ブルーライナーは1972年3月に国鉄の京阪神地区の新快速に転用した白地青帯の153系電車。

    問31 解答3番

    【内容】本数が多く、覚えやすい時刻で、自由席のある特急の名前はどれか。
    【解説】L特急が正解。設問のとおり1972年10月2日ダイヤ改正で登場した、というより屋上屋を架した、「数自慢、カッキリ発車、自由席」な特急列車シリーズ。それまでの全車指定席で一日数往復の象徴的な列車であった「特別急行列車」を、例えば毎時00分に出発して指定券がなくても乗れるような「特急」にして、利用促進を図ったもの。国鉄分割民営化の頃にはどんな特急もほぼそうなってしまい有名無実化したが、今でも「しなの」「ひだ」「すずらん」「スーパーカムイ」の4列車がL特急を名乗る。

    問32 解答2番

    【内容】実在しない特急はどれか。
    【解説】海洋汚染の象徴である「あかしお」はまずいだろう。「あさしお」は1996年3月の山陰電化まで京都と山陰線や宮津線を結んだディーゼル特急。「しおかぜ」は四国の予讃線で、「しおさい」は総武線で、それぞれ現役。

    問33 解答1番

    【内容】JR乗り入れの特急車両を持たない鉄道会社はどれか。
    【解説】新潟県の北越急行は「はくたか」向け、兵庫・岡山・鳥取県の智頭急行は「スーパーはくと」向け車両を持つ。高知県の土佐くろしお鉄道はJR四国の土讃線特急でJR車と共通運用される2000系を持つ。青森県の青い森鉄道は自社では特急車両を持たず、「北斗星」「カシオペア」を通過させて特急料金を徴収するのみ。

    問34 解答4番

    【内容】電車特急はどれか。
    【解説】「ひゅうが」が宮崎県内で延岡と宮崎空港などを結ぶ電車特急。札幌〜帯広の「スーパーとかち」、高山線の「ひだ」、土讃線の「しまんと」は、いずれもディーゼル特急である。

    問35 解答3番

    【内容】特急のきっぷはどれか。
    【解説】特別急行券が必要。普通特急券、一般特急券、通常特急券などという名称や区分はない。

    問36 解答3番

    【内容】編成ごとに異なる色にした車両はどれか。
    【解説】1997年10月から2013年3月ダイヤ改正まで「フレッシュひたち」で使われたE653系は、基本編成7両8編成をスカーレットブロッサム、ブルーオーシャン、イエロージョンキル、グリーンレイクで各2編成、付属編成4両4編成をオレンジパーシモンでスカートを塗った。中央線や房総のE257系、成田エクスプレスのE259系はそんなことをしていない。「和(なごみ)」のE655系は1編成しかない。

    問37 解答3番

    【内容】883系や885系のデザイン者はだれか。
    【解説】水戸岡鋭治氏(ドーンデザイン研究所)が正解。今のJR九州の車両デザインのすべてがここにある。奥山清行氏(KEN OKUYAMA DESIGN)は秋田新幹線E6系、北陸新幹線E7・W7系、山形新幹線E3系リニューアルなどと最近の新幹線で活躍し、榮久庵憲司氏(GKインダストリアルデザイン)は253系成田エクスプレスや209系などJR東日本と結び付き、アレクサンダー・ノイマイスター氏(N+P Industrial Design GmbH)は山陽新幹線500系やドイツのICEなどをデザインしたという。

    問38 解答3番

    【内容】私鉄と接続しない駅はどれか。
    【解説】松江はJRのみの駅。一畑電車の松江しんじ湖温泉は2km程度離れており、行くには複雑な市内バスから該当便を探す。大月は富士急行が、富山は富山地方鉄道が、大牟田は西日本鉄道が、JR駅のすぐ隣にある。

    問39 解答2番

    【内容】581系最初の昼行列車はどれか。
    【解説】1967年10月デビュー当時の581系月光形は、博多から夜行の「月光」で新大阪、昼行の「みどり」で大分、昼行の「みどり」で新大阪、夜行の「月光」で博多と運用された。

    問40 解答2番

    【内容】251系を使う列車はどれか。
    【解説】1990年4月デビューの251系電車は「スーパービュー踊り子」。今のところ「(ワイドビュー)踊り子」や「スーパービューあずさ」という列車はない。「スーパーあずさ」はE351系。

    問41 解答4番

    【内容】特急料金の全額が払いもどしとなる遅れ時間はどれか。
    【解説】時刻表に書いてあるとおり、120分(2時間)。

    問42 解答3番

    【内容】JR北海道でない列車はどれか。
    【解説】「スーパーはくと」は京阪神と鳥取や倉吉を結ぶJR西日本と智頭急行の列車。「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」は石勝線や根室線の、「スーパーカムイ」は函館線の、それぞれJR北海道の特急列車である。

    問43 解答3番

    【内容】初めて[E」を付けたJR東日本の特急型車両はどれか。
    【解説】1993年12月に中央線「スーパーあずさ」でデビューしたE351系電車から、JR東日本が車両形式に「E」を付け始めた。新幹線E1系MAXは1994年7月デビュー。E257系電車は2001年12月に中央線「あずさ」でデビュー。E653系電車は1997年10月に常磐線「フレッシュひたち」でデビュー。

    問44 解答1番

    【内容】かつて存在した人名由来の特急はどれか。
    【解説】流浪のキハ183系1000番台が1999年3月から2003年3月まで、長崎〜佐世保で「シーボルト」として走っていた。江戸時代の長崎で医学を日本に、日本を西洋に伝えた、社会科の教科書に出てくるフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトのこと。マッカーサー、ザビエル、チャップリンという特急列車はない。

    問45 解答2番

    【内容】成田エクスプレスの略称はどれか。
    【解説】かつての253系電車の貫通扉に小さく、今のE259系電車の貫通扉に大きく、「N’EX」と書かれている。N’XEやNE’XやNEKSではない。

    問46 解答1番

    【内容】現時点で最長編成の在来線特急はどれか。
    【解説】「踊り子」が最長で185系の15両を組み、在来線特急の最長編成タイトルを守り抜く。九州の「きらめき」は最長で6+6や4+4+4の12両、関東の「あかぎ」は185系の7+7で14両、中央線「スーパーあずさ」は351系の8+4で12両。

    問47 解答4番

    【内容】大相撲のしこ名が由来の特急はどれか。
    【解説】篠栗線「かいおう」は、前年の秋場所で大関に昇進した福岡県直方市出身の力士である魁皇の活躍を願い、2001年10月にデビュー。しかし魁皇は歴代1位となる65場所も大関に留まり、横綱になることなく2011年7月に引退した。白鳳、大鵬、若島津(若嶋津)は列車愛称になっていない。というより、他には存命中の人物が日本国内で列車愛称になっていない。

    問48 解答3番

    【内容】南紀に関する正解探し
    【解説】「(ワイドビュー)南紀」は全列車が伊勢鉄道を経由。ここが国鉄伊勢線であった頃からのもの。そもそも伊勢線は関西線と紀勢線の短絡線として建設され、優等列車の経由を前提としていた。南紀の車両は振り子式でも電車でもなく、青い帯も入ってなく、キハ85系は130km/h運転に対応していない。

    問49 解答2番

    【内容】あざぎり向けJR車両はどれか。
    【解説】1991年3月の「あさぎり」沼津延伸と相互直通運転化に伴いデビューしたJR東海の特急型電車は371系。2012年3月ダイヤ改正で御殿場打ち切りと小田急車の片乗り入れに戻ったことで失職したが、今も静岡県内を時刻表にも掲載される臨時列車として時々走っている。185系は東京や上野に出入りする国鉄製でJR東日本が継承した電車、383系はJR東海でも「しなの」向け、351系は「E351系」と読み替えればJR東日本の「スーパーあずさ」向け。

    問50 解答3番

    【内容】1985年登場の国鉄特急の呼称はどれか。
    【解説】1985年3月ダイヤ改正で上野から北関東方面へ向かう185系電車の特急が「新特急」とまとめて呼ばれるようになり、停車駅や50km以下の料金を急行列車並みとした。そんな四半世紀前の出来事を知らなくても、国鉄〜JRと無縁な快速特急、A特急、準特急という選択肢であれば、これしか選びようがない。

    問51 解答1番

    【内容】昼行特急でない列車はどれか。
    【解説】「はまなす」は1988年3月の青函トンネル開通と共に青森〜札幌でデビューした、昼行ではなく夜行の、特急ではなく急行。「しらさぎ」は北陸線で、「剣山」は徳島線で、「宇和海」は予讃線で、昼行特急として現役。

    問52 解答3番

    【内容】特急がJRから東武へ乗り入れる駅はどこか。
    【解説】JR東北本線(宇都宮線)と東武日光線との接続駅である栗橋で、「スペーシアきぬがわ」や「日光」がJR線と東武線を行き来する。時刻表上では通過だが実際は側線で運転停車し、乗務員が交代する。久喜では東武が伊勢崎線となる。大宮では東武野田線(2014年4月から路線愛称「東武アーバンパークライン」)のJR京浜東北線への乗り入れを要望する住民がいるそうだが進展はない。JR日光線の今市駅と東武鉄道の下今市駅は徒歩15分くらい離れている。

    問53 解答4番

    【内容】781系を定期運用しなかった列車はどれか。
    【解説】「ライラック」と「すずらん」は781系をバリバリ使用。「いしかり」は485系1500番台が雪に負けることで消えたが、その末期である1979〜1980年に781系を先行的に使用した。781系使用の「ホワイトアロー」を1990年9月に置き換えた「スーパーホワイトアロー」は785系電車と共にあり、781系での代走はあったが定期運用としては使用しなかった。

    問54 解答3番

    【内容】3電源対応の車両はどれか。
    【解説】直流、交流50ヘルツ、交流60ヘルツと3種類の電化方式に対応して、旭川から鹿児島にまで足を記した、国鉄特急型電車を代表する車両は485系である。181系は直流のみ対応、475系は直流と交流60ヘルツに対応した急行型電車、581系は直流と交流60ヘルツに対応した特急型電車。

    問55 解答4番

    【内容】883系はどこの車両か。
    【解説】知っていればJR九州と即答。1995年4月に日豊線「ソニックにちりん」でデビュー、今も「ソニック」の一員として博多と大分県を結ぶ。

    問56 解答4番

    【内容】1964年9月30日廃止の昼行特急はどれか。
    【解説】「富士」は東海道新幹線の開業に伴う1964年10月ダイヤ改正で、従前の東京〜神戸、東京〜宇野の昼行特急から、東京〜大分の寝台特急に変更された。「彗星」は1968年10月つまり「よんさんとお」で新大阪〜宮崎の寝台特急でデビュー、「金星」も同じ日に名古屋〜博多の寝台特急でデビュー、「紀伊」は特急としては1975年3月に夜行急行から寝台特急に格上げ。

    問57 解答2番

    【内容】185系を使ったことがない列車はどれか。
    【解説】「なすの」「谷川」は185系200番台と共にある。「あまぎ」は1981年10月に「踊り子」へ置き換わる直前も183系で通したが、2012年3月に157系を模した塗色の185系で3本の「あまぎ」が臨時列車として走ったことで、その使用実績が記録された。房総特急「すいごう」こそが185系とは無縁の存在。

    問58 解答2番

    【内容】E653系の前職はどれか。
    【解説】問36などで書いてきたとおり、フレッシュひたち向け電車であった。7両8編成はすべて「いなほ」へ行くようだが、残る4両4編成はどこへ行くのだろうか。

    問59 解答1番

    【内容】
    【解説】あとで2級の試験に出てくるが、1958年10月デビュー当時の「はつかり」の経路は、水戸・仙台経由つまり常磐線経由であった。1968年10月の東北本線全線電化により、福島・仙台経由つまり東北本線経由に変更される。新潟経由や秋田経由ということはない。

    問60 解答1番

    【内容】151系を初めて使った列車はどれか。
    【解説】問27のとおり、20系〜151系〜181系が「こだま型」と言われるほどなのだから、「こだま」でよい。1958年11月デビュー。1960年6月に「つばめ」「はと」も151系になる。1962年6月には161系が「とき」でデビュー。

    問61 解答2番

    【内容】キハ261系が採用した機構はどれか。
    【解説】2000年3月に「スーパー宗谷」でデビューしたキハ261系は、従前のJR北海道の特急型気動車であるキハ281系やキハ283系での製造費や保守費の高騰を踏まえ、振り子装置をやめて車体傾斜装置を採用した。電車でもハイブリッド車両でもないので、VVVF装置やパンタグラフはない。

    問62 解答3番

    【内容】振り子式でない特急はどれか。
    【解説】キハ85系の「ひだ」が振り子式でない。キハ283系「スーパーおおぞら」、E351系電車の「スーパーあずさ」、2000系気動車や8000系電車の「しおかぜ」は、いずれも振り子式車両を使う特急である。

    問63 解答4番

    【内容】指定席特急料金が200円高い期間はどれか。
    【解説】時刻表に書いてあるとおり「繁忙期(はんぼうき)」が正解。1984年4月の国鉄の運賃改定で、シーズン制の特急料金を導入した。需要に応じてもっと料金を上げ下げすべきだという理論は当時も今も学者や鉄道マニアの間から聞かれるが、制度としては30年間変わらずに来ている。

    問64 解答4番

    【内容】実在しない特急はどれか。
    【解説】1993年3月ダイヤ改正で特急「ドリームにちりん」化により日豊本線の夜行急行として消えた「日南」が、特急になっていない。「加越」は2003年10月に「しらさぎ」に統合されるまで米原と北陸を結ぶ昼行特急であり、「北近畿」は問6などのとおり今の「こうのとり」の前身である昼行特急であり、「むつ」は特急としては1985年3月ダイヤ改正から1986年11月ダイヤ改正までの短い期間だけ秋田と青森を結んだ。

    問65 解答1番

    【内容】従前の1等車はどれか。
    【解説】今もおなじみのグリーン車が、1969年5月の国鉄の運賃改定で誕生。1872年の鉄道開業より、等級制により今でいう運賃も料金も1等と2等(と3等)で価格が異なったが、この時にモノクラス制に変わり、共通の運賃と上乗せの料金という今のスタイルに変わった。1等がグリーン車やA寝台になり、2等が普通車やB寝台になった。シルバー車、特別車、特殊車とは呼ばないが、グリーン車を特別車両と呼ぶことはある。ということで、設問の「10月」は「5月」の間違いではないかと思う。

    問66 解答3番

    【内容】交直流特急型電車の元祖はどれか。
    【解説】問27のとおり、1964年12月に「雷鳥」でデビューした481系電車が、初の交直流特急型電車。同年10月ダイヤ改正でのデビューを予定していたが、車両製造の遅れで3か月弱お預けとなった。451系電車は1962年10月にデビューしているが、特急型ではなく急行型車両。181系は特急型でも直流電車。581系は問27のとおり1967年10月デビュー。

    問67 解答2番

    【内容】キハ189系の列車はどれか。
    【解説】2012年3月デビューのキハ189系は今のところ「はまかぜ」専用。「スーパーおき」と「スーパーいなば」は平面顔のキハ187系。「きのさき」は287系と381系の電車を使用。

    問68 解答2番

    【内容】エル特急でないのはどれか。
    【解説】越後湯沢と北陸を結ぶ現役の特急「はくたか」が、昔も今もエル特急でない。2004年3月から2011年3月までの九州新幹線部分開業時に鹿児島線を走った「リレーつばめ」や、1992年7月の山形新幹線開業から2002年12月ダイヤ改正まで奥羽線を走った「こまくさ」や、秋田新幹線工事による田沢湖線の運休に伴い1996年3月から1997年3月まで北上と秋田を結んだ「秋田リレー」は、エル特急であった。

    問69 解答2番

    【内容】四国の特急で使われるキャラクターはどれか。
    【解説】四国の特急はアンパンマンだらけ。2000年10月に土讃線で2000系4両編成の「アンパンマン列車」を特急で使い始めて話題の提供と集客に成功したため、以後に増殖した。ポケットモンスターはJR東日本の子会社も権利を持つため、首都圏の駅弁や時刻表やスタンプラリーで使用される。ドラえもんは1998年から2006年までJR北海道が青函トンネルで集客のために多用した。サザエさんはJRが列車で使ったことはないのではと思う。

    問70 解答1番

    【内容】初めての特急の名前はどれか。
    【解説】昭和恐慌に対抗する集客策として、鉄道省(後の国鉄〜JRの前身)が特別急行列車に列車愛称を付けることとしてその名前を公募、1929年9月のダイヤ改正で東京〜下関の各1往復に1位の「富士」と3位の「櫻(さくら)」を名付けた。2位の「燕」は翌1930年10月に登場。「鴎(かもめ)」は1937年7月に東京〜神戸でデビュー、「あじあ」は1934年11月に当時の満州国の大連〜新京でデビュー。

    問71 解答3番

    【内容】クロ151形の愛称はどれか。
    【解説】新幹線開業前の東海道本線で咲いた「パーラーカー」は、客車特急の電車化で展望車に代わる最上級の設備として1960年6月に「つばめ」でデビュー。1人掛け座席と4人用個室を備えた、現在の新幹線グランクラスを超えて国際線のファーストクラスに匹敵する料金と客層を備えていたそうな。新幹線の開業で顧客を失い、よんさんとおまでにクロハ181へ格下げ。スーパーカーはともかく、ハイパーカーやフィールカーとはなんだろう。

    問72 解答3番

    【内容】JR〜第3セクター〜JRと乗り入れる列車はどれか。
    【解説】岡山〜鳥取の「スーパーいなば」が、山陽本線〜智頭急行〜因美線という具合で第3セクター線をJR線で挟む。「はしだて」はJR西日本〜北近畿タンゴ鉄道、「南風」はJR西日本〜JR四国〜土佐くろしお鉄道という具合に直通。「スーパーおき」はJR西日本の山陰本線と山口線のみを経由。

    問73 解答4番

    【内容】特急にそのまま乗れるきっぷはどれか。
    【解説】1981年10月に国鉄が売り出した「フルムーン夫婦グリーンパス」が、それだけでJR全線の新幹線・特急列車に乗り放題である。新幹線「のぞみ」「みずほ」は自由席も含めて運賃部分もNG、個室は4人用と「デュエット」を除き料金が全額必要、旧国鉄線の第3セクター鉄道への転換で利用NGになる、といった制約は増えている。そもそも合計88歳以上の夫婦でないと使えないという大きな制約が最初からある。青春18きっぷは1982年3月の登場時から特急NGのコンセプトを守る。JR東日本の「土・日きっぷ」は新幹線や特急に乗り放題であったが2010年3月に廃止。「スーパーホリデーパス」も廃止済だが、特急の利用には特急券が必要であった。

    問74 解答3番

    【内容】瀬戸大橋を渡る列車はどれか。
    【解説】瀬戸大橋が開通した1988年4月ダイヤ改正でデビューした高徳線「うずしお」のうち2往復が、瀬戸大橋を渡り岡山まで足を伸ばす。「宇和海」は予讃線の松山より西側で、「あしずり」は土讃線の高知より西側で、いずれも瀬戸大橋とは無縁。「いしづち」は上記ダイヤ改正で予讃線特急「しおかぜ」のうち瀬戸大橋を渡らない高松発着のものに付けた列車愛称であるから、必然的に瀬戸大橋を渡ることがない。

    問75 解答2番

    【内容】「スーパービュー踊り子」が伊豆急行に乗り入れる駅はどこか。
    【解説】路線図や時刻表のとおり、伊東駅。熱海駅には伊豆急行の普通列車向け車両が乗り入れる。三島駅や沼津駅は西武鉄道が根を張る西伊豆で、東急電鉄の系列である伊豆急行が入っていける土地ではない。

    問76 解答3番

    【内容】JR西日本と北近畿タンゴ鉄道の特急ネットワークの名前はどれか。
    【解説】「ビッグX」が入っていればOK。HやNやZではない。山陰線と宮福線が電化された1996年3月ダイヤ改正で、福知山から4方向(京都、大阪、城崎、天橋立)に伸びる特急運転路線をXの字に見立て、列車時刻と特急料金で福知山での乗り継ぎ利用ができるようにしたもの。当時は特急のヘッドマークにX字がデザインされていた。

    問77 解答1番

    【内容】「はるか」の車両はどれか。
    【解説】「はるか」は281系。1994年9月の関西空港の開港に合わせて5両編成でデビューし、利用の好調で翌年には6両編成化され、しかし以後の利用不振で停車駅の増加、自由席の設定、減便ときて今に至る。283系は紀勢線のオーシャンアロー、285系は寝台特急サンライズ、287系は前問のビッグXや「くろしお」で使われる汎用型。
    ※2014/3/11訂正:誤記の訂正(解答は2番でなく1番)

    問78 解答4番

    【内容】京葉線経由の列車はどれか。
    【解説】外房線「わかしお」が京葉線を経由。1991年3月の「成田エクスプレス」の登場に伴い、内房線「さざなみ」と共に総武線から追い出された。鹿島線「あやめ」、総武線「しおさい」とその成田エクスプレスは、京葉線ではなく総武線を経由。

    問79 解答3番

    【内容】1961(昭和36)年10月のダイヤ改正の呼び方はどれか。
    【解説】「さんろくとお」でも「サン・ロク・トオ」でも、そんな呼び方であればOK。設問で親切にも昭和の年号も併記するのだから、素直に従おう。ロクイチトオ、ロクイチジュウ、サブロクジュウとは呼ばない。昭和の終わりと共にこのような年号由来なダイヤ改正の呼び方はされなくなった。

    問80 解答1番

    【内容】ロシア語が由来の列車名はどれか。
    【解説】石北線「オホーツク」がロシア語。その由来であるオホーツク海はカタカナ表記の日本語でもあるが、たしかにオホーツク海はロシア語由来であるし、今の絵入りヘッドマークでもロシア語表記である。サロベツとニセコはアイヌ語の地名、ライラックは英語の樹木。

    問81 解答3番

    【内容】背もたれを傾斜できる座席の呼び方はどれか。
    【解説】特急や鉄道に限らず、椅子や座席の背もたれの角度を変えられるものは「リクライニング」でOK。ロングシートは地下鉄や首都圏で好まれる、窓側横一列で立ち客を最大限詰め込める座席配置。ボックスシートは汽車で見られる4人向かい合わせの座席配置。転換クロスシートは首都圏を除く都市部や古い0系新幹線電車でおなじみの、背もたれを押し引きして座席の向きを変えられるタイプ。

    問82 解答1番

    【内容】現存する特急はどれか。
    【解説】「すずらん」が札幌と室蘭を結ぶ。上野〜金沢の「白山」は「長野新幹線」が開業した1997年10月ダイヤ改正で廃止、「あさしお」は問32のとおり山陰線と宮福線が電化された1996年3月ダイヤ改正で廃止、「おおよど」は1974年4月から1980年10月ダイヤ改正まで、博多と宮崎を肥薩線・吉都線経由で結んだディーゼル特急。

    問83 解答1番

    【内容】787系の特徴でないものはどれか。
    【解説】787系はステンレス製ではなく普通鋼製である。2004年3月の九州新幹線部分開業まではビュフェの存在が特徴であり、1993年には新幹線300系電車を凌駕して鉄道友の会「ブルーリボン賞」を受賞、デザインはJR九州なので水戸岡鋭治氏。

    問84 解答3番

    【内容】全車指定席でも観光特急でもない列車はどれか。
    【解説】観光特急か否かというのは誰も断言できないと思うが、全車指定席かどうかという判断基準があれば、自由席がある「スーパーひたち」が該当。「ゆふいんの森」「スーパービュー踊り子」「スペーシアきぬがわ」はいずれも全車指定席である。

    問85 解答3番

    【内容】ゆき券、かえり券、ゾーン券があったきっぷはどれか。
    【解説】「周遊きっぷ」でOK。前年のJR東日本とJR北海道の「ゾーン周遊きっぷ」での試行を経て、1998年4月に従前の均一周遊券(ワイド周遊券・ミニ周遊券)を置き換えたこのきっぷは、結果的に値上げになったためか、セミオーダーメードの商品設計の欠陥からか、発売枚数を公表できないほど利用者数の激減を招いたようで、2000年代の段階的縮小を経て2013年3月限りで全廃された。ゾーンきっぷでも回遊きっぷでもない。おとなの18きっぷとはどんな商品になるのか興味津々。

    問86 解答1番

    【内容】九州新幹線(西九州ルート)に使われそうな新幹線・在来線直通システムはどれか。
    【解説】日本の政治の世界では「フリーゲージトレイン」と呼ばれる、複数の異なる軌間(左右のレールの間隔)で走れる車両のこと。以前は長崎ルートと呼ばれていた、新鳥栖〜長崎の九州新幹線は、新鳥栖〜武雄温泉で長崎本線と佐世保線を走るため、博多方面へ行くにはこれを使わなければならない。ミニ新幹線は山形新幹線や秋田新幹線のように、在来線の軌間を新幹線の幅にしてしまう方式。スーパー特急は新幹線の橋やトンネルに在来線の軌間で線路を敷くもので、過去には北陸新幹線や九州新幹線鹿児島ルートでの採用が予定されていた。トレインオントレインとは、青函トンネルの中で貨物列車と200km/h前後の新幹線がすれ違うと風圧で貨物列車の安全が保てないということで、新幹線のガワにコンテナ貨車ごと押し込んで走らせよう、トレインの上にトレインを置こうという研究。

    問87 解答1番

    【内容】国内最南端の特急はどれか。
    【解説】指宿枕崎線「指宿のたまて箱」と日南線「海幸山幸」のどちらが南か悩むが、指宿のひとつ先である山川が国鉄時代から最南端の有人駅(駅員がいる駅)で、その少し先の西大山は日本最南端の駅だったから、こちらかなと想像する。あとで地図(縮尺は日本地図くらい荒くてもよい)を見ると、一目瞭然。「A列車で行こう」は熊本県の三角線、「はやとの風」は鹿児島県の肥薩線。

    問88 解答2番

    【内容】581・583系での誤りはどれか。
    【解説】リクライニングシートの実現のために、昼も夜も座席のままであるグリーン車を組み込んだ。これで「昼行特急使用時にはリクライニングシートになった」を誤と言えるか悩むが、昼行と寝台の両用であるし、寝台はパンタグラフ下の当たり席と後のA寝台改造を除くと3段だし、営業最高速度は120km/hなので、正解の選択には悩まない。

    問89 解答2番

    【内容】ステンレス製でないのはどれか。
    【解説】「あずさ」「かいじ」などのJR東日本のE257系がアルミ合金製。「スーパーおおぞら」などのJR北海道キハ283系、「しなの」のJR東海383系、JR九州のハイパーサルーン783系は、いずれもステンレス製。この中での比較であれば、車体側面のビード(線状の突起)の有無で分類できる。

    問90 解答4番

    【内容】「ひだ」が止まらない駅はどれか。
    【解説】富山地方鉄道の立山駅には「ひだ」の乗り入れそのものがない。かつて「ひだ」に併結していた名古屋鉄道の「北アルプス」が1970年から1984年まで乗り入れたことがあった。下呂、飛騨金山、猪谷の各駅は高山本線にあり、「ひだ」も止まる。

    問91 解答1番

    【内容】「九州横断特急」が止まらない駅はどれか。
    【解説】博多駅には来ないから止まれない。別府、阿蘇、人吉の各駅は停車駅である。

    問92 解答2番

    【内容】大阪〜青森間の昼行特急はどれか。
    【解説】「白鳥」で鉄板。関西と北海道の連絡を主目的に、後には日本海側の諸都市の連絡に、さんろくとおの1961年10月ダイヤ改正から、「いなほ」「北越」「サンダーバード」に切り刻まれた2001年3月ダイヤ改正まで、約40年に渡り最長距離昼行列車のタイトルを守り続けてきた。「日本海」は同じ区間を夜行で結んだ寝台特急。「天の川」は新幹線上野開業の1985年3月ダイヤ改正まで上野と秋田を羽越線経由で結んだ夜行急行。「しらゆき」は上越新幹線開業の1982年11月ダイヤ改正まで北陸と東北を羽越線経由で結んだ昼行急行。

    問93 解答4番

    【内容】2階建て車両が存在しない列車はどれか。
    【解説】283系「くろしお」には昔も今もダブルデッカーは存在しない。今は二階建てのないキハ261系を使う「スーパーとかち」はそもそも、キハ183系にダブルデッカーのキサロハ182を組み込んで1991年7月に誕生した列車愛称である。371系「あさぎり」には二階建てのサロハ371が2両付いていた。251系「スーパービュー踊り子」は先頭のクロとクハ、2号車のサロが二階建て。

    ※2014/3/11訂正:解答を確定、とかちの記述を変更。

    問94 解答1番

    【内容】1981年10月に滝川経由から新夕張経由になった特急はどれか。
    【解説】「おおぞら」が今の経路になったのがこの時。「オホーツク」「北斗」や、函館と札幌を「函館山線」こと倶知安経由で結んだ「北海」は、新夕張に行くことはないだろう。

    問95 解答3番

    【内容】特急が現存しない路線はどれか。
    【解説】呉線に特急がない。かつては沿線に軍港を抱える重要な路線として、山陽本線の優等列車がいくつもこちらを経由したが、1978年10月ダイヤ改正での寝台特急「安芸」の廃止を最後にすべて消えた。大糸線は「あずさ」などが、舞鶴線には「まいづる」が、牟岐線には「むろと」などが、それぞれ乗り入れる。

    問96 解答2番

    【内容】秋田・山形新幹線に関する正解はどれか。
    【解説】ここでのミニ新幹線とは、山形新幹線(福島〜新庄)と秋田新幹線(盛岡〜秋田)の、線路の幅を新幹線に合わせて直通運転ができるようになった奥羽本線や田沢湖線を指す。この区間の特急料金は、在来線特急と同じレベル。しかし東北新幹線と直通あるいは乗り継ぎで利用すると、従前の乗継割引での半額(5割引)が、料金の特例での3割引に変わったため、それぞれの開業で値上げにはなった。この区間で260km/h運転は無理であり、踏切は残っているし、でっかいフル規格新幹線車両が来たらトンネルやホームにぶつかる。

    問97 解答2番

    【内容】「北越」が接続する新幹線はどれか。
    【解説】新潟と長岡で上越新幹線に接続する。2015年春に長野(北陸)新幹線に接続するかどうかは分からない。秋田新幹線や東海道新幹線ははるか遠くのお話。

    問98 解答3番

    【内容】青春18きっぷで特急に乗れない区間はどこか。
    【解説】津軽海峡線の蟹田〜木古内、石勝線の新夕張〜新得は、普通列車が走っていないため、この区間だけを利用する場合に限り「青春18きっぷ」だけで特急や急行の自由席を使える。宮崎〜南宮崎〜宮崎空港は、特急の利用に特急券が不要であり、その延長上で「青春18きっぷ」でも乗れるようになっている。関西空港線の日根野〜関西空港にそんな特例はないが、特急より普通列車(関空快速)の本数が多いので、不便はない。

    問99 解答2番

    【内容】九州新幹線部分開業時に新八代で新幹線に接続した列車はどれか。
    【解説】「リレーつばめ」が2004年3月から2011年3月まで、このような目的で博多方面と新八代を結んでいた。「有明」はその前身(在来線特急「つばめ」)の前身であり、今も残る鹿児島線の特急列車。「はかた」「九州新幹線リレー」という列車なんて、あったかどうか。

    問100 解答3番

    【内容】1960年から1990年代まで活躍したディーゼル特急はどれか。
    【解説】キハ80系でOKだろう。いやキハ82系だという文句を付けたとしても、準急型のキハ55系、一般型のキハ66系、大出力特急型のキハ181系は、登場年からして異なる。

    鉄道テーマ検定 解答と解説

    第1回「新幹線」3級 2012年5月13日実施

    第1回「新幹線」2級 2012年5月13日実施

    第2回「ブルートレインと現役寝台特急」3級 2012年12月16日実施

    第2回「ブルートレインと現役寝台特急」2級 2012年12月16日実施

    第2回「新幹線」1級 2012年12月16日実施

    第3回「在来線特急」3級 2014年3月9日実施

    第3回「在来線特急」2級 2014年3月9日実施

    第3回「ブルートレインと現役寝台特急」1級 2014年3月9日実施

    第4回「新幹線」3級 2015年9月6日実施

    第4回「新幹線」2級 2015年9月6日実施

    第4回「在来線特急」1級 2015年9月6日実施

     
    1999年11月20日開設  2014年3月11日更新
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