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第10回時刻表検定第1種試験 解答と解説

2004(平成16)年11月21日(日)に実施された、第10回時刻表検定第1種試験の解答と非公式な解説です。検定問題については著作権の関係で掲載できませんので、お手元の冊子を参照ください。解説の出典はすべて、JR時刻表2004年11月号です。

なお、当サイトに掲載する試験の解答と解説は非公式であるとともに、解説の内容は、厳密な正解を判定するというよりもむしろ、時間の足りない試験において各設問に唯一の正解をいかに早く発見するかという観点で書いています。その点を留意してご覧いただければと思います。

第10回時刻表検定第1種試験 ランク認定データ

受験者数1,189名(+161) 最高点189点(−8) 平均点107点(+2)
 時刻表博士9名(+2) 1級89名(+22) 2級250名(+58) 不認定841名(+79)
 ※括弧内数値は前回比

1号車 設問1 正解3番 配点3点 正答率92.26%

【内容】始終着駅間でノンストップでない特急列車を選択する。
【参照】新幹線・特急ガイド
【解説】「リレーつばめ100号」は新八代を出たら次は終点の熊本、「つばめ18号」は鹿児島中央を出たら次は終点の新八代、「こだま583号」は小倉を出たら次は終点の博多。「はやて261号」は盛岡を出たら二戸に止まってから終点の八戸。

1号車 設問2 正解4番 配点3点 正答率60.05%

【内容】定期列車で大都市近郊区間外も走る特急列車を選択する。
【参照】新幹線・特急ガイド、本文
【解説】常磐線特急「フレッシュひたち」のうち、定期列車でも一日6往復が大都市近郊区間の日立を一駅だけ越えて高萩まで行く。かいじの定期列車、あかぎ、はるかは全列車全区間が大都市近郊区間内のみである。2004年10月16日に東京近郊区間がさらに拡大され、韮崎・黒磯・日立・渋川・大原・伊東までが範囲内となった。

1号車 設問3 正解3番 配点3点 正答率68.80%

【内容】「成田エクスプレス」についての記述に関する正解探し。
【参照】新幹線・特急ガイド、列車編成のご案内
【解説】インフォラインで英語・ハングル・中国語による案内があると「列車編成のご案内」に書かれているので、これに日本語を加えて四カ国語の案内があると見なせる。9号車にグリーン個室がない列車があり、グリーン個室は喫煙OKで、東京17:03発「成田エクスプレス37号」は地下総武3番線から出る。

1号車 設問4 正解2番 配点3点 正答率57.86%

【内容】「カシオペア」についての記述に関する正解探し。
【参照】JRの営業案内、主な車両の席番配置図
【解説】「カシオペアスイート」はカシオペアの編成中に7室ある。「カシオペアデラックス」は2号車にあり、「カシオペアスイート」の展望タイプの部屋には補助ベッドが入らず、4号車の車椅子対応個室は1室のみ。

1号車 設問5 正解1番 配点4点 正答率29.77%

【内容】「かいおう」についての記述に関する正解探し。
【参照】JRの営業案内
【解説】「かいおう」にグリーン個室の営業はないが、「主な車両の席番配置図」を見ると、グリーン個室付きのグリーン車を使う列車にこの名前がある。グリーン料金は300円均一で特急料金は300円か400円なのでその合計が900円にはならず、定期券と特急券で利用できる。

 2003年3月のダイヤ改正で「かいおう」が4両編成から6両編成に増強された際に、使用車両が「有明」用から「つばめ(現:リレーつばめ)」用に変わったため、非営業だがグリーン個室が付くようになった。

2号車 設問6 正解3番 配点4点 正答率36.00%

【内容】青函トンネル記念館入場料と体験坑道乗車券のねだんを求める。
【参照】会社線のページP.791
【解説】青函トンネル記念館の入場料は300円、体験坑道乗車券は900円。見学コースは新幹線・特急ガイドP.99に出ているが、ここにはその内訳までは出ていない。

 青函トンネル記念館は青函トンネル開通記念博覧会の開催に伴い1988年7月に開業。1997年4月に海底駅見学コースにここを訪問するコースが登場した。記念館は4月頃から11月頃までの営業なので、見学コースもその時期のみの設定。

2号車 設問7 正解4番 配点5点 正答率21.28%

【内容】新川崎から大宮までの運賃とグリーン料金と利用日の組み合わせに関する正解探し。
【参照】本文、JRの営業案内
【解説】新川崎・大宮間「湘南新宿ライン」経由は全区間が大都市近郊区間なので、運賃は本文P.156などに記載の営業キロ50.7kmではなく、最短経路の東京経由の49.8kmで計算する。運賃は780円で、950円でも890円でもない。

 グリーン料金も「東京近辺の特定区間を通過する場合の特例」により、品川・赤羽間で最短経路、つまり乗車券の運賃計算経路と同じルートで求めるので、50キロ以下の料金が適用される。なお、この制度が適用されるエリアは2004年3月13日の制度改正で現在のものに縮小されている。

 首都圏の普通列車のグリーン料金に「平日料金」「ホリデー料金」が導入されたのは2004年10月16日から。従来よりも土休日と101キロ以上で値下げされたように見えて、日中と土休日のグリーン車が利用できた4枚2,000円のトクトクきっぷ「データイムグリーン回数券」が廃止されたので、実は事実上の据え置きか値上げ。車内でグリーン券を買うとさらに250円アップとなる。

2号車 設問8 正解2番 配点3点 正答率61.56%

【内容】「フルムーン夫婦グリーンパス」に関する間違い探し。
【参照】JRニュース
【解説】IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道の盛岡・八戸間には、JR線のみ乗り放題な「フルムーン夫婦グリーンパス」で乗れないが、この区間を「北斗星」「カシオペア」で乗り通す場合に限り、両社分の運賃や料金を必要としない。2002年12月の東北新幹線八戸延伸により東北本線盛岡・八戸間がJRでなくなってからの措置。JRバスや伊勢鉄道や智頭急行には乗れない。

3号車 設問9 正解3番 配点3点 正答率91.34%

【内容】時刻表のコピーの内容の指摘に関する正解探し。
【参照】本文P.247
【解説】時刻表のページと問題の冊子を見比べても、着発番線は一致するし、駅名の順序も間違いないし、通過駅にも相違がないので、おそらくどこかの時刻が間違っているのだろう。第1種試験はとにかく時間がないので、こうやって問題を飛ばしていかなければならない。

 そして帰宅後にじっくりチェック。真ん中あたりの各駅停車便の西明石の着時刻が2400ではなく000に変わっている。JR時刻表では深夜0時ちょうどの着時刻を2400、発時刻を000で表すので、この表示は誤植がなければあり得ない。

3号車 設問10 正解3番 配点3点 正答率60.98%

【内容】西明石に1:18より遅く到着する列車の本数を求める。
【参照】本文P.758
【解説】東海道・山陽本線各駅停車の終電時刻を見ると、西明石1:25着と1:34着の二本が見つかる。つまりP.247で各駅停車に見える列車は実は快速列車であり、実際に現地ではそう案内されている。

4号車 設問11 正解3番 配点3点 正答率42.05%

【内容】民鉄の最安運賃に関する正解探し。
【参照】会社線のページ
【解説】東京地下鉄(東京メトロ・2004年3月まで営団地下鉄)の初乗り運賃は160円だが、北千住・綾瀬間だけはJRに合わせて130円としている。東京都交通局の初乗り運賃は170円だが目黒・白金高輪間だけは東京メトロと合わせて160円、京成電鉄の初乗り運賃は130円、東京急行電鉄の初乗り運賃は110円。

 営団地下鉄(帝都高速度交通営団)は、政府の特殊法人改革の一環として2002年12月に成立した東京地下鉄株式会社法により、2004年4月に東京メトロ(東京地下鉄株式会社)に生まれ変わった。地下鉄の代名詞であった「営団」が付いても良かったと思うが、戦前世代には食料営団や住宅営団などの戦時経済の臭いを嫌う意見が多かったとか。営団地下鉄の公式サイトのURLが「www.tokyometro.go.jp」であったことは、後で見ればその伏線だったのかもしれない。

4号車 設問12 正解4番 配点3点 正答率58.62%

【内容】京都のチンチンバスで存在しないコースを選択する。
【参照】会社線のページP.847
【解説】会社線のページで、京都の欄でも定期観光バスでもない、京都市営地下鉄の時刻の下にこれを見付けられれば、あとは単純作業。京都市電のイメージで作られた「チンチン・バス」レトロ調バスは1992年1月の登場で、京都市電そのものを復活させようという意見は特に選挙時にたくさん聞かれるが具体的な進展は全くない。

4号車 設問13 正解2番 配点3点 正答率50.21%

【内容】高速鳴門を出て高速舞子に止まる高速バスの初便を選択する。
【参照】ハイウェイバスP.779
【解説】徳島駅前発神戸三宮発の便が、高速鳴門を6:55に出て7:45に高速舞子に着く。隣のページの徳島発なんば高速BT行が高速鳴門を6:25に出るが高速舞子には止まらない。

 1998年4月の明石海峡大橋の開通と同時に開業した高速舞子バス停は、橋の本州側の付け根に設けられた、地上から30メートルとも40メートルとも言われる高さに設けられた高架バス停で、JR舞子駅や山陽電車の舞子公園駅との間に、いくつもの階段やエレベーターやエスカレーターで結ばれる。

5号車 設問14 正解4番 配点4点 正答率50.55%

【内容】特急が走らない名鉄線を選択する。
【参照】会社線のページP.837-838
【解説】上飯田と小牧を結ぶ名鉄小牧線に特急列車は走っていない。津島・尾西・各務ヶ原・広見の各線にはある。名古屋鉄道ファンならおそらく常識。そうでなければ、名古屋鉄道特急のページに線名がないので、前ページの線名や駅名と対比して考える。

5号車 設問15 正解3番 配点4点 正答率65.69%

【内容】新名古屋から新安城までの名鉄特急についての記述に関する正解探し。
【参照】会社線のページ
【解説】新名古屋7:10発の新安城方面国府行特急は全車特別車なのですなわち全席禁煙。10:21発の吉良吉田行特急も同様で、17:59発の豊川稲荷行特急も同様なので特別車両券が必要。9:19発の豊橋行特急は新安城に止まらない。

 現在の名鉄に特急の列車名や特急料金はないが、特別車と呼ばれる指定席の利用にはJRの指定席券に相当する特別車両券「ミューチケット」が必要。

5号車 設問16 正解4番 配点4点 正答率48.61%

【内容】近鉄特急の電話予約に関する正解探し。
【参照】会社線のページ
【解説】近鉄特急は名阪間列車のみ電話予約が可能。大和八木22:38発の伊勢志摩ライナーは近鉄名古屋発近鉄難波行なので、これは電話予約が可能。なお、現在の近鉄特急に列車名はなく、車両に対する愛称名がある。

 志摩スペイン村の開業に合わせて1994年に登場した伊勢志摩ライナーは、サロンカーやパノラマデッキやシーサイドカフェを備えるバブル志向の特急電車。しかし車庫の関係と、同村を含め伊勢志摩方面の観光や特急利用が振るわないことで、名阪特急にも駆り出されている。

5号車 設問17 正解2番 配点3点 正答率71.40%

【内容】近鉄特急の喫煙席の有無に関する正解探し
【参照】会社線のページ
【解説】近鉄特急のうち「アーバンライナーnext」と「アーバンライナーplus」は全席禁煙。近鉄難波8:30発の列車のみ、11月21日すなわち土休日にいずれの記号もないので、全線禁煙でないことが分かる。

 2003年8月3日に名阪特急でデビューした「アーバンライナーplus」とは、つまり1988年登場の「アーバンライナー」を改装した車両。主な変更点は、バブルが去って利用低迷のデラックスカーを1両減らし、時代に合わせて全席禁煙化と喫煙コーナーを設置、法令の改正により車椅子対応のトイレと座席を設置するなど。2年かけて全編成を改装する予定。

5号車 設問18 正解4番 配点4点 正答率34.15%

【内容】近鉄難波23:05発の近鉄特急に関する間違い探し。
【参照】会社線のページ
【解説】近鉄難波23:05発の近鉄特急は近鉄奈良行。記号より「アーバンライナーplus」使用列車のため、サロンカーは付いていない。

 サロンカーは「伊勢志摩ライナー」のみの設備で、四人向かい合わせのボックスシートで、利用には運賃と特急料金に加え特別車両料金が必要だったが、これも利用低迷の影響か、2001年3月のダイヤ改正で特別車両料金が不要となった。

6号車 設問19 正解2番 配点3点 正答率19.33%

【内容】南海特急についての記述に関する正解探し
【参照】会社線のページP.847、空港への交通機関P.928
【解説】ラピートβ52号は平日と土休日で時刻が異なるが両者を合わせれば毎日運転である。ラピートβ91号は土休日運休ではなく土休日運転、特急料金は難波・極楽橋間が500円ではなく760円、特急の愛称数は「こうや」「りんかん」「サザン」と合わせて五種類である。

 1994年9月の関西空港開業と共に登場した南海特急「ラピート」は、当初こそ鉄仮面型の奇抜な外観で連日満席の人気を集めたが、空港の利用不振に加えて、難波へ行かないと乗れないことで、京都や新大阪から乗れるJR特急「はるか」や、各地と関西空港をノンストップで結ぶリムジンバスにシェアを奪われ、現在は途中駅で難波発着の乗客を拾っても乗車率が三割程度しかない空気輸送列車。

6号車 設問20 正解なし 配点3点 正答率100.00%

【内容】南海特急についての記述に関する正解探し
【参照】会社線のページP.847、空港への交通機関P.928
【解説】出題ミスのため試験開始前に解答対象から除外された。全員が正解扱い。

6号車 設問21 正解4番 配点4点 正答率51.47%

【内容】南海特急についての記述に関する正解探し
【参照】会社線のページP.847、空港への交通機関P.928
【解説】泉佐野駅を平日20時から21時までに出発する特急はすべて全部座席指定制の列車である。難波駅17時以降発では17:50発のサザン27号が、堺6〜9時発では6:55発のサザン2号が、岸和田9〜10時発ではおそらく堺9:53発のサザン8号が、それぞれ一部指定席の列車である。

 南海も名鉄と同様に、特急料金はないが指定席の利用には座席指定料金が必要。名鉄と異なり列車名は付いているし、「ラピート」には200円増しのスーパーシートがある。

6号車 設問22 正解なし 配点4点 正答率100.00%

【内容】南海特急についての記述に関する正解探し
【参照】会社線のページP.847、空港への交通機関P.928
【解説】難波駅9:15に、りんかん1号橋本行と、これに併結するこうや1号極楽橋行と、サザン3号和歌山市行が発車し、関西空港発ラピートβが到着する。これで4特急が同時発着。ただ、博多発「かもめ・みどり・ハウステンボス号」が三特急同時発車と見られないように、併結特急の発着を別々にカウントすることはないと思う。

 なお、この設問は一部の試験会場の教室で解答不要との案内がなされたようで、後に全員が正解扱いとなった。

6号車 設問23 正解4番 配点3点 正答率57.19%

【内容】京阪電車についての記述に関する間違い探し
【参照】会社線のページP.847
【解説】守口市に停車する特急はない。K特急の「おりひめ」、準急の「ひこぼし」、枚方市に止まるK特急はいずれも存在する。いずれも2003年9月のダイヤ改正での登場。

6号車 設問24 正解4番 配点3点 正答率84.36%

【内容】阪急電車で実在する列車名を選択する。
【参照】会社線のページP.848
【解説】阪急宝塚線と能勢電鉄線を直通する通勤列車「日生エクスプレス」一日7往復が時刻表上で見つかる。宝塚線梅田・宝塚間の特急に「梅田エクスプレス」や「宝塚エクスプレス」の列車名が付いたことはないが、2003年8月のダイヤ改正で廃止されている。

6号車 設問25 正解3番 配点3点 正答率85.03%

【内容】一畑電鉄に存在しない列車を選択する。
【参照】会社線のページ
【解説】島根県の松江しんじ湖温泉と電鉄出雲市や出雲大社前を結ぶ一畑電鉄に、特急と急行と出雲大社号はあるが快速はない。いずれも運賃のみで利用可能。特急は2004年3月のダイヤ改正で再々登場、出雲大社号は1998年10月の登場。

7号車 設問26 正解2番 配点3点 正答率66.78%

【内容】船舶の乗船手続きについての記述に関する間違い探し。
【参照】国際航路P.884
【解説】高岡・ウラジオストック間の国際航路「ルーシー号」の乗船手続きの終了時刻は120分前ではなく3時間前である。事情は分からないが他も含めて日本・ロシア間の航路は法外に運賃が高いと思う。

 ウラジオストクやウラジボストークなどとも書かれるロシア極東部の港湾都市は、ソ連時代には外国人の居住禁止や市外居住者の立入禁止という閉鎖都市であったが1992年1月に解放、1993年6月にはこの航路が開設されている。シベリア鉄道の終着地。

7号車 設問27 正解3番 配点3点 正答率37.51%

【内容】天津・神戸間の所要時間を求める。
【参照】国際航路P.884、航空ダイヤ国際線
【解説】天津発月曜11時、神戸着水曜14時というデータから所要時間を単純に計算すると24×2+3=51時間だが、航空ダイヤ国際線のページで調べると、日本がGMT+9、名古屋便がある天津がGMT+8と時差があり、本当の所要時間は50時間。

7号車 設問28 正解1番 配点4点 正答率45.25%

【内容】 時刻表上でも複数の空港が見つかる都市の組み合わせを選択する。
【参照】航空ダイヤ国際線
【解説】東京には羽田と成田、ソウルには金浦と仁川、ニューヨークにはケネディとニューアークの空港が時刻表でも見つかる。実際はともかく時刻表上では、ロンドンや名古屋やロサンゼルスはそれぞれ一箇所ずつのみ。

 2001年3月にソウル金浦空港の国際線が仁川に移転し、2002年4月にチャイナエアラインの国際線が羽田から成田に移転したため、両空港から国際線の定期便が消えていたが、2003年11月の羽田・金浦間航路の開設で目出度く復活。都心から近いとビジネスマンや観光客の人気を集めている。

7号車 設問29 正解4番 配点3点 正答率70.82%

【内容】名古屋空港に離発着しない航空会社を選択する。
【参照】航空ダイヤ国内線、航空ダイヤ国際線
【解説】日本トランスオーシャン航空は名古屋空港に乗り入れていない。JALエクスプレスとジェイエアは国内線で、ジャルウェイズは国際線で、それぞれ名古屋空港に乗り入れている。

 ジャルウェイズは1990年5月に日本航空の出資で設立された航空会社。当初は国際線チャーター便のみの運航であったが、2000年4月にグアム線とホノルル線がJALから移管されて定期便にも進出した。

7号車 設問30 正解1番 配点5点 正答率26.83%

【内容】名古屋と成田を結ぶ航空便についての記述に関する間違い探し。
【参照】航空ダイヤ国内線、航空ダイヤ国際線
【解説】国内線の時刻だけ見ると「日」「全」「ア」「中」の四社が名古屋・成田間の航路を持つが、国際線の時刻も見るとNWの成田・サイパン線が名古屋を経由しているので、合計で四社ではなく五社となる。その1往復と、航空ダイヤ国際線の巻末にある国際線乗継専用便が1往復と水土曜日1往復、そして国内便4往復を合計すると、毎日6往復に水土曜1往復追加となる。NRT経由な名古屋・コナ線と名古屋・ケネディ線は国際線乗継専用便と同一便。

9号車 設問31 正解3番 配点4点 正答率28.34%

【内容】指定席電話予約メモの記述より、列車の出発時刻と到着時刻を選択する。
【参照】新幹線・特急ガイド、本文
【解説】まずは駅名コードを頼りに新幹線・特急ガイドのページで必死に駅を探す。乗車駅は西九条で降車駅は草津、設問の発着時刻または列車コードにより利用列車は「はるか54号」と判明する。発駅の発時刻と着駅の着時刻は本文にしか出ていないのでこれを参照して、それぞれ20:59、21:51が正解。発着時刻の落とし穴は第1種試験で毎回のように出題されており、博士を目指すには絶対に引っかかってはならない。

9号車 設問32 正解なし 配点3点 正答率100.00%

【内容】指定席電話予約メモの記述より、指定席の号車を選択する。
【参照】列車編成のご案内
【解説】「はるか54号」の禁煙の普通車指定席で設問の選択肢にある号車は4号車のみ。1号車はグリーン車、6号車は自由席、9号車は連結がない。と思ったら、関西空港発「はるか」全列車の4号車は自由席なので、正しい選択肢が存在しない。試験直後には正解が2番とされたが、後に全員が正解扱いとなった。

9号車 設問33 正解なし 配点4点 正答率100.00%

【内容】指定席電話予約メモの記述より、特急料金を選択する。
【参照】JRの営業案内
【解説】西九条・草津間の特急料金は1,660円。11月22日は月曜日だが翌日が祝日なので閑散期にならない。なお、指定席電話予約メモの記述では、利用人数がおとなこども各1名なのに、選択肢はおとな1名分と思われるものしかない。試験直後には正解が1番とされたが、後に全員が正解扱いとなった。

9号車 設問34 正解1番 配点4点 正答率29.18%

【内容】切符の券面に該当する駅を選択する。
【参照】新幹線・特急ガイド、JRの営業案内
【解説】2004年9月20日は祝日なので通常期。JR九州のみ閑散期。こどもの指定席特急料金が990円なので、おとなの通常期の料金は990×2=1,980円か1,990円、ないしJR九州で(990+100)×2=2,180円か2,190円。前者に該当する料金がないので、これはJR九州内の151〜200キロのB特急料金となる。

 「かもめ31号」に博多から長崎まで乗ればこの料金となるので、これが正解。赤間16:22発水前寺行「有明23号」には喫煙の普通車指定席がない。ただ、2004年9月20日が月曜日であることは求められても、JR時刻表2004年11月号でこの日が祝日であることは分からないかもしれない。

9号車 設問35 正解2番 配点3点 正答率34.74%

【内容】切符の券面に該当する号車を選択する。
【参照】列車編成のご案内
【解説】かもめ31号の喫煙の普通車指定席は4号車。こどもを喫煙車に乗せるべきではないという意見はある。

10号車 設問36 正解1番 配点4点 正答率45.50%

【内容】行程表の中で出発した空港を選択する。
【参照】航空ダイヤ国内線
【解説】仙台空港や新千歳空港を18時台に出る広島空港行はない。那覇空港からは18:20発のANA462便が、羽田空港からは18:05発のJAL1617便と18:35発のANA685便があるが、設問60により発地は那覇空港となる。

10号車 設問37 正解4番 配点3点 正答率23.89%

【内容】行程表の中で利用した航空便の差額追加席に関する正解探し。
【参照】航空ダイヤ国内線
【解説】ANA462便の機種はB63であるため、スーパーシートの設備がなく、追加料金で利用する設備はない。

 JRのグリーン車に該当する国内航空便の特別席について、JALとANAはスーパーシートで横並びであったが、2004年6月にJALが一律千円の「クラスJ」に切り替えて料金を下げ、12月にはANAが「スーパーシートプレミアム」に切り替えて高級化を図る予定なので、両者に差が発生する。JASの3クラス制はJALとの経営統合により2004年3月限りで廃止された。

10号車 設問38 正解1番 配点3点 正答率50.55%

【内容】行程表の中で利用した航空便の予約ができる電話番号の間違い探し。
【参照】航空ダイヤ国内線P.908
【解説】選択肢1の電話番号はJALの、2〜4の電話番号はANAの予約問い合わせ番号。仮に設問60→36→37で正解を取れていなくても、この設問の正解がひとつであると考えれば、仲間外れの1を選択できる。

10号車 設問39 正解1番 配点3点 正答率55.76%

【内容】行程表の中で利用するリムジンバスを運行していない会社を選択する。
【参照】会社線のページP.854
【解説】広島空港20:50発のバスは中筋駅経由広島BC行。運行会社が五社も書かれているが、その中に中国バスはない。

 騒音対策と滑走路延長と就航率向上を主目的に、1993年10月に広島市内から約50km離れた山の中に移転した広島空港は、そのアクセスについてマイカーやリムジンバスに優しく、鉄道などの公共交通に厳しい空港となった。その改善のため、当初はリニアモーターカー路線を建設する構想があったが断念、現在は山陽本線白市駅から鉄道を引き込む構想を練っている。

11号車 設問40 正解2番 配点3点 正答率59.63%

【内容】行程表の中で利用するリムジンバスを下車した場所を選択する。
【参照】会社線のページP.854
【解説】広島空港20:50発のバスが21:28に着くのは中筋駅。新交通システムの駅であると同時に、多くの高速バスが経由するターミナルとなっている。

11号車 設問41 正解2番 配点3点 正答率59.97%

【内容】行程表の中でリムジンバスから乗り継いだ交通機関や列車を選択する。
【参照】さくいん地図
【解説】中筋駅で接続するのは広島高速交通アストラムライン。設問では「アストムライン」と誤記されているがこのくらいは許してあげよう。広電の市内線や新幹線は接続しない。

 広島アジア競技大会の開催に伴い1994年8月に全線が開業したアストラムライン、当初は利用者の半分がマイカーからの乗り換え客と計算し、都心直行バスを駅で切って乗り換えてもらう方針だったが、利用者の不便感を考えない学者や行政の目論見は当然に外れ、法令上で新交通システムの建設に必ず付随する高架下の幹線道路で自動車交通の利便性が向上したこともあり、利用者は計画の半分程度にとどまる。2003年度には債務超過に転落、今も高速道路の延伸や都心直行バスの復活で利用者は減り続けている。

12号車 設問42 正解1番 配点3点 正答率67.62%

【内容】尾道市内の公共交通利用観光に便利なきっぷを選択する。
【参照】会社線のページP.854
【解説】会社線のページで尾道を開けば「尾道好きっぷライン」の名前が目に付くはず。ただ、この名称はきっぷの名前というより、1997年導入のレトロ調バスを使用する観光用市街地循環バス路線の名前であるようだ。

12号車 設問43 正解3番 配点3点 正答率50.29%

【内容】尾道市が運行していない交通機関を選択する。
【参照】会社線のページP.854、定期観光バス
【解説】尾道市交通局の路線バスと定期観光バス、尾道市観光文化課のロープウェイは見つかるが、定期航路は見つからない。

12号車 設問44 正解4番 配点3点 正答率61.73%

【内容】行程表の中で利用した航路の種類を選択する。
【参照】会社線のページP.862
【解説】因島土生港17:40発、18:12三原港(行程表では三原駅と誤植)着の航路は(高速船)と書かれてある。

12号車 設問45 正解1番 配点3点 正答率38.27%

【内容】三原付近の交通手段に関する正解探し。
【参照】会社線のページ、定期観光バス、空港への交通機関
【解説】定期観光バスのページに小型タクシー3,300円のコースが掲載されている。三原駅から広島空港までは片道820円、三原と生口島の瀬戸田を結ぶ航路は片道650円か750円、三原駅から仏通島へのバスは片道600円なので往復で1,200円かかる。

13号車 設問46 正解2番 配点3点 正答率72.92%

【内容】行程表の中で利用した列車の女性専用座席の数を選択する。
【参照】主な列車の席番配置図
【解説】あかつき号の女性専用座席はレガートシートに11席ある。

13号車 設問47 正解4番 配点4点 正答率13.04%

【内容】行程表の行程を周遊きっぷにした場合のゆき券のねだんを求める。
【参照】JRのトクトクきっぷコーナー、JRの営業案内
【解説】周遊きっぷ九州ゾーンの「あかつき号」利用時の入口駅は門司だが、この券には特定都区市内制度が適用されるので、券面の表示は三原から北九州市内までとなり、運賃計算区間は三原から小倉まで。営業キロの計算は本文P.270が便利で、JR九州を11.8km利用する運賃計算キロ289.3km。その定価4,940円にJR九州の加算額40円を足して4,980円、これを二割引端数切捨で3,980円。

13号車 設問48 正解1番 配点3点 正答率52.23%

【内容】長崎駅からバスで観光遊覧できる観光地を選択する。
【参照】定期観光バスP.895
【解説】長崎発の定期観光バス「ぶらぶらコース」に孔子廟・中国歴代博物館をめぐるコースがあるのでこれを選択。

13号車 設問49 正解3番 配点3点 正答率65.85%

【内容】長崎港遊覧船にない名前を選択する。
【参照】会社線のページP.871
【解説】長崎で「らんらん」は遊覧船でなくコミュニティバスの名前。その他の三種は遊覧船の名前。

 「らんらん」は2002年2月に、渋滞緩和と中心市街地活性化を目的に、南山手と原爆資料館を結ぶコミュニティバスとして登場したが、利用の不振のためルートの変更や運賃の改定を経てその性格は変質、当初と同じなのは運行会社と車両だけという感じ。ただバスを走らせるだけで渋滞緩和と中心市街地活性化を実現しようなど勘違いも甚だしいが、いまだにその幻想を持つ市町村長や行政マンは多数存在する。

14号車 設問50 正解1番 配点3点 正答率55.59%

【内容】行程表の中で利用した列車が停車する駅を選択する。
【参照】本文
【解説】シーサイドライナー2号は、大村線内で松原と岩松に停車せず通過し、佐世保線を経て松浦鉄道に乗り入れて小浦に止まる。松浦までは行かない。

14号車 設問51 正解4番 配点3点 正答率26.07%

【内容】ハウステンボスの入場料についての記述に関する正解探し
【参照】JRニュース(15)
【解説】JR時刻表で観光施設の入場料を調べる際にはまず黄色いページを開く。あとは設問との照らし合わせ。ハウステンボスに入園無料なのは3歳未満ではなく3歳以下である。

 1992年3月開園のハウステンボスは、TDLに次ぐテーマパークの成功例とされ実際に年間四百万人以上の集客を誇ったが、経営面では一度も単年度黒字を計上することなく2003年2月に破綻、営業を継続しながら野村証券系の投資ファンドをスポンサーにして再建の途上にある。

14号車 設問52 正解4番 配点4点 正答率31.20%

【内容】ハウステンボスからバスで行けない場所を選択する。
【参照】ハイウェイバス、会社線のページP.871
【解説】ハイウェイバスに熊本交通センター行と長崎駅前行の時刻が、会社線のページのページに長崎空港行の時刻が掲載されているので、やや信じがたいが消去法で博多駅交通センターを選択。利用の低迷により2002年3月限りで福岡・ハウステンボス間の高速バスが廃止されている。

14号車 設問53 正解3番 配点3点 正答率47.18%

【内容】ハウステンボス22号に関する記述の正解探し。
【参照】本文、列車編成のご案内
【解説】ハウステンボス22号はみどり22号と共に肥前山口に17:07に到着し、17:09着のかもめ32号を待ち受けて併結して17:12に出発する。ハウステンボス22号自体は始発駅から終着駅まで4両編成で、早岐ではみどり22号のグリーン車側とつながり、12両編成になっても電話室は二箇所である。

14号車 設問54 正解1番 配点3点 正答率35.16%

【内容】博多駅の新幹線口にないホテルを選択する。
【参照】主要駅のご案内JRグループ協定ホテルご案内P.1052〜1053
【解説】JR九州ホテル福岡が筑紫口に、博多ターミナルホテルとホテルセントラーザ博多が新幹線口にあるが、主要駅のご案内で博多の駅構内図を見るとどちらも同じ新幹線側。ホテルオークラ福岡が「博多・祇園」にあるので、地下鉄路線図でも眺めるとその反対側であることが分かる。

15号車 設問55 正解2番 配点3点 正答率43.90%

【内容】「いさぶろう」の設備に関する記述の間違い探し。
【参照】さくいん地図、本文
【解説】「いさぶろう」に展望スペースという名の設備はない。肥薩線人吉・吉松間の営業キロはちょうど35.0kmあり、大畑駅あたりに線路が一周するループ線があり、熊本・宮崎・鹿児島の三県にまたがる。

 1996年3月登場の、人吉と吉松を他列車の五割増しも時間をかけて結んだ「しんぺい」「いさぶろう」。通常の各駅停車で全車自由席の普通列車ながら、座席と座席の間に畳を置き、眺望スポットやトンネル入口で停車しながら少ない乗客を運ぶ、まったりと素朴な観光列車であった。

 しかし2004年3月の九州新幹線部分開業に伴い車両を大改造し強力な宣伝を開始、それが功を奏して全席指定席なのに土休日の平均乗車率が200%という混雑列車と化し、慌ててもう一両を改造して増結した。

15号車 設問56 正解なし 配点4点 正答率100.00%

【内容】指定席料金についての記述に関する間違い探し。
【参照】JRの営業案内
【解説】出題ミスのため試験開始前に解答対象から除外された。全員が正解扱い。

15号車 設問57 正解2番 配点3点 正答率47.18%

【内容】行程表の中で利用するバスの出発時刻を選択する。
【参照】会社線のページP.879
【解説】鹿児島中央駅から指宿いわさきHへ行く便の中で、選択肢に合うものは鹿児島中央駅16:57発のもの。2004年11月23日は祝日で、17:57発は休日運休。

 いわさきグループは南九州で交通機関や観光施設を手広く手掛ける大規模な企業グループ。しかし2002年9月限りで休止された薩摩と大隅を結ぶ山川・根占間航路の再開を妨害したり、2004年1月に奄美大島で突然にバス路線全廃を表明したのに地元が代替バスを用意したら一転して運行を継続したり、2004年2月限りで本州最南端への道路を一方的に閉鎖したり、遠くから眺めると相当に問題のある会社に見えてならない。

16号車 設問58 正解1番 配点3点 正答率43.48%

【内容】行程表の中で利用する定期観光バスが経由しない観光地を選択する。
【参照】定期観光バスP.896
【解説】指宿いわさきHから乗れる「指宿・知覧コース」で、選択肢の中に経由しない観光地は桜島のみ。

 大噴火で九州と陸続きになったり、年に四百回以上も噴火したこともある、日本で最も活発な火山である桜島。その行政区域は鹿児島市側が桜島町でその反対側が実は鹿児島市であったが、平成の大合併こと政府主導の市町村合併強制策により、2004年11月に鹿児島市へ吸収、県庁所在地で人口60万都市の一部となった。

16号車 設問59 正解4番 配点3点 正答率26.83%

【内容】「はやとの風3号」「つばめ58号」「くまがわ4号」と乗り継ぐ場合の特急料金の計算方法に関する正解探し。
【参照】JRの営業案内
【解説】九州新幹線に乗継割引制度は全く適用されないので、その時点で正解はひとつに絞られる。新八代で鹿児島本線の特急と改札内で乗り継ぐ場合に、その特急料金を通算して求めるが、その乗継列車は「リレーつばめ」に加え「くまがわ」や「九州横断特急」でもよい。肥薩線や豊肥本線へは通算されない。

16号車 設問60 正解2番 配点3点 正答率49.45%

【内容】行程表の中で復路に利用した航空便の運航会社を選択する。
【参照】航空ダイヤ国内線
【解説】熊本交通センター9時台発で10時台に到着できる空港はおそらく熊本空港か福岡空港。12:50発な航空便を必死に探すと、熊本12:50発那覇行のANA467便が見つかる。これで設問36の解答が那覇空港となる。それに設問37がぶら下がるので、この設問は実は10点問題。

第1種試験 解答と解説

第1回 1999年11月14日実施

第2回 2000年6月4日実施

第3回 2000年11月19日実施

第4回 2001年6月10日実施

第5回 2001年11月25日実施

第6回 2002年6月23日実施

第7回 2002年11月17日実施

第8回 2003年6月29日実施

第9回 2003年11月16日実施

第10回 2004年11月21日実施

第11回 2005年11月20日実施

第12回 2006年11月19日実施

第13回 2007年11月18日実施

第14回 2008年11月16日実施

第15回 2009年11月15日実施

第2種試験 解答と解説

第1回 1999年11月14日実施

第2回 2000年6月4日実施

第3回 2000年11月19日実施

第4回 2001年6月10日実施

第5回 2001年11月25日実施

第6回 2002年6月23日実施

第7回 2002年11月17日実施

第8回 2003年6月29日実施

第9回 2003年11月16日実施

第10回 2004年11月21日実施

第11回 2005年11月20日実施

第12回 2006年11月19日実施

第13回 2007年11月18日実施

第14回 2008年11月16日実施

第15回 2009年11月15日実施

時刻表“旅”検定試験 解答と解説

第1回 2007年8月実施

第2回 2008年7〜9月実施

第3回 2009年7〜8月実施

 
1999年11月20日開設  2004年12月28日更新
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