東京駅から新幹線で3駅35分。小田原市は神奈川県の南西部で相模湾に面する人口約19万人の城下町かつ宿場町。関東地方の西の出入口として、戦国時代や江戸時代に歴史の舞台となった。駅弁は明治時代に国府津駅で創業した、東海道本線では最古の駅弁屋が健在だが、実態はJRや小田急の子会社が近隣のものを含めた駅弁を集めて売る。1920(大正9)年10月21日開業、神奈川県小田原市栄町1丁目。
2003(平成15)年の夏に発売。幼児向けの弁当箱として使えるアルマイト容器を、ストーリーを描くために余計なふたを付けたボール紙のパッケージに収める。中身はミックスベジタブル混じりのドライカレー御飯と、鶏唐揚・コロッケ・焼売・玉子焼・ウインナーなど。単なるキャラクター駅弁に終わらずに、地名や物語まで付けた点にはアイデア賞。
小田原の定番でない駅弁はふらりと立ち寄っての購入が困難で、予約するか駅弁大会でとなるのだろう、この駅弁も売り切れが早いようで現地では一度も実物を見たことがなく、駅弁大会でようやく入手できた。公式サイト等の情報によると2005年6月30日限りで販売を終了したそうだが、その後も駅弁催事での収穫報告をよく目にした。2007年までの販売か。
※2005年7月補訂:販売終了を追記サンリオのキャラクター「ハローキティ」誕生30周年を記念して、2004(平成16)年10月26日に発売。発売から2週間はコンビニエンスストア「スリーエフ」でも販売された。キティちゃんの耳に付く赤いリボン型のプラ容器をラップで密封し食品表示ラベルを貼る。中身はチキンライスにフライドポテトやエビフライや鶏照焼、そしてキティちゃんの顔をしたハンバーグと大学芋が入る。添付の先割れスプーンもキティ顔。
版権と容器代があるので中身の割に高価だが風味は意外に良く、ふたへの食材付着防止として紙やビニールではなく経木を載せたことがその一因か。小田原との関連はなくても、容器が客を選ぶので、キティラー(キティちゃんファン)にとって素晴らしい旅の記念になる行楽弁当。なお、公式サイト等の情報によると2005年7月1日から土休日限定販売に変わったとのこと。2009年までの販売か。
※2015年9月補訂:終売を追記2002(平成14)年7月20日に発売した、前年8月発売の「はろうきてぃ鯛めし」に次ぐ小田原駅キティちゃん駅弁の第2弾。金太郎の前掛けでマサカリを持ったキティちゃんを象ったプラスティック製立体容器を使用、中身は茶飯の上にハンバーグや鶏照焼や海老フライと甘い甘い玉子そぼろなどを詰める。大人の味な山菜も入っているが、最近はキティちゃんも子供だけのキャラクターではないので、女性の観光客にも目が向いている。
なお、公式サイト等の情報によると2005年7月1日から夏・冬・春休み期間中の限定販売に変わったとのこと。2006年の春頃までの販売か。
※2015年9月補訂:終売を追記