時刻表博士まっこうくじらのウェブサイト
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第5回時刻表検定第1種試験 解答と解説
2001(平成13)年11月25日に実施された、第5回時刻表検定第1種試験の解答と非公式な解説です。検定問題については著作権の関係で掲載できませんので、お手元の冊子を参照ください。解説の出典はすべて、JR時刻表2001年11月号です。
なお、当サイトに掲載する試験の解答と解説は非公式であるとともに、解説の内容は、厳密な正解を判定するというよりもむしろ、時間の足りない試験において各設問に唯一の正解をいかに早く発見するかという観点で書いています。その点を留意してご覧いただければと思います。
第5回時刻表検定第1種試験 ランク認定データ
受験者数1,525名(+115) 最高点200点(+0) 平均点128点(+4)
時刻表博士57名(+13) 1級304名(+72) 2級558名(+44) 不認定606名(−14)
括弧内は数値は前回比
1号車 設問1 解答2番 配点3点 正答率90.49%
【内容】時刻表の記号と列車名の記述の正誤問題
【参照】青色のページ新幹線・特急ガイド
【解説】「フレッシュひたち」はL特急ではない。「トワイライトエクスプレス」に[SA2]や[B2]はあるが[A2]はない。「ゆふいんの森」のうち3,4号はビュフェではなくカフェテリアの記号が付く。「日本海3号」「銀河」「きたぐに」のすべてにA寝台の記号がある。個室ではない普通のA寝台は「日本海2号」も含めた6本のみに残る。
1号車 設問2 解答3番 配点3点 正答率96.00%
【内容】JRの地方交通線がない都道府県の選択
【参照】さくいん地図
【解説】東京都は八高線が、千葉県は久留里線と東金線と鹿島線が、高知県は予土線が地方交通線。滋賀県内のJR線は全線が幹線である。幹線と地方交通線の区分は国鉄時代に当時の旅客と貨物の輸送量で決められたが、1984年に営業キロの1.1倍の換算キロが設定されて以来一度も改訂されていないため、田沢湖線や美祢線あたりでは実態と合致しない感がある。
1号車 設問3 解答4番 配点3点 正答率97.64%
【内容】設問の区間で途中駅がないものを選択
【参照】さくいん地図
【解説】関西空港線日根野・関西空港間にはりんくうタウン駅が、東海道本線大垣・美濃赤坂間には荒尾駅が、東北本線岩切・利府間には新利府駅がある。千歳線南千歳・新千歳空港間には途中駅はない。
1980(昭和55)年に日本初の本格的な空港駅として開業した千歳空港駅。しかし肝心の空港が新千歳空港に逃げてしまい、新空港までの路線を敷くことに。ここで工費節減のため単線で開業させた一方で、苫小牧・室蘭・函館方面へ乗換なしで結ぶため千歳空港から千歳線へさらに延伸してこちらを本線にしようという構想もあるという、苫東開発並みのチグハグが見られる。
1号車 設問4 解答2番 配点3点 正答率92.26%
【内容】設問の線区でバス代行輸送実施線区を選択する。
【参照】黄色いページJRニュース
【解説】左沢線は2001年7月2日から2002年2月中旬まで、寒河江と左沢の駅周辺基盤整備事業のため羽前長崎・左沢間で全列車が運休しバス代行輸送を実施中。他の路線で11月25日に工事運休のものは時刻表上ではない。
1号車 設問5 解答1番 配点3点 正答率87.02%
【内容】路線図に示された線名を選択する。
【参照】さくいん地図
【解説】設問の図は2001年7月7日開業の神戸市営地下鉄海岸線のもの。大阪の長堀鶴見緑地線・東京の大江戸線に次ぐ日本3番目のリニア地下鉄で、前2路線と同様に利用者は見込みの半数程度でしかない。
3号車 設問6 解答1番 配点3点 正答率82.16%
【内容】旅程表の旅行の期間を選択する。
【参照】黄色いページJR北海道ニュースまたは本文
【解説】5日目に乗車する「SLニセコ号」の運転日が11月25日までの土休日なので、選択肢中これを満たすのは11/21-25だけ。
3号車 設問7 解答3番 配点3点 正答率91.80%
【内容】旅程表中の乗り継ぎ駅を選択する。
【参照】青色のページ新幹線・特急ガイド
【解説】「やまびこ53号」と「北斗星1号」との乗継時間は、福島でマイナス21分(乗り継げない)、仙台で1分、一ノ関で23分。「北斗星1号」は北上駅に停車しない。筆者は乗り換え標準時間17分の上野駅での京浜東北線→東北新幹線を90秒でこなしたが、そんなことをすると駅員に迷惑がかかるのでおすすめしない。
3号車 設問8 解答4番 配点5点 正答率29.64%
【内容】旅程表で利用する列車の運賃・料金を求める。
【参照】ピンクのページJR営業案内
【解説】新幹線の4人用普通個室を定員以下で利用する場合には不足人数分についてこどもの運賃・料金が必要。特急料金は普通車指定席利用と同額となる。2001年11月21日は閑散期なので、大宮・一ノ関間の特急料金は5,130−200=4,930円。おとな2名の特急料金4,930×2円と、こども1+1名の特急料金2,460×2円と、こども1名の運賃3,310円との合計で18,090円。
3号車 設問9 解答4番 配点5点 正答率28.92%
【内容】旅程表で利用する列車の料金を求める。
【参照】青色のページ新幹線・特急ガイド、ピンクのページJR営業案内
【解説】設問7と設問11より、料金を求める区間は一ノ関・五稜郭間451.1km。特急料金が寝台利用で「ロイヤル」1,410円に「ツインデラックス」2,830円×2。寝台料金が「ロイヤル」17,180円と「ツインデラックス」13,350円×2。全部足して50,950円。
「やまびこ53号」と「北斗星1号」との乗り継ぎでは特急料金の乗継割引が適用されるが、2人用個室寝台はおとな2名分の特急料金と寝台料金で個室料金となるため、1名利用でもこどもでもおとな2名利用の料金と同額で、乗継割引も適用されない。
3号車 設問10 解答3番 配点3点 正答率78.10%
【内容】旅程表中の食堂車サービスの記述の正誤判定。
【参照】ピンクのページJR営業案内P.964
【解説】「北斗星1号」は一ノ関22:20発。食堂車「グランシャリオ」での予約制ディナーは終わり、23:00までのパブタイムとなっている。なお、グランシャリオの予約が1組もない場合はその分だけパブタイムの時間が早く始まる。筆者はかつてバブルの香りが残っていた頃に北斗星のパブタイムを利用し、1杯約2,000円のスープにびびった経験がある。
4号車 設問11 解答4番 配点4点 正答率25.57%
【内容】旅程表中の列車の下車駅に関する記述の正誤判定。
【参照】本文
【解説】2001年11月21日上野発の「北斗星1号」は五稜郭・函館間運休で五稜郭に停車する。乗り継ぐ「スーパー北斗1号」の乗り継ぎ駅発が7時台のため、考えられる乗り継ぎ駅は五稜郭か森。札幌から最短経路での営業キロが286.3kmで、青森駅までの営業キロが160.4kmで、「トワイライトエクスプレス」が経由しないのは函館で、江差まで79.9kmは五稜郭。
4号車 設問12 解答2番 配点3点 正答率82.10%
【内容】旅程表中の利用列車が追い抜く列車を選択する。
【参照】本文P.671
【解説】「スーパー北斗1号」は「北斗星3号」を、時刻表上ではおそらく東室蘭・登別間のどこかで追い抜く。他の3列車は「スーパー北斗1号」に追い抜かれないばかりか、五稜郭・南千歳間を走らない列車である。
4号車 設問13 解答1番 配点4点 正答率16.59%
【内容】旅程表中の利用列車の特急料金を求める。
【参照】ピンクのページJR営業案内P.955
【解説】青森・五稜郭・函館を乗継駅として、東北本線または奥羽本線の特急列車と津軽海峡線や函館本線の特急列車とを乗り継ぐ場合には、津軽海峡線や函館本線の特急列車の特急料金に乗継割引が適用される。「北斗星1号」と「スーパー北斗1号」とを五稜郭で乗り継ぐ場合にも該当するので、特急料金は半額。なお、11月22日はJR北海道の閑散期なので、五稜郭・南千歳間で(2,820−200)/2=1,310円。JR北海道独自の繁忙期・閑散期カレンダーは2001年10月1日から導入された。
4号車 設問14 解答1番 配点4点 正答率28.98%
【内容】旅程表中の利用列車の特急料金を求める。
【参照】ピンクのページJR営業案内P.958など
【解説】特急列車が途中から普通列車になる場合、その区間の指定席やグリーン車は特急列車区間の料金券で利用可能。したがって、求めるのは札幌・旭川間の指定席特急料金で、閑散期なので2,260−200=2,060円。しかし通常はこの区間で指定席を取る必要はまずないだろう。
4号車 設問15 解答3番 配点3点 正答率89.25%
【内容】設問の駅弁の価格を問う。
【参照】本文P.676
【解説】札幌駅「北の鮭寿し」は1,070円。JR時刻表の欄外には駅弁の名前と価格が掲載されるが、どの駅がどこに掲載されているかは1枚1枚探すしかない。JR時刻表は甲府や品川など駅弁販売駅でも駅弁名や価格を掲載しないことがあるが、JTB時刻表と異なり駅弁名は正確である。
5号車 設問16 解答2番 配点3点 正答率87.54%
【内容】旅程表で利用したバスの運行会社を選択。
【参照】会社線のページP.770
【解説】旭川・上川・層雲峡間の路線バスは道北バスの運行。この路線は第1回時刻表検定第1種試験設問22でも登場した時刻表検定試験の人気路線。
5号車 設問17 解答4番 配点3点 正答率74.75%
【内容】旅程表で利用した交通機関に関する記述の正誤判定
【参照】会社線のページP.770
【解説】11月23日はロープウェイもリフトも運行期間内。黒岳7合目へはリフトが結ぶ。層雲峡からロープウェイとリフトで黒岳7合目まで往復すると実乗車時間は30分ではなく(15+7)×2=44分で、往復運賃は1,650+600=2,250円で正しい。建設費が千億の位に達する埼玉高速鉄道の初乗り運賃210円は高過ぎると非難ゴウゴウなのに、建設費が十億のオーダーで収まることもあるロープウェイ・ケーブルカー・リフトの類は数分の乗車で紙幣が消えても文句を言われない。
6号車 設問18 解答4番 配点3点 正答率57.57%
【内容】旅程表での旅行日におけるロープウェイの運転状況を選択する。
【参照】会社線のページP.770
【解説】旭岳ロープウェイの時刻の欄に「11/11〜12/10運休」の記述があるため、11月24日は運休中。旭岳ロープウェイは2000年7月にリニューアルオープン。
6号車 設問19 解答3番 配点3点 正答率85.25%
【内容】設問のフリーきっぷのねだんを選択する。
【参照】会社線のページP.772
【解説】札幌市の地下鉄・市電・市バス乗り放題の「1DAYカード」は東豊線の欄にねだんが記されている。かつては会社線のページの冒頭にまとめられていた各社のフリーきっぷの情報は、最近に各社の時刻の欄に移動した。なお札幌市営バスについて、2001年11月20日に札幌市長が2004年度末までの全路線民間委譲の方針を決めたと報道されている。
6号車 設問20 解答1番 配点3点 正答率83.67%
【内容】旅程表中で利用した高速バスの愛称名と運行会社を選択する。
【参照】ハイウェイバスのページP.750
【解説】札幌・小樽間の高速バスはJRバスの「高速うしおライナー」「高速つばめ号」と北海道中央バスの「高速おたる号」で、選択肢には「高速つばめ号」があるのでそれを選択。
6号車 設問21 解答2番 配点3点 正答率71.34%
【内容】旅程表中で宿泊したホテルを選択する。
【参照】ピンクのページJR協定旅館P.998
【解説】設問の電話番号から逆引きする。JTB時刻表には「平成8年5月30日オープン」の記述しかないが同じ解答を出すことは可能。
7号車 設問22 解答1番 配点4点 正答率51.41%
【内容】旅程表中で利用した列車の全員分の料金を求める。
【参照】本文P.692
【解説】蘭越・倶知安間の「SLニセコ号」は全車普通車自由席なので料金はかからない。小樽→蘭越について、おとな800円×2+こども400円×1=2,000円の料金がかかる。「SLニセコ号」と「SLあそBOY」の指定券は繁忙期・閑散期にかかわらずいつでもおとな800円、こども400円。「SLばんえつ物語号」は通常の指定券を用意する。
7号車 設問23 解答1番 配点3点 正答率85.44%
【内容】旅程表中で利用したバスの運行会社を問う。
【参照】会社線のページP.773
【解説】「おたる散策バス」は道内最大手のバス会社である北海道中央バスの運行。筆者が乗ったときは超満員で、歩いたほうが疲れなかったかもしれないと感じた。バスの立ち乗りほど疲れるものはないと思う。
7号車 設問24 解答3番 配点3点 正答率80.52%
【内容】旅程表中での乗車駅を選択する。
【参照】本文P.691
【解説】「コンコースがマイカル小樽とつながっている」でピンと来なければ、「エアポート192号」18:51発から小樽築港駅を導く。先日のマイカル本体の破綻でマイカル小樽の運営会社も破綻しているが、他の店舗と同様に営業は続いている。
7号車 設問25 解答2番 配点4点 正答率43.48%
【内容】旅程表中で利用した列車の運賃を求める
【参照】本文、ピンクのページJR営業案内
【解説】乗車区間は小樽築港・新千歳空港間。営業キロ76.7kmに対するJR北海道の幹線の運賃1,410円に、千歳線南千歳・新千歳空港間の加算額140円を加える。このような加算運賃はここの他にJRでは関西空港線・瀬戸大橋線・宮崎空港線に設定されている。
7号車 設問26 解答4番 配点3点 正答率60.39%
【内容】旅程表中利用した航空路の便名を選択する。
【参照】航空ダイヤ国内線P.884
【解説】ボーイング767を示す[B6]または[B63]で、11月25日の日曜日に運航される新千歳空港発羽田22時台着の便で選択肢にあるのは「国24」、つまり北海道国際航空24便のみ。「国22」は木日曜休航。北海道国際航空はエアドゥのことで、羽田・千歳間の国内線のみを運行する、行政の支援なしに立ち行かない航空会社。道庁職員の東京出張では強制的に利用させられているとのこと。
8号車 設問27 解答3番 配点3点 正答率97.31%
【内容】ホームと線名の組み合わせについての正解探し
【参照】主要駅のご案内
【解説】盛岡駅9番線は田沢湖線、仙台駅9番線は仙石線、博多駅9番線は篠栗線のもの。広島駅9番線は芸備線で正しい。盛岡駅9番線は秋田新幹線工事に伴う田沢湖線の改軌で在来線から切り離された田沢湖線専用ホーム。仙台駅9番線は2000年3月の仙石線地下化で登場した仙石線専用ホーム。博多駅9番線は篠栗線全列車の博多乗り入れを目的に貨物線を潰して1991年3月のダイヤ改正で設けられた篠栗線専用ホーム。
8号車 設問28 解答4番 配点3点 正答率87.34%
【内容】駅構内の記述についての正解探し
【参照】主要駅のご案内、青色のページ新幹線・特急ガイドP.33
【解説】航路への乗換標準時分が載っているのは、選択肢中では新潟駅のみ。駅構内図も他の記述とも合致する。佐渡汽船の新潟・佐渡間の航路は航空路をジェットフォイルで駆逐した珍しいケース。
8号車 設問29 解答3番 配点3点 正答率91.28%
【内容】設問の日にグリーン個室がある列車を選択する。
【参照】青色のページ新幹線・特急ガイド
【解説】2001年11月25日は、「ひかり324号」は700系、「ひかり328号」は「個4なし」の記述。「ひかり340号」は「個4連結」の運転日に入っていない。「ひかり334号」は個4連結日。東海道・山陽新幹線のグリーン個室は2003年までの廃止が決定しているので、乗るなら今のうち。JR東海の旅行子会社が普通車指定席での運賃・料金+500円でグリーン個室を利用できる商品を出している。
8号車 設問30 解答1番 配点3点 正答率86.43%
【内容】設問の条件を満たす列車を選択する。
【参照】青色のページ新幹線・特急ガイド
【解説】「のぞみ22,26号」は「JD」。「のぞみ502号」はFSNの営業だがサービスコーナー営業の記号がない。「のぞみ18号」は「FSN」。日本食堂が国鉄分割で各JR営業エリアに分割され西日本で誕生した、にっしょく西日本→JRウエストレストラン→FSNは、基本的には山陽新幹線新大阪・博多間の列車のみで営業するが、食堂車営業があった頃から1日1往復だけ東京に乗り入れてくる。
8号車 設問31 解答2番 配点4点 正答率87.67%
【内容】新神戸通過列車の本数を選択する。
【参照】青色のページ新幹線・特急ガイド
【解説】新神戸通過列車は、2001年10月の新幹線ダイヤ改正で東京・博多間のすべての「のぞみ号」が停車するようになったため、早朝深夜の新大阪・博多間「のぞみ号」1往復2本だけ。「ひかりレールスター」の登場で新大阪・博多間の「のぞみ号」は臨時でも走らなくなり、この1往復は宣伝文句「大阪・九州間1時間59分」を維持するための列車と言われる。
8号車 設問32 解答3番 配点3点 正答率84.66%
【内容】「つばさ号」の記述についての正解探し
【参照】青色のページ新幹線・特急ガイドP.61
【解説】東京駅16:16発「つばさ135号」の次の新庄行は18:32発「つばさ141号」。そこまで待たなくても17:32発「つばさ139号」に乗れば山形乗継で「つばさ141号」より7分早く、16:32発「やまびこ47号」で古川から陸羽東線を利用すれば25分早く新庄に着く。
9号車 設問33 解答1番 配点4点 正答率44.00%
【内容】設問の列車についての正解探し
【参照】黄色いページJRニュース(74)など
【解説】2001年11月2日は「ハウステンボス7号」は運転されず、土曜日の祝日の前日なので「きらめき4号」は8両編成。「かいおう1号」は博多駅8番線から発車ではなく到着。10月31日から11月4日まで佐賀バルーンフェスティバルの開催に伴い「かもめ21号」は期間中だけ開設される「バルーンさが」に停車する。
9号車 設問34 解答4番 配点3点 正答率73.51%
【内容】設問の列車の運転区間の正解探し
【参照】青色のページ新幹線・特急ガイド
【解説】特急「おはようエクスプレス」は2001年10月のダイヤ改正で登場した福井発金沢行の全車普通車自由席の早朝ビジネス特急。茂原→東京は「おはようわかしお2号」。土浦→上野にはかつて「おはようひたち」が、門司港→博多にはかつて朝のホームライナー「おはようライナー」があったと思う。
9号車 設問35 解答3番 配点3点 正答率79.15%
【内容】設問の条件を最も満たす列車を選択する
【参照】本文
【解説】「北斗星3号」は18:44入線19:03発、「あけぼの」は21:20入線21:41発、「はくつる」は22:08入線22:23発、「北陸」は22:45入線23:03発。したがって「はくつる」が入線〜発車の時間が最も短い。上野駅も新幹線東京延伸と昼行特急の新幹線化と夜行列車の削減ですっかり寂しくなった。新幹線のコンコースやホームは地方都市の中心市街地と同様のシャッター通りとなっている。
9号車 設問36 解答3番 配点3点 正答率93.97%
【内容】設問の発車案内板イメージが実現する日を選択する。
【参照】青色のページ新幹線・特急ガイドP.143
【解説】「サンライズゆめ」東京発は12/28,30,1/4,6運転。選択肢では12/28のみが条件を満たす。この臨時列車が2000年7月の東京・下関間寝台特急と新幹線との乗継割引可能化の引き金になったとされる。
10号車 設問37 解答4番 配点3点 正答率65.31%
【内容】設問の列車の組み合わせで乗継時間が最も長いケースを選択
【参照】青色のページ新幹線・特急ガイド
【解説】「文殊1号」と「きのさき5号」との福知山乗換は1分、「いそかぜ」と「スーパーくにびき8号」との益田乗換も1分、「南風1号」と「あしずり3号」との高知乗換は2分、「剣山3号」と「うずしお6号」との徳島乗換は3分の時間がある。東京やその周辺地域と異なり、これらの駅ではホームの右と左に列車を付けて平面上での乗換を可能にしているため、1分接続でも慌てることはない。列車が少々遅れていてもちゃんと待ってくれる。
10号車 設問38 解答3番 配点3点 正答率40.72%
【内容】設問37の各ケースで特急料金を通算できるケースを選択する
【参照】ピンクのページJR営業案内P.922,924など
【解説】福知山での城崎方面と京都または大阪方面との乗り継ぎ、高松・牟岐間での徳島乗り継ぎなど四国内の4ケースでは、全区間を1枚の特急券で利用できる。2001年7月のダイヤ改正で益田分割となった「いそかぜ号」と「スーパーくにびき号」や、岡山発着列車の四国内での乗り継ぎでは通常通り列車毎の特急券が必要。現場ではけっこうトラブルになるそうだ。
10号車 設問39 解答4番 配点3点 正答率46.62%
【内容】設問の停車駅案内図中での列車種別の選択
【参照】本文P.710
【解説】つまり、立川・国分寺・三鷹・吉祥寺・荻窪・中野・新宿に停車する列車種別を探す。平日夕方下りのみの通勤快速がこれに合致。中央線は止まる遅れるが日常茶飯事の日本一運行が不安定な路線で、その混雑の度合いも国内有数ではあるが、それでも沿線の街や住宅の人気は高い。
11号車 設問40 解答2番 配点3点 正答率84.07%
【内容】名神ハイウェイバスに関する記述の正解探し
【参照】ハイウェイバスのページP.747
【解説】「名神ライナー」はJRの他に近鉄の便もある。名神高速線は全便座席定員制。名古屋発は名古屋駅発と名古屋BC発とが拮抗する。神戸ポートピアホテル発着の4往復は全便が日急。1995年の阪神大震災以降運休が続き復活しなかったベンツ特急が懐かしい。
11号車 設問41 解答2番 配点3点 正答率82.03%
【内容】設問の遊覧船に関する間違い探し
【参照】会社線のページP.784
【解説】猪苗代湖遊覧の沖合めぐりコースは「11月18日まで運航」で通年運航ではない。その他の記述は正しい。
11号車 設問42 解答1番 配点3点 正答率76.20%
【内容】設問の路線の始発・最終便に関する記述の正解探し
【参照】会社線のページP.792
【解説】時刻表の時刻を見る限りすべての選択肢が正しいように読めるが、背表紙の糊が多いと隠れてしまいそうな、右隅の「左記の他、奥多摩駅←→奥多摩湖間は区間運転あり」の記述を見落としてはいけない。JR奥多摩駅からの始発便以外はここで誤りだと判断できる。
11号車 設問43 解答1番 配点3点 正答率70.23%
【内容】設問の観光船の運行本数を選択する
【参照】会社線のページP.823
【解説】11月25日運航の便は(A)と無印の便。(A)が5便、無印が3便で合計8便が読みとれる。明治期の地理学者・志賀重昴博士がドイツのライン川の風景を思わすと命名した日本ラインも、川下り船からの眺めは沿岸の老朽化したホテルに河原を埋め立てたドライブインや建設機械置き場が目立ち、げんなり。1日2個限定の美濃太田駅弁「舟弁当」でかつてを偲ぶ。
11号車 設問44 解答1番 配点3点 正答率79.61%
【内容】設問の列車種別が存在しない路線を選択
【参照】会社線のページP.830あたり
【解説】阪急京都線と阪神本線と近鉄大阪・山田線には快速急行があるが、京阪本線・鴨東線にはない。少子化とマイカー隆盛で鉄道利用がふるわない中、時刻表がJR線を優遇し私鉄線を冷遇するのは、そろそろ見直したほうが良いと思う。戦前の時刻表はそうではなかった。
11号車 設問45 解答3番 配点4点 正答率46.49%
【内容】設問のフリーきっぷを利用してモトが取れる乗り方を選択
【参照】会社線のページP.842,843
【解説】「萩・秋芳・津和野フリー乗車券」は3日間有効でおとな4,000円。選択肢の乗り継ぎをするとそれぞれ、1,140+690+1,300=3,130円、190+1,170+2.080=3,440円、2,080+1,300+690=4,070円、240+1,620+2,080=3,940円ということで、3番目でやっとモトが取れる。
11号車 設問46 解答4番 配点3点 正答率33.44%
【内容】設問の区間のバスの本数を選択する
【参照】会社線のページP.849
【解説】大歩危駅からかずら橋へ向かう路線バスは、西祖谷山村営が3便、その上の欄の四国交通が4便で合計7便。四国はそのうち高速バスと公営バスしか残らなくなるのではと思われるくらい路線バスの衰退が激しい地域だが、この路線は過去20年間あまり本数が変化していない。
12号車 設問47 解答1番 配点3点 正答率34.82%
【内容】設問の航路に関する記述の間違い探し
【参照】会社線のページP.855
【解説】設問42と同様、またすべての記述が正しいように読めるが、佐世保から小値賀島への便は下り側の計2便の他に上り側の3便が加わる。会社線のページは、罫線や活字が曲がっていた以前よりは内容が改善されてきたが、まだまだ誌面に余裕がなく検索性に難がある。
12号車 設問48 解答2番 配点3点 正答率67.67%
【内容】設問の定期観光バスの運賃に含まれる内容の正解探し
【参照】定期観光バスのページ
【解説】過去4回の時刻表検定でたくさん出題されていた定期観光バスの内容は、今回はこれひとつだけ。鎌倉・江ノ島「しずか号」の江ノ島エスカー・江ノ島植物園の入場券は運賃に含まれていると書いてある。「江ノ島エスカー」とはただのエスカレーターで、どこでも無料が当たり前の施設だけに使うと損した気分。
13号車 設問49 解答2番 配点3点 正答率58.56%
【内容】設問の時刻表イメージが存在すると思われる温泉を選択する
【参照】会社線のページ
【解説】時刻が朝から6:55,8:00,10:16となる路線を頑張って探すと、嬉野温泉から彼杵駅までの路線が見つかるはず。先に設問50を見て、長崎・佐世保・大村線の三角エリア内かな、と見当を付けてもよい。
13号車 設問50 解答1番 配点3点 正答率46.56%
【内容】設問49の路線の着駅を選択する
【参照】会社線のページP.854
【解説】設問49の解説のとおり、彼杵駅。「そのぎ」と読む難読駅名で、快速「シーサイドライナー」全列車が止まるが特急「シーボルト」は隣の川棚に停車し彼杵は通過。
14号車 設問51 解答4番 配点3点 正答率76.33%
【内容】設問の航空会社が就航していない路線を選択する
【参照】航空ダイヤ国内線
【解説】日本トランスオーシャンの記号「ト」を探す。仙台・沖縄線は「全」の全日空のみで運航。日本航空と日本エアシステムが予告どおり統合されると、2レターや3レターのコードはどうなるのだろう。
14号車 設問52 解答3番 配点3点 正答率44.39%
【内容】設問の便名の時刻表掲載箇所数を数える
【参照】航空ダイヤ国際線
【解説】名古屋空港発のNW72便は、12:10発デトロイト行、12:10発ニューヨーク行、10:40着マニラ発の3便がある。実際はマニラ→名古屋→デトロイト→ニューヨークと経由する便。直行便が当たり前の国内線ばかり見ていると国際線の運航経路は奇々怪々、しかしかつては国内線にも羽田→伊丹→板付(福岡)のような経由便があった。
14号車 設問53 解答4番 配点4点 正答率45.44%
【内容】指定の日に利用できないトクトクきっぷを選択する
【参照】ピンクのページJRのトクトクきっぷコーナー
【解説】JR北海道のトクトクきっぷ利用制限期間は12/29-1/4なので12月28日は利用可能。「新幹線京都・大阪割引きっぷ」の北九州市内・大阪市内間はJR東海の絡む京都発着ではないので多客期でも利用可能。「みのりきっぷ」も長野発着のものを除いて多客期でも利用可能。実際は2001年12月1日以降は長野発着列車は廃止され存在しない。TDR往復きっぷは、この手の規制に一番厳しいJR東海の路線を経由するため、ちゃんと利用制限がかかる。
14号車 設問54 解答4番 配点4点 正答率35.28%
【内容】設問のきっぷで利用できない列車を選択
【参照】ピンクのページJR営業案内P.957など
【解説】「九州グリーン豪遊券」は立席特急券としても利用できる。「さくら」小倉→熊本と「はやぶさ」博多→熊本はそれで利用可能。「なは」西鹿児島→博多は立席特急券では利用できないが指定席「レガートシート」が利用できる。「彗星」は宮崎→佐伯のうち延岡・佐伯間で利用できない。
15号車 設問55 解答2番 配点5点 正答率45.31%
【内容】設問の区間でJRが安い区間を選択する
【参照】ピンクのページJR営業案内P.943-944と会社線のページ
【解説】設問の区間にはすべてJRの特定区間の運賃が設定されている。新宿・拝島間はJR450円に西武410円、名古屋・金山間はJR160円に名鉄180円、京都・奈良間はJR690円に近鉄610円、大阪(梅田)・宝塚間はJR320円に阪急270円。ということで名古屋・金山間が該当。
品川・横浜間などもJRの特定運賃が平行私鉄より安く、国鉄改革で過去の債務がごっそり国民負担に付け替えられた国策企業JRによる民業圧迫との声もあるが、2001年12月1日の法改正でJR上場3社は100%民間企業となる。
15号車 設問56 解答3番 配点4点 正答率53.25%
【内容】設問の記述の正解探し
【参照】本文P.646など
【解説】福島・槻木間はJRも阿武隈急行も全く同じ54.9km、運賃はJRの950円に対して阿武隈急行は940円。国鉄丸森線は東北本線のバイパス路線として着工されたが、1968(昭和43)年の東北本線全線複線電化完成で無用となり、国鉄の廃止対象線にも選定されたが福島県主導の第3セクターが引き取り、未完成区間を完成のうえ国鉄以外では国内初の交流電化まで施して現在の阿武隈急行線がある。
15号車 設問57 解答2番 配点5点 正答率34.36%
【内容】設問の乗り継ぎでの運賃と料金を求める
【参照】青色のページ新幹線・特急ガイド、本文、ピンクのページJR営業案内
【解説】東北新幹線水沢江刺・新花巻間は29.9km。釜石線新花巻・宮守間は営業キロ18.7kmに運賃計算キロ20.6km。運賃は29.9+20.6=50.5=51キロを本州会社の幹線の運賃表に当てはめて950円。料金は新幹線普通車自由席が2,300−510=1,790円と、乗継割引の急行券が270/2=130円。全部足して2,870円。釜石線と東北本線盛岡・青森間の25キロまでの急行券は270円。
15号車 設問58 解答2番 配点3点 正答率71.02%
【内容】スイカに関する記述の間違い探し
【参照】黄色いページJRニュース(6)、ピンクのページJR営業案内P.970
【解説】スイカのデポジットは1,000円ではなく500円。その他の記述は正しい。スイカは8年間の実験期間を経て香港「オクトパス」に先を越されるほど慎重にデビューした世界最大のICカード乗車券システム。筆者は2玉ほど購入したが、パスケースを自動改札機にまるごと叩くだけで改札を通れるので、3回使って慣れるとかなり便利に思える。まもなく東京モノレールとりんかい線もスイカ仲間に加わり、他私鉄との共通化も話題にはしているという。
16号車 設問59 解答2番 配点4点 正答率59.21%
【内容】設問の運転日で列車名と編成表の組み合わせの正解探し
【参照】ピンクのページJR営業案内P.978など
【解説】「踊り子107号」は10両編成。大宮駅での「成田エクスプレス13号」はグリーン車1両の6両編成。博多駅での「つばめ3号」は熊本までの4両を含めた11両編成。「しらさぎ号」8往復中3往復は米原以北を3両増結の10両編成で走り、たまに3両を名古屋まで連れ込むこともある。1964(昭和39)年12月登場の「しらさぎ」は登場以来同じ色の車両を使い続けてきたが、今年になって「スーパー雷鳥」の「サンダーバード」化で余った車両を使用して一気にリニューアル、見た目も内装も生まれ変わった。もっとも、車両そのものは同じ形式。
16号車 設問60 解答1番 配点3点 正答率71.48%
【内容】設問の席番配置図に関する記述の正解探し
【参照】ピンクのページJR営業案内P.988以降
【解説】「あかつき」14号車に1番B席はあり、「スーパービュー踊り子」1号車2階に4番D席があり、「ソニック」1号車に4番C席はあるが、500系「のぞみ」11号車に12番C席はない。この部分は13番の列と共にC席部分に1席分の空間があり、車いすを固定する器具を備え、デッキに出れば身障者用トイレがあり、車両の扉も広くしてある車いす対応車両。
最後に。解答と解説の速報の誤りを指摘していただいた、ゆみしんさんとH2さん、ありがとうございました。
第1種試験 解答と解説
第1回 1999年11月14日実施
第2回 2000年6月4日実施
第3回 2000年11月19日実施
第4回 2001年6月10日実施
第5回 2001年11月25日実施
第6回 2002年6月23日実施
第7回 2002年11月17日実施
第8回 2003年6月29日実施
第9回 2003年11月16日実施
第10回 2004年11月21日実施
第11回 2005年11月20日実施
第12回 2006年11月19日実施
第13回 2007年11月18日実施
第14回 2008年11月16日実施
第15回 2009年11月15日実施
第2種試験 解答と解説
第1回 1999年11月14日実施
第2回 2000年6月4日実施
第3回 2000年11月19日実施
第4回 2001年6月10日実施
第5回 2001年11月25日実施
第6回 2002年6月23日実施
第7回 2002年11月17日実施
第8回 2003年6月29日実施
第9回 2003年11月16日実施
第10回 2004年11月21日実施
第11回 2005年11月20日実施
第12回 2006年11月19日実施
第13回 2007年11月18日実施
第14回 2008年11月16日実施
第15回 2009年11月15日実施
時刻表“旅”検定試験 解答と解説
第1回 2007年8月実施
第2回 2008年7〜9月実施
第3回 2009年7〜8月実施
1999年11月20日開設 2004年5月1日更新
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